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昨日は七夕でした。岡山の七夕は8月7日までです。毎年この時期になると、岡山表町商店街に七夕まつりの祈りの折鶴が飾られ、道端は七夕の短冊が飾られます。「平和の波おかやま実行委員会」が行っている行事で、岡山市の様々な学校、幼稚園、団体からその年の年中行事のように万羽鶴のような折鶴や短冊の願い子どが寄せられます。私は道を冷やかしながら、その短冊の一つ一つを見て歩くのが毎年の楽しみです。今年はこういうのがありました。[ボウリング]と「歌手」という若者らしい夢と「愛する人を大切にできますように」というものすごくまっとうな決意。いい男だなあ、と思いました。専門学校の短冊では、外国人労働者が技術を身に着けて就活しているのか、こんな短冊が多くありました。この学校は建築技術を教えるところみたいです。中学校の二年生の短冊。本当にそうありたいものです。「他国との争い」は、武器を持つことで抑止できるのか。それとも、世界的に奇跡の憲法九条を活かして、本当の外交力で実現できるのか。私は後者の方が現実的な判断だと思う。20世紀から21世紀にかけての歴史が、それを証明している。戦争したのは、結局は武力に頼ったからだ。しかし、明後日の参議院選挙で改憲発議に必要な3分の2の議席を、改憲勢力がとろうとしている勢いだという報道があった。歴史的な選挙である。それにもし棄権したり。白票を出すようなことがあれば、それは改憲勢力に味方することと同義になるだろう。4割の有権者がまだ決めれていないという。その人たちのほとんどが投票しなかったら、その人たちは改憲を認めたということだ。今の段階では、そう決めつけてもいいと思う。決して判断保留をしたのではない。歴史的な選挙です。「他国との争いをせず、平和であり続け」るように、あなたは後世の子孫から[あの時に私はこういう選択をした」といえるような選択をしてほしい。決して棄権だけはしないでほしい。それは改憲への一票だから。produced by 「13日の水曜日」碧猫さん
2016年07月08日
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18歳以上の新しく選挙権を得た皆さん、言いたいことは一つだけです。必ず選挙に行ってください。棄権はぜったいにしないでください。下の方にコピペで長い長い文章を載せているけど、興味のある人だけが読んでください。要は「現代は若い人たちの意見は反映されにくい政治になっている。それを打ち破るのは、結局政治に少しでも参加して対話する関係を築く以外にはないのではないか」ということです。そして投票によって、「政治に参加と対話」ができるんです。今回の参議院選挙によって、もしかしたらこれから先10年間の日本の針路を決めるような結果になるかもしれません。それなのに、選挙制度のせいで若い人たちの意見が反映されないなんて理不尽だと思いませんか。それを阻止するのは、若い人100%が投票する必要はありません。少なくとも、若い人たちの方が年寄りよりも投票率が明らかに高ければいいのです。それは必ずニュースになります。そうすると日本の政治家はゲンキンな者で必ず若い人の意見を反映させようとします。でも、その反対の結果になると、おそらくあとあなたたちが中高年になる30年間は、若者優先の政治ではなくなります。あなたの一票一票がいかに大切か、そのことだけでも明らかです。何処に投票したらいいのか。「関心がない」「わからない」「信頼できない」もっともです。長くなるので、その意見にここで答えるわけにはいきません。もし決めかねているのならば、今回の記事の下の方に、文章ではなく写真や絵で主張を載せておきます。もうえいやっと目をつぶって投票してみてください。その結果がどうだったか、そこから「対話」が始まります。そこから若者主体の政治が(ネットを通じて)始まるのではないか。もう一度言います。必ず選挙に行ってください。棄権はぜったいにしないでください。ちなみに、同テーマで前に書いた記事のリンクです。18歳選挙権を持つあなたへ 118歳選挙権を持つあなたへ 2(論壇時評)21世紀型選挙へ 人との対話が「回路」ひらく 歴史社会学者・小熊英二2016年6月30日5時0分(朝日新聞) 政治家と一緒に、東京の繁華街を歩いたことがある。彼は道行くお年寄りや年配の店主に、親しげに挨拶(あいさつ)していた。 だが彼は、若い店員とは会話しなかった。その理由は、「彼らは店に通勤してきているだけだから」だった。 確かに、選挙区に定住している年配者は票になりうるが、通勤で街に来ている若者は票にならない。いつ移住するかわからない賃貸住宅住まいの子育て世代に会うより、地元の年配者が集まる冠婚葬祭に行く方が効率的だろう。 ある自民党元都議はこう言う〈1〉。「任期中にどういう議会活動をし、実績を残したか」は「次の選挙での当落にはまったく関係ありません」。「では、何が大事なのか。地元の行事や冠婚葬祭に出席するかどうかなのです」。 そこでは政策の知識は関係ない。他の先進国と違い、日本では学歴の低い人の方が、学歴が高い人より投票率が高かった〈2〉。地域や組織の「縁」で投票する人は、低学歴の年配者に多いからだ。そして高学歴の若い世代は、こうした政治から疎外され、棄権が多くなる。 * 今では若年層は、年配者と政治を語る言葉さえ共有できなくなっている。遠藤晶久によると、40代以下は、旧来の「保守」「革新」の対立軸を共有していない〈3〉。遠藤の2013年の調査では、20代は当時の政党をこう位置づけた。最も「保守」が公明党で、自民党・民主党・共産党・みんなの党が続き、最も「革新」が「日本維新の会」だった。 これは50代以上には理解不能である。だが私が思うに、若い世代は組織票依存政党を「保守」、浮動票依存政党を「革新」とみなしているのだ。それなら、公明党が最も「保守」で、共産党が中道、維新が「革新」というのは筋が通る。 つまり若い世代は、各党が掲げる政策よりも、「組織依存か否か」、いわば「閉鎖的か否か」を見ているのだ。「身内」にしか語りかけない政党よりは、不特定多数にむけて「改革」を呼号している政党の方が、まだしも「私達の方を向いている」と映るのは無理もない。 これは米国も同様だ。「既成政治家」を批判する大統領候補が台頭し、「保守」「リベラル」「社会主義」の対立軸が若い世代に共有されなくなった〈4〉。 こうした変化が、なぜおきたのか。20世紀にできた政治の枠組みが、21世紀の社会に適合していないからだ。 20世紀型の政党や組織は、グローバル化や格差の拡大で、どこでも力を失っている。だが政治の制度は20世紀のままだ。結果として、20世紀型の政党や組織が実力以上に有利となり、疎外された人々は無力感と無関心に陥る。そうして投票率が下がると、政治は一部の層に独占され、さらなる無力感と無関心、そして疎外された不満の爆発を生む。いま世界中で、この悪循環が起きている。 * これを根本的に解決するには、21世紀に適した制度が必要だ。岡本章がシミュレーションをもとに提案している世代別選挙区制度も一案だろう〈5〉。 だが選挙制度を変えても、人々が投票しなければ機能しない。データや知識を提供すれば、人間は政治に関心を持ち、自分の功利のために投票するはずだという論者もいる。だが現実の社会は、ゲーム理論のようには動いていないのだ。 そもそも人は、あらかじめ関心がなければデータも理解しない。ネットを通じて政治への関心を高める活動をしている松田馨は「政治をかじっている人間」ほど「政治に無関心な人たちの感覚」を理解できていないという〈6〉。政治の知識を「わかりやすく」解説するといったやり方は、「もともと政治に関心のある人にしか届かない」のだ。 政治を語る者が陥りがちな誤りは、自分が政治に関心を持った最初の契機を忘れていることだ。彼らは「政治に無関心な人たちの感覚」がわからなくなっている。だから彼らの言葉は、あらかじめ政治に関心のある人にしか届かない。 思い出してほしい。あなたが政治に関心を持った契機は何だろう。それは魅力的な先輩の姿や、友人の誘いなど、人間との対話ではなかったろうか。人間はデータよりも、人間に動かされるのだ。 学生団体SEALDsの大澤茉実〈7〉と山本雅昭〈8〉は、彼らを政治にむかわせたものが人間との直接対話だったことを語っている。大澤はバイト先の友人の妊娠、山本は米国の党員集会との出会いから、政治に関心を持った。彼らの言葉が人々に届くのは、こうした「初心」を手放さずにいるからだと思う。 そう考えるなら、知識やデータの提供以前に必要なものがある。それは関係の再構築だ。これまで日本では、「地縁」や「組織縁」以外で政治を語る回路が築かれてこなかった。しかしそうした関係を築いていかなければ、日本の政治の停滞と、将来の混乱は避けがたい。 山本は米国の討論型党員集会で出た市民の声を紹介している。「何が良いかって、自分のご近所さんが今の社会について何を考えているのかわかることだよね」。そして大澤は言う。「だれかに手料理を作り喜ばれたことがうれしかったという経験をもっているならば、どうかその感覚を忘れずに投票に行ってほしい。投票という退屈な集団的儀式のなかには『分かち合い』の大きな可能性が秘められている」。こうした声が「地縁」や「組織縁」を超えて広がること。その可能性に、日本社会の未来がかかっている。 *〈1〉野田数「衝撃のデータ『あと10年で自民党員の9割が他界する』」(PRESIDENTオンライン、2014年)〈2〉境家史郎「投票参加の社会的格差について考える」(情報誌Voters20号、同年)/蒲島郁夫『政治参加』(1988年)〈3〉遠藤晶久「知識はなくてもいい、失敗してもいい 自分自身の関心に基づき、まず投票を」(Journalism6月号)〈4〉特集「アメリカ大統領選挙の行方」(外交37号)〈5〉岡本章「年金給付削減は政治的に実現できるのか」(中央公論7月号)〈6〉松田馨「投票へつながる情報発信を目指す 『選挙ドットコム』の試行錯誤」(Journalism6月号)〈7〉大澤茉実「『日常』と『政治』の空隙(くうげき)を埋める そこに本当の革新性がある」(同)〈8〉山本雅昭「市民参加のカラフルな選挙で変えていこう」(世界7月号) ◇ おぐま・えいじ 1962年生まれ。慶応大学教授。『単一民族神話の起源』『〈民主〉と〈愛国〉』『社会を変えるには』など著書多数。近著『私たちはどこへ行こうとしているのか』。produced by 「13日の水曜日」碧猫さん
2016年07月06日
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今回初めて選挙権を獲得した18歳以上の皆さん、そしていつもは「私の一票で何も変わらない」と選挙に行っていなかった皆さん、棄権だけは絶対にしないでください!先の同じ題名の記事で私は、棄権するのは自民党に投票するのと同じだ、と書きました。今も同じ気持ちです。今最新の選挙情報では自民党が単独過半数、改憲に必要な2/3をうかがう勢いと報道されています。でもそれは四割近い無党派が投票に行けばゴロッと変わる勢いでもあるのです。だから、投票率が六割を切ったら改憲が始まる。八割に行けば、それを阻止出来る、と私は断言します。あなたの一票は、とてつもなく大きな意味がある。前回と同じ投票率ならば、日本は大変なことになるのです。もし何処に投票していいのか、まだ決めれないでいると言う方がおられたら、私が推薦します。と言っても私の推薦ではこころもとないので、有名人の言葉をお借りします。松尾貴史さんのツイートと、ジブリの監督高畑勲さんのメモです。間違ってもいい。この選挙のあと、半年から数年後までに、また総選挙があります。あるいは、あと5年、できたら10年、この選択の意味をずっと考えてください。そこまで思考を続けることができたならば、私は私の推薦に責任を持ちます。一晩でもニ晩でもお話しましょう。え、それはイヤだ?(^_^;)まあ‥後悔はさせません。もう一度言います。棄権だけは絶対にしないでください。produced by 「13日の水曜日」碧猫さん
2016年07月04日
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先日「ガチで予想」した45th シングル選抜メンバー結果(1位~16位)が6月18日に出ました。基本、比較的優秀な予想だったと自負しています。※()は前回の票数★は選抜入りと順位ともに当てた。☆は選抜入りのみ1 指原莉乃 243011 (194049)★2 渡辺麻友 175613 (165789) ★3 松井珠理奈 112341 (105289) ★4 山本彩 110411 (97866)★5 柏木由紀 92110 (167183)★6 宮脇咲良 78279 (81422)★7 須田亜香里 69159 (43665)☆ 8 島崎遥香 68126 (73803) ☆9 兒玉遥 60591 (43985) ☆10 武藤十夢 58624(44637) 11 横山由依 58610 (63414)☆ 12 北原里英 50190 (61566)☆13 向井地美音 47094 (18392) ☆14 岡田奈々 43318 (23237) ☆15 高橋朱里 40648 (25421) 16 にゃんにゃん仮面 40071 (?)☆この間ネットでいろんな分析を見たが、中国票が云々とかそんな下世話な話ばかりでまともな分析がなかったので、私がやはり書きたいと思う。指原が一位になった要因は、私の分析が多分当たっていると思う。曰く。「いわゆるファン層に席巻しているポピュリズムは強くなりこそすれ、変わらない。もはや「大きな票」は、歌、演技、ダンスとかの「技の優劣」とか、「美しさ」とかを競っていない。日本的な言い方をすれば「大勢順応主義」中国的な言い方をすれば「覇権主義」がトップを決めるだろう。こういう言い方がわかりにくいと言うのならば、わかりやすく言えば「指原一位が1番面白い」」しかし、実は想定外だった。前回19万。今回は21万くらいだと思ってた。24万票は予想をはるかに超えた。残念なことに、日本国民に席巻するポピュリズムは思ってた以上に深刻です。参議院選挙でも、その影響は悪い方向に出ると思う。「メディアに踊らされた」という知人の感想があった。そうならば、指原の速報は二位だったし、やはり連覇はむつかしいのではないかと言う報道の方が比較的多かったのである。指原が二位になってもおかしくはなかった。だから、指原は「私の一位を認めてください」というのを、今回のコメントのメインにしたのです(※1)。単にメディアのせいにしたら、本質を誤ると私は思う。「部外者から見ると、さっしー以後にあまり目立つメンバーがいない、と言うかAKBそのものが存在感を失っているよね」という感想もあった。その危機感をコメントでまゆゆ(渡辺麻友)が言っていた(※2)。ただし、AKBは自前の劇場があるので、経営的には数十年は続く体制はある。反対に言えば、細々とやるアイドルでも、私はいいと思う。まゆゆや、珠理奈のような正統派は、AKBを宝塚みたいな安定したアイドルのシンボルにしたいのだと思う。けれども、さっしー(指原莉乃)は暴走していて、それを壊す恐れがある一方で、現在の経営を支えている。だから、AKB内ではセンターを勤めることは少なくて、AKB内ではAKBの代表扱いはあまりしないという扱いを運営側は意識的にしてきた。でも連覇された以上、その扱いがどう変わるのか注目です。まゆゆは、4年ぐらい前から「AKB宝塚化」を考えている節がある。4年以上前から宝塚ファンになったのである。それはおそらく心あるスタッフの影響なのだと思う。でも、新メンバーは、今回史上最高のシングル売り上げを見て、まだバブルは続くと考えているだろう。まゆゆはそこに大きな危機感を抱いていると思う。指原派は、彼女本人の意向とは別に悪い方向にもってゆく可能性がある。でも、AKBが自公のような政治家の「ドロドロ」と明らかに違うのは、彼女たちは比較的普通の大人よりは「ピュア」だということ。まるきり純真ではないにしても、自らの夢にまっすぐに生きています。政治家のような寝技裏技金銭まみれにはなっていない。だからこそ、私は「推し」の娘たちの成長を見守りたいと真剣に思っているのです。経営的には、AKB商法という側面があるということを認めつつも、AKBを語る時に私は日本の将来を重ねてみる傾向があるけれども、日本の政治よりは明るく見ることができる。また、6位、8位、11位、12位は前回よりも得票数を落としているのにほぼ同順位であることも特筆すべきことである。これはおそらく今までなかったことだと思う。ただし、下位のメンバーが80位以内に入るには去年よりも多い票が要った。この二つのことを、総選挙制度の衰退の始まりとみるのか、成熟の証とみるかは意見の分かれるところである。私もまだわからない。私は今回投票しなかった。つまり、シングルも買わなかったし、モバイル会員にもならなかった。珠理奈推しには変わりないけど、少し離れて見守りたいと思っている。来年の総選挙の結果を見て、このギネスに載っている世界一のアイドルグループの推移を見守りたい。※1 一位になった時の指原のスピーチ(一部)「この1位で3回目の1位になります。どうか、どうか私を1位として認めて下さい。私はスキャンダルで仕事が増えましたし、スキャンダル成金と思われてもおかしくないような仕事っぷりなのですが、だけど、あっちゃんやゆうこちゃんやとは違って企画ものだと思われてもおかしくない自分でもちゃんとそう思っています。間違えたことばかりだし叩けばほこりしか出てきません、だけど今まで1位を取ってきたメンバー同様、ファンの絆は熱いと思っています。私の1位は当たり前じゃありません。私が1位じゃ倒せせないと言うことはなく私のファンのみんなが、無理に無理に無理を重ねて頑張ってくれた1位です。心からのおめでとうをお願いします。いつか、みんなみたいにおめでとうと言ってもらえる1位になりたいと思っていました。本当に幸せです。ありがとうございます」※2 二位になった時の渡辺麻友のスピーチ「いやー悔しい!速報1位を獲り、1位になれず壁が高いな。越えられないなと思いました。今AKB48はピンチだと思います、先輩が卒業していって今のメンバーでは稼働しないと思います。でもAKBを壊したくありません。AKBを何10年先も愛されるグループであるように、たくさん貢献していきたいです。後輩メンバーたちにも伝えたい。12歳でAKBに入り22歳で10年目、10代をAKBに捧げてきた。今見ている景色はずっとではありません。みんなにはファンのみんなと環境を大切にして、今という一瞬を大事にしていってほしいと思います。責任と誇りを胸に精進していきたいと思います」produced by 「13日の水曜日」碧猫さん
2016年06月27日
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参議院選挙の公示があった。棄権だけは絶対にしないでほしい。そのことを主張するために、長い長い文章を書くのには理由がある。あなたが「棄権しない」とさえ約束してくれたら、今回自民党の候補者に投票しようが、民進党に投票しようが、共産党に投票しようが、(当然のことではあるが)あなたの自由だ。ただ、棄権をする人には、私は言いたいことがある。「あなたは投票しなかったのではない。自民党に投票したのだ。そのことを少なくともあと10年は覚えておいて、このあと10年の日本の姿を注視してほしい」棄権がなぜ自民党に投票することになるのか。下の今日の朝日新聞社説にわかりやすく書いているので、出来たら全文読んでほしい。要は、下の朝日社説に書いているように自民党の実際の票は増えなかったのだが、対抗党の票が大きく減ったために、自民党が大勝したのだ。今回同じ投票率で推移すれば、過去二回の選挙と同じことが起きるだろう。それでどういう結果になったのか。満足する結果だったというのならば、棄権して実質的に自民党に投票しても仕方ない。でも、あなたは満足だったんですか?実質賃金は安倍政権のあいだ、ついには一度も上がらなかった。株価だけは上がった。法人税も消費税が上がった分に見合うだけ下がったし、その他優遇税制、為替の操作で、一部の大企業と大金持ちはさらに大金持ちになった。イメージとしては、40年前にはラグビーボールみたいに真ん中の中流階級が一番多かった日本人の姿が、飲み口が上についているヒョウタン型の一部金持ちと巨大な貧困層を抱える日本にこの数年で急激になったとみていいだろう。アベノミクスはこれをさらに進める政策だ。自民党じゃないと日本は守れない。という人がいる。私は反対意見なのだが、長くなるのでここでは展開しない。万が一そうだとしても、そのために憲法九条を変えていいのですか。憲法九条を嫌っているのはアメリカだけです。そのために「国際孤立」の道を歩んでもいいのですか。しかも、自民党憲法草案は九条だけでなく、25条の基本的人権も、その他も変える日本の大転換になる草案です。去年から言い出した「緊急事態条項」の危険性については、映画「スターウオーズ」に絡めて私がわかりやすく書いたことがあるので、暇ができたらまたみてください。思い出してください。去年の秋に安倍政権の経済政策「アベノミクス」は第2ステージに移るといいました。「強い経済」「子育て支援」「社会保障」を新たな「三本の矢」として目標に掲げました。○国内総生産(GDP)600兆円を実現する○1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を1・8に回復させる○介護離職者をゼロにする‐といいました。テレビのいい加減さがここでも出てくるのですが、「あの新三本の矢はどうなったんですか」というコメンテーターは一人もいません。もう誰もこれが実現できると思っている人はいないのに、舛添さんの時のように、フリップをつかってわかりやすく批判する人は誰もいません。ここまで読んだ人はわかると思いますが、私は今回は野党統一候補に投票します。比例区は、理由を書くと長くなるので省きますが、共産党に入れようと思っています。しかし、みなさんへは以下に展開している「戦略的投票」をぜひともお願いしたい。要は、「最も評価しない候補者や政党を勝たせないため、自分にとって最善でなくとも勝つ可能性のある次善の候補に投票する」ことです。私は朝日新聞の消費税賛成方針が大嫌いで7年前に20年間読んでいたけど、購読をやめました。でも今回の社説は全面的に賛成します。(社説)参院選 きょう公示 戦略的投票でこたえよう 参院選がきょう公示される。 安倍首相が前面に掲げるのは経済だ。一方、その裏に憲法改正があるのは明白だ。 首相は、必ずしも改憲を争点にする必要はないという。国会での議論がいまだ収斂(しゅうれん)していないというのが、その理由だ。 しかし、改憲に意欲的な首相自身がどこをどう変えたいのかをまったく明かさないのでは、有権者は判断しようがない。 こんな逆立ちした政治の進め方に弾みをつけるのか、ブレーキをかけるのか。この参院選には「政権の中間評価」ではすまない重みがある。 ■民意とのねじれ 安倍氏が2012年12月に首相に返り咲いてから、参院選は2度目になる。振り返れば「安倍1強政治」の出発点となったのは、政権交代から7カ月後に衆参の「ねじれ」を解消した13年の前回参院選だった。 この時に自民、公明両党に票を投じた有権者には、民主党政権の混乱にあきれ、安定した政治で景気回復に取り組んでほしいとの思いが見てとれた。 3年前のねじれ解消を受け、私たちは社説で「民意とのねじれを恐れよ」と書いた。中小企業や地方で働く人々の賃金は上がるのか、財源を確保して医療や福祉を安定させられるのか。首相がこうした期待に応えぬまま「戦後レジームからの脱却」にかじを切れば、民意を裏切ることになるとの趣旨だ。 昨年の安全保障関連法の制定からなお続く反対運動のうねりをみれば、この懸念は的外れではなかったと感じる。 消費増税先送りという「新しい判断」の信を問う。これが首相のいう争点だ。税収や就業者の増加といった経済指標を強調し、アベノミクスを前に進めるか後戻りさせるかと訴える。 首相は本来、増税を「確実に実施する」という約束を破った責任を取るべきだ。そうしない裏には、「苦い薬は飲みたくない」という多くの国民の率直な思いに乗じた計算が見える。 安倍氏は「与党で改選議席の過半数獲得」を勝敗ラインに掲げる。覚悟を示したかに見えるが、勝敗ラインを割れば退陣するのかは、はっきりしない。 ■低い投票率の結果 安倍氏率いる自民党と公明党が3連勝した12年以降の衆参両院の選挙には、共通の特徴がある。投票率が低いのだ。 12年衆院選で59%台、13年参院選と14年衆院選はともに52%台で、14年は衆院選として戦後最低を記録した。 民主党へと政権交代した09年衆院選の69%台と比べれば、その差は大きい。投票者数でみれば、09年の7202万人に対し14年は5474万人。単純計算で、1700万あまりの人が投票所に行くのをやめた。 自民党はこの間、野党転落と政権復帰の両方を経験したが、実は得票数に大きな変動はない。比例区では、いずれの選挙でも棄権を含めたすべての有権者の5人に1人に満たない支持で推移している。 つまり、安倍自民党は支持者をさほど増やしているわけではない。死票が出やすい選挙制度のもと、民主党支持の激減と棄権者の増加が、自民党に得票以上に多くの議席をもたらしているに過ぎない。 解釈改憲による集団的自衛権の行使容認。特定秘密保護法の制定や、放送法を振りかざした国民の知る権利や報道の自由への威圧。憲法の縛りを緩めるばかりか、選挙で問わぬままに改正論議に手をつけようという政権の危うさを目の当たりにした有権者に何ができるか。 ■「悪さ加減」を選ぶ 答えの一つが、自らの一票を有効に使う「戦略的投票」だ。 聞き慣れない言葉かもしれない。一例を挙げれば、最も評価しない候補者や政党を勝たせないため、自分にとって最善でなくとも勝つ可能性のある次善の候補に投票することだ。 首相もたびたび演説に引用する福沢諭吉は、こんな言葉を残している。 「本来政府の性は善ならずして、注意す可(べ)きは只(ただ)その悪さ加減の如何(いかん)に在るの事実を、始めて発明することならん」(時事新報論集七)。政治学者の丸山真男は、戦後にこれを「政治的な選択とは〈中略〉悪さ加減の選択なのだ」(「政治的判断」)と紹介した。 民主党政権の失敗は、なお多くの有権者の記憶に生々しい。その後の低投票率には、政治への失望や無力感も反映されているのだろう。 だが、このままでは民主主義がやせ細るばかりか、立憲主義も危機に瀕(ひん)する。 意中の候補や政党がなくとも、「悪さ加減の選択」と割り切って投票所に足を運ぶ。7月10日の投票日までに、選挙区と比例区2枚の投票用紙をいかに有効に使うかを見極める。 18、19歳の240万人もの若者を有権者として新たに迎える選挙だ。上の世代が、ただ傍観しているわけにはいかない。produced by 「13日の水曜日」碧猫さん
2016年06月22日
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「歌で社会は変わらない」当然のテーゼだと思っていたが、社会的な意識が高く、論理的な人間でも、それを認めるまでに十数年かかったことがある。それ程に「信条」は変わらないのである。ことを、私は最近ふと気がついた。もう20年ほど前のことである。彼はあるロック歌手の大ファンだった。その歌手は時々社会的な発言をすることでも有名だった。どういう経緯でそういう議論になったのか、覚えていないのだが、「歌は社会を変える力を持つ」と彼は言い出した。もちろんそのためには、そのロック歌手がまだ変わる必要があるし、歌そのものが爆発的なヒットを起こすという前提はあると、彼は言う。私は即座に「それでも、歌に社会を変える力はない」と言い切った。彼は、珍しく怒ったと思う。敬愛する歌手を侮辱されたと思ったのがひとつ。彼は彼なりに根拠をもってそう思っていたというのがひとつ。もちろん私はその歌手のことだけを言ったわけでもなかったし、ジョン・レノンの歌が社会を変えたとも思っていなかったので、彼の根拠は破綻していると丁寧に説明した。その過程で、私の説明不足が露呈した。「歌に社会を変える力はない」のではない。「歌だけで、社会を変える力はない」のである。そう説明しても、彼は絶対に自分の意見を変えなかった。歌には社会を変える「可能性」があり、私はそのことに気がついていないというのである。私は歌とか、詩とか、音楽は、大きな力をもっていると思っている。しかし、その力は、人の感情を揺さぶるための力である。社会を変えるためには、感情だけを変えてもダメだ。社会の構成要素や時代が蓄積した知識を、全体像の構造を冷静に読み取り、それをきちんと説明しどう変えていくかという理性・技術、つまり論理が必要だろう。「世界・人類が平和になりますように」という祈りの感情だけでは、平和は来ない。時代を読み取り、時代を変えて行く具体的な人々が必要であり、その戦術も必要だろう。歌では、その論理は展開出来ない。宗教がもし社会を変えたことがあったのならば、それはおそらく聖書の詩編だけの力ではない。信者と教会と司教と国家の力が最もおおきいだろう。もちろん私は「論理だけでは、社会を変える力はない」とも思っている。加藤周一に学びながら、その論理は、私にとっては当然の前提の論理だった。彼が自分の論理の間違いを訂正したのは、つい最近のことだ。くだんのロック歌手の変節も影響したのかもしれない。それ程までも、「思想・信条」を変えるのは、時間とエネルギーが必要なのだ。北朝鮮・中国は日本の脅威だ。だから、改憲して軍隊をもつ必要がある。という「信条」を持つ、無視出来ない多数の人々がいる。社会は弱肉強食だ。弱い奴は自己責任で生きてゆくべきだ。という「信条」を持つ無視出来ない多数の人々がいる。いまそういう人々に向かって、「自公政権に反対の一票を」と言っても、無謀だと思っている。私たちのしなくてはならないのは、揺れている「信条」をもつ人々に、どういう言葉が届くのか、を見つけることだろう。時間は、もう全くない。
2016年06月09日
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とうとう参議院選挙が7月10日に決まったね。今回18歳選挙権を獲得した君も、まだ選挙に行ったことがない君も、そもそも選挙ってどんなものなのかを丁寧に教えてくれるサイト集かできたので、伝えておくね。この前も縷々書いたけど、棄権だけはしないで!お願いします。VOTE June.05.2016厳選!選挙に役立つ7つのサイト選挙についてのベーシックな情報を知ることが出来るサイトを7つ選びました。そもそも選挙ってなぜ行かないといけないの?その意義とは何なのか、その仕組みはどうなっているのかといった疑問に答えるものや、よく聞く「期日前投票」についてなど、まず選挙を知るための一番基本的なサイトを「1.選挙を知る」にまとめました。次にそこからどうやって選挙に市民として関わることが出来るのかを「2.選挙に関わる」に、最後にオススメの選挙情報サイトなどを「3.おすすめサイト」にまとめています。これらは選挙について本当に基本的な情報を集めたものですが、7月10日の参議院選挙の前に、もう一度確認のために役立てて頂ければ幸いです!1. 選挙を知る■(1)「なるほど!選挙 『選挙』は、私たち一人ひとりのために。」→「選挙の基本を知ろう!」「選挙の意義」「日本は国民が主権を持つ民主主義国家です。選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。「人民の、人民による、人民のための政治(政府)」。民主主義の基本であるこの言葉は、私たちと政治との関係を象徴する言葉です。国民が正当に選挙を通して自分たちの代表者を選び、その代表者によって政治が行われます。」総務省のサイト■(2)「学校では教えてくれない選挙のしくみ」→国会と参議院選挙→選挙のことば朝日小学生新聞 YAHOO!きっず■(3)「期日前投票」と「不在者投票」の違い毎日まんがニュース2. 選挙に関わる■(4)15分でわかる公職選挙法ー選挙に関わるときに気をつけるポイント■(5)#VoteForJapan 新経済連盟 ーネット選挙運動について3. おすすめサイト■(6) ポリタスポリタスは、あなたの「政治の見方」にプラスとなる情報を提供する、オンラインの政治メディアです。■(7) 選挙ドットコム “選挙をもっとオモシロク”ー日本最大級の選挙・政治家情報サイト。情報が盛りだくさんです。これから選挙まで、こうした役立ちサイトをどんどん紹介していきますので、チェックして頂ければと思います!!
