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2009.11.17
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八百比丘尼という名が出てきましたが、

その八百比丘尼の伝説が、

名古屋言葉で書いてあったのがありました。

長くて読みにくい箇所もあるかと思いますが、

一読していただけたら、嬉しく思います


<八百比丘尼>…(はっぴゃくびくに・やおびくに)


年をとるのはいやじゃ、いつまでも生きとりたゃぁ…

誰しも、ほう思ぇぅますけどもなも。

百年たっても、二百年たっても、うんなし顔かたち、

何百年たっても死ぬことができんゆうのも、

ほれは、ほれで、ずつなゃぁことかも知れませんわなも。


思ってもみゃぁあそばせ…

孫やひ孫がどんどん自分より先に死んでしまう。

仲ようしってもらえたお人も、みんなのうなってしまう…

一人ぎしこの世で暮らゃぁてくのは淋しいことでござゃぁなも。…

あれま、前置きがえらゃぁ長くなってまって、

御無礼申しましたなも。


高蔵寺の白山に、円福寺ゆうお寺がござゃぁますがなも。

昔、昔、大昔になも、

ほのお寺の、じっきそばまで海がきちょりましたそうな。

『おぇ~い。珍しい魚が捕れたぞうーみんな見にこえー』

ほんで、みんなが見に行きましたらなも、

顔が人間の顔で、ほのほかはみんな魚の形をした、おかしげな魚…

みんな気色悪なって、

『こんなもの、海にぶっちゃけたれ、ぶっちゃけたれ』

ほう言っとったらなも、どこの人か知らんが、

旅人が通りかかりゃぁて、

『これは人魚という魚だぎゃぁ、この魚供えて庚人さまに祀ったら、

どえらゃぁことがあるぜぇも。』…ほう言やぁたと。

ほんなら、ほうしょまぁ、ゆうことになりましてなも、

ほの旅人にお頼もうして、

庚人さまのお祭り、やらゃぁたげなわ、人魚供えて。


供えたはええが、気色が悪ぃで、

お祭り済んでも、お供えいただゃぁてく人もあれせんわなも。

…ところが、

丁度ほこに、乳母につれられた小娘が遊びに来とりましてなも、

だあれも知らんうちに、ほのお供えの人魚の肉、

ちょこっとつまんで食べてまった。…


それから十七年…

娘はこの世のものとは思えんぐりゃぁ美しくなってなも。

村の若ゃぁもんは、のぼせるやら、ため息つくやら、まあ大騒ぎ…

いったゃぁ、誰があの娘の婿さんになるしらん…

ほのことで、持ちっきっちょったそうなわなも。

ところが二年、三年たつうちに、みんなが、こうびんかしげだゃぁた。


『あの娘、ちょっとも年とっりゃせんがや。どうなっとる…』

ほんで四年、五年たつうちに、

みんなが気色悪がるようになってまってなも、

嫁にくれ言う者も、婿になろう言う者も村には一人もあれせん。

ほで、仕方がなゃぁで、遠ぇぅ村から、婿さもらってなも、

…ほりゃ、はじめはええわなも婿さんも、

美しいし、わかゃぁし…なも?

ほんだけど、しまゃぁには分かるわなも、人の口から。


『おまゃぁさん、自分の嫁御の年、いくつだと知っとりゃぁすか』

『はたち、言っとるけどなも』

『とろくさゃぁこと言っとゃぁすな。

うちの婆さんとうんなし年の八十七だがゃ』

『は…八十七!?』

びっくりこえって逃げ出す者もおれば、

年みたゃぁどうでもええ、身体さゃぁ若けりゃ、

とこなゃぁがや、と言う者もおったけどなも、

二百年、三百年とたつうちに、亭主に持った男は、

つぎつぎ、つぎつぎ、みんな死んでまった。

ほんでも自分は十七のまんま…


五百年、六百年とたつうちに、

海じゃった所もだんだん干あがってまって、

畑になったり田んぼになったり。

それでもまだ、十七のまんま…

親も、亭主も、知りあゃぁも、だあれも、おれせん…

眼に見る景色も、変わってまった…

生きとるかゃぁがなゃぁも、まあ、ほうなっては。

ほんで、とうどう、頭まるめて尼さまにならゃぁてなも、

諸国遍歴の旅に出りゃぁた。


何処を、どう辿らゃぁたかは存じませんけどなも、

八百歳になりゃぁたときには若狭の国に辿り着かゃぁたそうな。

ほうして、だあれにも会わんように、

ふきゃぁ。深ゃぁ洞窟の中に、はゃぁて、

ほのまんま、二度と出てござらなんだと。


                  おしまい

最後までお付き合いして頂き

      ありがとう御座います。お疲れ様でした m(_ _)m


■八百比丘尼にまつわる伝説は

日本全国に残っており、東北から九州まで50もの

市町村で何らかの話しが伝わっている。

若狭…現在の福井県を中心として、

能登、越後、佐渡、出雲、隠岐等の日本海地域に

数多くの伝説がある。

太平洋側では、土佐、播磨、安芸などに多いようです。


久し振りに日本の民話?伝説を読んで、

若狭に旅行する機会があったならば、

是非ともこの八百比丘尼が籠もったという

洞穴を見学してみたいものだ…

そんな風に思いました。(*^_^*)









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Last updated  2009.11.17 22:45:38
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