Leisurely jet turbine _

第34話~第36話



続いて、下り坂を下りた先にも住居が広がっていたので、そこも回ることにする。
その前に、自分のパーツショップを建てたがっているジュースというチョロQに会ったので、マイシティを紹介した。
マイシティ、今頃はどうなっているのだろうか。
何もなさすぎる空間だったが、少しは進歩できているのか・・。
さて、道を辿って下りた先には、池が広がっていた。
しかし普通の池とは明らかに違った。
この池の水が全部凍っている。
この寒さだから、当然といえば当然だろう。
そして、氷の池の上に一軒建物が。
何なのかと思いきや、カーリングの受付をしているらしい。
しかも、チョロQ自身を滑らせて得点を稼ぐものなんだそうだ。
スピードの調整が重要になってくる。
まあ、これはまた今度やることにしよう。
氷の池の奥には、ピーチタウンに続くトンネルが。
しかし、今はトンネルに入らず、トンネルの周りに住んでるチョロQの話を聞いてみる。
ロス、ブシェーミ、マドセン、バンガーの4台に出会った。
彼らはカイテルというQの息子らしい。
カイテルは大富豪であり、息子4台全員に1軒ずつ家を与えたのだそうだ。
そいつは相当凄いな・・。
そして、そのカイテルを訪ねてみると、息子たちよりも一回り大きい豪邸に住んでいた。
カイテル「ワハハハハ!ワシの家は凄いだろう!」
スタスト「これは広い!!!!!」
あっけにとられているスタスト。
カイテル「ワハハ!これには誰でも驚くだろう。」
スタスト「そうですね。ところで、どうしてこんなに裕福なのですか?」
カイテル「うむ、そう言われても、先祖代々で大富豪だからな。よくわからんが、大昔の先祖がゴールドシティというところで初めて金をざっくざく掘り当てたのが始まりだと言われておる。」
ゴールドシティはタイムスリップして行ったことがあるが、確かに鉱山が有名な場所だった。
それの始まりが、このチョロQの先祖か。
しかし、今はゴールドシティはブラックシティとイエロータウンに分かれているが、どちらでも既に金は取れなくなっている。
スタスト「では、何故この町に住んでいるのですか?」
カイテル「それもよくわからんが、先祖代々この町に住んでいるんだ。」
つまり、先祖の受け継がれによって運よくこのようにになったというわけか。
う~ん、羨ましいなあ。
カイテル「話は変わるが、これがワシの自慢の金庫じゃ。これには貴重なお宝を入れておるが、4桁のダイヤル式の鍵でロックしてある。4桁には赤、青、黄色、緑に色分けされていて、ある意図で4桁を設定しているんじゃ。このダイヤルの鍵を解き、金庫を開けたものに中のお宝を差し上げようかとも思っておったのだが、誰も解読しないもんでな。」
スタスト「では、やってみます。」
とは言ったものの、その意図が全く分からない。
色分けしてあることにも意味があるのかな・・?
長いこと考えたが、思い当たるものは出てこなかった。
こうなったら、いっそのこと勘で数字を入力してみるか。
よし・・、8,3,6,1っと・・。

ガチャ

カイテル「のの!」
スタスト「え・・えええええええええええ!?」
金庫は開いた。
カイテル「ワシの金庫を開けるとは、なかなかやるな!」
スタスト「はあ。」
カイテル「では、このコインレーダーを授けよう。」
コインレーダーは、マップレーダーにチョロQコインの位置を示してくれるようにするマップレーダーの強化パーツなんだそうだ。
マップレーダーの範囲内なら全て表示される。
これで隠れているチョロQコインも格段に見やすくなった。
早速マップレーダーにセットした。
カイテル「こうなったら、もっと難しいのを考えるかのう。」
スタストはカイテルと別れた。
それにしても、まさか勘で奇跡的に金庫を開けるとは。
本当はいろいろ推理して開けるものだったんだと思うのだが、あれでよかったのやら・・。
マップレーダーには、いきなりコインレーダーが示すチョロQコインがいくつか記されている。
スタストは、これを基に付近のチョロQコインを集め始めた。


第35話

こうやってレーダーでコインの位置を示してくれると、効率がいいものだ。
隠れていたコインもすぐに取れてしまう。
集めていたら、いつのまにやら町はずれの変わった家にたどり着いた。
明らかに他とは違う家だが、誰が住んでいるんだろう?


