Leisurely jet turbine ＿

第１６話～第１８話

サンドポリスへ降りられるという標識を見つけたので、高速を降りた。
ここのインターチェンジは、なかなかに立体的に作られている。
にしても、前々から思っていたんだが、この高速道路、誰が管理しているんだ？
料金所にも誰もいないし、どうなっているんやら。（そのおかげで、料金を払わなくてすんでいるから、こっちとしては得だが。）
おまけに、対向車にも一度も会ってない。
高速道路を使うのって、そんなに場違いなことなのだろうか。（なんか、心配になってきた・・。）
さて、高速を降りると、プチクラショップが４つあったので、やっておく。
他には、何もないように見えるが、サンドポリスの方向を示す派手な看板があったので、その通りに進んでみた。
すると、みるみるうちに豪華な街並みが見えてきた。（今回は、ちゃんとした街でよかった。）
まずは、Ｑｓファクトリーから入り、早速、レースに参加することにした。
Ｃランクは、トゲトゲデザードというコースだそうだ。
全面的に、路面はオフロードを占めている。
レースのカウントが始まった。
３・・、２・・、
と、カウントが始まっていたそのとき、

ﾎﾟｰﾝ

という聞きなれない音。
ん？なんだ？
同時に、マップレーダーが光った。
ああ、そうか、この音は・・、
そう思った時には、もうカウントが終了して、レースが始まっていた。
スタストは、スタートに遅れてしまう。
まったく、誰だよ、こんな時にメール入れたのは！！
急いで敵車を追うものの、第１コーナーは、そうそうにきついコーナーだった。
焦っていたために、さらに遅れをとる。
そのあとのストレートで、ようやく最後尾に追いついた。
２台ほど抜いた後、トンネルに入った。
見通しが悪く、抜きにくい。
そのトンネルを出ると、高速セクションが続いて、ここで１周。
この時点で、１９位に浮上。
上位はまだまだいる。
だが、コツはつかんだ。
２週目の第１コーナーは、しっかり減速して２台パス。
さらに、次のストレートで３台パス。
そしてトンネル内で３台パス。
順調に進む。
この調子で・・と思った所に
ﾎﾟｰﾝとまたしても着信音。
しかし、これも、もう何の音なのかわかっているので、別に驚かない。
３週目に突入しても、いい感じに進み、
なんとか６位入賞。
賞金は１００Ｇしか入らなかったが、入賞できただけでもよかった。
これで、所持金は９００Ｇになった。

第１７話

なんとか入賞できたので、次は町探索。
そうそう、さっきのレースで開始直前にメール入れて僕の遅れをとらせやがった奴は誰だ！？
受信アンテナを確認。
未読メールは２件・・。

　　タイトル　　　　　　　　　　　送信者　　　　時間帯
＊　ゴメン　　　　　　　　　　　　ビーステ　　　５分前
＊　うおわおうおいあえい　　　ビーステ　　　７分前

つまり、２件とも、ビーステか・・。（まったくなやつだ・・。）
じゃあ、２週目の終盤に来たメールを先に見てみよう。
どれどれ・・、『さっきはゴメン。メールができる嬉しさにはしゃいじまったんだ。気にするなよ。あ、メール送ってることからわかると思うけど、俺もマイシティでガレージ貰ったんだ。』か。
これ、変なタイミングにメールを送ったことを謝ってるのか？
始めに来たメールも見る。すると、『うｈづしゅいｇｆｄｇｈｇｙづｆいうぐｆさｙｆぢさうｙｄふぃｓたぢがいｓふぃｔｙ』と、意味不明なことが書かれている。
って、こりゃあ、完全に嫌がらせだろ・・。
今度会った時には、いろいろ言いつけてやろう。（返信は面倒なのでいいや・・。）
さて、この町はいろいろありそうだし、片っ端から探索していこう。
ＱｓがあるＴ字路には、パーツショップなどの主要店が並んでいる中、中央にはタワーの形をした家が。
しかし、入ってみても誰もいなかったので、あきらめて引き返す。
直進すると、住宅街が広がる。
そこで話を聞くと、この町では、くるくるルーレットというのができるというチョロＱや、この町の北に夜行くと、何かがあるというチョロＱや、スーパーヒーローカードが揃わなくて困っているというチョロＱがいた。
ん？スーパーヒーローカードってまさか・・、
スタスト「ちょっとまった！スーパーヒーローカードって、持ってるんだけど、これのこと？」
すると、そのチョロＱは、そのカードをじっと見て、動かない。
１０分後、ようやく、「このカードは、君には必要ないだろうから、ボクがもらうよ。代わりにこれをあげよう。」と言って、僕の持っていたカードを取り、プリティドールをくれた。（ああ、１０分間同じ態勢でいるのはつらかった・・。）
確かに、スーパーヒーローカードは別に必要ではなかったが、このプリティドールも必要ないな・・。
なんだか得したのか損したのかわからない。
そんなとき、スタストの目にいいものが！
大きいケーキがあんなところにあるじゃないか！
早速、そこへ向かっていった。