2016年06月06日
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昨日のある喫茶店での話である。受験生らしき白い学生服のふたり連れが隣で、私と同じランチパスポートを使って500円ランチを食べていた。日曜日の講習か何かを受けに来たような雰囲気だった。彼らの話し声が、すこし聞こえてきた。「選挙行く?」「行かない。(自分が)無知なくせにあんなモノに手を出したくない」「だよな。なんでいかないのか、と女子に言われた。(進学校の)○○だから、論破されたくない」そうじゃない。怖くないから行ってみて!と言いたかったけど、突然知らないおっさんからそう言われると「だから、めんどくせンだよ」と思われそうで何も言えなかった。そんなこんなで、真面目な大人しそうな「初めての選挙人」も、棄権しそうな若者はけっこう居そうだ。はて、どうするか。やはり嫌われてもいいからこう云うべきだろうか。「政治は確かによくわからないよね。なんか汚い人ばかりが蠢(うごめ)いているようなイメージだ。触ってしまうと、自分まで汚れてしまいそうだ。触らぬ神に祟りなし。でも、ホントにそうだろうか。君も知ってるだろ。神は死んでいるんだ。近代国家は、一人ひとりの国民に、平等で民主的な政治にコミットする権利を与えている。もちろん権利だから棄権することも可能だ。でも棄権は、あなたに何も影響を与えない事ではない。その時代ごとに棄権の意味は変わるけど、現代の棄権の意味は『現政権を支持する』と同義語なんだ。反論があるなら、いつでも受け付けるよ。でもそうなんだ。その結果は、これが大切なんだけど、必ず、必ずだよ、あなたの未来の生活に影響を及ぼすんだ。だから、無理にでも一票の権利を行使して欲しいんだ。間違ってもいい。でも、あなたの一票の意味をあとで必ず思い返して欲しいんだ。そして次の機会では、その思いを生かして欲しい。1番よくないのは、何もしないことなんだ。何もしなかったら、何も自分は関わっていないと勘違いしやすいし、世間もまだその勘違いを助長している空気がある。一票じゃ、世の中は変えれない、って。良し、なんかヤル気になって来たじゃないか!その一票は、時には議席に繋がらないかもしれない。繋がらない一票よりも、繋がりそうな一票を選ぶのもあなたの判断だ(でも本来は政策を比べて選ぶのが本道だ。そのやり方がむつかしいならば、仕方ないと私は思う)。でもその結果が何をもたらしたのかは、必ず検証して欲しい、そして次回選挙に活かして欲しい。それに、私は思うんだけど、万が一議席をつながらなくても、議席を獲った人たちは絶対一票一票の『数の意味』を真剣に考えている。それが現代の選挙なんだ。だから、政党などの一票一票の増減は、大きな意味があるんだよ。あなたの一票は、ものすごく、必ず、意味があるんだ。是非とも投票に行って欲しい。因みに、私はすこしでも参考になるように、これから参議院選挙にむけて、私なりの『判断材料』を時々だけど入れていくからね。時々見てね(^-^)/」
2016年05月30日
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NHKスペシャル「そしてバスは暴走した」を観た。今年冬の長野行きスキーツアーバスの事故を追った番組である。バス会社の責任はあまりにも明確だ。適格性のない運転手の採用・無教育、チェックの無し、大事故を一回起こしている運行責任者の採用、規制緩和による急速成長、最低運賃を無視した契約書なき契約(営業部長は制度自体を知らなかった)、社長は事故を起こした中古バスの底部に不備があり安全審査の意見書に強い警告が書かれていたということをテレビで取材されるまで全く知らなかった、日雇い運転手に払ったこの運転に対して払った賃金はたった10600円だったこと、運転手は40年前に離婚してどう生きて来たのか不明・事故前も家賃不払い・食事も取れない状態だったこと、そういう中でずっと(金になるのに)嫌っていた大型バスの運転を引き受けている。16年前に規制緩和があった。新規参入の規制が緩くなる。あっという間に倍以上のバス会社が増えた。亡くなった13人の学生の親の1人が、息子の遺品として警察から返されてきたものの中に小熊英二「社会を変えるには」があったことを伝える。中にガラス片があった。死ぬ直前まで読んでいた可能性もあるだろう。「これは息子からのメッセージだと思うんです」。親たちは業界と会社に対して訴訟を起こす準備をしているという。業界は、「事故を起こしたのは、不良会社、こういう会社を退出させる制度を作ればいい」というスタンスである。しかし番組は、あるバス会社の運転手をインタビューする。観光立国を目指すアベノミクスの元に現在大きな「運転手・機材(バス)不足」が起きている。その運転手は、その日の前まで13日連続勤務で長距離運転をしてきた。2日休んでさらに4日の長距離運転に出ている。その取材中に、さらに会社から連絡が入る。15日連続勤務の要請である。また、この運転手には実兄の訃報が入った時のことも話す。休暇を願い出たが、聞き入れられなかったという。その後、運転手は退職を申し入れる。慰留される。仕方なく働いているという。突然の解雇と同時に、解雇を認めてくれないというのも、現在の日本にはまん延しているのである。番組は事実しか写せない。これだけを見せて問題は不良会社の問題ではなく、業界全体の問題だとはナレーションでは言えないだろう。しかし、これは極めて「業界全体の問題」なのだと想像できる番組になっていた。政府の言い分、業界の言い分を「公正中立」に同じ時間配分で放映していたならば、こういう番組にはならない。こういうのが、ドキュメンタリーである。番組再放送は5月7日(土)午前0時10分〜0時59分である。今日はメーデーだ。労働者の「8時間仕事をしたら、8時間休み、8時間睡眠をとる」当たり前の権利を求めて立ち上った人々の記念日である。現代の日本は、黙っていたならば「殺される」国になった。突然の事故で、労働で、戦争で。権利を求めて主張するのは、大切な日本国民の求められている姿だ。
2016年05月01日
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木曜日に行われた岡山参議院選挙「おかやまいっぽん野党三党政策調停調印式」の写真です。岡山でもやっと参議院に向けて野党共闘が実現しました。全国一人区32のうち、16番目の自治体だそうです。今日はこれから倉敷市長選挙の投票に行ってきます。「どうせ現市長が通るんじゃろ」と言って冷めた目でみる人にはずっとこう言ってきました。「前回市長に投票したのは、たった33%なんです。1/3の信任で、全国3-4番目にひどい待機児童の数を実現する低福祉市政をもたらして、一方1000億円もの倉敷駅の高架事業を進めようとしている。(批判票になるから)あなたの一票は絶対無駄にはなりません」あなたの一票はぜったい無駄にならない。それはあらゆる選挙に言えることである。ゆめゆめ棄権してはならない。一方、今日の北海道では今後の日本を占う選挙がある。こちらは横一線。このブログに北海道の読者がいるかどうかは、まったくの謎ではあるが、この一票はものすごい貴重な一票になると思う。ゆめゆめ棄権しないでほしい。
2016年04月24日
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以下の文章を紹介したい。言っていることは一言でいえば、「アベノミクスは沈みつつある」ということである。実はこの人の文章を全面的に信用して紹介するわけではない。しかし、「沈みつつある」ということだけは、確信したので紹介するのである。なぜか。じつはこの高橋洋一という人物、ちょっと前まではアベノミクスを礼賛してやまなかった人物だったのである。こういう本まで出している。そういう人間がアベノミクスを見放し始めている。沈む船からネズミが逃げるように。これは本物だと思うのである。だから、そういう目でこの文章を読んでほしい。アベノミクスついに沈没「消費税8%」がすべての間違いだった現代ビジネス 2月24日(水)6時1分配信文/高橋洋一(元財務官僚) '12年の年末、アベノミクスが始まった当初、日本のGDP(国内総生産)は順調な成長を続けていた。アベノミクス開始時のGDPが約517兆円。これが、'14年3月には実に約535兆円にも達した。 ところが、'14年4月の8%の消費税率導入を境に状況が一変した。'14年度第2四半期までに、GDPが一気に約14兆円も急落してしまったのだ。 その後もGDPは伸び悩み、直近の'15年7-9月期の数字は約530兆円。私の試算では、仮に消費増税さえしていなければ、GDPはその後も右肩上がりの成長を続け、今頃は約550兆円まで達していただろう。 差額は20兆円。これだけの金額が、増税によって失われたのだ。 この20兆円分の伸びがあれば、物価も上昇し、賃金も消費も好調という、良好な循環が生まれ、昨年中には「デフレ脱却宣言」ができただろう。日経平均株価も2万円台、為替も1ドル=120円の水準は保てたはずだ。 そもそも、GDPの6割を個人消費が占めている以上、増税による消費減退でGDPが下がるのはわかりきっていた。 増税の影響で失われた20兆円のGDPを国民一人頭で割ると、約15万円。所得が15万円も下がったと考えれば、買い物をする気が失せるのも当然だろう。 いま、日本では格安商品ばかりが売れる、デフレ時代と同じ状況が生まれている。アベノミクスの目標である、2%の物価上昇に相反する事態が起きているわけだ。だが、経済学の常識からして、増税すれば物価が下がるのは自明の理だ。 優秀なはずの財務官僚たちはそんなことすら理解できていなかった。自分たちの歳出権を拡大するため、なんとしても消費増税を可決させようと、「増税をしてもGDPは下がらない」という机上の空論を組み立て、押し切った。写真:現代ビジネス5%に戻すしかない 失われた20兆円のGDPから試算される消えた税収は約5兆円。一方で、消費増税で増えた税収は約8兆円。 「3兆円多いのだから、増税のほうがいいのでは」と思うかもしれない。 しかし、冷静に考えると、増税によって税収を8兆円増やすのと引き換えに、一人当たり15万円のGDPを吹き飛ばしてしまったのだ。これが日本経済に与えたダメージは、計り知れない。 収益が上がらないのに税負担だけを増やしたので、企業は苦しみ、賃金も上がらない。消費も当然伸び悩む。アベノミクスの理想とは真逆の悪循環にはまりこんでいる。 結局、無知な財務官僚が身勝手な思惑で推し進めた増税で、国民は8兆円を取り上げられたあげく、本来、得られるべき所得までを失ったのだ。 この状況に、本来であれば、「責任をもって2%の物価上昇を達成させる」と明言している日銀の黒田東彦総裁こそが、「増税で物価が上がらないのなら、失敗を認めて減税するか、景気対策をしてください」と政府に強く進言すべきだろう。 だが、黒田総裁は「消費増税で成長が大きく損なわれることはない」と繰り返し発言してきた手前、今更もう何も言えない。起死回生のマイナス金利政策も、消費増税のダメージが大きすぎたため、いまのところ本来の効果が出ていない。 もし、安倍政権が予定通り、'17年の春に10%への増税を実行すると、どうなるか。8%増税の時と同じくらい、いや、それ以上の致命的なダメージを引き起こすだろう。 3%の増税でGDPが14兆円急落した。ということは、上げ幅が2%なら、単純計算で約10兆円のGDPが一瞬で失われる。さらに、今回は中国経済失速などの要因も加わるため、長期的に考えれば、8%増税時を上回る規模のGDPが失われる可能性がある。 消費増税が引き起こした負の連鎖から脱却するには、いますぐにでも消費税を5%に戻すのがベストなのは言うまでもない。だが、政府もいまさら引き返せないだろう。 それでも、本気で景気回復を目指すのならば、取れる策は消費減税の他にもいくらでもある。 例えば、国の特別会計上で余った資金、すなわち、いわゆる「霞が関埋蔵金」を使う手だ。 「外国為替資金特別会計」には円安の含み益の約20兆円、「労働保険特別会計」には約7兆円もの埋蔵金がある。これを原資に、国民に10兆円規模の給付金を配り、増税の痛みを和らげる。 この「埋蔵金10兆円バズーカ」をぶっ放し、景気に良好な刺激を与えて上向かせたところで、日銀が一気に金融緩和を推し進め、国債の購入量を今の80兆円から100兆円まで増やす。 極端な話に聞こえるかもしれないが、ここまでしてようやく、「8%増税の呪縛」は払拭される。 それほどまでに、消費増税が日本経済に与えたダメージは大きい。 「週刊現代」2016年2月27日号より
2016年02月27日
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昨日は水島平和委員会で、「平和大会に代表者を送り出そう」カンパ活動をして、取り寄せの惣菜にプラスしてミニ惣菜を「作り」ました。前回はカレーです。これで各々約2万円を捻出。ホントは若者に行って欲しかった。ベテラン(←私含む)2人になってしまったのは残念ですが、頑張ってきます(^-^)/ あすわか(「明日の自由を守る若手弁護士の会」)さんのFacebookがいい事書いていたので、全面的に同意すると書き添えて紹介します。 いま図書館に 「時代の正体 権力はかくも暴走する」 神奈川新聞「時代の正体」取材班/編 を予約しているのですが、早く読めるようになりたいなあ。 改めて、本多勝一の「事実とはなにか」より、私の大好きな一節も添えて置く。 「ジャーナリストは、支配される側に立つ主観的事実をえぐり出すこと、極論すれば、ほとんどそれのみが本来の仕事だといえるかもしれません」 はき違えた中立性という病 これ撲滅するワクチンないかなー 神奈川新聞が、とても意義深い記事を書いています。 「偏ってますが、なにか」 カナロコ・オピニオン 論を興し民主主義を体現する存在にhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151016-00004511-kana-l14 解釈改憲や安保関連法案に反対の声をあげて行動に移す方がたくさん現れて、言論の自由や集会の自由の行使っていうのはこういうことだなぁ、と思う一方、やはり日本の社会は、なぜか「政治の話はタブー」という閉塞感いっぱいの空気がただよい、自由活発な議論を封じようとする圧力を感じます。 その圧力の一番の「大義名分」が、『政治的中立性』ではありませんか? 中立性を損ねるから、そのイベントは後援できない。 中立性の観点から、その集会は許可できない。 地方自治体は相次いで、『中立性』をタテに、市民が政治を語る場を奪っています。 こんなのは最たるものでしょう。 ↓ 市民活動センター:NPO管理取りやめ 条例改正案、市議会へ さいたま http://mainichi.jp/area/saitama/news/20151015ddlk11010249000c.html 市民が自由活発に議論を交わせるように、豊かな言論の場を 提供することで、民主主義の土壌を耕す。これって、地方自治体 の大切な役割ではないでしょうか。『中立性』の名の下に、言論の場を奪うことは、れっきとした人権問題なのだと、なぜ認識できないのでしょう、残念でなりません。 そういった、はき違えた「中立性」をマスコミに求める空気(というか現実的な圧力)もあります。 冒頭で紹介した神奈川新聞の記事は、それを明快に一蹴していて、マスメディアの矜恃を感じさせるものです。 情報を得て政治を考えれば、なんらかの考えに到達します。 その時点でなんらかの偏りが生じるのはあまりにも当然のこと。 「政治権力を監視し、批判する」ことを最大の使命とするマスメディアが、政治権力を批判することのどこが「間違った偏り」なのでしょうか。 「中立性」や「両論併記」を強く強く求める方々というのは、 例えば、 「人種差別は良くないという考えもありますが、人種差別はしてよいと考える人もいます。どちらが正しいか書くと偏ってしまうので、意見は書きません。」 「ナチスによるホロコーストで何百万人ものユダヤ人が大量虐殺されました。が、ホロコーストがなかったと主張する人もいます。どちらが正しいか書くと中立性を損なうので、書きません。」 こんな記事を、正しい記事だと考えるのでしょうか。 中立性という言葉にからめとられて、自由で豊かな言論が妨げ られては本末転倒です。 マスメディアがしっかり政府を批判し、それに政府が正々堂々と応える。それを見て聞いて、市民が議論する。これが民主主義の正常なサイクルの土壌になります。 安保関連法案に反対する集会が「中立性」を理由に許可されない 社会は、賛成する集会も「中立性」を理由に許可されません。 冒頭の神奈川新聞の記事は、こう締めくくられています。 「民主主義の要諦は多様性にある。一人一人、望むままの生き方が保障されるには、それぞれが違っていてよい、違っているからこそよいという価値観が保たれていなければならない。それにはまず自らが多様なうちの一人でいることだ。 だから空気など読まない。忖度(そんたく)しない。おもねらない。 孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。 ほかの誰のものでもない自らの言葉で絶えず論を興し、そうして 民主主義を体現する存在として新聞はありたい。」
2015年10月29日
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今日、「憲法いかし、いのちまもる10.22国民集会」にいって来ました。久しぶりの東京・日比谷野外音楽堂。 私は知らなかったのですが(^_^;)、安倍政権は戦争法の審議の裏で、「医療保険制度改革関連法」をわずかな審議時間で強行可決したそうです。 保険料や窓口負担、利用料など国民負担のいっそうの増大、患者申出療養など保険外適用の拡大などを推し進めて社会保障を解体し、 医療や介護を企業の儲けの対象にさえしようとしている。憲法25条の「解釈改憲」です。 香山リカさんのあいさつがあった。「戦争法反対を訴えて、私も何度も国会前に足を運んだ。今まで、本やテレビなどで、憲法反対を言っていた。でも孤立無援だった。国会前に行ってみて、こんなにたくさんの人たちが同じ想いなんだと実感出来た。」「医療の現場にいると、いかに命を守ることが大変なことか、を感じます。今、その命が軽んじられている。医学の学者の世界では、なかなか声をあげる人たちはいなかった。皆さんは、いち早く声をあげた。それはホントに貴重です」「国会前でいろんな人たちが発言した。その時、必ず救護のゼッケンをつけた人たちがいた。自発的にシフトを組んでデモを支える活動をずっとして来た。ここに医療のあるべき姿があった。」「この戦いこれからも続く。時には心が折れることがあるかもしれない。時には心を休ませて、助け合いながら、動きが途絶えないように。ここまで来たら、必ず何かを変えることができると信じている。その時は、また、ここに集って来ましょう」 ネットでも、東京にいる知識人の声は聴けたけど、やはり生は違う。不安を抱えながら、でも確信を持って、しかも未だその熱は全然冷めてはいない。ということがわかった。 倉林あきこ参議院議員。 「皆さんの戦いで、最終盤では野党の結束を作ることが出来た。これを進めて、連合政府の提案をしている。共に頑張りましょう。」 最終盤の野党の結束は、完全に市民の運動が形作ったらしい。しかも、それは今まで続いている。 沖縄民医連・上地 「辺野古が移転されると、基地が強固され、さらに200年間基地で苦しめられる。今や、沖縄ではなく、国政の問題である。」 患者代表・筋痛性脳脊髄炎の代表 「慢性疲労症候群と言われているが、(その名前から)怠けていると差別されて来た。(←声はしっかりしているが、身体は寝たままの状態で壇上に上がった。)やっと国会で請願が採決された。三割に近い人が寝たきり。それなのに、十分な難病保障がされていない。多くの疾患が制度の谷間にいて、苦しんでいる。皆さんの支援が必要です」 全国保険医団体連絡会 「保険外治療がたくさんある。医師はみんな怒っている。TPPが入ると、医療費が上がる、戦争が近くなると医療費が上がる。国民皆保険制度、これからもっと壊されてくる。守っていきたい。」 東京民医連・介護職部会 「これから必要な介護が受けれない人たちが増えている」 院内保育師 「処遇がとても低い」 そんなこんなで、全国の人々とパレードして来ました。心なしか、沿道の人たちの反応がいつもより温かい。或いは、関心を示しているように感じました。
2015年10月22日
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この一週間で「昭和残影」ではないですけど、昭和の時代から現代まで、昭和の負の遺産を背負って果敢に闘い続けてきた超高齢のお2人が、立て続けに鬼籍に入られた。 追悼文の代わりに、2人を記録した映画評を再録したい。実は急遽TSUTAYAレンタルに置いてないかと、在庫検索をしたのだが、近所にはどちらも置いていなかった。機関紙に連載している映画評はレンタル等で見る事が出来る事が原則だから、これが月に一度の長文映画評として取り上げられることはない。しかし、どちらの映画も傑作であり、「約束」はその年のマイベストワンだった。 (この写真は、つい最近、安保法についての福島さんの感想をつけたらしい) 「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」 監督 長谷川三郎 この映画を見ていた10月1日のちょうどその時、世界一危険なオスプレイが世界一危険な 普天間基地に配備された。ゲート前の抗議の、何百人もの座り込みを機動隊で強制排除した上での配備。政府がついに沖縄を切り捨てた瞬間である。しかし、その具体的な状況は遂にほとんどのメデイアは報道しなかった。90歳の報道写真家福島菊次郎は「世のメデイアは5W1Hで記事を書いていれば、それで良しとする」と嫌悪感を露わにした。まるきり、何も変わっていない。YouTubeで確かにメデイアで報道されない事実も知られる様になった。しかし、10分の映像も一枚のプロの写真には叶わない部分がまだまだあるのではないか。そんなことを、私は思った。 カメラマンの学校で90歳になろうとしている福島は言う「プライバシーの尊重など守らなければならないことはある。しかし、撮る対象が法律に違反している時には、法律を犯してでも撮らなければならない」若いカメラマンたちは、果たしてどう思ったのだろうか。沖縄の例で言えば、この空間は日米安保条約に基づく米軍提供地域であったために逮捕される恐れもあった。だから座り込みをしていたのは主に白髪の年配の方たちが声を掛け合って最前線で座り込みをしていたのである。それを取材する過程でカメラマンにも累が及ばないという保証はない。しかし、それでもそれを取材するのが、そしてそれを発表するのが本来の報道写真家というものだろう。 ヒロシマ被爆者の中村さんに密着した体験に始まり、祝島、三里塚、ウーマンリヴ、安田講堂、水俣、フクシマ、常に反権力の側に自らの立場を鮮明にして入ったからこそ、新聞や週刊誌には撮れない機動隊に殴られる学生、あるいは三里塚の女性、自衛隊基基地の隠し撮り、祝島のおばちゃんたちの笑顔なども撮れたのである。「中立な立場など無い」福島は言うが、報道とは正にそうなのだ。 安田講堂占拠までの全共闘運動を全面肯定しているので、私としては全てを良しとするわけではないけれども、「昔は反権力の場にいることは私はできなかった。しかし今はそれが自由に出来る」若者を素直に応援していたのだと思う。年金ももらわず、生活保護も拒否し「最後は孤独死だろう。それは国に殺されたと思ってください」と言っているあたりかなり「カッコイイおじいちゃん」でした。 inシネマクレール 2012年10月1日 ★★★★☆ 「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」 「奥西勝死刑囚86歳、司法の狙っているモノは何か」最終ナレーションはそう言って作品を閉じた。 ー疑わしきは罰する そうとしか思えない。証拠は自白しかない。その自白内容は矛盾だらけだ。1961年の事件から30年も40年も経って、支援組織の血の滲む努力から新証拠を幾つも出して来ても再審請求を次々と棄却してゆくエリート裁判官たち。 久しぶりに「真昼の暗黒」以来の骨太の裁判映画を観た。 1972年に死刑が確定して以降、奥西さんの映像はない。だから、俳優に演じてもらう以外ないのであるが、よくぞ仲代達矢さんが引き受けてくれたと思う。彼が演ってくれたから、死刑囚の日常生活が全てリアルに思えた。そして樹木希林のお母さんも、去年の「母なる記」に匹敵する迫真の岸壁の母だったと思う。 今から20年くらい前に名張毒ぶどう酒事件の支援キャラバンの訴えを聞いたことがある。だから、前知識が全然なかったわけではないのであるが、40年前から現在に至る奥西さんの毎日朝の死刑宣告に怯える日々、再審請求への努力、事件の明らかな矛盾、裁判官たちの上しか見ない体質等々、事件の本質を何よりもよくわかることが出来た。 (解説) 獄中から無実を訴え続けている死刑囚がいます。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡しました。「名張毒ぶどう酒事件」です。奥西は一度は犯行を自白しますが、逮捕後、一貫して「警察に自白を強要された」と主張、1審は無罪。しかし、2審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定しました。戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決です。 事件から51年――際限なく繰り返される再審請求と棄却。その間、奥西は2桁を越える囚人が処刑台に行くのを見送りました。いつ自分に訪れるか分からない処刑に怯えながら。 あなたは、その恐怖を、その孤独を、その人生を、想像することができますか? 事件発生当初から蓄積した圧倒的な記録と証言を再検証し、本作を作り上げたのは、『平成ジレンマ』『死刑弁護人』の齊藤潤一(脚本・監督)と阿武野勝彦(プロデューサー)。これは、東海テレビ放送の名物ドキュメンタリー「司法シリーズ」を手掛ける二人が、カメラが入ることが許されない独房の死刑囚を描き出す野心作である。 そして、奥西勝を演じるのは日本映画界の至宝、仲代達矢。息子の無実を信じ続ける母・タツノ役に、樹木希林。ナレーションをつとめるのは、寺島しのぶ。 そう、本作は映画とジャーナリズムが日本の司法に根底から突きつける異議申立なのだ。 inシネマクレール 2013年5月29日 ★★★★★ (製作者のことば) 早く正当な判決をするべきです。奥西さん以外に農薬を入れる時間はあったのに、奥西さんの自白以降周りの村人はことごとく証言を翻すのです。そもそも、農薬の種類が自白と違ったことを40年後に立証したのに、裁判官は再審決定をすれば確実に出世出来ない(←数多い例証がある)ので、その証拠を採用しなかったのです。王冠も鑑定が間違ったことを裁判所も認めたのに、自白を優先させた。 犯人は嫁姑問題で疲れた女性の殺人自殺だった可能性もある。初動で警察が捜査していないので、村人の新たな証言がない限りもう真犯人はわからないでしょう。 この冤罪を許すということは、検察が思い込み捜査で自白を強要させるのは、数ある冤罪事件やこの前のインターネット成りすまし犯人の自白強要で警察が謝った様に何時でも起こりうることなのに、証拠能力を高く評価してそれだけで死刑に出来るということです。今、自民党が通そうとしているスパイ防止法が出来たら、誰でも死刑になりうる可能性があるということです。 奥西さんには何としてでも生きて欲しい。
