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小市民伯爵
苦し紛れに書いた「タウンページ」の読書感想文。 平和すぎる世界の地球防衛軍を描いたショート劇場。 脱力必死のシュールなお絵かきがあります
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2005.09.23
テーマ： ショートショート。(573)
カテゴリ： カテゴリ未分類
幸いにも現代は個性が尊重される時代である。
バリバリにモダンでハイカラでトレンディーなジェントルマンである。
だがどういうわけか私はまるで評価されていない。
世間では「話が面白い」「歌や絵が上手」「スポーツが出来る」など、
動的な個性ばかりちやほやされている。
私のような「小心者」「空想家」「観葉植物のような存在感」など、
静的な個性は雀の涙ほども評価されていない。
下手をすると「短所」の欄に記入されそうな勢いである。
ここは自己アピールをしていかなければならない。
いかに私が優れているか庶民を啓蒙していかなければなるまい。
ここでは「面接」を想定しよう。
面接官「あなたの長所は何ですか」
私「独立独歩の精神があることです。具体的には、カラオケ、
焼肉店、遊園地などはソロでコンプリート致しました」
面接官「一緒に行くような友達はいないのですか」
私「いえ、友達は数え切れないくらいいます。
１００人はいる、といったら大げさですが、少なくとも
３人はいるのではないかと思います」
面接官「少ないな」
面接官「空想上の友達か！」
私「お言葉ですが、その通りです」
面接官「その通りなのかよ！あなたの特技は何ですか」
私「気配を消し、敵に悟られることなく大胆な行動を
遂行することが出来ることです」
私「合宿などで鍋を食べる時、敵に小食のように見せつつ、
密かに大部分の肉をせしめることが出来ます」
面接官「せこい！」
私「あと私は常に冷静沈着です。たとえ目の前で誰かが
襲われていても、そっと１１９の番号をプッシュするくらいの
冷静さを持ち合わせています」
面接官「それは消防署だぞ！落ち着け！」
私「それでも僕の恋の炎を消すことは誰にも出来ない」
面接官「おい、何の話を。まさか面接の最中に、
空想の世界にダイブか！」
私「だが、君のためなら僕は焼け死んでもいい。
焼け具合はミディアムがいいね」
面接官「正気に戻れ！最後に何か質問はありますか」
私「本当の幸せ教えてよ、壊れかけのレイディオ♪」
面接官「徳永英明か！って古いな」
私「おしえておじいさん。おしえてアルムの樅の木よ♪」
面接官「今度はハイジか…いい加減にしろ！」
怒られてしまった。
なかなか庶民に私の偉大さを分からせるのは難しいようだ。
バリバリにモダンでハイカラでトレンディーなジェントルマンである。
だがどういうわけか私はまるで評価されていない。
世間では「話が面白い」「歌や絵が上手」「スポーツが出来る」など、
動的な個性ばかりちやほやされている。
私のような「小心者」「空想家」「観葉植物のような存在感」など、
静的な個性は雀の涙ほども評価されていない。
下手をすると「短所」の欄に記入されそうな勢いである。
ここは自己アピールをしていかなければならない。
いかに私が優れているか庶民を啓蒙していかなければなるまい。
ここでは「面接」を想定しよう。
面接官「あなたの長所は何ですか」
私「独立独歩の精神があることです。具体的には、カラオケ、
焼肉店、遊園地などはソロでコンプリート致しました」
面接官「一緒に行くような友達はいないのですか」
私「いえ、友達は数え切れないくらいいます。
１００人はいる、といったら大げさですが、少なくとも
３人はいるのではないかと思います」
面接官「少ないな」
面接官「空想上の友達か！」
私「お言葉ですが、その通りです」
面接官「その通りなのかよ！あなたの特技は何ですか」
私「気配を消し、敵に悟られることなく大胆な行動を
遂行することが出来ることです」
私「合宿などで鍋を食べる時、敵に小食のように見せつつ、
密かに大部分の肉をせしめることが出来ます」
面接官「せこい！」
私「あと私は常に冷静沈着です。たとえ目の前で誰かが
襲われていても、そっと１１９の番号をプッシュするくらいの
冷静さを持ち合わせています」
面接官「それは消防署だぞ！落ち着け！」
私「それでも僕の恋の炎を消すことは誰にも出来ない」
面接官「おい、何の話を。まさか面接の最中に、
空想の世界にダイブか！」
私「だが、君のためなら僕は焼け死んでもいい。
焼け具合はミディアムがいいね」
面接官「正気に戻れ！最後に何か質問はありますか」
私「本当の幸せ教えてよ、壊れかけのレイディオ♪」
面接官「徳永英明か！って古いな」
私「おしえておじいさん。おしえてアルムの樅の木よ♪」
面接官「今度はハイジか…いい加減にしろ！」
怒られてしまった。
なかなか庶民に私の偉大さを分からせるのは難しいようだ。
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