 (挿絵― wcvさん 作)

その家を訪ねてみた。
サンタ「ん?何か用かな?こんな町はずれの家にやってくるチョロQがいるとは。」
スタスト「いえ、たまたまこの辺りを通ったもので。ここ、ずいぶん変わった家ですね。」
サンタ「そうじゃろう。」
スタスト「中も、きれいな装飾がされてますね。」
サンタ「そうじゃ。わしは贈り物寄贈特殊部隊という仕事をしているからな。この仕事についてるからには、こういう家に住んでいるものじゃ。」
ふーん。聞いたことない名前の職業だ。
サンタ「まあ、滅多に家にはいないんだけどな。今は偶然家にいる時間帯というわけじゃ。ちなみに、ちょうど今から、商品取り寄せに出発しようとしているところじゃ。」
スタスト「そうなんですか。じゃあ、もう僕もここを出ないといけませんね。」
サンタ「そうじゃな。おっと、せっかく来てくれたんだから、このXマスホーンをあげよう。」
と、Xマスホーンというクラクションパーツを貰った。
スタスト「ありがとうございます。」
そういえば、今はハコスケから貰ったラッパホーンを装備してるんだっけか。
まあ、どうせクラクションパーツは使わないから、このままでいいか。
サンタ「そうそう、君は何と言う名前なんじゃい?」
スタスト「スタストです。レーサーをやってます。」
サンタ「ガレージはどこにあるんじゃい?」
スタスト「マイシティという、できたばかりの町にあります。」
サンタ「そうか。わしは贈り物を授けるのが仕事だからな。きっと君のガレージにも贈り物が届くじゃろう。」
スタスト「それは良いですね。」
その贈り物寄贈ナントカナントカ~って仕事は、ずいぶん良いことをしてくれる仕事だと思った。
サンタ「それでは、わしは商品取り寄せに出発する。そうそう、わしの名はサンタクロースと言うんじゃ。それでは、またいつか会おう。」
スタストはその家を出た。
それと同時に、サンタクロースというチョロQも家を出て、どこかに消えていった。
・・ってあれ?
今のチョロQ、名はサンタクロースと言ったか?
いや、聞き間違えかな?
でも、贈り物を授けるのが仕事らしいし・・。
―――なんですぐに気が付かなかったんだろう・・。
さて、気を取り直して、チョロQコインを集める。
もう一軒、町はずれの場所に家があったのだが、そこは留守だった。
その後、チョロQコイン集めも終わり、そろそろこの町は全部見終わったと思うから、レースに参加しに行くことにしよう。
Qsファクトリーに戻ったスタスト。
この町は寒かったから、そこで一息ついてから、聞いた。
スタスト「この町はどのようなレースをやっているのですか?」
Qsレッカー「この町は、Cランクのレースはなく、Bランク、Aランクのみがあるんだ。君はBライセンスを持っているみたいだから、Bランクのレースに参加できる。コースはブルルンマウンテン。スノーコースだ。」
やっぱりスノーコースか。
あまり自信はないが、今回がBランク初のレースになるから、どれくらいのレベルなのか拝見する意味でも、やってみることにしよう。
スタストはブルルンマウンテンに参加した。