第１８話

巨大なケーキは、家の上に乗っていた作りものだった。
だが、その家がケーキ屋だということは間違いない。
スタスト「１個くださ～い。」
店の人「２００Ｇです。」
ここのケーキはまあまあの味だった。
金を貯めないとパーツが買えないので、今回はこれくらいにしておこう。
隣には、大きなパイロンが乗った家が。
どうやら、ジムカーナをやっているらしい。
その先は、もう街の外れだったので、きた道を引き返す。
そうそう、あの豪華な建物は、くるくるルーレットをやってるんだったな。
受付「くるくるルーレットをやりますか？」
スタスト「やる！」
自分がパチンコ玉になって回ってるルーレットにとびこむのだが、その前にどの穴に入るか予想して賭けるゲームだ。
ためしに、「００」に１０Ｇかけてやってみた。
しかし、自分がパチンコ玉になるとはいえ、狙うのは難しい。
全く違う数字に入ってしまった。
次は、赤全体にかけてみる。これなら、当たる確率も高いだろうと思い、２０Ｇ賭ける。
すると、なんと「００」に入ってしまった。
うう、またこれに賭けてりゃよかった・・。
ということで、次は「００」に２０Ｇ。
だが、またもやはずれ。
ええい、黒ならどうだ！？
と、１００Ｇ賭けてみたら、奇跡的に命中。
合わせると、５０Ｇの得か。現在の所持金は７５０Ｇ。
さて、次は・・、サッカーボールの乗った建物を発見。（この町、いろんなものの像を乗せて目立たせるのが流行っているのか？）
ガンガン！サッカーの受付らしい。
入ってみると・・、
ビーステ「あ！いいところに来た！サッカーの人数不足なんだ。参加してくれ！」
スタスト「え、てか、こんなとこにビーステが・・。」
いつの間にか、おいつかれていたらしい。
ビーステ「今、有名（らしい）なキング選手率いるチームと戦えるチャンスなんだ！」
スタスト「おい！それより、さっきのは嫌がらせだろ！」
ビーステ「は？」
スタスト「レースの開始直前にメール入れやがって！」
ビーステ「ああ・・、メールの話か。ちょうどレースが始まる前だったわけか？それは悪かったな。」
スタスト「って、わざとやったんだろ？」
ビーステ「なんで？たまたまだよ。」
スタスト「だって、２件目に『さっきはゴメン』って書いてあるぞ。嫌がらせをしたのを謝ってるじゃないか。」
ビーステ「いや、そうじゃなくて、意味不明なメッセージを送ったことに謝ってるんだぞ。」
スタスト「その、意味不明なメッセージを、レース開始のタイミングに送ったのが嫌がらせじゃないか。」
ビーステ「そういう意味でおくったんじゃなくて、メールができる嬉しさにはしゃいじまったって、書いてただろ？」
なんだ、べつに悪気はなかったのか・・。
メールを見たとき、２件目を先に見たのが失敗だった・・のかな？
ああ、変な勘違い・・。
ビーステ「それで、サッカーの件はどうするんだ？」
スタスト「じゃあ、参加してみるかな。」
そういえば、前にサッカーした時は、ビーステが敵チームだったけど、今回は味方チームか・・。
ビーステ「そうそう、こいつが、チームメイトのトニーだ。」

トニー.png

トニー「よろしく。今回は、ＧＫをやることになってます。」
そうか、もうチームメイトもいるのか。
トニー「余分に余ってるんで、今回の記念に、これあげますよ。」
トニーはミニタワーをくれた。
タワーの形をした家はトニーの家だったらしい。
キング「メンバーがそろったかな？こっちのメンバーは、この２台だ。」
メンバー１「俺は、Ｑというニックネームがついてます。」
メンバー２「俺は、Ｊだ。」
トニー「なんで、そういうＮＮなんですか？」
Ｑ「キャプテンのキング（Ｋ）にちなんでつけられたんだ。」
ん？キングとどこがちなんでるんだ？
あー、もう、いろいろなことが起こって状況判断ができなくなってきたぞー！
Ｊ「つまりは、トランプの、１１と１２の１３を、ジャックとクイーンとキングともいえるだろ？で、キングがうちのチームにはいるから、残りの２台はジャックとクイーンにしちまおうってことになって、その記号が、ＪとＱとＫだから・・。」
・・ただキングがいるだけで、残りのメンバーをそんなＮＮにする自体が、理解できない。
受付「そろそろ、サッカー場へ移動してください。」
こんな調子でサッカーをして大丈夫なんだろうか・・。
とりあえず、頑張ってみるか・・。