1集団の個体数は種類によって異なりますが、ヤマトシロアリは1~10万匹、イエシロアリは数十~100万匹といわれます。
シロアリは、このような多数の個体での集団生活を営むために、主に次のような階級で役割分担をしています。
■ 生殖虫~女王アリと王アリ
・女王と王は常に一緒に生活し、交尾・産卵を繰り返し、多くの子孫を残す。
■ 継承生殖虫(副生殖虫)~副女王アリと副王アリ
・女王か王のどちらか、又は両方が死亡した場合などにその代わりをする。
・副女王アリや副王アリは1つのコロニーに一対とは限らず、複数匹存在することがある。
■ 職蟻
・集団の構成員の90%以上を占める。
・餌の採取活動や巣の構築・修理・清掃、女王や王・幼虫・兵アリに食物を与える役割を
担う。
・下等なシロアリは、生殖器官の発達が抑制されているが、職蟻から副女王や副王などの
生殖活動をともなう階級に成長した場合、生殖能力が発揮される。
■ 兵蟻
・発達した集団では、数パーセントを占める。
・種類によって頭部の形状が異なるので、シロアリの種類を判別する場合、頭部の形状を
比較することで判定できる。
・兵アリは外敵からの防衛を担っている。
・自ら摂食できないため、餌は職アリから口移しでもらう。
■ ニンフ
・羽アリや副生殖虫に成長する前段階の幼虫
■ 羽アリ
・巣を飛び立って女王、王となる。
※ NPO法人シックハウス診断士テキスト(上)第三章を引用(一部編集)
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