2015年10月05日
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この前こういう「主張」を見つけた。 新三本の矢/国民はもう惑わされない 2015/9/29 安倍政権の経済政策「アベノミクス」は第2ステージに移るという。安倍晋三首相が自民党総裁選の再選会見で、「強い経済」「子育て支援」「社会保障」を新たな「三本の矢」として目標に掲げた。 国内総生産(GDP)600兆円を実現する▽1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を1・8に回復させる▽介護離職者をゼロにする‐という。 今後の少子高齢社会を乗り切るために、子育てや社会保障を国の政策目標に掲げることには異論はないだろう。 だが、首相も認めるようにいずれも困難な課題だ。達成するための具体策も見えない。本気で実現できると思っているのだろうか。 安倍政権は、多くの国民の反対を押し切って安全保障関連法を成立させたが、支持率は低迷している。来夏の参院選を控え、経済最優先を打ち出すことで批判の矛先をかわそうという意図が透けて見える。 前回総選挙でも、アベノミクスを前面に出して勝利した後は、国民に信任を得たとして安保法制に突き進んだ。もう惑わされることなく、それぞれの政策の中身をしっかり見極める必要がある。 GDP600兆円の達成には、2015~20年度に名目成長率の年3%超の高成長が必要だ。しかし、バブル崩壊後の20年余り、名目で3%成長を実現したことはない。 足元はマイナス成長に陥り、中国経済の減速懸念や米国の利上げによる新興国経済への打撃など、先行き不安を抱える。消費税10%への引き上げも足かせになりかねない。 合計特殊出生率は、14年の1・42から1・8まで短期間で回復させることができるのか。仕事と子育ての両立支援の充実が不可欠で、保育所の待機児童ゼロは必須条件とも言えるが、実現は容易ではない。 家族の介護を理由に仕事を辞める介護離職は年間約10万人に上る。政府は介護施設を整備する方針だが、特別養護老人ホームの入所待機者は全国で52万人いる。それだけ増やすには、財政負担や介護職の確保をどうするかも大きな課題になる。 そもそも、アベノミクスの第1ステージは道半ばだ。金融緩和と財政出動で景気は浮揚したが、デフレ脱却には至っていない。政府はまず、その結果を出すべきだ。 決して「赤旗」の主張ではない。神戸新聞という地方新聞の主張である。一般紙でさえ、このように書き出した。アベノミクスの命運は尽き始めている。 しかし。 何が3%か。最初の目標の2%はどうなったのか。この前確か、マイナス3%だとか言ってましたよね。 何が出生率か。「国家のために赤ちゃんを産んでくれ」と言われて、喜んで産むような女性がいったい幾人いると思うのだ。 何が介護離職率の改善か。私の身近で、この前も一つのデイケアセンターが職場統合という名前で潰れたばかりだ。介護施設の去年の倒産件数は最高になったらしい。 下の表は東京新聞が作ったものらしい。 アメリカの要請で、アメリカの言うように日本を作り変えたアベノミクス。国民を犠牲にして、アメリカといっしょに(実際は言われるがままに)進むことが、ホントに日本の進むべき道なんでしょうか? 日本国民の皆さん!
2015年10月01日
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今日夕方五時からはこの「有志デモ」に参加しようかと思っています。 さて、安保法案が可決した9月19日未明に行われたSEALDs関西大沢まみさんの国会前のスピーチ全文を先ず文章で読んで、そのあとやはり気になってYouTubeで映像を見た。 いかん! 読んだときは冷静に読めたんだけど、生を聞いたら、もう涙が出て止まらない。最近涙腺が緩んでいるのかもしれない。ブログにうまいこと貼り付けれないので、キーワードで検索するか、以下のURLでみてください。 http://t.co/GfXwfcK5Tu 実はSEALDs関西大沢まみさんのスピーチに対して、Facebookのコメント欄にMさん(無断引用だし、個人攻撃が目的ではないので匿名とします)から 反論が載った。 「私たちが戦わねばならない相手は、海の外には1人もいないんです。」 これには、共感できないな。 では何故、ダライ・ラマは、亡命した? では何故、日本人が北朝鮮に拉致された? では何故、未だアメリカではネイティブインディアンの人が差別されている? では何故、日本人はイスラム国に殺された? 私は、それを見ているので、海外に一人もいないなんて言えることが信じられない。 上手く言えないのですが…。 このスピーチで、小さい喫茶店をすることに家賃や材料費や人件費がいる。そこに経済がある。 私は、儲かりにくい文化(演劇)をやっていますが、世の中が不景気になると、もっと儲かりません。夢は叶えられません。皆が豊かでないと、余分なお金は使えません。 何故、日本が海外の問題に敏感かというと、食料もエネルギーも他国に依存しているからです。 戦争の多い国は石油産出国が多いです。日本は2日に1回戦艦大和並みの石油を運ばないと電気が供給出来ないそうです。電気が供給出来ないとライフラインどころか、生産が止まります。益々不景気になります。 喫茶店に寄れる余裕すらありません。 日本が石油に依存せずに、原発を使おうとすれば、また反対運動です。八方ふさがりです。若くてもひきこもりが出来ていたのは、親が経済力があったからです。 経済力が無ければ引き籠もりも出来ません。放っておかれた生活力のない、お菓子を食べている子と同じ状態になります。 戦争は突然始まるものではありません。そのような国内情勢、社会情勢から生まれます。交渉の結果が戦争(武力行使)です。根本的な問題から、もう一度、考え直さないと。お金がどのように動いて、私たちの生活やインフラが整っているのか。殆ど、しっかり働いて税金を納めている人たちのお陰で、この日本が成り立ちます。 引き籠もれたことに感謝し、しっかり働いて税金を納め、投票に行くことですね。 私自身は原発反対ですが、日本のお金が海外に出てその利権争いで他国の子どもを戦争に巻き込むぐらいなら、自国のエネルギー自立の為に材料費のかからない原発でお金を貯金し、そのお金で原発の無害化と新エネルギーの開発費にお金を使ってくれることを望みます。 それを望まないなら日本の発展を望まないこと。 電気は一切使わない、パソコンも、オール電化も、信号も、携帯も、工場も皆止めないとね。 日本のエネルギー自給率は10%も満たないんじゃないですか? 絵に描いた餅じゃダメです。 現実見ないと。 それに対するまともな反論はほとんどなかった。この読者は大沢さんのスピーチにみんな好意的なのにも関わらず、である。例えば、こんなものぐらいしかなかった。 このスピーチにおいて 海の外 で 戦う ことは戦争を指しています 政権やネトウヨのいう 戦う です そして 日本の首相 にたいするわたしたちの たたかい は非暴力の たたかい です そして 海の外で同様に理不尽なことをする者たちにたいしても わたしたちは非暴力の たたかい をする あまりにも少ないので、私もコメントした。何故か。Mさんのコメントは、真面目なものではあるが、いわゆるサンケイその他の戦争法賛成派の言い分の引き写しだと思ったからである。そういう意見にキチンと反論しないと、大沢さんのスピーチに感動した人たちでさえ、大量の宣伝の中でひきづられて行ってしまうのではないか、と危惧するからである。 長時間経過しても、誰もMさんにまともな反論をしていないので、コメント欄でするのはいけなかったら止めて欲しいのですが、一応反論します。 ○Mさんはこのスピーチの言葉尻に反論しているだけで、このスピーチの価値はひとつも下がらない。 ○海外に理不尽なことをする国、団体があるのは認めるが、それを「させないようにする」のが国の役割。しかしアベ氏の戦略は、「米国の抑止力」という抽象的な米国任せの戦略しかない。それはかえってリスクが高まる。例えはテロの危険性とか。 ○石油が止まれば、確かに生活は困る。そのために「軍事力で抑える」という「期待」をアベ氏はしているみたい。それが賢明かどうかは、流動的。それよりも9条で培って来た「信頼力」を使う方が戦略的だとは思うが、戦争法が成立した今、残された時間は少ない。 ○原発は石油や自然エネルギーよりもはるかにコストが高いです。詳しくは新書大賞を取った「原発のコスト」(大島堅一 岩波新書)を参照してください。 以上。その後、Mさんから再反論はなかった。
2015年09月27日
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映画レポートの続きにしようと思ったけど、情勢が緊迫しているので。現在ギリギリのところで、参議院議決を見送るか、強行するか、我々が追い込んでいいる。やはり少し書こう。 ことは、安全保障の問題を超えている。民主主義の問題になっています。 かつて1979年五月、山口大学新聞会で大学の1960年の安保反対闘争の取材をした時、教授に紹介されて当時の学生自治会役員だった県庁の職員の所に行ったことがある。大学新入生の私の拙い取材を可哀想に思ったのか、誠実に対応してくれたその「大人」は、「あの頃は、社会の仕組みも何も分かってなかった。ただ、日本の未来を左右される重要法案が国会軽視の数の論理で、十分な論議もなく強行採決された。私たちはそれに怒った。このままでは、日本の民主主義がダメになってしまう。それだけで街に出てデモをした」と、そう言いました。東京ではない。言って悪ければ、私から見てもかなりの小さな町の山口市で、今から考えれば岸首相の地元で、それだけの熱い日々があったのだ。私は「歴史の生き証人」を初めて目の前にした思いがした。「足で書く」とは、こんなことだな、と生意気にも思ったりした。 それから37年。60年安保から55年。国会はまたもや、暴走している。国会討議は、「答弁不能」が続いて審議中断が百回を超えた。私は衆議院強行採決のあとに、違憲法案であることと、いざという時には「政府を信用してくれ」という説明しかしていないと、指摘したが、その構造は全く変わっていないばかりか、そのことをもっと深く論議するとば口にも立てれない。政府どころか自衛隊の暴走が明らかになって、法案が成立したらなんでもありの可能性さえ出てきた。 つらつら内容まで、書くのはやめよう。今日はふたつの「事実」を紹介したい。 山梨県上野原市議会において、公明党議員が戦争法反対請願に対して「(紹介議員が)共産党だから、反対」と言ったらしい。このかこみ記事を見る限りでは、その他言い訳もしているみたいだが、この発言をしただけでアウトでしょ。 全く驚きの反対理由。理由も何もあったもんじゃない!どこの党が信頼できないとか、そんな問題ではない。問題は請願の中味です。民主主義が壊れる時には、こういう体を晒すのか(涙)。 と思う。 しかし、ことは地方自治体の問題だけではなかった。あとで思い返すと、中央政界の幹部もとんでも発言をしていた。 安保法案:高村氏「国民の理解が得られなくても成立」(2015.9.7毎日新聞) 自民党の高村正彦副総裁は6日、青森市内での講演で、安全保障関連法案に関し、国民の理解が得られなくても今国会中に成立させる方針を強調した。「国民のために必要だ。十分に理解が得られていなくても決めないといけない」と述べた。 同時に「国民の理解を得られなければ次の選挙で政権を失う。それが民主的統制だ」と述べ、次期衆院選で審判を受けたいとの意向を示した。 自衛隊の海外派遣に例外なく国会の事前承認を求める次世代の党など3党の修正案について「民主的統制は極めて大切だ」としながらも「衆院に戻して成立させる時間的余裕があるか考えないといけない。最後になると野党はあらゆる手段で抵抗してくる」と語り、法案自体の修正は困難との認識を重ねて示した。(共同) つまりは、国民の2割台で絶対多数を獲った与党は、国民のためではなく、自分のために「力」で押し切ろうとしているのである。 国会とは、民主主義が壊れる時には、ここまでの無惨な状態になるのだろうか。 国会の守り抜いた民主主義汚泥の如く決壊する秋(とき)
2015年09月13日
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ある記事を読んで今から8年前(2007年5月13日)国民投票法が成立してしまう前日に、こんな記事を書いていたことに気がついた。その題名は「5年後ではない、2ヶ月後だ」。 「憲法九条を世界遺産に」太田光 中沢新一 去年数多出た憲法関連本の中で、この本一冊が一人勝ちをした。つまり売れた。なぜか。 中沢「SMAPのメッセージが遺伝子治療のように、すーっと相手に入っていくことが出来るのは、相手の心が受容器となって自分を開いているからだと思うよ。その意味では、きっとSMAPと女の子たちが、合作しているんだよ。日本国憲法がどんなに問題をはらんでいたとしても、日本人の心に深くはいっていくものがあった。今のSMAPの話とよく似ているね。」(P162) 太田光は「ジョン・レノンでさえなし得なかったことが僕なんかに出来るわけがない」とはいっているが、この本で彼はそれに近いところまでやってしまっているのかもしれない。少なくとも、渡辺治や伊藤真以上のことをこの本はやってのけた。なぜか。 マスコミ人たることからくる知名度。 「憲法九条を世界遺産に」という一言でわかるキャッチフレーズの見事さ、であろう。 この二つは「自民党をぶっ壊す」と言って勝ってしまった小泉郵政選挙と同じ構図だ。ただ、マスコミ露出度の違いと、時期が熟していなかったために、地すべり的に世の中を動かすほどには至っていない。 明日国民投票法という悪法が法になる。これで「あと5年をかけてじっくりと憲法を守る戦いをしていけばいい」と思うのは、甘い。憲法改悪の外堀は改憲手続法だけではない。言いなり教師を作る教育三法、労働者を際限のない労働強化に追い込み考える余裕をなくさせるホワイトカラーイグゼプション、九条の改悪を待たずに憲法解釈で集団的自衛権を認めてしまおうとする「懇談会」の設置、等々矢継ぎ早に大きな外堀を埋めてしまおうと言う策動が参議院選挙をはさんで目白押しだ。 いま最大の課題は参議院選挙だ。 この選挙でもし自公が勝ってしまったなら、(ブッシュのプードル・ブレアが退陣した英国とは対照的に)地すべり的にブッシュのポチ・安倍自民党が力をつけ、五年後の本丸決戦を待たずに勝敗が決定してしまうような状態になるだろう。 このとき心配していた国民投票法は既に発効し、教育基本法は改悪され、ホワイトカラーエグゼプションは閣議決定させれて審議待ち、集団的自衛権の解釈改憲は閣議決定されてその具体法をギリギリのところで食い止めようと、正にいま正念場だ。 あの時から5年どころか、8年経って改憲はまだタイムテーブルに乗っていない。ホワイトカラーエグゼプションもかろうじて成立していない。何故か。その2ヶ月後の参議院選挙で、自公民政権が大幅に議席を落とし、その4ヶ月後に安倍首相が退陣したからである。 8年経って、自公は大きな戦略を作って体制を立て直した。しかし、黒を白と言いくるめるそのやり方自体は変わっていない。平和と暮らしを守りたい国民の願いとかけ離れている限り、それを潰すのは、やはり国民の世論を高めること以外に戦略はないだろう。 「アベ政治を許さない」 自公政権の1番の恐れは8年前の再現だ。次の選挙で大幅に議席を落とすようなことは絶対に避けたい。そのためには、戦争法も後方に追いやるだろう。あと10%支持率が落ちたら、その可能性がある。 できることをしていきたい。微力だけど、無力じゃない。既に2回デモ(パレード)に参加したし、24日には3回目に参加する。18日の提案にも乗りたい。 この記事に気がついたのは、太田光の「変節」について書かれた以下の記事を読んだからである。8年間は1人の芸人をこんな風に変えるのだ。 太田光が、制服向上委員会から「安倍さんにゴマをすってる方が痛々しい」と反撃された! 2015年7月5日 22時0分 LITERA(リテラ) 「諸悪の根源、自民党」という歌詞の曲を歌ったことで、自民党市議から「政治運動だ」「名誉毀損だ」と圧力を受けたアイドルグループ・制服向上委員会。結局、この騒動では圧力をかけた自民党でなく、制服向上委員会のほうが自民党支持者やネトウヨから激しい非難を浴びる事態となった。 本サイトではこうした反応を批判的に紹介し、制服向上委員会を擁護する記事を掲載したが、この騒動では意外な人物が彼女たちを攻撃していたようだ。 そう、爆笑問題の太田光である。太田は6月30日深夜のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBS系)で、彼女たちの政治的メッセージについて「あれ、やらされてるんだろうなぁ」と憶測を披露し、バカにしたように「かわいそうだよねぇ」とからかったのだ。相方の田中裕二が「歌っている映像見たけど、歌いたそうな感じじゃなかったよ」と相づちを打つと、太田は「あれはさすがにちょっと痛々しいよね」とも語っている。 この主張はまさに、報道直後からネトウヨやネトサポの「どうせ洗脳されているんでしょ」「大人に利用されているだけ」「女子供を利用するのは左巻きお得意の手口」という攻撃とほとんど同じものだ。 太田といえば、今年3月、普天間基地移設問題への対応をめぐって「安倍っていうバカ野郎」「私は個人的に安倍首相はバカだと思っていましたから」と安倍首相を罵倒しながら、翌月に、安倍首相主催の「桜を見る会」に光代夫人と一緒に出席。安倍首相から「一緒に写真を撮りましょう」と言われ、隣でおどけたポーズをとったあげく、「番組に出てください」などと依頼するなど、腰砕けっぷりを見せつけたばかりだ。 安倍と意気投合してネトウヨにでも転向したのか、と批判しようとしたら、それより早く、当事者が見事なツッコミをしてくれた。太田に「痛々しい」と言われた制服向上委員会のメンバー・齋藤優里彩がツイッターでこんな一言を見舞ったのだ。 「私からすると、安倍さんにゴマをすってる太田光さんの方が痛々しく見えます」 さすが制服向上委員会。本サイトがいちばん言いたかったことを代弁してくれた。たしかに痛々しいのは、しがらみにがんじがらめになって、何も言えなくなってしまった太田光のほうだろう。 10年近く前、太田は雑誌やラジオで過激な政治的発言を連発していた。当時の右傾化の風潮を徹底批判し、靖国問題や教科書問題などにも切り込み、歴史認識についての中国や韓国の抗議を「内政干渉」とする国内の意見についても、正面きって批判していた。 「かつて日本人として戦場に行かされた人々がいる。皇民として生きることを無理矢理強要され、自分の国の言葉を奪われ、名前を奪われて戦場に行かされた人々がいる。その人々にとって日本の歴史は自分達の歴史であることに間違いはない。(略)自分の都合の良い時だけ、お前達は日本人であるとして、都合が悪くなると、外国人が干渉するなというのは、あまりに身勝手ではないか」(東京ニュース通信社「TV Bros.」連載『天下御免の向こう見ず』より) そして、日本国憲法については、「人類が行った一つの奇跡」と敢然と擁護したうえで、「私に愛国心があるとすれば、それはこの国の"この国は戦争をしない国であると、世界に宣言している部分"に注がれる」と言い切り、中沢新一との対談本『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)という著書まで出版していた。 ところが2006年、その太田の靖国についての言動に対し、右翼団体が太田の所属事務所に抗議活動を展開。警視庁が事務所に警備員を常駐させるように要請し、太田にも護衛をつける騒動となった。 そして、この右翼の抗議事件をきっかけに、太田の連載やラジオの発言から徐々に、憲法や歴史認識などを扱う機会が減り始め、07年ごろには、こういうイデオロギー的なテーマに触れることはほとんどなくなった。「TV Bros.」の連載もいつのまにか、社会批評でなく自分のヘタな小説や童話を発表する場になった。 先述した「安倍はばかやろう」発言はそんな太田の久しぶりの過激な政治的発言だったのだが、しかし、それも安倍支持者やネトウヨたちから「一介の芸人が総理をバカにするな」「この反日チョン芸人が」「一国の首相に対して名誉棄損だ」などと総攻撃を受けると、以後は一切沈黙。前述のように翌月、「桜を見る会」で安倍首相に尻尾を振る姿を見せつけたのだった。 そして、いま、安倍政権によって、憲法9条が最大の危機に瀕しているというのに、太田は安倍批判も安保法制批判も口にしないまま、ダンマリを決め込んでいる。かつて、「憲法9条を世界遺産に!」とまで言っていたあの思いはどこへいってしまったのか。不思議でしようがない。 まあそれでも、ただ沈黙しているだけなら、太田もトヨタのCMにまで出演するようになって、やっぱり仕事が干されるのがコワくなったのかねえ、とがっかりするくらいで、ここまでの怒りは感じなかっただろう。 しかし――。今回、太田は「一介の芸能人が政治に口を出すな」という世の中の空気に抗い、孤独な闘いを続けている勇気あるアイドルに難癖をつけ、足を引っ張ったのだ。しかも、かつて自分を批判した者たちと同じ、大人にやらされてるだけ、操られているだけという論理を身にまとって、である。 この太田の揶揄について、制服向上委員会は、やはりメンバーの齋藤乃愛が「メンバーは全員、自分の意思で活動しているんですよ♪」と軽くいなしていたが、太田は制服向上委員会のことをまったくわかっていない。彼女たちは政治的なプロテストソングを5年前から継続的に歌っており、歌だけでなくデモにも参加するなど、お遊びや一時の話題作りでやっているわけではないのだ。 というか、そもそも、「大人に操られている」のは、いまの太田のほうだろう。 本サイトでも以前指摘したことがあるが、太田が政治的発言をしなくなったのは、それこそ光代夫人にストップをかけられたからだった。 右翼団体に抗議された後、政治発言を続けようとする太田に対して、光代夫人が「家族や社員の命を晒して、なにが平和なの!」と激怒。売れない時代を支え続けてくれた光代に頭が上がらない太田が、泣く泣く方向性を転換したといわれている。 また、今年の「NHKで政治ネタをボツにされた」発言の際も、光代夫人が否定すると、太田も発言を撤回。「安倍バカ発言」も光代夫人は即座に「無礼です」「バカと言う言葉は、いけません」と火消しに走り始めると、太田は何も語らなくなった。 もちろん、光代夫人によるこうした太田の言論封じの背景にあるのは、商売上の問題だ。所属事務所のタイタンは、以前は爆笑問題の個人事務所でしかなかったが、いまは所属タレントも増え、事業の多角化も行っている。爆笑問題自体もさまざまなCMに出演している。太田が政治的発言をして炎上でもしたら、会社の経営に影響を及ぼしかねないのだ。そして、太田もそういう事情がわかっているからこそ、最終的には光代夫人の言うことを聞いて、どんどんおとなしくなっていったのだろう。 そういう意味では、まさに「大人の事情」に負けて、自分をなくしているのは太田のほうであり、炎上や脅迫、嫌がらせにも負けず、リスクも自身たちで引き受けている制服向上委員会のメンバーのほうがはるかに自立している。 もはや、太田光にはなにも期待することはない。ただ、自分が日和ったことを自覚して、闘う者の足を引っ張るな、ということだけは言っておきたい。 (酒井まど)
