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2010年01月30日
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カテゴリ: 作家・本

 「カラマーゾフの兄弟」を読み終えた。

 光文社古典新訳文庫版。

 「いま、息をしている言葉で、もういちど古典を」と、銘打っているだけあって

 読みやすかった。各巻に解説があるのもよかった。

 「カラマーゾフ」は、読んで無条件に楽しいという小説ではなく、

 ある程度の導きがあると、やっぱり理解しやすい。

 その解説にも書いてあるように、本来「カラマーゾフ」には、続編があった。

 ドストエフスキーが亡くなったため、続きは永久に読めないが。

 「カラマーゾフ」を読んでのちょっとした不満は、主人公である三男アリョーシャの

  魅力が、充分に伝わってこないところ。個人的に。

 第三部で、

 「彼は、地面に倒れたときはひよわな青年だったが、立ち上がったときには、

 もう生涯かわらない、確固とした戦士に生まれ変わっていた。」

 という文章があり、ここを読んだ時、アリョーシャの今後に非常に期待した。

 でも、小説の主役は最後までアリョーシャではなく、長男のドミートリー、

 次男のイワンであったのではないかと思われる。

 ドストエフスキーは、どのような成長したアリョーシャを描いてくれたのか。

 続編が、読めないのはつくづく残念。

  なんだかんだ書いたが、たまにはドストエフスキーのような重い小説も良い。

 次は、「未成年」に挑もうと思っている。






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最終更新日  2010年01月31日 00時03分07秒
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