シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

シックライフ・シックハウス症候群・化学物質過敏症・アレルギーなどに関する事柄

2011.03.27
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もちろんそれだけがすべての原因ではありませんが、依然シックハウス=建物のみ原因といった図式があります。

そうした中で工務店さん側から以下のような問い合わせがあります。


 ・ シックハウス相談業務をしていくにはどうしたらよいか?

 ・ シックハウスに特化した調査及び改善提案をしていくにはどうしたらいいか?


これに対して大まかですが以下のように答えています。


『一般的なシックハウス対策を施す建物を建設することと、実際にシックハウス症候群に罹患された方の相談、建物の調査及び改善は分けて考える必要があります。前者は予防で、後者は対処になります』


この違いは大きく、両方を同じ感覚で対応すると解決できる問題も解決しなくなります。


まず前者ですが、これは 基本的に今から家を建てられる方がまだシックハウス症候群には罹患しておらず、それらを防ぐために 気をつけての対応 になります。
(この場合、すでにシックハウス症候群に罹患され新たに新築及びリフォームをされる方については後者の方に分類しています)

現在行なわれる対策は建築基準法のシックハウス対策法に基づくというのが基本(最低限)ですが、これを遵守したからといってシックハウスにならないというわけではありません。

ですからその辺りを建築する側も建主側もしっかり理解していく必要があります。その基本的な部分からさらに予防対応が行われることがシックハウス対策を施す建物を建設することになります。


次に後者ですが、 すでにシックハウス症候群に罹患された方は当然その原因を究明し、最終的な目的は治したいということ です。(ここでは相談、調査、改善の内容については割愛します)

シックハウス対策の一つとして問題のある建物から退避するというのがありますが、昨今は実際に退避しても症状が改善しないということをよく耳にします。そこで基本的な調査や病院での診察などをされ、それらに基づいて改善提案を行なうわけですが、それらはただ単に建物の空間をよくする(リフォーム)といっただけではありません。

というのも実際に室内の空間は改善されても、それがイコール体調の顕著な改善にならないことがあるからです。目に見えてすぐに改善できればいいのですが、現状は難しいように思います。

そこで日常生活改善の指導や住まい方、精神的な面など多岐に渡る支援が必要になります。それらが一度で済めばいいのですが、実際は長期に渡りシックハウス問題で悩んでおられる方とのお付き合いになります。

さらにご本人さんだけではなく、そのご家族の方との連携も必要になり、かなりの時間をそうしたことに費やすことになります。


このように本業である建設事業で前者の予防対応は当然すべきことでその方法も多種類もあると思います。

しかし、後者は本業をしている限りそれに特化していくことは難しいように思われます。もちろん不可能ということではなく覚悟して望むべきということです。

以上のように一般的にいうシックハウス対策とシックハウス相談及び改善協力には違いがあるということを理解していく必要があります。

                                            2007年12月26日






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最終更新日  2011.03.27 09:41:33
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