2015年07月12日
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昨晩日付け変更直前に、セブンイレブンで件のポスターをゲットしました。 コピー機の所に行って、ネットプリントのボタンを押して、手順説明が表示されるので、予約番号押して手順通りにやれば簡単に印刷できました。 皆さんどうですか? 澤地久枝のよびかけ アベ政治を許さない!! 7月18日(土)午後1時きっかり 同じポスターを全国一斉にかかげよう みなさんへのお願い よびかけチラシはこちら→アベ政治を許さない (7/7版) ラルフる アベ政治の非道に、主権者一人ひとりの抗議の意思をいっせいに示そう。 全国共通のスローガンを、同時に掲げる。言葉は ”アベ政治を許さない” 文字は金子兜太さんが書いてくださいました。 A3の大きさで掲げて下さい 「セブンイレブン」のネットプリントで印刷できます。 予約番号 68764373 A3 白黒 プリント有効期限 2015.07.10 (1枚20円) 予約番号 56685099 A3 白黒 プリント有効期限 2015.07.12 (1枚20円) 日本中に拡散をお願いします! ★2015年7月18日(土)午後1時★ このコピーを一人ひとりが道行く人に見えるようにかかげるのです。 一人で悩んでいる人、誰にも声をかけられない人はわが家の前で、 あるいは窓辺で。 どこででも、あらゆる形で。 東京は国会議事堂前、その他主要駅頭などで。 全国すべての駅、学校、街、村、会場の外など。 示すのは勇気のいる世の中かもしれません。 「許さない」勇気が試されます。 政治の暴走をとめるのは、私たちの義務であり、権利でもあります。 (澤地久枝)
2015年07月11日
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7月2日のNEWS23で報道された安保法案特集。たまたま見たのだが、加藤周一がずっと願っていた「老人と若者が動けば、日本が変わる」ということの端緒みたいなものが始まっていたと思った。 リンク先のYouTubeで見ることが出来る。先ずはこういう映像を拡散することに意味があると思う。是非周りに知らせて欲しい。 広がる“安保反対” ノーベル賞・益川氏が反対する理由 「安保関連法案に反対する学者の会」に賛同する学者や研究者が、2日までに8000人を超えました。会の発起人の一人、ノーベル賞受賞者の益川教授がインタビューに答えました。こうした反対の動きは若者にも広がっています。ビデオでご覧ください。(02日23:10) 益川さん「老人」の活動だけでなく、冒頭には札幌の19歳のギャルが「戦争したくなくてふるえる」とデモを組織したのを、準備段階から丁寧に取材した「若者」の活動も、報道している。 とってもいい番組。 http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2531482.html
2015年07月05日
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教科書展示会に行ってきました。現在各地で開かれています。行くのは、初めてです。行く気にさせたのは、先日の平和委員会全国大会で聞いたこんな発言でした。 「問題の教科書は既に採択されている地域もある。その生徒が中学三年間を習って高校にやってきた。平和教育の授業を聞いて、ある真面目な少女が手を挙げた。先生、そんなことで愛国心が培われるのですか?と」 たった三年間で、子どもはそこまでに劇的に変わるのか!特に真面目な子どもほど!教育とは、なんと恐ろしいのだろう。 なんとしてでも、我々の地域でこの教科書、育鵬社・自由社の教科書を採択させてはならない。 行けばこんなアンケートを書くようになっている。教科書採択に最も影響があるのは、自治体首長ではなく、現場の教員の意見ですが、市民の意見も参考にされることがあるらしい。我々が見守っていることを示すためにも行って意見を書き込むことが重要です。教科書自体は写真に撮るのはダメと言われたので、その写真はありません。 問題の愛国心について。育鵬社の「公民」はこうなっている。 「家族と郷土」(2p)で、家族の助け合い→地域社会の人間的な繋がりの重要性→郷土愛→「私たちが地域のコミュニティを維持していくためには、各自が郷土の一員として発展し貢献していくことと、公共の精神を持つことが重要になります」と結んでいます。巧妙に家族愛から愛国心への導線が引かれている。そして教科書後半の180pになって、2Pにわたって「愛国心」の必要性について縷々教えるようになっていた。 「国家への帰属意識、国の名誉や存続、発展などのために行動しようと思う気持ちを愛国心といい」「多様な人々をひとつの国民へまとめる重要な役割を果たしてい」ると説明しています。 国家によって、いや何人からも、人の内面は自由であり、強制されるものではない。という基本的人権はここでは無視されている。 驚いたのは、国歌・国旗について囲み記事を作り、5点に渡って細かく細かく「敬意の表し方(当然起立・斉唱も含む)」を書いている。こんなことを含めて、「違憲の教科書である」と私はアンケートに書いた。 その他、「社会の秩序と利益を侵す場合には、個人の権利や自由の行使が制限させられる」かのように書いているところとか、問題だらけ。 自由社の公民も、愛国心は育鵬社ほどにあからさまではなかったものの、憲法の説明、特に平和主義に関連する「国際平和」の見方は問題だらけだった。 自由社「公民」(161p) 「我が国の周辺には軍事大国が存在し、潜在的な脅威になっていて(略)防衛力の役割は増しています」 大間違いです。 「歴史」はどうか。 日中戦争は止むを得ず始まり、東南アジアを解放した一面もあり、侵略戦争ではない。という視点にたった、到底科学的ではない記述に満ちていました。 細かいところでは、もっといろいろあるのですが、バカらしくて検討するに価しません。
2015年07月01日
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田原総一郎の立腹はどうでもいいが、この記者も言っているように、「 安倍政権と自民党はこの間、メディアで政府や与党の言い分よりも野党の意見や政権批判のほうが少しでも多く取り上げられると、即座に抗議し、「偏向」「公正さに欠ける」などと圧力をかけてきた。(略)それが、一転、自分たちの提出した法案が穴だらけで、まともな説明ができないことが判明すると、メディア側が政策説明の時間を与えるといっているのに、それを拒否。できるだけ国民に説明する機会を減らして逃げ切ろう、というのである。」 あまりにも「幼稚」じゃないですか? こんな政府に40%以上の支持を与えている国民は、それだけでその国の民度が問われている。速やかに退陣の声をあげよう! 逃亡与党に田原総一郎もご立腹!(テレビ朝日『朝まで生テレビ!』番組サイトより) 「自民党、公明党が出てこない」 6月26日深夜放送の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日)、冒頭で司会の田原総一朗が苦々しく言った。この日の放送では「激論!若手政治家が日本を変える?! 若手国会議員がスタジオに集結! 戦後70年、未来の総理(?)に問う!」と題して、与野党の若手議員が安保法制を中心に討論する予定だったのだが、出演したのは民主党ら野党議員のみ。なんと、自民党と公明党の議員は一人たりとも姿をあらわさなかったのだ。 田原は冒頭の台詞に続き「安保法制の議論が、そうとう際どくなってる。しかも、わりに自民党も最初はね、簡単に番組に出そうだった。出ると言っては断る、出ると言っては断る(ということがあった)」と指摘。さらには番組プロデューサーを呼び出して、その“与党出演拒否”の経緯を説明させた。 その説明によれば、『朝生』は、事前に30名以上の自民党議員に出演をオファーしたが、すべて断られてしまったという。さらに自民党広報部に取りまとめを求めるも、やはり「都合がつかない」ということで出演はゼロ。しかも公明党に至っては、「自民党と足並みをそろえたい」という意味不明の理由で出演を断ってきたのだという。田原も「なんで公明党も出ないんだろ、自民党の子分でもあるまいし」と批判したが、やはり、この“出演拒否”には裏があったことがわかっている。 実は、自民党の河野太郎議員が23日、自身のブログで、こんなやりとりを明かしていたのだ。 〈あるテレビ局の記者が、議員会館の私の部屋で油を売っている。 「週末の番組に自民党の若手議員をよんで安保法制について議論をしてもらう企画をしているんです。」 「へーえ、おもしろそうじゃん。でも野党はよばないの」 「いや、野党の若手もよんで討論みたいな企画なんです。」 「自民党は誰がでるの。」 「声はいろいろかけてるんですけど、党本部から出演が禁止されたみたいで、まだ誰もOKしてくれないんです。」 「じゃ、俺が出ようか。」 「いや、若手議員に出てもらおうという企画なんで。」 ふん、どうせ四捨五入すれば私は百歳だよ。〉 この「企画」はどう見ても『朝生』のこと。ようするに、自民党本部から議員に“出演禁止”が指示されていたのだ。つまり、何十人もが口をそろえて「都合がつかない」というのは真っ赤なウソ。安保法制をめぐって形勢不利とみた自民党が、生放送の議論から逃げ出していたのである。 だが、前述の『朝生』プロデューサーによれば、それでも、25日の夕方になって一人だけ自民党議員が出演を応諾していたという。ところが、この議員も結局、26日の番組が始まる直前に「体調不良で病院にいくので深夜の番組には出られない」という理由でドタキャンしてきた。 番組では名前は出さなかったものの、この議員は秋元司議員と言われている。おそらく、24日の自民党若手議員の会合「文化芸術懇話会」での「マスコミを懲らしめる」発言が問題になって、これを蒸し返されたくない自民党が秋元議員に「何があってもテレビにでるな!」と圧力をかけたのだろう。 安倍政権と自民党はこの間、メディアで政府や与党の言い分よりも野党の意見や政権批判のほうが少しでも多く取り上げられると、即座に抗議し、「偏向」「公正さに欠ける」などと圧力をかけてきた。昨年末の衆院選のときにも〈選挙時期における報道の公平中立ならびに公正の確保についてのお願い〉という通達を各テレビ局に出して、政府自民党の主張を取り上げるよう要求してきた。 それが、一転、自分たちの提出した法案が穴だらけで、まともな説明ができないことが判明すると、メディア側が政策説明の時間を与えるといっているのに、それを拒否。できるだけ国民に説明する機会を減らして逃げ切ろう、というのである。 そして、自分たちだけで「非公開な勉強会」を開催し「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」とか「テレビのスポンサーにならない。これが一番こたえる」などと卑劣な手段を話し合っている。 これが国民に選ばれた政治家のやることだろうか? いや、自民党はすでに民主主義国家の政党であることをやめているのかもしれない。こんな連中にこの国を任せておいていいのか、国民は真剣に考えるべきである。 (野尻民夫) by(小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ)
2015年06月27日
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今日のことなので、どうしてもAKB総選挙のことを書きたかったのですが、昨日のことで、やはり一言だけ。 憲法学者3人とも安保法制を違憲だと言ったことについて、中谷防衛相が国会で言い訳しました。問題はその「言い方」です。 これです。これについてFacebookで二見伸吾さんが指摘してくれて、気がつきました。 おいおい、これじゃ二重に「違憲」じゃないか!こういう「不備」だらけの戦争法は廃案しかない! と、いうことで今日の夕方にあるAKB総選挙。今年は初めてAKB総選挙ガイドブックを買いました(^-^)/ この表紙で顔と名前が一致しないのは、1番上の左右の大和田と向井地だけでした。私の周りでは、そのレベルは居ないのですが、当然私が足元にも及ばないような50代のファンはおそらく日本全国何万規模でいると思うのです。 今年はモバイル会員投票はやめて、初めて新譜CDを買って、シリアルナンバーをゲットして一票のみ投票しました。皆さんご存知の通り、松井珠理奈です。 それはいいとして、皆さんお気づきでしょうか? 今年はこの間ずっと続いていたこの時期の新曲が水着がいっぱい出る「夏の曲」ではなくて、メッセージソングになりました。しかも、読みようによっては、国会で審議中の安保法制に反対するかのような「僕たちは戦わない」という歌です。 「僕たちは戦わない」作詞 秋元康 僕たちは戦わない 愛を信じてる 振り上げたその拳 誰も下ろす日が来るよ 憎しみは連鎖する だから今 断ち切るんだ この世界で流れ落ちる涙の総量決ってるなら みんなで分かち合おうか 堂々とした「平和メッセージソング」だと私は思います。 ところで、皆さんはお気づきでしょうか?この歌の「ミュージックビデオ」は、天使の衣装と兵士の衣装をまとったメンバーたちが交互に現れて、兵士たちは非常に激しい戦闘シーンを繰り広げているのです。YouTubeで、これの短縮バージョンが公開された時は、「そうは言っても、戦っているし‥」という呟きが多く見られました。 そういうわけで、新譜についているDVDを観てみました。 最初メンバーたちがファッションショーを開いているところで、突然戦争が始まってしまいます。ミュージックビデオなので、詳しい背景は全くわかりませんが、次の場面は荒廃した戦場で、少女たちは抵抗組織を作っているのか、子供たちを守るために延々と戦闘を始めます。 時々挿入されるメンバーたちが天使になっている場面は、平和の時を回想しているのか、彼女たちの心の中を表しているのかはわかりません。しかし期待していた「憎しみは連鎖する。だから今 断ち切るんだ」という場面は出てきません。 監督は「るろうに剣心」で邦画史上に残るアクションシーンを創造した大友啓史監督。実は最後の最後で、この曲のセンターをつとめた島崎遥香の「どうしてこんな戦いが始まっちゃったの!悔しい!」というような表情をアップにして、ラスボスを倒す場面で締めているのです。つまり「厭戦」テーマはしっかりと映像でも出しています。歌詞とはまだ開きはありますが、真逆の映像ではありません。まあ、この辺りが短いミュージックビデオとしては限界なのかもしれない。 私が平和をテーマにした小説を書く時でも、必ず戦争は入れます。それはテーマの必要上というよりも、エンタメを貫く以上は、それを入れないと読んでもらえないからです。 何が言いたいかというと、秋元康はこの歌で方向転換をしたのか?ということの検証をしたいと思います。果たして、リベラルに鞍替えしたのか。 結論からいうと、これもひとつの「戦術」でしかない、ということです。 秋元康が安倍さんとなかよしで、国際会議でAKBに歌わせたり、島崎遥香を自衛隊CMに出演させたりしているのも「戦術」ですが、要は「振り幅を大きくすれば、マーケティングはそれだけ大きくなる」ということを実践しているのです。それを一言でいえば、「事大主義」ということになります。 無視はするべきではないと思います。AKBには、多くの若者が付随しているのだから。でも今のところは、平和ソングを歌ったから持ち上げるべきでも、批判するべきでもないというのが、私の評価です。 では、次の新しいAKBの「トレンド」を見るために、今晩は時間を空けたいと思いますo(^▽^)o
2015年06月06日
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大阪都構想の住民投票の推移は、10時半まで賛成票が1万7千票から6千票ぐらい上回って推移していて、このまま行ってしまうのかな?行ってしまっても、実質は大阪府が大阪都になるわけじゃなく、あまり変わらないだろうと、慰めていた。 しかし、実際はもし都構想が賛成ということになれば、橋下賛成ということと同義語になるという政治世界の不思議が成立する。そうなると、安倍よりも右寄りの橋下が発言力を増す。政界地図は改憲に向けて突っ走るだろう。私はホントは、あの時かなり「絶望感」に沈んでいたと思う。 10時40分過ぎ、突然あのNHKが「反対」に「当確」を出した。心底ホッとした。 思えば、最近で1番の投票率を得たほとんどその差が、この結果を得たのではないか。最後の最後まで、力を緩めなかった大阪の人々に敬意を表したい。 思えば、70代以上の老人パワーが力を持った。定年退職したばかりの60代は考えもなしに「改革」のみを信じて維新に投票した人が多かったらしい。ともかく、この「保守層」にどう訴えるか、がこれからの課題になることを浮き彫りにした。
2015年05月18日
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「声明」の全文を載せる。重要だと思うからである。なぜ重要か。二つあげることが出来るだろう。 一つは、「従軍慰安婦問題はなかった」という、日本国内でしか流通しないような議論に対して、世界の科学者が理性的、誠実に反論する、一つのテキストとして重要だと思うからである。もちろんこの短い文章ではそのことを「科学的に証明してはいない」。しかし、だからこそ全文を読んで欲しい。行間を読んでその誠実さを読み取ったら、そのことを科学的に証明している長い長い文章は巷にいくらでもあることを発見するだろう。 一つは、「従軍慰安婦問題はなかった」論理というか、信仰がこの数年で、我々の予想を超えて急速に広まっているという危機感があるから、この時期にこの声明は重要だと思うのである。 この前タレントの春日クリスティーンの著作の中で評論家の三橋貴明氏の「日本軍が朝鮮半島で慰安婦を強制連行した証拠はひとつもない」という意見を、何の注釈もなく使用している例をあげた。この前私の所属しているサークルである女性が世間話の中で突然朝日の吉田証言に怒り出し、結論的に「従軍慰安婦問題は全部嘘っぱちだった。私たちは騙されていた」と本気で言っているのを聞いた。もうこれは一部のネットウヨの「信念」ではなくなっていることをそのときに知った。誤りは正さなくてはならない。大東亜共栄圏思想を早いうちから批判しなければならなかったことと重要性でいえば同じだろう。 日本の歴史家を支持する声明(全文) 2015年5月7日21時22分(朝日新聞) 米国の歴史研究者らが公表した声明の全文は次の通り。(原文のまま) ◇ 歴史「偏見なき清算を」 米の日本研究者ら187人声明 日本の歴史家を支持する声明 下記に署名した日本研究者は、日本の多くの勇気ある歴史家が、アジアでの第2次世界大戦に対する正確で公正な歴史を求めていることに対し、心からの賛意を表明するものであります。私たちの多くにとって、日本は研究の対象であるのみならず、第二の故郷でもあります。この声明は、日本と東アジアの歴史をいかに研究し、いかに記憶していくべきなのかについて、われわれが共有する関心から発せられたものです。 また、この声明は戦後70年という重要な記念の年にあたり、日本とその隣国のあいだに70年間守られてきた平和を祝うためのものでもあります。戦後日本が守ってきた民主主義、自衛隊への文民統制、警察権の節度ある運用と、政治的な寛容さは、日本が科学に貢献し他国に寛大な援助を行ってきたことと合わせ、全てが世界の祝福に値するものです。 しかし、これらの成果が世界から祝福を受けるにあたっては、障害となるものがあることを認めざるをえません。それは歴史解釈の問題であります。その中でも、争いごとの原因となっている最も深刻な問題のひとつに、いわゆる「慰安婦」制度の問題があります。この問題は、日本だけでなく、韓国と中国の民族主義的な暴言によっても、あまりにゆがめられてきました。そのために、政治家やジャーナリストのみならず、多くの研究者もまた、歴史学的な考察の究極の目的であるべき、人間と社会を支える基本的な条件を理解し、その向上にたえず努めるということを見失ってしまっているかのようです。 元「慰安婦」の被害者としての苦しみがその国の民族主義的な目的のために利用されるとすれば、それは問題の国際的解決をより難しくするのみならず、被害者自身の尊厳をさらに侮辱することにもなります。しかし、同時に、彼女たちの身に起こったことを否定したり、過小なものとして無視したりすることも、また受け入れることはできません。20世紀に繰り広げられた数々の戦時における性的暴力と軍隊にまつわる売春のなかでも、「慰安婦」制度はその規模の大きさと、軍隊による組織的な管理が行われたという点において、そして日本の植民地と占領地から、貧しく弱い立場にいた若い女性を搾取したという点において、特筆すべきものであります。 「正しい歴史」への簡単な道はありません。日本帝国の軍関係資料のかなりの部分は破棄されましたし、各地から女性を調達した業者の行動はそもそも記録されていなかったかもしれません。しかし、女性の移送と「慰安所」の管理に対する日本軍の関与を明らかにする資料は歴史家によって相当発掘されていますし、被害者の証言にも重要な証拠が含まれています。確かに彼女たちの証言はさまざまで、記憶もそれ自体は一貫性をもっていません。しかしその証言は全体として心に訴えるものであり、また元兵士その他の証言だけでなく、公的資料によっても裏付けられています。 「慰安婦」の正確な数について、歴史家の意見は分かれていますが、恐らく、永久に正確な数字が確定されることはないでしょう。確かに、信用できる被害者数を見積もることも重要です。しかし、最終的に何万人であろうと何十万人であろうと、いかなる数にその判断が落ち着こうとも、日本帝国とその戦場となった地域において、女性たちがその尊厳を奪われたという歴史の事実を変えることはできません。 歴史家の中には、日本軍が直接関与していた度合いについて、女性が「強制的」に「慰安婦」になったのかどうかという問題について、異論を唱える方もいます。しかし、大勢の女性が自己の意思に反して拘束され、恐ろしい暴力にさらされたことは、既に資料と証言が明らかにしている通りです。特定の用語に焦点をあてて狭い法律的議論を重ねることや、被害者の証言に反論するためにきわめて限定された資料にこだわることは、被害者が被った残忍な行為から目を背け、彼女たちを搾取した非人道的制度を取り巻く、より広い文脈を無視することにほかなりません。 日本の研究者・同僚と同じように、私たちも過去のすべての痕跡を慎重に天秤に掛けて、歴史的文脈の中でそれに評価を下すことのみが、公正な歴史を生むと信じています。この種の作業は、民族やジェンダーによる偏見に染められてはならず、政府による操作や検閲、そして個人的脅迫からも自由でなければなりません。私たちは歴史研究の自由を守ります。そして、すべての国の政府がそれを尊重するよう呼びかけます。 多くの国にとって、過去の不正義を認めるのは、いまだに難しいことです。第2次世界大戦中に抑留されたアメリカの日系人に対して、アメリカ合衆国政府が賠償を実行するまでに40年以上がかかりました。アフリカ系アメリカ人への平等が奴隷制廃止によって約束されたにもかかわらず、それが実際の法律に反映されるまでには、さらに1世紀を待たねばなりませんでした。人種差別の問題は今もアメリカ社会に深く巣くっています。米国、ヨーロッパ諸国、日本を含めた、19・20世紀の帝国列強の中で、帝国にまつわる人種差別、植民地主義と戦争、そしてそれらが世界中の無数の市民に与えた苦しみに対して、十分に取り組んだといえる国は、まだどこにもありません。 今日の日本は、最も弱い立場の人を含め、あらゆる個人の命と権利を価値あるものとして認めています。今の日本政府にとって、海外であれ国内であれ、第2次世界大戦中の「慰安所」のように、制度として女性を搾取するようなことは、許容されるはずがないでしょう。その当時においてさえ、政府の役人の中には、倫理的な理由からこれに抗議した人がいたことも事実です。しかし、戦時体制のもとにあって、個人は国のために絶対的な犠牲を捧げることが要求され、他のアジア諸国民のみならず日本人自身も多大な苦しみを被りました。だれも二度とそのような状況を経験するべきではありません。 今年は、日本政府が言葉と行動において、過去の植民地支配と戦時における侵略の問題に立ち向かい、その指導力を見せる絶好の機会です。4月のアメリカ議会演説において、安倍首相は、人権という普遍的価値、人間の安全保障の重要性、そして他国に与えた苦しみを直視する必要性について話しました。