病院からの帰り道、

「たまには公園にでも寄って見ようかなぁ…」と

気分転換を兼ねてブラブラと歩く。

公園の丘を久々に登ったら、

息が切れてしんどかった。

体力がかなり落ちているのが、自分でもハッキリと分かる。

山暮らしをしている時、

山を歩き回るのが大好きだったのに、

一度倒れてから一度も山に行かなかった。

と言うより行けなかった。

休憩時間や休みの時は殆ど寝てばかりだった。

兎に角、同僚の足手まといになりたくないし、

迷惑を掛けたくないの一心で、疲れを溜めないようにしていた。

久し振りに来た地元の公園…梅の花の香りが懐かしかった。

「ああ…もう春なんだよねぇ」なんてポツリと独り言…

自宅に戻る途中、

神社で一休みしょうと腰を下ろした目の前にフキノトウ…

山では何も珍しくもなかったが、

地元では今までナカナカお目にかかれなかった。

そういえば…

スーパーでフキノトウの五コ入りパックが２９８円、

コゴミも５本？パックで、タラの芽（まだ早いから温室もの？）などに、

同じような値段が付いていた。

山の生活で考えられない事だった！！

だが、

山暮らしでのフキノトウは、

鹿と人間との奪い合い？で早く見つけた方が食することになる。

だから、フキノトウが出る所には鹿の糞だらけ…（食事中だったらスミマセン）

こんな事を書いていたら、

また山に行きたくなちゃいます…が、

もう仕事も山暮らしも出来ないんだから諦めるしかありません。

直ぐに桜の季節がやってきます。

「あっ！桜の盆栽…持ってくるの忘れた！くそっ！

枯らしてしまわないように同僚に電話しておかなくちゃ！」

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