_意味不明な付録6_
GT-S「チョロQシリーズにサンタが登場するのも、HG2だけ。やっぱり、その面でもHG2は他とは違うよなぁ~。ということで、この小説はサンタが実在してますw。さて、今はスタストがホワイトマウンテンに来てるわけですが、これを書いた実際の季節は夏。全然寒くないので、小説内でも寒さがあんま表せませんw」
スタスト「やっぱり、寒い暑いの感覚は、過ぎ去ると忘れるもんだな。ローク親方の手伝いをしたときの暑さは、もう思い出せないな・・。」
GT-S「そうそう、僕も寒かったときの感覚が、思い起こしにくいんだよ。」
ビーステ「・・とかいってたら、まだホワイトマウンテンから出る前に冬を迎える、なんてパターンがあるんじゃね?この更新ペースからして。」
GT-S「なに、さすがにそれはない・・と思うんだが・・。」
ビーステ「確率は50%ぐらいかな。」
GT-S「・・もっともな意見だな。できればこの夏にはホワイトマウンテンから移動させたいところなんだが。」
ビーステ「はたしてどうなるんでしょうか。」
GT-S「どうなるか気になった人は、これからもこの小説を見てくださいね。」
スタスト「まったく、くだらないなw」


第36話

3,2,1,START!
ブルルンマウンテンのレースが開始。
なんと開始早々半分ぐらいのチョロQが猛加速。
そして残り半分も決して遅くはない。
強化したエンジンのMADでも、残り半分のチョロQ達について行くのが精一杯だ。
やはりBランクはCランクとは違うようだ。
第1コーナーは、一見すると単なる高速コーナー。
しかし、スピードが乗った後かつスノーロードということで油断はできない。
スタストも外側の方へ吹っ飛んでしまった。
次はトンネル内に入り、氷の柱をよけながら走らなければならないゾーンに入る。
スタッドレスを履いているとは言え、滑ることには変わりないので、きつい。
トンネルを出た後は急な右コーナー。
スタストはそれに反応できず、氷の池の方へ落ちてしまった。
しかし、氷の池を進んでいっても後に本線には戻れるようだ。
むしろ、不安定ながらもこちらの方が距離的には短いので、あえてこちらを選ぶチョロQもいるようだ。
スタストも氷の池を通り本線に合流。
といっても、いろいろと遅れをとってしまっている。
次の右の低速コーナーを抜けて、下り坂のストレートを駆け降りたところで一周。
明らかにパーツ性能で全体的に劣っているので、どうにも速いチョロQに追いつかない。
まずストレートの伸びが悪く、ホームストレートにて3台も抜かされた。
さすがはBランクだ。
この時点でまだ19位。
他でなんとかしようにも効率が悪く、入賞は届くものじゃない。
2週目、3週目に頑張ったのだが、それでも結果的には13位のゴールとなった。
課題は多いが、やはりパーツ性能差の面が大きい。
今の時点ではどうしようもないので、一旦この町のレースは諦めることにした。
郵便配達の手伝いの件もあるし、ピーチタウンに戻ってみよう。
確か、ジョズトさんってチョロQに届けるんだったかな。
・・あれ?ジョジフさんだったっけ?
いや、ジョットさんだったような?
あ~、あと少しで思い出せそうなんだけど、思い出せない!
仕方ないから、さっきの郵便局に聞きに行こう。
郵便局につくと、ちょうど、先ほどの郵便配達車が次の配達物をとりに戻ってきた。
郵便配達車「あれ、君、まだ配達しに行ってなかったのかい?」
スタスト「すみません。小包を誰に届けるのか忘れてしまって。ジョズトさんでしたっけ?」
郵便配達車「違う違う。ジョジットさんだよ。・・いや、ジョエットさんか?ジャジットさんだった気もする・・。うーん・・。」
なんとこのチョロQも忘れてしまっている。
郵便配達車「悪いな。君に渡すときに、俺が小包についてた紙の下部を切り取ってしまったようだし・・、その紙は局のテーブルに置いてきちゃったんだよ。それには宛先が書かれているはずなんだが。」
そのチョロQは、局の内部にいるチョロQに尋ねる。
郵便配達車「1766番の配達物、誰宛てのものか調べてもらえませんか?」
内部にいたチョロQは、PCで調べはじめる。
その後、返事がきた。
局のQ「えと、1766番はジョゼットさん宛てのもののようです。」
スタスト&郵便配達車「あ~~!それだ!」
2台は同時に反応した。
ふう、なんだかこんなことでずいぶん手間をかけてしまった・・。
スタストは、もう忘れないよう宛先のチョロQの名前をメモする。
気を取り直して、ピーチタウンへのトンネルに向かった。



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