私たちはこうした気持ちを賞賛し、その一つ一つに基づいて大胆に行動することを首相に期待してやみません。 過去の過ちを認めるプロセスは民主主義社会を強化し、国と国のあいだの協力関係を養います。「慰安婦」問題の中核には女性の権利と尊厳があり、その解決は日本、東アジア、そして世界における男女同権に向けた歴史的な一歩となることでしょう。 私たちの教室では、日本、韓国、中国他の国からの学生が、この難しい問題について、互いに敬意を払いながら誠実に話し合っています。彼らの世代は、私たちが残す過去の記録と歩むほかないよう運命づけられています。性暴力と人身売買のない世界を彼らが築き上げるために、そしてアジアにおける平和と友好を進めるために、過去の過ちについて可能な限り全体的で、でき得る限り偏見なき清算を、この時代の成果として共に残そうではありませんか。 署名者一覧(名字アルファベット順) ダニエル・オードリッジ(パデュー大学教授) ジェフリー・アレクサンダー(ウィスコンシン大学パークサイド校准教授) アン・アリソン(デューク大学教授) マーニー・アンダーソン(スミス大学准教授) E・テイラー・アトキンズ(北イリノイ大学教授) ポール・バークレー(ラファエット大学准教授) ジャン・バーズレイ(ノースカロライナ大学チャペルヒル校准教授) ジェームズ・R・バーソロミュー(オハイオ州立大学教授) ブレット・ド・バリー(コーネル大学教授) マイケル・バスケット(カンザス大学准教授) アラン・バウムラー(ペンシルバニア・インディアナ大学教授) アレキサンダー・ベイ(チャップマン大学准教授) テオドル・ベスター(ハーバード大学教授) ビクトリア・ベスター(北米日本研究資料調整協議会専務理事) ダビンダー・ボーミック(ワシントン大学准教授) ハーバート・ビックス(ニューヨーク州立大学ビンガムトン校名誉教授) ダニエル・ボツマン(イェール大学教授) マイケル・ボーダッシュ(シカゴ大学教授) トマス・バークマン(ニューヨーク州立大学バッファロー校名誉教授) スーザン・L・バーンズ(シカゴ大学准教授) エリック・カズディン(トロント大学教授) パークス・コブル(ネブラスカ大学リンカーン校教授) ハルコ・タヤ・クック(ウイリアム・パターソン大学講師) セオドア・クック(ウイリアム・パターソン大学教授) ブルース・カミングス(シカゴ大学教授) カタルジナ・シュエルトカ(ライデン大学教授) チャロ・ディエチェベリー(ウィスコンシン大学マディソン校准教授) エリック・ディンモア(ハンプデン・シドニー大学准教授) ルシア・ドルセ(ロンドン大学准教授) ロナルド・P・ドーア(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス名誉フェロー) ジョン・W・ダワー(マサチューセッツ工科大学名誉教授) マーク・ドリスコル(ノースカロライナ大学チャペルヒル校教授) プラセンジット・ドアラ(シンガポール国立大学教授) アレクシス・ダデン(コネチカット大学教授) マーティン・デューゼンベリ(チューリッヒ大学教授) ピーター・ドウス(スタンフォード大学名誉教授) スティーブ・エリクソン(ダートマス大学准教授) エリサ・フェイソン(オクラホマ大学准教授) ノーマ・フィールド(シカゴ大学名誉教授) マイルズ・フレッチャー(ノースカロライナ大学チャペルヒル校教授) ペトリス・フラワーズ(ハワイ大学准教授) ジョシュア・A・フォーゲル(ヨーク大学教授) セーラ・フレドリック(ボストン大学准教授) デニス・フロスト(カラマズー大学准教授) サビーネ・フリューシュトゥック(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授) ジェームス・フジイ(カリフォルニア大学アーバイン校准教授) タカシ・フジタニ(トロント大学教授) シェルドン・M・ガロン(プリンストン大学教授) ティモシー・S・ジョージ(ロードアイランド大学教授) クリストファー・ガータイス(ロンドン大学准教授) キャロル・グラック(コロンビア大学教授) アンドルー・ゴードン(ハーバード大学教授) ヘレン・ハーデーカー(ハーバード大学教授) ハリー・ハルトゥニアン(ニューヨーク大学名誉教授) 長谷川毅(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授) 橋本明子(ピッツバーグ大学教授) サリー・ヘイスティングズ(パデュー大学准教授) トム・ヘイブンズ(ノースイースタン大学教授) 早尾健二(ボストンカレッジ准教授) ローラ・ハイン(ノースウェスタン大学教授) ロバート・ヘリヤー(ウェイクフォレスト大学准教授) マンフレッド・ヘニングソン(ハワイ大学マノア校教授) クリストファー・ヒル(ミシガン大学助教授) 平野克弥(カリフォルニア大学ロサンゼルス校准教授) デビッド・ハウエル(ハーバード大学教授) ダグラス・ハウランド(ウィスコンシン大学ミルウォーキー校教授) ジェムス・ハフマン(ウイッテンバーグ大学名誉教授) ジャネット・ハンター(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス教授) 入江昭(ハーバード大学名誉教授) レベッカ・ジェニスン(京都精華大学教授) ウィリアム・ジョンストン(ウェズリアン大学教授) ジャン・ユンカーマン(ドキュメンタリー映画監督) イクミ・カミニシ(タフツ大学准教授) ケン・カワシマ(トロント大学准教授) ウィリアム・W・ケリー(イェール大学教授) ジェームス・ケテラー(シカゴ大学教授) ケラー・キンブロー(コロラド大学ボルダー校准教授) ミリアム・キングスバーグ(コロラド大学助教授) ジェフ・キングストン(テンプル大学ジャパン教授) ヴィキター・コシュマン(コーネル大学教授) エミ・コヤマ(独立研究者) エリス・クラウス(カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授) ヨーゼフ・クライナー(ボン大学名誉教授) 栗山茂久(ハーバード大学教授) ピーター・カズニック(アメリカン大学教授) トーマス・ラマール(マギル大学教授) アンドルー・レビディス(ハーバード大学研究員) イルセ・レンツ(ルール大学ボーフム名誉教授) マーク・リンシカム(ホーリークロス大学准教授) セップ・リンハルト(ウィーン大学名誉教授) ユキオ・リピット(ハーバード大学教授) アンガス・ロッキャー(ロンドン大学准教授) スーザン・オルペット・ロング(ジョンキャロル大学教授) ディビッド・ルーリー(コロンビア大学准教授) ヴェラ・マッキー(ウーロンゴン大学教授) ウォルフラム・マンツェンライター(ウィーン大学教授) ウィリアム・マロッティ(カリフォルニア大学ロサンゼルス校准教授) 松阪慶久(ウェルズリー大学教授) トレント・マクシー(アマースト大学准教授) ジェームス・L・マクレーン(ブラウン大学教授) ガビン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授) メリッサ・マコーミック(ハーバード大学教授) デイビッド・マクニール(上智大学講師、ジャーナリスト) マーク・メッツラー(テキサス大学オースティン校教授) イアン・J・ミラー(ハーバード大学教授) ローラ・ミラー(ミズーリ大学セントルイス校教授) ジャニス・ミムラ(ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校准教授) リチャード・マイニア(マサチューセッツ州立大学名誉教授) 中村美理(ウェズリアン大学准教授) ユキ・ミヤモト(デポール大学准教授) バーバラ・モロニー(サンタクララ大学教授) 文有美(スタンフォード大学准教授) アーロン・ムーア(マンチェスター大学准教授) テッサ・モーリス=スズキ(オーストラリア国立大学教授) オーレリア・ジョージ・マルガン(ニューサウスウェールズ大学教授) リチャード・タガート・マーフィー(筑波大学教授) テツオ・ナジタ(シカゴ大学名誉教授) ジョン・ネイスン(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授) クリストファー・ネルソン(ノースカロライナ大学チャペルヒル校准教授) サトコ・オカ・ノリマツ(『アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス』エディター) マーク・ノーネス(ミシガン大学教授) デビッド・桃原・オバミラー(グスタフ・アドルフ大学准教授) 尾竹永子(ウエズリアン大学特別講師、アーティスト) サイモン・パートナー(デューク大学教授) T・J・ペンペル(カリフォルニア大学バークレー校教授) マシュー・ペニー(コンコルディア大学准教授) サミュエル・ペリー(ブラウン大学准教授) 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2015年05月09日
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実は、いまだから言えることがあります。20年以上前、GATT農業分野交渉の頃です。血気盛んな若手議員だった私は、農業の開放に反対の立場をとり、農家の代表と一緒に、国会前で抗議活動をしました。(4)ところがこの20年、日本の農業は衰えました。農民の平均年齢は10歳上がり、いまや66歳を超えました。日本の農業は、岐路にある。生き残るには、いま、変わらなければなりません。私たちは、長年続いた農業政策の大改革に立ち向かっています。60年も変わらずにきた農業協同組合の仕組みを、抜本的に改めます。世界標準に則って、コーポレート・ガバナンスを強めました。医療・エネルギーなどの分野で、岩盤のように固い規制を、私自身が槍の穂先となりこじあけてきました。人口減少を反転させるには、何でもやるつもりです。女性に力をつけ、もっと活躍してもらうため、古くからの慣習を改めようとしています。日本はいま、「クォンタム・リープ(量子的飛躍)」のさなかにあります。親愛なる、上院、下院議員の皆様、どうぞ、日本へ来て、改革の精神と速度を取り戻した新しい日本を見てください。日本は、どんな改革からも逃げません。ただ前だけを見て構造改革を進める。この道のほか、道なし。確信しています。(5) 親愛なる、同僚の皆様、戦後世界の平和と安全は、アメリカのリーダーシップなくして、ありえませんでした。省みて私が心からよかったと思うのは、かつての日本が、明確な道を選んだことです。その道こそは、冒頭、祖父のことばにあったとおり、米国と組み、西側世界の一員となる選択にほかなりませんでした。日本は、米国、そして志を共にする民主主義諸国とともに、最後には冷戦に勝利しました。この道が、日本を成長させ、繁栄させました。そして今も、この道しかありません。 私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本はオーストラリア、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は各段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。(6)私たちには、その責任があります。日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。(7)ここで皆様にご報告したいことがあります。一昨日、ケリー国務長官、カーター国防長官は、私たちの岸田外務大臣、中谷防衛大臣と会って、協議をしました。いま申し上げた法整備を前提として、日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。それこそが、日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。きのう、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に合意をしたのです。 1990年代初め、日本の自衛隊は、ペルシャ湾で機雷の掃海に当たりました。後、インド洋では、テロリストや武器の流れを断つ洋上作戦を、10年にわたって支援しました。その間、5万人にのぼる自衛隊員が、人道支援や平和維持活動に従事しました。カンボジア、ゴラン高原、イラク、ハイチや南スーダンといった国や、地域においてです。これら実績をもとに、日本は、世界の平和と安定のため、これまで以上に責任を果たしていく。そう決意しています。そのために必要な法案の成立を、この夏までに、必ず実現します。国家安全保障に加え、人間の安全保障を確かにしなくてはならないというのが、日本の不動の信念です。人間一人一人に、教育の機会を保障し、医療を提供し、自立する機会を与えなければなりません。紛争下、常に傷ついたのは、女性でした。私たちの時代にこそ、女性の人権が侵されない世の中を実現しなくてはいけません。自衛隊員が積み重ねてきた実績と、援助関係者たちがたゆまず続けた努力と、その両方の蓄積は、いまや私たちに、新しい自己像を与えてくれました。いまや私たちが掲げるバナーは、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。繰り返しましょう、「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、日本の将来を導く旗印となります。(8)テロリズム、感染症、自然災害や、気候変動――。日米同盟は、これら新たな問題に対し、ともに立ち向かう時代を迎えました。日米同盟は、米国史全体の、4分の1以上に及ぶ期間続いた堅牢さを備え、深い信頼と友情に結ばれた同盟です。自由世界第一、第二の民主主義大国を結ぶ同盟に、この先とも、新たな理由付けは全く無用です。それは常に、法の支配、人権、そして自由を尊ぶ、価値観を共にする結びつきです。 まだ高校生だったとき、ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、私は心を揺さぶられました。「落ち込んだ時、困った時、目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、そんな夜でも、明るくするために」。2011年3月11日、日本に、いちばん暗い夜がきました。日本の東北地方を、地震と津波、原発の事故が襲ったのです。そして、そのときでした。米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。本当にたくさんの米国人の皆さんが、東北の子どもたちに、支援の手を差し伸べてくれました。私たちには、トモダチがいました。被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。そしてなにものにもかえられない、大切なものを与えてくれました。――希望、です。米国が世界に与える最良の資産、それは、昔も、今も、将来も、希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。米国国民を代表する皆様。私たちの同盟を、「希望の同盟」と呼びましょう。アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかによい場所にしていこうではありませんか。希望の同盟――。一緒でなら、きっとできます。ありがとうございました。(9) (4)なんと、昔反TPP的な活動をしていたことまで、自己批判してしまったぞ! (5)「アメリカと共に、何処までも新自由主義へと突き進みます!」と、なんか宗教じみた言い方になってきた。 (6)えっ⁉「極東」から「太平洋からインド洋までの広い海」に、いつ、日米安保は広がってしまったの?日本国民は中国や北朝鮮との危険性は思っている人はいるかもしれないけど、太平洋やインド洋のことまでは思っていないよ! (7)「夏まで」と勝手に約束しちまったよ!冗談じゃない!しかも、このフレーズは二回も言う! (8)「国際協調主義に基づく積極的平和主義」とはどういう意味か、これでよく分かりますね。「日米協調主義に基づく積極的好戦主義」ということです。 (9)日本のアニメや韓国時代ドラマによく出てくる「王様にへつらう臣下」がよくこのような言い方をします。 いったいどうしたらここまでアメリカにへつらう言葉を臆面もなく発することが出来るのか。 沖縄県知事が絞り出すように「沖縄県民の意思をアメリカに伝えて欲しい」という言葉は、アベの耳の中かでは右から左へ、綺麗に通って行ったようです。 これの何処に「我々」がいるのか。「我々の声」を代表しているのか。誰か、納得のいく説明が出来る人がいるのだろうか。
2015年05月01日
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全文を読まないとわからないことは多い。この駄文をとりあえず全文読んでみた。下線を引いたのは私です。番号を付して、終わりに感想を述べました。 安倍首相米議会演説 全文 4月30日 2時16分(NHKニュース) 安倍総理大臣は日本時間の30日未明、アメリカ議会上下両院の合同会議で、日本の総理大臣として初めて演説しました。演説の全文です。 議長、副大統領、上院議員、下院議員の皆様、ゲストと、すべての皆様、1957年6月、日本の総理大臣としてこの演台に立った私の祖父、岸信介は、次のように述べて演説を始めました。「日本が、世界の自由主義国と提携しているのも、民主主義の原則と理想を確信しているからであります」。以来58年、このたびは上下両院合同会議に日本国総理として初めてお話する機会を与えられましたことを、光栄に存じます。お招きに、感謝申し上げます。申し上げたいことはたくさんあります。でも、「フィリバスター」をする意図、能力ともに、ありません。皆様を前にして胸中を去来しますのは、日本が大使としてお迎えした偉大な議会人のお名前です。マイク・マンスフィールド、ウォルター・モンデール、トム・フォーリー、そしてハワード・ベイカー。民主主義の輝くチャンピオンを大使として送ってくださいましたことを、日本国民を代表して、感謝申し上げます。キャロライン・ケネディ大使も、米国民主主義の伝統を体現する方です。大使の活躍に、感謝申し上げます。私ども、残念に思いますのは、ダニエル・イノウエ上院議員がこの場においでにならないことです。日系アメリカ人の栄誉とその達成を、一身に象徴された方でした。 私個人とアメリカとの出会いは、カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。家に住まわせてくれたのは、キャサリン・デル・フランシア夫人、寡婦でした。亡くした夫のことを、いつもこう言いました、「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。心から信じていたようです。ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。彼女が日頃、私のことをどう言っているのかはあえて聞かないことにします。デル・フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。彼女の明るさと親切は、たくさんの人をひきつけました。その人たちがなんと多様なこと。「アメリカは、すごい国だ」。驚いたものです。のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、ニューヨーク勤務の機会を与えられました。上下関係にとらわれない実力主義。地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、正しい見方なら躊躇なく採用する。――この文化に毒されたのか、やがて政治家になったら、先輩大物議員たちに、アベは生意気だとずいぶん言われました。 私の名字ですが、「エイブ」ではありません。アメリカの方に時たまそう呼ばれると、悪い気はしません。民主主義の基礎を、日本人は、近代化を始めてこのかた、ゲティスバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。農民大工の息子が大統領になれる――、そういう国があることは、19世紀後半の日本を、民主主義に開眼させました。日本にとって、アメリカとの出会いとは、すなわち民主主義との遭遇でした。出会いは150年以上前にさかのぼり、年季を経ています。 先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐な場所でした。耳朶を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。その星の一つ、ひとつが、倒れた兵士100人分の命を表すと聞いたときに、私を戦慄が襲いました。金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海…、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。(1)親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。 みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ」。もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。本当に、ありがとうございました。 戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。みずからの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。(2)これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません。アジアの発展にどこまでも寄与し、地域の平和と、繁栄のため、力を惜しんではならない。みずからに言い聞かせ、歩んできました。この歩みを、私は、誇りに思います。焦土と化した日本に、子どもたちの飲むミルク、身につけるセーターが、毎月毎月、米国の市民から届きました。山羊も、2036頭、やってきました。米国がみずからの市場を開け放ち、世界経済に自由を求めて育てた戦後経済システムによって、最も早くから、最大の便益を得たのは、日本です。下って1980年代以降、韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、やがて中国が勃興します。今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、彼らの成長を支えました。一方米国で、日本は外国勢として2位、英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。 こうして米国が、次いで日本が育てたものは、繁栄です。そして繁栄こそは、平和の苗床です。日本と米国がリードし、生い立ちの異なるアジア太平洋諸国に、いかなる国の恣意的な思惑にも左右されない、フェアで、ダイナミックで、持続可能な市場をつくりあげなければなりません。太平洋の市場では、知的財産がフリーライドされてはなりません。過酷な労働や、環境への負荷も見逃すわけにはいかない。許さずしてこそ、自由、民主主義、法の支配、私たちが奉じる共通の価値を、世界に広め、根づかせていくことができます。その営為こそが、TPPにほかなりません。しかもTPPには、単なる経済的利益を超えた、長期的な、安全保障上の大きな意義があることを、忘れてはなりません。経済規模で、世界の4割、貿易額で、世界の3分の1を占める一円に、私たちの子や、孫のために、永続的な「平和と繁栄の地域」をつくりあげていかなければなりません。日米間の交渉は、出口がすぐそこに見えています。米国と、日本のリーダーシップで、TPPを一緒に成し遂げましょう。(3) (1)いわゆるスピーチの教科書通りの「世間話」から始めているのが、礼儀を重んじる日本らしいと踏んだのだろうか。しかし、ここから受け取るメッセージはスピーチライターにかなり負っていて、「心がない」ということのように思える。 それと、日本兵によって殺された米国兵に対してここまで哀悼の意を表する以上、アメリカ大統領は日本国民に果たして「哀悼の意」を表しているのか。それがないままに一方的に「日本国民を代表して」「悔恨」をしてもらっては困る。私はひどく違和感を感じた。ここは、どのテレビも報道して居ない部分だと思う。 (2)ここには「侵略」の文字も「従軍慰安婦」の文字もない。反省するだけならば猿でも出来る。アジアの国々が微かに期待した謝罪の言葉はない。米国議会演説にそれが必要なのか?必要なのである。なぜならば、実質的に全世界に発信する演説だったし、事実そうなったからである。 (3)おお!なんの条件もつけずにTPPを約束してしまったぞ!それが果たして日本国民への約束だったのか?
