閑古鳥の巣箱

閑古鳥の巣箱

PR

Profile

小市民伯爵

小市民伯爵

Favorite Blog

20ヶ国くらい行って… New! alex99さん

長持ちしたけど。 New! はおめい1542さん

『さっちゃん、僕は… 嘘つきな太陽さん

”おま毛屋敷” まきろん★さん
せんぷりちぇ♪ AAKOさん

Comments

シナモン畑 @ お久しぶりですね。 今晩は。 お元気でしたか? 久しぶりに…
おかいもの君 @ Re:ニコニコ動画にいろいろアップしてみた(08/06) ニコ動は僕も観ています 『神曲』とか言…
cishivonne @ こんにちは 長いこと、ブログのリンクをありがとう。 …
おかいもの君 @ Re[2]:シイナと麻美(06/08) 小市民伯爵さん >しかし久々に日記書こ…

Keyword Search

▼キーワード検索

2004.04.22
XML
テーマ: たわごと(27392)
カテゴリ: カテゴリ未分類
読書感想文「タウンページを読んで」


世の中には人生を変える本があるがまさにこれがそうだ。
この本がなければ、枕を高くして眠れなかったろう。

読者はまずこの本の冒頭に驚かされる。従来の常識を覆す
配置で登場人物がのっているのだ。

それも今までの常識では考えられない量である。
登場人物が多いということはそれだけ、
複雑でスケールが大きいということだ。

内容を期待してページをめくると、


実はこの小説、最初から最後まで登場人物の紹介なのだ。
未だかつてこのような小説があったろうか。

私は本を閉じ、感動をかみしめた。頬に涙がつたるのを感じた。
浸っていたら妹に「何あくびしてるの」と言われた。

ストーリーがないというのは何を意味するのだろうか。
私はこれを、自立しきれていない現代への痛烈な批判と受け取った。

この本は、テレビやマンガなどの受動的なメディアや
詰め込むだけでアウトプットを軽視する現代教育などへの
アンチテーゼである。

登場人物しかないということはそれだけ自由に想像できる
ということだ。従来の小説はそれを許さなかった。


のに関わらず、作者が勝手に違う犯人を用意していることがあった。

私たちは、自由に犯人を決められないのである。
小説はまだ想像の余地があるが、マンガ、テレビ、現実と
なると、想像の自由はどんどん奪われていく。

ところが私たちはそうやって自由を奪われることに対して

ものを好みすらするのだ。昨今の活字離れがいい例だ。

なぜそうなるのか。それは自分で考える力を
学校や家庭の中で育んでこなかったことに起因する。

成績のよさは、どれだけ効率よく物を覚えたかで決まり、
独創的な答えや、個性的な考えは否定されてきた。
特に私の数学の答案はかなり個性的だったが、手元に
帰ってくると冷然と4点をつけられただけだった。

しかしこのような考えはもう古くなった。
昔のものを保存するだけでは、めまぐるしく変化する情報社会に
対してあまりにも無力なのである。

インプットも大事だが、これからはアウトプットがより
求められる時代なのだ。

タウンページはこれからの社会のバイブルといえる。
毎日このタウンページを開いては、
自分だけの物語を描くのである。

これは与えられる小説から自分で考える小説に
とってかわる、歴史的な本といえよう。

そして将来的には、登場人物も描かれない白紙の小説が
大ヒットするようになるだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.10.22 23:12:31
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: