コウジョウ見学.COM

感動だぜ!!うろこの向上レポート

突撃!マグロ姉さんのウルルンコウジョウ体験記!!
地元の、登録制バイトに恥を忍んで登録をし(みんなが娘・息子のようだ)
洗剤ギフト詰め合わせセットを梱包する作業を紹介してもらい、出かけました。
京浜工業地帯まっただなか・海にうっすらと油輝き、
特有のニオイが充満するプレハブ工場群。
うぃ~気が滅入る~。
今にもたおれそうなプレハブに入っていくと、
そこが現場でした。
男性ヒトリ、あとは40代50代女性8名のゲンキな現場。
(男性一人は、だれかの息子らしい)
ブンブンとびかうフォークリフトの運転手も、もちろん女性。
(工場長は男性のようですが、いらっしゃいませんでした)
朝7:30、挨拶して、着替えて、ラジオ体操・・・
続いて、工場内の掃除・・
出るわ出るわ、工業地帯特有の、黒くて重たくて毒々しい砂ぼこり。
建物は吹けば飛ぶようなプレハブでしたが
どの機械もメンテが行き届いていて、大切に使われているようでした。
責任者らしき人が、プレスの機械を大切そうに磨いていました。
工場の端には、
太いメインベルトコンベアーがありました。
そこに支流が流れ込むように、サブベルトコンベアーが配置されています。
メインベルトコンベアーは電動、
サブは、下り坂になっているだけで、レイアウト変更は自由自在のようでした。
本日の作業は、「詰め合わせギフトの箱詰め」とのことで、
サブベルトから流れてくる単品商品を、メインベルトに流れていく化粧箱に、
規定数ずつ、詰め込んでいく作業でした。
サブベルトが本流に出会う場所に、バイトがヒトリずつ配置されました。
バイト(つまり私たちの仕事)は、
サブに流れてくる単品商品をサっとつかんでググっと(メインに流れる化粧箱に)詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
この作業でした。
・・カンタンでしょ。
本流の最初と最後にはベテラン社員がつき、
様子をみながら商品の流れの速さを変え、詰め合わせ内容をチェックします。
支流の後ろではベルトコンベアーが走り回り、
様子をみながら単品を流しこんでいます。
バイトは自分の担当商品を箱詰めをしていくだけですが、
だれかがイイカゲンに詰めれば、
次の人が入れる商品のスペースがなくなります。
本流のベルトコンベアーは止まりません。
後ろのみんながパニックになります。
するとどこからともなくベテラン社員さんがとんできて、
ペースを取り戻すまで目にも留まらぬ早業でフォローをしてくれます。
(ほんとに早い!)
最後尾で商品をチェックしているベテランさんは、
これまた目にも留まらぬ素早さで、不完全のハコをはじき、
足りないもの追加し、商品として仕上げて行きます。
「ここならダレでもできる」という場所を、
ベテラン社員が作り出しているというワケで、
彼女たちには、カラダにしみこんだノウハウと、
よりよい商品をお届けする、という心意気が詰まっているのです。
とちゅうにナニもわからぬバイト生が入っても、
フォローしてしまうのです。
これぞ、プロです。
ダレでもできる仕事ではありません。
最初、とまどっていたバイトたちもいつのまにか感化されています。
目の前のことに集中して
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
汗が噴出します。(冷房なんてありません。)
大型扇風機がガ~ガ~音を立てているだけです。
なれない作業でアザだらけ。
時々、大ベテランさんが回ってきて、
いい調子、その調子、とゲンキをわけてくれるのに
笑顔をむけるのが精一杯!やべ、柳、トシ食った☆体力が・・
ヘトヘトになったころ、ようやく
お昼の時間がやってまいりました。
工場の2階に申し訳程度のキッチンがあって、
食事はまかない付き、でした。
お皿に、一膳分のゴハンと、シャケが半分ついてました。
だれも何もしゃべらず、黙々と箸をあやつります。
おかずがたりない分の白飯は、ナニゴトもないように、塩をかけていただきます。
食事が終わると、なにも言わず、みんな外へ出て行きました。(タバコかな)
バイトさんたちは、ケイタイメールに夢中です。(みんな若いもんなァ)
昼休みが終わり、
サっとつかんでググっと詰める、
サっとつかんでググっと詰める、
またコレをはじめたわけですが、ようやくヨユウが出てきて、
なんとなくトナリがパニクリそうなのがわかるようになり、
ペースを取り戻すために多めに作業をしてあげたり、
自分がダメそうな時は放棄したり、で、
アウンの呼吸ができています。
工場スタッフのダレもが、
自分の誇りにかけて仕事をしているので、
バイト生も感化されていったようです。
なんのマニュアルもないのに、
予期せぬ出来事にも自発的に対処できていくのです。
若い人は素直だから、
顔つきまで変わってくるのが、手に取るようにわかって楽しい。
さて、そんなこんなで無言の協力体制ができたので、
商品がどんどんできあがっていきます。
効率が、瞬く間に上がります。
目から自分!(うろこ)
ベルトコンベアーの流れ作業に、
これほどまでにスキルとチームワークが必要だとは思いませんでした。
17:00.チャイムがなって、ベテランさんたちが本日、初めての笑顔で
「おつかれさん!あがってちょうだい!」と声をかけてくれました。
驚きました。
辛かったけど、楽しかった!
こんな勉強ができて、日給までいただけるなんて!(8時間で5960円。安いけど。)
いやはや、まいりました。言い古されてるけど職業に貴賎はありません。
貴い、賎しい(いやしい)があるとすれば、
それは働く者のココロのうちに存在するもの、
あらためて実感しました。
現場は真剣です。
ダレも声高には言いませんが(職人気質の人は、往々にして言葉が少ない。)
自分の誇りにかけて仕事をされていますから、
一緒に仕事をしていて、ビリビリしました。
「日本という国は、強烈なリーダーにぐいぐい引っ張られていくのではなく、
小さな会社とそこに働く労働者が、懸命にたちあげた国だ・・」NHKのプロジェクトXプロデューサの言葉を思い出しました。
思いは叶う。努力する人間を運命は裏切らない。逆境の中でも道は切り開ける。
思いは叶う。・・・プロジェクトXプロデューサー・今井 彰氏


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