2015年05月01日
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少し前だが、こういう調査結果が報じられた。 (戦後70年)日本46%、ドイツ94% 被害与えた周辺国と「うまくいっている」 朝日新聞・日独世論調査 2015年4月14日5時0分 朝日新聞社は戦後70年にあたり、敗戦国である日本とドイツで世論調査を実施し、戦争や戦後の歩みをめぐる意識を探った。戦争などで被害を与えた周辺国との関係が「うまくいっている」という人は、日本は46%で、ドイツは94%。謝罪を伝え続けることについては両国とも意見が割れているが、ドイツのほうが伝え続けることにより積極的だった。▼3面=視点「悪循環断つ努力を」 日本での調査は3~4月に郵送、ドイツでは3月に電話で実施した。調査方法は異なるが、日本での調査項目の一部に相当する内容をドイツでも聞いた。 戦争などで被害を与えた周辺国と今、どの程度うまくいっていると思うかを聞いた。日本は「大いにうまくいっている」は1%に過ぎず、「ある程度うまくいっている」は45%。ドイツは「大いに」が39%、「ある程度」が55%。 ここでいったん切る。 「被害与えた周辺国」との関係をどうするのか。「戦後70年」を考えるときに、このことを無視して前に進むことは、自分たちが歩いている道が下り道なのか上り道なのかを無視して(或いは自覚なしに)歩いていくようなものだろう。 戦後処理の仕方で、同じ敗戦国として最も比較対象に上るのがドイツである。しかし、今回の調査であまり極端な差異が出なかったことが、私には少し意外だった。それは以下の処に大きな差異が出なかったからである。 被害を与えた国や人々に謝罪や償いを十分にしてきたと思うかを尋ねると、日本は「十分にしてきた」が57%で「まだ不十分だ」の24%を上回った。ドイツでは「十分」が73%で「不十分」の21%を引き離した。質問文の一部が異なるが、日本では2006年4月の面接調査でも同趣旨の質問をしている。この時は「十分」が36%で、「不十分」の51%のほうが多かった。 政治家は被害を与えた国にこれからも謝罪のメッセージを伝え続けるべきだと思うかを聞くと、日本は「伝え続けるべきだ」が46%、「伝え続ける必要はない」が42%と拮抗(きっこう)。ドイツは55%対42%で「伝え続けるべきだ」が多かった。 これはどういうことなのか。 しかし、これはよく見ると「内実」に大きな差異があるということなのではないか。 上の調査で「(関係が)うまくいっているか」との問いに「大いにうまくいっている」が日本の1%に対してドイツの39%と大いに違ったことが注目される。また、下の結果のように、教育された実感がドイツは日本の4倍だった。おそらくドイツの方が日本よりもはるかに教育の「内実」があるのである。 あの広島県でさえ、原爆投下の日を答えられない学生が増えているという。原爆投下の時間を答えられない学生は6割にも上るという。もちろん全国平均は目も当てられない状況だろう。これは何を意味するのだろうか。とりあえず、記事を最後まで紹介したあとに考えてみる。 この戦争について、学校で「しっかりと教わった」は、日本では13%にとどまった。ドイツでナチスの時代について「しっかりと教わった」は48%だった。 連合国が日本の戦争指導者をA級戦犯として裁いた「東京裁判」をどの程度知っているか日本で聞くと、「内容をよく知っている」は3%にとどまり、「内容をある程度知っている」は30%。ドイツの指導者を戦犯として裁いた「ニュルンベルク裁判」についてドイツで聞くと、「よく」が21%、「ある程度」が47%だった。 「知っている」と答えた人に裁判の印象を聞くと、日本で48%、ドイツで54%が「問題はあったがけじめをつけるために必要だった裁判」と答えた。日本では「戦勝国が敗戦国を一方的に裁いた不当な裁判」の32%がこれに次ぎ、「戦争の責任者を裁いた正当な裁判」は16%だった。ドイツでは「正当な裁判」31%、「不当な裁判」8%の順。日本の結果は、06年4月と傾向は変わっていない。 (松井夕梨花、松下秀雄) ◇ 18日付朝刊で日独世論調査の結果を詳報します。 <調査方法> 日本では、3月11日から4月10日にかけて、全国の20歳以上の男女3千人を対象に郵送方式で調査し、2016人から有効回答を得た。ドイツでは調査会社に委託し、3月11日から24日にかけて18歳以上の男女を対象に電話で聞いた。有効回答は千人。 教育とは、それほどにも重要だということだ。 我々では常識だと思っていることは、たった数十年で、非常識になる。謝罪や償いの中身は詳しく聞けば日独では大きな差異として登場するだろう。でもドイツでさえも戦後の風化は始まっていることが観て取れる。人々は長い間「世界大戦」を経験していない。ドイツでアウシュビッツやアンネの家が何度も何度も人々が訪れるべき場所として大切にされているのは、人は、本や言葉では戦争をリアルに想像出来ないからである。リアルに想像出来ないと、ドイツは直ぐに日本のようになるだろう。 この調査が浮かび上がらせたのは、表面的な日独の意識調査ではなく、「人間は忘れる」ということ。「だから、繰り返し戦争の悲惨さを教育する必要があるということ」或いは「教育の意図的な歪みは、悲惨な未来をもたらす」ということだろう。
2015年04月18日
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「桜ながし」という言葉が「雨のことば辞典」(講談社学術文庫)に書いていました。 雨のことば辞典 [ 倉嶋厚 ] 桜の花に降りかかり散らしてしまう雨をいう。鹿児島県肝属地方のことば。「流し」は、何日も降りつづく雨。また梅雨を指す。美しく咲いている桜の花を散り流してしまう雨なのだが、なぜかあわれ深いひびきがある。 ツイッターでフォローしている情報の中には、毎日「今日は何の日か」を教えてくれる人がいるのですが、たまたま今日のを見ていると、歴史というのはほんの短い間に大きく転回することがわかります。 136年前の今日、こんなことがありました。 @tawarayat: 1879年4月4日、琉球藩を廃して沖縄県を設置することを全国に布告。 沖縄の「民意」は、この時からずっと裏切られていきます。官房長官は「(辺野古移転反対という)沖縄の民意はまだわからない」と宣ったそうです。昨年の12月の選挙で、小選挙区マジックで国民の3割弱の「票」を貰って「これで民意が示された」と威張った男が、一転県知事選挙という直接選挙で選ばれた首長に向かってそう宣うのです。こういうダブルスタンダードな大人を許していいんですか?世の大人たちよ! @tawarayat: 1890年4月4日、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が来日。 桜舞う日本に彼は降り立ったんですね。 @tawarayat: 1968年4月4日、アメリカの黒人指導者キング牧師が暗殺。アメリカ各地で暴動が起きました。アメリカの無人宇宙船「アポロ6号」打上げ。 たった48年前です。このブログの読者の多くは既に生まれている。黒人の権利向上はこの48年間に格段に進み、宇宙技術も進んだ。 @tawarayat: 1972年4月4日、沖縄返還交渉の日米機密電報を漏洩した容疑で、毎日新聞記者と外務省事務官を逮捕。 たった42年前。翻って、日本の秘密体質は深まりこそすれ、改善は一切しなかった。 @tawarayat: 1975年4月4日、ビル・ゲイツとポール・アレンがマイクロソフトを設立。ベトナム戦争で、アメリカ軍が南ベトナムの孤児をアメリカ本土などに避難させる作戦・オペレーション・ベビーリフトを開始。第1便の飛行機が墜落し153人が死亡。 たった39年前。インターネットは飛躍的に変わった。すべての日本国民は、アメリカのこの会社設立が世界を変えることを予測できなかった。それよりも、アメリカのアリバイ的なこんなことを大々的に報道し、そしてこんな悲劇が起きた。ところが、そんな悲劇も全く忘れ去られる。覚えているのは、どの位いるのか。 @tawarayat: 1978年4月4日、キャンディーズが後楽園球場で解散コンサート。 悔しいけど、こんな事実は良く覚えている。何と37年も前のことである。 たった136年の間に、大きな世界戦争を二度も行い、またしても戦争の準備を始めようとしている。この国は。世界は変わっても、日本は何も変わっていないのだろうか。
2015年04月04日
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数日前に、総社の福山城跡まで約1年ぶりに登った。これは、その時に道ベリにあったスミレ。その日からすっかり春になった。この福山は階段が1234段ある。時々登っていたら、上がって下りるのに、一時間もかからないのだけど、すっかり足腰が衰えていると大変なことになる。未だにまともに歩けない(泣)。 さて、昨日の記事の室井佑月氏の意見の中に「天皇陛下や皇太子さまのあれだけの平和への願いも、軽く扱われる始末。」とあったので、ついでにそのことも検証してみようと思う。ちょうど、池上彰がそのことについて、「朝日新聞の中のご意見番」みたいな位置づけのコラムで書いていた。もっともなことを書いていると思う。 皇太子と私は実は同じ歳である。しかし、彼と同時代を生きたという感覚がまったくない。彼が3月までに生まれているので、学年が一年上だったということもある。テレビでの報道は常に一年上級生としての皇太子だったということも影響している。 池上彰は、「(政治的発言が出来ない皇太子としての)ギリギリのコメントだった」と評価している。その面もある。しかしそうだとしても、同年代としてそんなに評価すべきような「情熱」が感じられない会見のような印象を受ける。その微妙なところは全文を読んだ人間でないと、話し合えないところだろう。 世の中に「流されない」ことの一つの秘訣は、意見が別れていることは重要なことが多いので、注目すること。 もう一つは、原典に当たること。だと思う。 池上彰の解説は参考にできるけど、頼らない。皇太子記者会見全文をのせる所以である。 (池上彰の新聞ななめ読み)皇太子さまの会見発言 憲法への言及、なぜ伝えぬ 2015年2月27日5時0分(朝日新聞) 記者会見に出席し、同じ話を聞いたはずの記者たちなのに、書く記事は、新聞社によって内容が異なる。こんなことは、しばしばあります。記事を読み比べると、記者のセンスや力量、それに各新聞社の論調まで見えてくることがあります。 2月23日は皇太子さまの誕生日。それに向けて20日に東宮御所で記者会見が開かれ、その内容が、新聞各社の23日付朝刊に掲載されました。 朝日新聞を読んでみましょう。戦後70年を迎えたことについて皇太子さまは、「戦争の記憶が薄れようとしている」との認識を示して、「謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と指摘されたそうです。 また、今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と話されたそうです。 * 同じ記者会見を毎日新聞の記事で読んでみましょう。こちらは戦後70年を迎えたことについて、「我が国は戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています」と述べられたそうです。 皇太子さまは、戦後日本の平和と繁栄が、日本国憲法を基礎としていると明言されたのですね。以前ですと、別に気にならない発言ですが、いまの内閣は、憲法解釈を変更したり、憲法それ自体を変えようとしたりしています。そのことを考えますと、この時点で敢(あ)えて憲法に言及されたことは、意味を持ちます。 いまの憲法は大事なものですと語っているからです。天皇をはじめ皇族方は政治的発言ができませんが、これは政治的な発言にならないでしょうか。 ところが、憲法第99条に、以下の文章があります。 「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と。 皇太子さまは、憲法のこの条文を守って発言されているに過ぎないのですね。 でも、憲法擁護義務を守りつつ、「憲法は大事」と伝えようとしているのではないか、とも受け取れます。それを考えると、宮内庁と相談しながらのギリギリのコメントだったのではないかという推測が可能です。 こんな大事な発言を記事に書かない朝日新聞の判断は、果たしてどんなものなのでしょうか。もちろんデジタル版には会見の詳報が出ていますから、そちらを読めばいいのでしょうが、本紙にも掲載してほしい談話です。 他の新聞はどうか。読売新聞にも日本経済新聞にも産経新聞にも、この部分の発言は出ていません。毎日新聞の記者のニュース判断が光ります。 * こうなると、他の発言部分も気になります。朝日新聞が書いている「謙虚に過去を振り返る」という部分です。このところ、日本の戦争の歴史の評価をめぐって、「謙虚」ではない発言が飛び交っていることを意識されての発言なのだな、ということが推測できるからです。皇太子さまの、この言外に含みを持たせた発言を、他紙は報じているのか。 毎日新聞と日経新聞は報じていますが、読売新聞にはありません。産経新聞は、本記の中にはなく、横の「ご会見要旨」の中に出ています。 日経新聞は、「謙虚に過去を振り返る」の発言の前に、「戦後生まれの皇太子さまは天皇、皇后両陛下から折に触れて、原爆や戦争の痛ましさについて話を聞かれてきたという」と書いています。天皇ご一家が、戦争の悲惨さと平和の大切さを語り続けてこられていることがよくわかる文章です。朝日新聞の記事では、こうした点に触れていません。記者やデスクの問題意識の希薄さが気になります。 皇太子さま55歳 記者会見全文 2015年2月23日5時2分(朝日デジタル、新聞には載っていない) 皇太子さまは23日、55歳の誕生日を迎え、これに先立って記者会見した。全文は次の通り。 皇太子さま55歳 「謙虚に過去を振り返って」 (宮内記者会代表質問) (問1)この1年を振り返り、印象に残った公務や、社会や皇室の出来事をお聞かせください。天皇陛下が即位された55歳となられたご感想はいかがでしょうか。今後のご自身の活動のあり方についてもお聞かせください。 【皇太子さま】この1年も自然災害が様々な地域に大きな被害をもたらし、多数の方々が亡くなられたことはとても残念なことでした。8月の広島県を中心とする豪雨や9月の御嶽山の噴火により亡くなられた多くの方々に深く哀悼の意を表し、御遺族と被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。また、降雪による被害も心配しております。 今年1月に阪神・淡路大震災から20年を迎え、3月には東日本大震災より4年となります。被災された方々の悲しみやご苦労に思いを寄せ、厳しい環境の中で暮らしておられる方々の幸せと御健康をお祈りいたします。 厳しい経験の中から、震災を乗り越え、未来を創造するための取り組みも多く生まれてきているように思います。昨年11月に訪れた兵庫県では、震災の記憶を風化させず、震災の経験を地域や世代をこえて伝えようとする取り組みがなされていました。東日本大震災からの復興の取り組みとして、昨年8月にパリで行われた「東北復幸祭」に参加した「OECD東北スクール」の高校生と先日お会いしましたが、被災地の生徒の皆さんが、自ら主体的に企画し、行った催しが大きな成功を収めたことをとてもうれしく思いました。また、昨年訪れた徳島県松茂町の防災センターでは、将来、起こり得る南海トラフ地震への備えとして、小学生の子供たちが、自宅や学校のある地域で地震が起きた場合に、どのようにして安全な場所に、そして、安全に避難をすることができるかを一生懸命話し合っていた姿が印象に残っています。防災には、日頃の心構えや訓練などの備えがとても大切なのではないかと思います。 今年、1月に出席した「防災・減災に関する国際研究のための東京会議」では、我が国を含め、災害を受けた各国の経験が共有されましたが、来月仙台で開催される第3回国連防災世界会議を通じ、将来の災害に備えるために、国際的な協力が進むことを期待しております。これからも被災地の復興に心を寄せるとともに、防災に関して、関心を持ちつつ、私ができることをやっていきたいと考えています。 また、この1年、訪れた各地で農林水産業の活性化、地方色豊かな文化振興、先端技術や伝統産業を融合した新製品の開発など各地域の活力を感じました。これからも、国内の訪問する各地でそれぞれの地域の特性をいかした新たな取り組みについて見聞を広められたらと思っています。 昨年12月に青色発光ダイオードの開発で赤崎氏、天野氏、中村氏がノーベル物理学賞を受賞されたことを喜ばしく思います。今回の3氏の受賞は、地道な研究の積み重ねと大学、民間企業を始め多くの方々の支援と協力から生まれたものと思います。今後とも我が国で先端技術の開発や基礎研究が更に進むことを期待しております。 このように技術革新により新たな経済活動が生まれる一方で、世界経済は、先進国、開発途上国の双方が、所得格差や若年者の失業などの課題を抱え、通貨や石油価格の変動などの問題に直面しています。国際情勢に目を向ければ、この1年も中東などで武力紛争が続きました。特に我が国国民を含め市民を巻き込むテロの事件が様々な場所で発生したことに深く心を痛めています。昨年11月にお会いしたグテーレス国連難民高等弁務官から子供を含め難民を取り巻く環境は深刻であるとのお話を伺いました。また、10月に私が名誉総裁を務める、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の第23回会合の水循環・水と災害特別セッションやオマーン王室のイニシアティブに基づく第3回スルタン・カブース学術講座での「持続的発展に向けた水資源の管理」に関するシンポジウムが東京で開催され、出席しましたが、環境保全や水の問題の解決などを通じ持続可能な社会をいかに実現するかは喫緊の課題です。このように世界の平和と繁栄をいかに将来にわたり実現していくかが今改めて問われているように思います。 昨年11月に愛知県で開催された「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」に出席した際には、未来の地球を支えるために自ら考え、取り組む子供たちを心強く思いました。そして若い世代が、積極的に海外を訪れ、海外の青年と交流し、各国の社会や文化を正しく理解するなど、国民の一人一人が各国との友好を深めていくことを望んでおります。先月、学習院女子大学で、私のイギリス留学中の体験を中心とした講義をいたしましたが、学生の皆さんの目が海外に向いている様子をうれしく思いました。私自身、昨年6月に、国交樹立150周年を迎えたスイスを訪問しましたが、これからも、各国との友好親善の増進に少しでもお役に立てればと思っております。そして、内外の若い人たちとの交流も大切にしていきたいと思っています。 今年我が国は、戦後70年を迎えます。この機会に改めて戦争で亡くなられた多くの方々に深く思いを致し、平和を心から願い、世界各国との友好を確かなものとしていくことが大切であると考えています。 一昨年天皇陛下が、昨年皇后陛下が傘寿をお健やかにお迎えになられたことをお喜び申し上げております。天皇陛下が即位されて今年で27年目となりますが、天皇皇后両陛下には、長きにわたり、国民の幸せを願い、国民と苦楽を共にされながら、ご公務を行っておられます。このような両陛下のお気持ちを体して、これからも心を込めて務めを果たしていきたいと思います。私は、今年で55歳になりますが、天皇陛下が即位されたのと同じ年になったと思うと、身の引き締まる思いと共に、感慨もひとしおです。私は、常々、過去の天皇が歩んでこられた道と、天皇は日本国、そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致すよう心掛けけております。そして、これまで、象徴とはどうあるべきか、その望ましい在り方を求め続けてこられた天皇陛下と陛下をおそば側でお支えになっておられる皇后陛下のお姿に学びながら、これからも努力していきたいと思っています。 両陛下がこれまでなさってきた、こどもの日及び敬老の日にちなんでの施設訪問については、今年から秋篠宮と共に受け継がせていただくことになります。今年は、こどもの日にちなんだ施設訪問を行う予定です。私は、沖縄や北海道の豆記者やボーイスカウトのメンバー、全国高等学校総合体育大会の参加選手や大会ボランティアの生徒を始め、意欲に満ちて、生き生きとした子供たちと出会う機会が多くあります。一方で、いじめや子供の虐待など心の痛む問題もあり、青少年や子供たちを取り巻く環境が少しでも良くなるように社会全体で取り組むことが大切です。また、次の世代を担う子供たちが健やかに育っていくこととあわせて、若い世代が社会の問題に関心を持ち、高齢者や障害者など弱い立場にある人たちを大切にし、思いやりのある寛容な社会を築いていくことも重要だと思います。これからも、このような社会をつくっていくために努力されている多くの方々のお話を伺いながらいろいろと考えていかれたらと思っています。 (問2)今年は戦後70年の節目の年です。戦争と平和への殿下のお考えをお聞かせください。先の大戦や戦没者慰霊については天皇、皇后両陛下からどのようにお聞きになり、愛子さまにはどう伝えられていますでしょうか。 【皇太子さま】先の大戦において日本を含む世界の各国で多くの尊い人命が失われ、多くの方々が苦しい、また、大変悲しい思いをされたことを大変痛ましく思います。広島や長崎での原爆投下、東京を始め各都市での爆撃、沖縄における地上戦などで多くの方々が亡くなりました。亡くなられた方々のことを決して忘れず、多くの犠牲の上に今日の日本が築かれてきたことを心に刻み、戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう過去の歴史に対する認識を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います。そしてより良い日本をつくる努力を続け、それを次の世代に引き継いでいくことが重要であると感じています。 両陛下には、これまで様々な機会に、戦争によって亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念されており、今年は、戦後70年に当たり、4月にパラオ国をご訪問になります。戦後60年にはサイパン島をご訪問になりましたが、お心を込めて慰霊されるお姿に心を打たれました。また、両陛下には、今年戦後70年を迎えることから、昨年には広島、長崎、沖縄で戦没者を慰霊なさいました。私は、子供の頃から、沖縄慰霊の日、広島や長崎への原爆投下の日、そして、終戦記念日には両陛下とご一緒に黙祷(もくとう)をしており、その折に、原爆や戦争の痛ましさについてのお話を伺ってきました。また、毎年、沖縄の豆記者や本土から沖縄に派遣される豆記者の人たちと会う際に、沖縄の文化と共に、沖縄での地上戦の激しさについても伺ったことを記憶しています。 私自身もこれまで広島、長崎、沖縄を訪れ、多くの方々の苦難を心に刻んでまいりました。また、平成19年にモンゴルを訪問した際に、モンゴルで抑留中に亡くなられた方々の慰霊碑にお参りをし、シベリア抑留の辛苦に思いをはせました。 私自身、戦後生まれであり、戦争を体験しておりませんが、戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています。両陛下からは、愛子も先の大戦について直接お話を聞かせていただいておりますし、私も両陛下から伺ったことや自分自身が知っていることについて愛子に話をしております。 我が国は、戦争の惨禍を経て、戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。戦後70年を迎える本年が、日本の発展の礎を築いた人々の労苦に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています。 (問3)雅子さまは11年ぶりに宮中晩餐(ばんさん)会に出席されるなど、少しずつ活動の幅を広げられています。現在のご体調と今後の見通しについてお聞かせください。昨年中学生になられた愛子さまの学校やご家庭でのご様子はいかがでしょうか。伊勢神宮参拝やご両親の公務への同行などを通じて、愛子さまは皇族としてのご自身のお立場をどのように感じられているでしょうか。 【皇太子さま】雅子は、治療を続ける中で、体調をその都度整えながら、公私にわたってできる限りの活動をするための努力を続けています。そうした中で、この1年を振り返ると、昨年7月に神宮参拝のため三重県を訪問し、11月に「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」への出席のため愛知県を訪問しました。東京でも10月にオランダ国王王妃両陛下の国賓訪問に際する国賓行事出席や11月に皇居宮殿での文化勲章受章者等の茶会などの行事に出席しました。また、東宮御所内の仕事などでも、私をよく支えてくれる一方、愛子の成長にも心を配ってくれています。 このように、雅子は、確かに快方に向かっておりますが、これですぐに活動の幅が広がるわけではないと思います。お医者様からもご助言を頂いているように、体調を整えながら、引き続き、焦らず慎重に、少しずつ活動の幅を広げていってほしいと思っています。 愛子は、昨春から学習院女子中等科に進学し、元気に通学をしております。新しい環境の中で中学校生活を始め、その環境にもかなり慣れてきたのではないかと思います。中等科生になり、勉強する内容も難しく、量も多くなっていますので、家でも頑張って課題などに取り組んでいます。雅子も私も愛子の勉強を見ることがありますが、内容の難しさに驚くこともしばしばです。同時に中等科では、外から多くの生徒が入ってきたので、新しいお友達も増え、上級生とも交流するなど、実り多い中等科生活を楽しんでいるようです。 7月の武蔵野陵及び武蔵野東陵の参拝、さらに神宮参拝は、雅子と共に、愛子も同伴しました。愛子は、一昨年の神宮式年遷宮に際して私たちと一緒に遙拝(ようはい)を行い、また、初等科6年生の時に、放送委員として昼休みの放送で神宮式年遷宮について紹介するために学習していたので、実際に神宮を参拝し、更に理解を深めたのではないかと思います。その後も8月に東京で行われた全国高等学校総合体育大会の競技などにも愛子を同伴しておりますが、愛子もこうした行事への出席に少しずつ慣れてきたように見えます。これからも少しずつ経験を積み、皇族の務めについての理解を深めていってくれればと思っています。 両陛下には、雅子の体調をお気遣いいただき、そして、愛子の成長を温かくお見守りいただいていることに心より感謝申し上げております。また、国民の皆様より私たちに温かく心を寄せていただいておりますことに心より感謝しております。 (問4)昨年夏に完成した昭和天皇実録のご感想や昭和天皇との思い出についてお聞かせください。天皇のあり方について昭和天皇のお姿から感じられたことについても、あわせてご紹介ください。 【皇太子さま】昨年8月に昭和天皇実録が天皇皇后両陛下に奉呈されました。実録が、長い時間をかけて多くの人々の努力により今回完成したことをうれしく思いますとともに、編纂(へんさん)に関係した方々のご苦労もいかばかりであったかと思います。実録は、昭和天皇御一代のご事蹟(じせき)を客観的資料に基づき記したものであり、実録の内容の公表を通じ、多くの人が昭和天皇のご事蹟(じせき)に関心を持ち、併せて昭和という時代への理解を深めることになればと思います。 実録自体は大部のものであり、全体を読むのには時間がかかりますし、個別の内容について申し上げることは控えたいと思いますが、昭和という激動の時代にあって60年を超える長きにわたり、国民を思われ、真摯(しんし)にご公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます。昭和天皇のご事蹟(じせき)と昭和の時代の変遷を、政治、社会、文化、外交などの総合的な視点から理解するためにも、更に実録を読み進めていきたいと思います。昭和天皇には、幼い頃から、御所に上がらせていただいた折に、優しくお声を掛けていただいたことを懐かしく思い出します。そして、天皇のお仕事の大切さやお仕事が大変なこともお話の節々に感じたように思います。小さい頃の思い出ですが、御所に上がった折に、生物学者でいらっしゃった昭和天皇が、何かをお調べになるのに書庫に入って行かれたことがありました。今の陛下も一緒に行かれて、私も興味があったのか、後をついて行ったように思います。書庫の中で分厚い本を昭和天皇が広げられ、今の陛下と何か楽しそうに、それでいて真剣な感じで話し合われていたのをよく記憶しています。その時、私は、何かあったら調べることの大切さ、そして、お二人の研究者としてのまなざしを肌で感じ、研究をするというのはすばらしいことだなと、子供心に思ったことを覚えています。 現在の私は、昭和天皇とも現在の天皇陛下とも研究分野は異なりますが、お二人から、真理を探求していくことの大切さや、その楽しみについても、いろいろと教えていただいてきていることに対して大変感謝をしております。 (関連質問) (問1)4月に、韓国大邱市で、世界水フォーラムが開催されます。国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁でいらっしゃる殿下は、これまでに京都、メキシコ、トルコでの会議に出席されました。今回の出欠に関しては政府が対応しているとのことですが、韓国で開かれる大会について、殿下ご自身のお気持ちをお聞かせいただけるでしょうか。 【皇太子さま】私も、国連「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁をやっておりますので、今回の世界水フォーラムが、水問題を考える上で良い大会となることを心より願っております。 私の出席については、これは政府の方で検討されることですので、私からはコメントは控えたいと思います。 (問2)先ほど昭和天皇との思い出の中で、ご研究者としての姿勢を学ばれたとお話がありましたけれども、天皇陛下のご公務について、昭和天皇から何か学ばれたことがございますでしょうか。 【皇太子さま】昭和天皇とは本当に小さい時から御所に上がるたびに非常にいろいろと良くしていただいていたわけですけれども、昭和天皇から直接公務について何か教えていただいたということよりは、やはり昭和天皇とお話をしながら、ご様子を拝見しながら、昭和天皇がご公務に真剣に取り組んでいらっしゃるということを非常に肌で感じ、そのことが私にとっても大変大きな教えになったように思います。 (問3)先ほども戦争については、両陛下から子供の頃からいろいろとお話を伺い、黙祷(もくとう)の際など折に触れ、原爆の悲惨さであるとか、いろんなことを伺ったというふうに伺いました。もし、そういった両陛下からお聞きになられた話の中で特にお心に残っていることがございましたら、お教え願いますでしょうか。 【皇太子さま】個々のことについてお話しするのは差し控えたいと思いますが、両陛下からのお話の中で、やはり本当に戦争がいかに悲惨なものであるか、こういったことを本当に二度と繰り返してはいけないものだということが、お話の節々で感じ取られ、本当に両陛下の平和を尊ぶお気持ち、それから諸外国との友好関係を大切になさるお気持ち、そういうものが私にも非常にひしひしと伝わってきて、そういったことが私にとっても非常に強く印象に残っております。
2015年03月30日
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「家具屋の喧嘩」の決着が一昨日着いたらしい。どうでもいいことに報道の枠を割いて、大事なことを隠している、と私たち(どこからどこまでが私たちなのか、よくわからないけれども)は、ずっと感じて来たけれども、有名人もだんだんと同じことをつぶやくようになっている。 これは「少数意見」である。 大手新聞含めて、どんどん右傾化している現代で「ガス抜き」の役割を持つのか、それとも「多数意見」になる前触れなのか、後世の歴史家にその判断は任せる他はない。とりあえず、「少数意見」の一つをこの下に紹介して置く。 それにしても「メディアがおかしい」論について、少しつらつらと述べる。 私の周りには「それでも」問題意識の高いおばちゃんたちはわりと多い。彼女たちと話していると、「アベノミクスはけしからん」「メデイアはそのことについて報道しない」までにはなるのだが、こと、アベノミクスとの関連がわかりにくい問題になると、途端にメディアに毒された考えに陥っているのを見るのが多々なのである。 今年一月、イスラム国のテロ問題でも、黙って聞いていると、「果たして生きているのか、死んでいるのか」「どうしたら救うことが出来たのか」などとメディアが垂れ流す情報の中でしか思考していなかった。 誰もこの事件がキッカケで、仮想敵国が北朝鮮や中国だけでなく、中東まで広がったことの違和感をつぶやかない。 インターネットをしていると、権力者の発言の裏の意味(になりそうなこと)が直ぐに流れるので、私たちはそれを参考に現代の世の中の流れを自分たちで組み立てることをしている、と思う。(その場合、多数のチャンネルを持つことが必至)しかし、おばちゃんは、そもそもインターネットをしないので、調べることさえしないのだ。 インターネットをしている人間が正しい思考をしているとは限らない(ネットウヨがその典型)。だから加藤周一はインターネットを称揚しなかった。「教養を持つことが必要」だと訴えたのである。その場合教養は古典を読むことを意味しただろう。 ともかく室井佑月は流石文学者、基本的に「教養」がある人なのだろう。 ホステスとメディアは似ている? 室井佑月のメディア評 2015年3月18日(水)07:00(※週刊朝日 2015年3月20日号より) 作家の室井佑月氏は、自身のホステス経験を踏まえて、メディアの扱う情報の出し方についてこういう。 * * * ホステスをしているときに、言いたくないことは言わない、そのかわり言ってもいい事実は、聞かれてなくてもしゃべりまくる、という技術を学んだ。 これがどういう効果を生むかというと、秘密がない開けっぴろげな人に見えるようだ。 ほんとうのところは、どうでもいいことを過剰に話しているだけなのにね。ま、言いたくないことは言わないだけで、嘘は言っていないわな。 あたしがなぜこんな話をするかというと、このところの報道にもこれに似た感じをうけるからだ。 ここんとこ、テレビをつけると「川崎の少年リンチ殺人」と「家具屋の喧嘩」のことばかり。 川崎の少年リンチ殺人についていえば、同世代の子のいる母親として、どうしてこんな悲惨な事件が起こったか知りたくもあった。 しかし、1週間以上、連続して、電波を流し伝えることなのかね? 犯人の逮捕が遅かったこともあるんだろうけど。 被害者は当時まだ中学1年生の13歳。犯人逮捕という新たな展開がなかったためか、メディアは被害者側の家族構成や、生活環境などを洗いまくった。 被害者遺族がそんなこと望んでいるわけない。あたしはこれは、セカンドレイプみたいなものだと思う。 視聴者は、少年の生い立ちを知り、 (うちとはぜんぜん違っているから大丈夫なんだわ) そう考えて安心しろってか。 たくさん時間を割いたので、テレビ局はもうこの件についてはブームは去ったと、犯人逮捕をさらっと報道するだけかもな。加害者も未成年らしいし、弁護士がつくだろうから、面倒臭いことには巻き込まれたくないだろうし。 すると、今度は週刊誌あたりが、加害者の生い立ち情報合戦を繰り広げるかもしれない(この原稿が出るころにははっきりする)。 あたしが今、なにを言いたいかというと、メディアがおかしいってこと。 あたしたちに家具屋の喧嘩情報は必要か? 必要ないわな。自分の情報キャパシティーが、こういった情報で埋められていくのが腹立たしい。 福島第一原発から漏れている高濃度汚染水が海に流れていた件はどうなった?廃炉に向けた工程表に遅れがあるって言っている人がいるけど、ぜんぜんニュースにならないね。 辺野古の件はどうなった? 移設反対派2人が米軍に拘束され、県警に不当逮捕されたみたいだけれど。 政治家たちの金の問題も、一瞬だけ騒ぎ、そこから深く追及しようとしない。天皇陛下や皇太子さまのあれだけの平和への願いも、軽く扱われる始末。 この国の一員として、知っておかねばならない大事なことはたくさんある。なのに日々、不要な情報を詰めこまれ、大事なほうをさらっと受け流してしまう。 ま、メディアは嘘は言ってない。面倒臭いことはしたくないだけ。
2015年03月29日
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今日も手抜きの記事です。でも、選挙は大切。判断材料を少しでも出したくて、井上伸さん(国公労連)のブログからデータを三枚拝借しました。 この相関関係は偶然でしょうか? いや、こういう関係だと私も思います。 社会保障費が財源を食いつぶしているとよく言われるけど、本当でしょうか? 消費税が社会保障費に使われているというけど、この相関関係は偶然でしょうか? 民主党政権の時に少しだけ法人税減税が減ったけど、財界のお叱りを受けて退陣したらあっという間に「元」を取り返していますね。 というわけで、消費税増税も上の相関関係に行き着きます。 この悪循環を断ち切るには、企業に「世界常識の」社会的責任を取らせる、内部留保を取り崩して賃金を一万円以上上げ、法人税減税をやめ、(中小企業をケアしながら)最低賃金を1000円以上にして、消費力をつけて、ホントの好景気を演出するしかありません。 日本の未来のために、そのように財界にきっぱりと言える政党を選びましょう。 もちろん平和も大切です。菅原文太さんは言いました。 「政治の役割は二つある。 一つは国民を飢えさせないこと。 もう一つは、これは最も大切なことですが、絶対に戦争をしないこと。」 斎藤美奈子さんは今日のコラムでこう言っています。 自民党圧勝を許せば、来年春には10幾つもの具体的な「戦争法」を強行採決するでしょう。それは憲法を変えなくても戦争をするということなんです。 棄権はいけません。それは自民党を勝たせることと同義語です。いま自民党の選挙事務所を覗いて見なさい。広い駐車場にいつも車が鈴なりです。いろんな企業が社員を強制的に応援に行かせているのです。自民党はそうやって組織票を作って来ました。投票率が下がれば自民党の思う壷です。 選挙に行こう!
2014年12月03日
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あゝ忙しい。ブログ記事を書く時間がない(選挙のせいではありません、念のため)。師走という命名は伊達じゃないんですね。 ということで、今回も手抜きです。Facebook仲間の井上伸さん(国交労連)の発信情報から、総選挙の判断に役立つ「事実」をピックアップします。 ともかく、自民党を勝たせてはならない。貧困の格差拡大が進みます。自民党公約をキチンと読めば、以下のように添削出来るでしょう(井上伸さんの作成)。
2014年12月01日
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これは見なくては! NHK「スタッフの部屋」から 人を幸せにする経済 投稿時間:2014年10月29日 16:31 | 投稿者: | 10/30のクローズアップ現代は、「人間のための経済学 宇沢弘文 格差・貧困社会への処方箋」です。 プレビューを見てきました。 「経済学者」と聞くと、「話が難しそう」「何をしている人なのかわかりにくい」と思ってしまうのは私だけでしょうか。でも、宇沢さんの言葉や行動、そして宇沢さんに影響を受けた方々の活動を追ったVTRを見て、「なるほど。人が幸せに暮らすための世の中のしくみを考えた方なんだ」ということが伝わってきました。 先月86歳で亡くなった宇沢弘文さん。経済学を志したのは、一冊の本「貧乏物語」と出会ったことがきっかけでした。20世紀初頭、世界で最も豊かだったイギリスで猛烈な勢いで貧困が拡大していることを指摘したこの本を読み、資本主義=むき出しの市場競争を放置すれば、必然的に格差が拡大することに気がついたと言います。「格差」と言えば、最近フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が書いた「21世紀の資本論」で、資本主義と格差の関係が指摘されていますが、宇沢さんは今から半世紀以上も前にこの矛盾に気がつき、すべての人が幸せに生きる社会を作るにはどうすればいいか研究を続けました。 そこで提唱したのが、「社会的共通資本」という考え方です。ちょっとわかりにくい概念ですが、医療や教育、自然など人が生きていく上で必要不可欠なものは市場競争から切り離す。また、その運用、つまりソフト面は官僚や役所に任せず、市民が自主的に行うというものです。番組ではこうした“宇沢イズム”を受け継いだ様々な人の活動を取材しています。築100年の古民家を大学生と地元住民が一緒になって再生し、地域の交流の拠点にした例。被災地の小学校を地元の人たちとともに作り上げた例。活動に携わる人たちの充実した笑顔が印象的でした。そこには、お金でははかれない“豊かさ”が確かにあるようです。 人口減少社会、地方の再生など、「クローズアップ現代」で取り上げてきた様々な課題を解く鍵が、宇沢さんの哲学にあると感じました。
2014年10月29日
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まるで後出しじゃんけんです。夏と秋の国会で分かったことは「集団的自衛権行使の根拠も特定秘密の対象になるということ」でした。秘密保護法の運用基準も「閣議決定」されましたが、そこでもやっぱり「どんな秘密かは秘密」な秘密保護法でした。記者も官僚も国会議員も特定秘密を知らされないし、告発も出来ないことが明らかになりました。 特定秘密保護法と集団的自衛権の解釈改憲、混ぜるとこんなに危険なんだと、「あすわか」がわかりやすいチラシを作ってくれました。 こんな政府、ホントにホントに退陣しかありません。わたしたちの「いのち」が危険にさらされているのです。
2014年10月27日
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この野田浩夫さんという方はお医者さんらしいということしかわからないけれども、共感したので、この日の記事全文を載せて、最後に若干私の感想を書く。 雑誌「世界」11月号 内橋克人 :アベノミクス化する社会(2014.10.11) 「静かな日」野田浩夫 http://nodahiroo.air-nifty.com/sizukanahi/2014/10/11-8e0c.html 土曜日の診療所。患者さんが少し途切れたので、昨夜届いた雑誌「世界」11月号の中で、まず内橋克人さんの「『アベノミクス化する社会」41頁をざっと読んだ。 以下、私見を交えた恣意的な要約: まず、辺野古沖の海上封鎖を破ろうとする市民に適用しようとしている「刑特法」について説明している。 そっけない名称でよく知らないでもなんとなくわかった気になる法律だが、実は日米安保下での米軍基地に侵入しようとする者を重く罰する特別の法律なのだ。 僕としては迂闊にも初めて知った。 それがほとんど恣意的に適用されようとしている。海上保安庁職員の暴力行為もエスカレートしており、公務員による暴行陵虐としての告発も行われている。 安倍内閣の暴力的な強権性がここでむき出しにされているのである。 加えてウイキリークスは辺野古の基地拡大は、普天間飛行場の移転でなく、新たな軍港建設であることの方が本当の狙いだと暴露した。すでに日米の政府がその方向で合意している。 それは岩国基地の沖合拡大が滑走路を市街地から離すことよりも原子力空母が接岸できると言われた巨大埠頭の建設に目的があったことと軌を一にする。 辺野古に誕生するのは日米複合軍の超高機能陸海空基地なのである。それはまさに2012/4のアメリカ・アジア・ピヴォット・ストラテジーに沿ったものである。 これを受け入れれば名護市に500億円を差し上げるというのが、先の名護市長選挙に来た石破の約束だった。もちろんそれはご破算になっている。今では、その500億円は沖縄北部全体の振興事業としてとっくに決まっていた予算を勝手に名護だけに振り向けようとしたペテンであったことが明らかになっている。 今の日本の状況は、安倍内閣による、マインド、メディア、マネーの3Mコントロールである。 丸山眞男が日本の「古層」と呼び、久野収が「頂点同調主義」と名付け、僕が付け加えるとしたら、加藤周一が生涯憎んだ日本人の集団協調傾向conformismが、安倍内閣の国民マインドとメディアのコントロールに利用されている。その最も良い例がNHKの完全屈服である。 安倍内閣によるマネーのコントロールで注目すべきは、最近、発表されたGPIF年金管理運用独立行政法人の30兆円の運用資金の政治的利用である。塩崎恭久を厚生労働大臣にしてその準備は整った。PLOすなわち政治目的による株価値上げに年金積立金が使われ、安倍内閣の落ちかかった支持率回復に使われようとしている。無理な運用のリスクを管理するものがどこにもいない状況となる。 そういう安倍を指示しているのは、経団連の政策評価による巨大政治献金である。表にでたものだけで、自民29億円、民主0.8億円。イギリスでは個別企業の株主総会が承認しなければならないもの、ドイツ、フランスではそもそも禁止されている企業献金が、経団連の一握りのトップの裁量に任され彼らの思うような政治が進行しているのが今の日本だ。 13時06分 書籍・雑誌 | 固定リンク もう一つ久野、丸山、加藤に加えて、柳田國男の「事大主義」も入れていいかも。 このアベの3Mコントロールに対して、加藤周一は一つの対抗策を編み出している。それが9条の会だったのではないか。一つ一つは小さいけれども、全国に無数にある「サークル」が緩やかに一つの目的に向かって立ち上がること。SNSの発達で、その可能性はさらに広がっている。
2014年10月11日
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昨晩、NHKでこんな意見を見た。 時論公論 「もたつく 消費の回復」2014年09月05日 (金) 午前0:00~ 今井 純子 解説委員 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/sp/100/196656.html NHKの時事公論ですが、まともなことを言っていると思います。 とFacebookで言えば、知り合いが以下のように言ってきました。 消費と内需のもたつきについて表面的に解説していますが、その要因、解決するための政策課題について切り込まない「解説」レベルでしょうか。「安倍さまのNHK」ですから。 という意見をもらったので、以下のように返した私です。 いや、まともに言ったら自分のクビが飛ぶので一生懸命遠回しに遠回しにアベノミクスを批判しているのが、いじらしいくらいです。「民間エコノミスト曰く」を何度も使いながら 「実質賃金が減っているから、消費者の間で財布のヒモをしめている」「家計は二極化している」と貧乏人から搾り取り金持ちを優遇していると、とられかねない際どい話題も明らかにしているし、処方箋としては「消費の回復のスピードを上げるには、物価の上昇に追いつくよう、賃金やボーナスを継続的に増やしていくことが、やはり必要ではないかと思います。」と当たり前だけど、最も大事なことも言っている。彼女なりに頑張っているのではないかな。 「彼女」の意見とは以下の通りでした。 時論公論 「もたつく 消費の回復」 2014年09月05日 (金) 午前0:00~ 今井 純子 解説委員 消費税率が8%に上がって5カ月がたちました。増税直後、流通業界からは、「消費は、6月か7月ごろには、元の状態に戻る」という強気の見方が聞かれました。しかし、8月が終わった今になっても、消費の回復には、力強さが見られません。GDPの60%を占める個人消費の動向は、安倍総理大臣が消費税率を10%に引き上げるかどうかを判断する時の、大きな材料にもなります。消費の回復は、なぜ、もたついているのでしょうか。その背景には、家計をとりまくアベノミクスの構造的な問題があるようにも思えます。今夜は、この問題について考えてみたいと思います。 【今、消費はどうなっているのでしょうか?】 まず、消費の現状を見てみたいと思います。 ▼ こちらは、家庭の消費支出の推移です。物価の変動を除いた、実質の数字です。駆け込み需要で、3月に、大きく膨らんだあと、増税後の4月からマイナスが続いています。7月は、一年前と比べて、マイナス5.9%と、6月と比べても、落ち込みました。エアコンなどのほか、パック旅行、あるいは外食といった、かけこみやその反動とは関係のない項目でも、大きな落ち込みが目立ちました。 【8月は、まだら模様】 では、8月はどうだったのでしょうか。まだ、全体の消費を示すデータはでていません。こちらを見てください、 ▼ 全国のデパートの売り上げです。 8月分は、大手4社の速報の段階ですが、増税後、初めて、4社そろって、去年の実績を上回りました。 ▼ 一方、新車の販売を見てみると 8月は、一年前と比べて、9.1%のマイナス。消費増税の後、もっとも大きく落ち込みました。 【現場からは、明暗両方の声】 消費の現場からは、 ▼ 「数十万円する腕時計の売れ行きに、好調さが戻ってきた」「涼しくなった8月後半に、秋モノの服の売れ行きが伸びた」という明るい声が聞かれる一方 ▼ 「デパートの売り上げがよかったのは、去年の8月と比べて、客足の多い日曜日が多かったからではないか」「売れる商品の単価は上がっているが、お客さんの数が減っている」「特に、地方の回復が遅れていて、まだ本格的な回復とは言えないのではないか」そういった、慎重な見方もでています。 【回復は遅れているのでしょうか?】 消費をめぐっては、当初、流通業界、そして政府からも、「4月、5月の落ち込みは、想定内で、かけこみが大きかったことを考えると、むしろ、思いのほか堅調だ」「ボーナスが増える6月、遅くとも7月には、消費は、元の状態にもどって、本格的に回復する」と、いう声が聞かれていました。それから考えると、消費は、回復のペースがもたついていて、8月以降も、まだら模様が目立つ形になっています。日銀の黒田総裁も、きのうの記者会見で、一部、消費の戻りに弱いところがあるのは事実だという見解を示しました。 【なぜ、回復が遅れているのですか?】 なぜ、消費の回復は、もたついているのでしょうか。 ▼ 天候 多くの人が指摘をするのは、天候の悪さです。 7月、8月は、西日本を中心に、台風や大雨の日が多く、気温も低く推移しました。特に、客足の多い週末に雨が降ることが多く、買い物に出かけるお客さんが減った、また、エアコンなど夏ものの売れ行きが悪かったというのです。 ▼ 実質賃金の減少 ただ、民間のエコノミストの間からは、天候の悪さだけではないのではないか。消費者の間で、財布のひもを締める動きが広がっているのではないか。そういった懸念の声も上がっています。 その背景にあるのは、実質賃金が減っていることです。名目の賃金から、物価の影響を差し引いた賃金のことです。 確かに、大企業を中心に、賃金やボーナスが増える動きは見られます。 特に、7月は、ボーナスが大幅に増えて、働く人一人当たりが受け取った、平均の給与は、前の年と比べて、2.6%と大幅に増えました。それでも、アベノミクスによる円安の影響や、消費増税の負担で、物価は、それ以上に上がっています。このため、物価の影響を差し引いた、実質賃金は、マイナス1.4%と、依然、減り続けている状態です。 増税から、時間がたつにつれて、一か月ごとの家計の収支が厳しさを増したり、預貯金の残高が減ったりしている、という実感が重みを増して、消費を絞る動きが広がっている懸念があるというのです。 【今後はどうなるのでしょうか?】 今後はどうなるのでしょうか。 食料品の値上げが続いていますし、円安・ドル高が再び進んでいることから、物価はもう一段、上がる可能性もあります。 ただ、雇用をめぐる状況は、改善が進んでいます。 このため、消費は底堅く、一気に冷え込む心配はないというのが、政府や日銀の見方です。流通業界からも、天候が回復すれば、9月こそ、消費が本格的に戻るのではないかと期待する声も聞こえてきます。 しかし、エコノミストの中からは、実質賃金の減少が続いていることを考えると、消費の回復は、まだ遅れるのではないか。そういう見方もでてきています。もし、消費の回復が遅れ続けると、企業の生産計画に影響がでて、景気の足を引っ張る懸念もでてきます。そうした事態を避け、消費の回復のスピードを上げるには、物価の上昇に追いつくよう、賃金やボーナスを継続的に増やしていくことが、やはり必要ではないかと思います。 【家計は二極化】 その際、気になるデータが、2つあります。 ▼ まずは、こちら。安倍政権が発足した、おととし12月以後の、一世帯当たりの収入の伸び率を、地域別に見たものです。東京都区部や政令指定都市などの大都市では、物価の影響を除いた実質で、平均0.2%増えているのに対して、人口5万人未満の市町村では、4.2%減っています。 ▼ もうひとつ。今度は、年収別に、この先の収入の見通しを聞いたアンケート調査の結果です。 赤い線が年収1200万円以上の世帯。青い線が、年収300万円未満の世帯です。安倍政権の発足までは、差はあっても、同じような動きをしていました。 ですが、安倍政権の発足後は、年収1200万円以上の世帯では、このように、収入が改善していくとみる割合が一気に増えたのに対して、年収300万円未満の世帯では、逆に、悪くなっていくとみる割合が増える方向で、格差が広がりました。 【弱者への配慮が、消費底上げのカギ】 このように、家計の二極化を示すデータからは、大企業が多い都市部や株価上昇の恩恵を受けやすい富裕層と比べて、小さい企業が多い地方部や非正規社員など所得の低い世帯には、景気回復の恩恵が行きわたらず、そのため、増税の影響をより大きく受けている姿が浮かび上がってきます。デパートで高級腕時計の売れ行きが回復している一方、客足が減っている。地方の売れ行きが悪い。消費の現場でのちぐはぐな動き、そして、全体的に消費の回復が遅れている背景には、こうした収入の二極化という、アベノミクスの構造的な問題があるように思えてなりません。これを放置したままでは、消費全体の底上げ、そして、本格的な景気回復にはなかなかつながらないのではないでしょうか。 【まとめ】 おととい、第二次安倍改造内閣が発足しました。予定通り、消費税率を来年10月に、10%に上げるのか。7月から9月の経済の動向をみて、安倍総理が年末までに判断するとしています。それが、改造内閣の当面の大きな課題になります。その際には、足もとの景気のデータだけでなく、アベノミクスの恩恵を受けていない弱い立場の人たちに、どのような影響があるのか。そして、どのように配慮し、対処していくのか。それもあわせて、慎重に検討して、判断することが大事ではないかと思います。 (今井純子 解説委員)
2014年09月06日
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こういう「後追い記事」は貴重である。事件は人間が起こす。少しでも人間の輪郭がわかれば、社会で今何が起きているのかが少しでも分かるだろう。 支援活動で関わった約200人のうち、20人近くが家に引きこもったまま、孤独死した。自殺も3人いた。「男性も社会とのつながりを失い、閉塞(へいそく)感を抱えていたのではないか。最後に自分の存在を知らせたい、そんな心境にあったのでは」と推し量った。 2009年末の派遣村は、多くの県で同様の取り組みがなされた。私も岡山県で少し手伝った。「生活保護は自分とは関係ない。なぜなら、私には様々な事情があるから」と思っていたホームレスがいかに多かったことか。そういう人たちに、貴方にも「健康で文化的な最低限度の生活」をする権利はあるんですよ、と納得してもらうのに何日も要した人が多くいた。埼玉では、そうやって関わったうちの一割が引きこもりになり、3人が自殺しているという現実に私はショックを受けた。 とりあえず、そういう「背景」があることがわかった。そのことと、集団的自衛権の解釈改憲の閣議決定に抗議しての焼身自殺にどういう因果関係があるかは、まだわからない。 韓国での焼身抗議自殺は多く出ていて、日本では出ていない。だから、やっても無駄だという意見がある。無駄かどうかは別として、私もその方法は取るべきではないとは思う。しかし一方で、日本では本当にこういう伝統は無いのか、ということにつては意見を保留したい。かつて日本思想史研究室で私の好きでなかった教官は相楽良の葉隠研究に没頭していて、一度「切腹にも忠による犠牲の部分と抗議の部分、二面がある」と言っていた。百姓一揆も、磔になることで抗議を貫き通す面はなかったか。今回、警察が捜査情報を極端に隠しているのも、その辺りに危機感があるからではないのか。 閑話休題。 今度の名前すら出ていない焼身自殺を図った人の、その人生を考えることは、日本の現代と未来をも考えることなのかもしれない。 衝撃の現場、今は素通り 集団的自衛権に抗議、焼身自殺未遂から2カ月 2014年09月02日05時00分 集団的自衛権の行使を認める閣議決定の2日前。東京・JR新宿駅南口の歩道橋で63歳の男性が焼身自殺を図った。集団的自衛権の行使に反対する演説をした直後だった。歴史的な転換となる決定から1日で2カ月。男性の足跡と今を記者がたどった。 日曜日の昼下がり。背広を着た痩せぎすな男性が地上約10メートルの歩道橋鉄枠上であぐらをかき、拡声機を構えた。「集団的自衛権の行使容認は憲法違反」。約1時間、手元の紙を見ながら演説した後、ペットボトルに入れたガソリンをかぶってライターで火をつけた。 消防隊に救助され一命は取り留めたものの、全身やけどを負った。 夏物セールの買い物客らで人だかりができ、通りを埋めた人たちが撮った画像がツイッターなどで拡散した。「強烈なメッセージ」「共感しない」。ネット上には賛否の書き込みがあふれ、現場に花を手向ける人もいた。 CNN、BBCなどの海外メディアもこぞって報じ、憲法の平和主義と集団的自衛権の関係を説明したり、「焼身自殺による抗議は日本では極めてまれだ」と伝えたりした。 6月29日のことだ。 ◇ ◇ さいたま市桜区に男性の自宅はあった。3階建てのワンルームマンション。部屋はカーテンが閉じたままだ。同じ階にある別の部屋に入れてもらった。バス・トイレ付きの6畳一間。家賃は4万円台だという。 住民(67)によると、男性は一人暮らしだった。近所の住民たちと交流せず、入居してから約4年半、一度も声をかけてくることはなかったという。「こちらからあいさつをしても返さない、影のある人だった」 毎朝5時過ぎ。男性は大きな袋を二つ抱えて自転車で出ていった。この住民は、JR大宮駅のホームでゴミ箱から漫画雑誌を拾い集める男性を見かけたことがあるという。 7月半ば、記者は朝の大宮駅で雑誌用のゴミ箱を物色する初老の男性に話を聞いた。ここで雑誌拾いをしていた人を知らないか――。焼身自殺を図った男性の名前を伝えた瞬間、この男性は驚いた様子を見せた。 5年ほど前まで新宿で雑誌拾いをするホームレス仲間だったという。コンビニで酒とつまみを買い、2人で語らうこともあった。競艇や競馬の予想などたわいもない会話。社会や政治への不満も聞いたことがなかった。 「彼の背広姿なんて見たことない。人間が変わっちゃったのかと思った」 ◇ ◇ 過去の新聞記事に男性の名を見つけた。リーマン・ショック後の2009年12月、大宮駅近くで開かれた生活困窮者向けの無料相談会の記事だった。白内障でタクシー運転手をやめて安定した職に就けず、路上生活になった、とあった。 相談会に協力した市民団体「反貧困ネットワーク埼玉」のメンバーを訪ねた。男性は生活保護を申請したが、「親族を頼れないか」「まだ働ける」と役所に追い返されたと語ったという。弁護士ら専門家が同行して交渉し、申請が通った。ワンルームマンションの住まいもこのときに得た。 支援活動をする高野昭博さん(59)も元ホームレスだ。男性と同様、相談会がきっかけで一時期、生活保護を受けていた。「家でも外でも一人。自立できない情けなさ、保護打ち切りへのおびえ……。保護を受けて数年目が危ないんです」 支援活動で関わった約200人のうち、20人近くが家に引きこもったまま、孤独死した。自殺も3人いた。「男性も社会とのつながりを失い、閉塞(へいそく)感を抱えていたのではないか。最後に自分の存在を知らせたい、そんな心境にあったのでは」と推し量った。 ◇ ◇ 集団的自衛権や平和への思いを知る人には行き当たらなかった。本人は都内の病院の集中治療室にいて面会謝絶。新宿署によると、自宅に関連する本などはなく、思想性をうかがわせる証拠や証言は得られていない。40年ほど前に離婚して妻子と別れた。故郷・青森の親族も「縁を切っている」と答えたという。 あれから2カ月。 集団的自衛権関連の法案は秋の臨時国会には提案されず、来春の統一地方選後の通常国会に先送りされる見通しになった。 ツイッター上では今も、「焼身自殺を図った人はどうなったのだろ」などと気遣うつぶやきが散発的に投稿される。だが、街行く人は誰ひとりとして歩道橋を見上げなかった。橋の真下で宝くじを売る男性(69)が言った。「もう話題にする人もいない。何事もなかったかのようだよ」。歩道橋にはかすかにすすけた焼け跡が残っていた。(井上恵一朗) ◆キーワード <集団的自衛権をめぐる現状> 安倍政権は集団的自衛権の行使など、安全保障に関わる法案を来年の通常国会に一括して提出する方針だ。法案は自衛隊法、武力攻撃事態対処法、周辺事態法など、十数本にのぼる見通しだ。一方で日米両政府は年末をめどに、自衛隊と米軍の基本的な役割分担を定める「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の再改定作業を進めている。
2014年09月03日
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2014年08月13日
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私はかなり深刻なマクドナルドのヘビーユーザーである。安全性は考えない、美味しいからでもない、単に1番安くクーラーが効いたり暖房がある処で長く居座れる場所がここしかないからである。でも流石に毎回毎回100円コーヒーだけで、3時間も4時間も居座わり、なおかつコンセントまで借りてスマートフォンの充電までするほどには、私は図々しくなれない(←時々はしている、ということです)。ということで、クーポンでチキンナゲットが100円だった時には嬉々としてそれを利用していたし、フライポテトがエルサイズ150円の時も100円コーヒーと一緒に頼んで、いかにも「セットで食事していますよ」オーラを出す努力はして来た。 つまり、今回の上海鶏肉工場不衛生管理事件には、それなりのショックを覚えている1人である。だから、このような記事があればやはり注目して見てしまう。 チキンナゲットだけじゃなかった!?嘘だと言って・・・マックポテト恐ろしすぎる現実⇒衝撃的な動画あり http://warotter.asia/archives/6657 しかし、今回これを出すのは「マックポテトが危険だ!騙された!」ということを言いたいからではない。ネットの意見の特徴がよく出ている。と思うからだ。ネット記事を見る時に気をつけることが余すことなく出ている気がする。話題が政治的なことではないので、却って冷静に分析出来る。 (1)突然、主婦は手抜きでマックを使っているという主題とは関係ないことで、盛り上がっている。 (2)間にヘイトスピーチみたいなモノが挿入される。 (3)記事の真面目な検証は二割ほど。 (4)まともな投稿は一割ほど時々入るが、入ることで、議論は決して改善されない。無視される。 ネットの記事は、マスコミからこぼれ落ちた「真実」を時々拾うことがあるけれど、それは記事を「受動的」に見ていたら大きく間違う。必ず「能動的」に見なくてはならない。 チキンナゲットだけじゃなかった!?嘘だと言って・・・マックポテト恐ろしすぎる現実⇒衝撃的な動画あり 2014年8月3日 中国・上海福喜食品が加工したチキンナゲットなどに使用期限切れの鶏肉が使われていたことが発覚し、中国製チキン商品の販売を中止したマクドナルド。ところがその注目は中国製チキンのみならず、商品そのものへの恐怖にまで波及しているのだ! 今回はマクドナルドの製品を使って、ある男性が試みた実験動画をご紹介します。一部衝撃的な映像がありますので、お食事中の閲覧には十分ご注意ください! ▼マクドナルドのさまざまな人気ハンバーガーとフライドポテトを透明な容器に入れます [引用元]http://www.youtube.com/watch?v=Ey4jURNcEMY ▼比較のために、普通のレストランのポテトも同様に投入! [引用元]http://www.youtube.com/watch?v=Ey4jURNcEMY ▼2週間後、普通のレストランのポテトは見るも無残な姿に・・・ [引用元]http://www.youtube.com/watch?v=Ey4jURNcEMY ▼一方マクドナルドのポテトは・・・まるで変化なし!? ちなみにビッグマックも同様 [引用元]http://www.youtube.com/watch?v=Ey4jURNcEMY ▼10週間後もほぼ変わらぬ姿のままだった、マックフライポテト・・・ [引用元]http://www.youtube.com/watch?v=Ey4jURNcEMY その他のハンバーガーも10週間放置された姿を観ることができますが、くれぐれも閲覧にはご注意を・・・! それにしてもマックフライポテト、一体どうなっているんでしょうね~? 今一度、食の安全について、考え直すキッカケにしていただければ。中国産の鶏肉は以前、抗生物質や成長ホルモン剤を過剰に投与されていた問題でも報道されましたよね・・・。 sr8 2014年8月3日 9:31 PM マック終わったな 返信 めし作れ 2014年8月4日 2:01 PM 主婦ってのはバカだからさ、こんな事実を知ってしまっても、てめーが昼飯作るのめんどくせー時は 子供連れてマックでハンバーガー食わして、ポテト食わしてコーラ飲ませんのよ。 返信 めし作れさんへ 2014年8月5日 10:52 AM 主婦を何だと思っているんですか?どうせ独り身なんじゃないですか?その程度だから主婦がバカって言えるんです。 返信 匿名 2014年8月5日 5:55 PM その通りかと。 返信 流離の和彦 2014年8月5日 6:04 PM 双方の主婦を知ってるぞ 主婦と言う括り方に問題があんだよ 返信 イカ野郎 2014年8月5日 7:43 PM いずれにしても、親子連れでファーストフードは見栄えが悪い。 個々の家計の問題を抜きにすれば。 匿名 2014年8月5日 10:22 PM それ、セクハラでは? 返信 匿名 2014年8月5日 11:46 PM しねしね 返信 あはは 2014年8月6日 12:10 AM あっめし作れさんの事ね 返信 あはは 2014年8月6日 12:08 AM あんた クズだねぇ⬆短絡的発言あはは 返信 tt 2014年8月4日 4:52 PM 揚げたてポテトにカビが生えるわけないじゃんw レストランのポテトは何でカビが生えるんだろうねー不思議だww 返信 匿名 2014年8月4日 6:34 PM 以前レストランで働いてて、そこのシェフに『腐らないものは食べちゃダメだ』って言われたの思い出した。緑色のボトルの粉チーズとかw 返信 匿名 2014年8月4日 6:40 PM 水分活性低いものがカビるわけねえだろ。 返信 ししし 2014年8月4日 9:01 PM 普通に考えればポテトと揚げ油だけだと思うけど実は、17種類の添加物や漂白剤で構成されてる 食べたらアカン! 返信 ドナルド 2014年8月4日 9:02 PM いつまでも新鮮って事(((o(*゚▽゚*)o))) 返信 匿名 2014年8月4日 10:06 PM ttさん、揚げたてポテトでカビが生えるわけないやん!問題は2週間経っても変化がないことが問題❗️ 返信 匿名 2014年8月5日 8:26 AM これは他の食品にも飛び火しそうだなぁ。 次はマックでも使われている某大手飲料メーカあたりか? 返信 ナルド 2014年8月5日 9:53 AM フライヤーはサラダ油ではなく、ラードが使われていることを補足しておきます。 返信 めし作れさんへ 2014年8月5日 10:46 AM 主婦だって手抜きぐらいしたいです。毎日毎日朝昼夜のご飯をあなたが作ってみてください。お仕事は休みがありましす。しかし主婦は1年365日休みは一度もありません。バカなど言わないでください。すごく腹が立ちます。 マクドナルドのことはすごく心配ですが、主婦の苦労も分からないあなたにめし作れなど言われたくありません。何様。 返信 匿名 2014年8月5日 11:40 AM マックポテト、うまいわけだ。 返信 えー 2014年8月5日 11:58 AM お二人の主婦の方へ 昭和よりも便利な現代社会において、その発言は甘えです。まずは10年間、毎日の食事作りを目指して頑張りましょう。主婦にとって家事をこなすのは当たり前のことですよ。 50代の主婦より 返信 あ 2014年8月5日 12:06 PM 平成うまれの平成育ちなんですもん。今も平成。北海道でも沖縄でも平成です。 じゃあ昭和の方は戦前の生活してください。 返信 あはは 2014年8月6日 12:05 AM 変なやつお前 エラソーなくちたたくなクズが! 返信 花子 2014年8月5日 12:14 PM 主婦でもないのに仕事掛け持ちしながら毎日の食事、洗濯、掃除こなしてる同棲中の女です。 主婦は大変だと言いますが、ただ毎日のメニューを考えるのが面倒、だから大変だって言いたいんですよね?レトルトやら冷食やら混ぜるだけで簡単に出来ちゃう 返信 花子 2014年8月5日 12:17 PM →続き 系使えば楽ですよ〜。まぁ私は一切使わずに作りますが。子どもがいて大変って言うのかもしれませんが、作ったのは自分なのに…子育て大変って言うのは子どもが可哀想… 返信 匿名 2014年8月5日 1:17 PM 確かにそうですね。 楽しようと思えばどうだってできます。 花子さんはお子さんができたとき大変などとこれっぽっちも思わずに育児が出来るという自信がおありなのですね! すばらしいです! とても尊敬します(笑) 返信 匿名 2014年8月5日 1:15 PM 50代の主婦さん 私30歳、主婦歴12年。 毎日、旅行の日とか特別な日以外は作ってますよ?10歳5歳2歳の子供がいて、休みなし。年に2.3日でもやすみが欲しいと思ってもいいと思います。マックは食べないですけどね。 返信 匿名 2014年8月5日 1:57 PM 主婦の方々って何をもって休みと言うんでしょうか?私は50代男性(既婚、子供1人)ですが、休みの日は家事(炊事、掃除、洗濯など)してます。 それでも休みって思えています。会社が休みで体が休んでないだけなんでしょうけど。 返信 スパーロック知らんの? 2014年8月5日 1:56 PM 普通のレストランのポテトとマックのポテトの形状(太さ)が違うことにご注目。マックのポテトは細いのでカビる前に乾燥してしまうのでカビが生えなくなるのです。実験は比較する条件以外はすべての条件をそろえるのは小学校の理科でも習います。 「ある男性」って・・・、この人、「スーパーサイズ・ミー」って、マック批判の映画撮ったモーガン・スパーロックです。この映画の考えには賛同できますが、テキト~な実験に騙されないように気をつけましょう。http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320446 返信 GTO 2014年8月5日 2:20 PM 防腐剤のかたまりですネ~!食中毒出したら大変だし、如何に安全に長持ちさせるかが外食産業の損益分岐点。日本の食の安全基準、特に使用可能な添加物の基準は違法ドラッグ並みにユルユル(業界の献金などでドンドン甘々になった)なので、アメリカなど世界の基準では使えないようなものもジャンジャンバリバリ使用しています。 自炊していない一人暮らしの老人が孤独死して 数週間後に発見されても死体が腐らず、葬儀会社は大喜びです。防腐剤タップリのコンビニ弁当などしか口にしていないからです。 お年を召した方々は、今更多量に摂取してもどうって事はありませんが、事、育ち盛りの子供さんたちに成るとそうは言っておられません。 現在の本人の脳や身体の生育、また未確認とはいえ遺伝子レベルで作用されたら社会問題となり、人類の未来へも影響は計り知れません。 企業・業界の利益追求の為に罪のない子供たちやその親たちが巻き込まれるのはたまったものではありません。 いつの時代も苦しめられ、犠牲に成るのはるのは結果として一般消費者である市民です。 返信 匿名 2014年8月5日 2:30 PM 嫌なら自分が食べなきゃいいだけの話。 返信 通行人 2014年8月5日 2:32 PM 人それぞれなのだから人の批判なんてしてもしょうがない。私ゎやってるのに甘えてるとか、主婦ゎ大変とか、みんな環境も違うわけだからね。自分と同じように考えちゃいけないと思うな。 マックだってそれでも売れてるんだから人の捉え方だよね。嫌な人ゎ買わなきゃいい。食べたいなら食べればいい。争わなくてもいいと思うな。 返信 ちゃんと書け 2014年8月5日 8:13 PM 意見書くなら ギャル文字 使うのやめましょう。 私ゎ、とか書かれた文字 見ると 寒気がする。 返信 匿名 2014年8月5日 11:47 PM だまれよ 返信 どうでも良いが 2014年8月5日 4:59 PM 食いたきゃ食う。嫌な食わない。 で良いじゃん。別に体壊すのは食った奴だから。 今のご時世全部安全に食いたきゃ自分で1から作るしかないよ。 返信 匿名 2014年8月5日 6:48 PM あなとのおっしゃる通り。主婦がどうとかここで議論すべきでない笑 返信 通行人B 2014年8月5日 6:04 PM 毎日マックとコンビニ弁当のおいらは 死んでも腐敗しないと思われる。 返信 はぁ〜… 2014年8月5日 6:12 PM いやなら、主婦やめれば? 専業主婦させて貰って何モンク言ってんの…。 返信 匿名 2014年8月5日 6:36 PM 小学生の理科でもって言ってるひといて、確かにそうだけど、じゃあバーガーも乾燥してかびないの?レストランのポテトだけ? あと、主婦だ独身だ平成だ昭和だって、一体何がしたくてコメントしてるんだろう、、、 何か誰か失態おかしてそれをこれ好機と苛烈に批判するのは なんかどこかの国みたいでいやだなぁ~ 返信 52才専業主婦 2014年8月5日 7:07 PM 専業主婦という職業は手をかけようと思えばどこまででも手がかけられるし、手を抜こうと思えばどこまででも手を抜ける職業だと四半世紀の時間で学びました^^ この動画を拝見して、数年前に聞いた友人の言葉を思い出しました。 「最近のお若い方の『ご遺体』は昔の方の『ご遺体』に比べて傷まないらしいです。生前に防腐剤漬けの食事を続けられているからなのでしょう。体に防腐剤が蓄積されていてそれが作用しているそうです」 その友人とは、「『デトックスできる体』を作ることがこれからの時代に対応することかしらね」とその時話したことも思い出しました。 返信 はせ 2014年8月5日 7:37 PM スーパーサイズ・ミーを思い出しました。『マクドナルドだけを30日食べ続けて、どんどん太っていく・・・』といった内容で、多くの人が『マクドナルド=太る』というイメージを持ったかと思うのですが、あの映画よくよく考えてみると、普通の人が『スーパーサイズも食べる』というルールなので、太るのは当たり前かなぁって思いました。もちろん健康に良いとは思いませんが、実験としてするなら、普通のサイズにしないとフェアじゃないと思います。なぜならいくらオーガニックでも、スーパーサイズを食べ続けたら太るでしょうから・・・。 そんな作り手ですので、これに関してもこれだけ見て判断するのはちょっと難しいのかなって思っています。フライドポテトも厚切りならそれだけ中の水分が多く腐敗しやすい感じもしますし、マクドナルドの他のバーガーが腐っている理由も不明です。専門家も入れてもう少し検証してもらいたいなってのが正直な感想です。 返信 匿名 2014年8月5日 11:49 PM だからなんだよ 返信 ? 2014年8月5日 7:44 PM ラード=マーガリンを使ってるからこんな事になるのさ 海外では販売禁止になってるのに日本では普通に売ってる ラードの成分がプラスチックと似ている事から食べるプラスチックって外国では言ってる 朝パンにマーガリン塗って食ってる奴はパンにプラスチック乗っけて食べて美味しいって言ってるバカなんだな(笑) 返信 匿名 2014年8月5日 8:00 PM あなたたちはバカですか。主婦でも主夫でも一番大事にしなくちゃいけないのは子供でしょう。今こんな会話をあなたたちがしていることをしったら子供はどう感じると思いますか?そして、よく知りもしないのに人の仕事のことを楽だ楽だなんて言うもんじゃありません。ご飯のことをめんどうくさいと思うこともあるのは私もわかりますが、主婦のみなさん、これからも旦那さんやお子さんのためにがんばって! 返信 NY 2014年8月5日 8:15 PM アメリカの食材は日本の食材よりも長持ちします。湿気の違いかと思っていましたが防腐剤かも。マックはアメリカからの物だということは。。。ですね。 それにしても、主婦はバカだから発言は許せません。 返信 hoho 2014年8月5日 8:29 PM これはマクドナルドの商品が怖いという映像なのに 何故いきなり”主婦”を攻撃するのか不思議です。 WMはマクドナルドに行かないとでもいうの? 主婦が非難されるのは働いてなくて羨ましいから しかしだんだんそれも難しい時代になる事でしょう。 せいぜい他人様を非難して下さい。 そこから生まれるものは何にもないんだよね。 マクドナルドがちゃんと体によいものを考えて作ってくれたら いいだけのお話 返信 匿名 2014年8月6日 2:13 AM ↑私もそう思います。 返信 まりりん 2014年8月5日 8:34 PM 素晴らしい‼︎ 賛成ぃ〜♡ 返信 水無月すずめ 2014年8月5日 9:02 PM 理科が苦手なヒトがいっぱいでびっくり。 もし、ホントにこれだけカビるものを、黴びさせない防腐剤なり添加物があったとしたら、すごい大発明。 実際には、揚げ物で水分をカットさせて、密閉すれば、カビない。インスタントラーメンもそう。むしろ比較に使ってるレストランのポテトの方が胞子がいっぱいの環境で作ったコトが疑われる。(実際には、水分が多いので黴びたと思われる) 返信 水無月すずめ 2014年8月5日 9:03 PM ただし、ポテトは「危険」なのは事実。これだけで、500カロリーはあるんだから。 返信 匿名 2014年8月5日 9:46 PM レストランの衛生性が悪い可能性もあるな(笑) 返信 水無月すずめ 2014年8月5日 9:54 PM わ。 最近の遺体は腐らないっていう都市伝説をホントに信じてるヒトを見つけてしまいました。。。ホントにそれほどの効果がある防腐剤が発明されたら、ノーベル賞モノでしょう。 返信 名無しの権兵衛 2014年8月5日 10:10 PM 批判しすぎやろ! ほんま 水無月すずめさんの言うとおり そんな防腐剤があればノーベル賞もんやわ 返信 とおりすがり 2014年8月5日 10:16 PM ラードは豚の脂、テッドは牛の脂って家庭科で習ったけど・・・ 返信 馬鹿な奴らへ 2014年8月5日 10:46 PM 主婦で作るのが面倒とか言ってるやついるけど、だったらてめぇーの食生活の怠慢で病気になるんだから血税で賄われてる保険医療を受けんなよな。 あほかよ。お前の無知で子供がアレルギーやアトピーになって生活習慣病になってんんだよ。虐待といっしょだっつーのw 真剣に子供のこと考えたらファーストフードなんて食わせらんねーよw 返信 やれやれ 2014年8月5日 10:56 PM 主婦主婦うるさい奴、お前の母親に面と向かって言ってみたら。 返信 匿名 2014年8月5日 11:50 PM しねよくず 返信 笑 2014年8月5日 11:38 PM 今更こんな事言われてもね!いままで散々マックのポテト食ってきたけど、一度も身体に、異変なんて起きてないし!まぁ食いたくない奴は食わなければいい、ただそれだけのこと!さぁ、明日マック行ってポテト食べよっと! 返信 コロラド 2014年8月5日 11:41 PM 人の家庭を批判する必要なし! マック? 食いたきゃ食えよ! 他人が言えた義理でもねぇ 返信 hoho 2014年8月5日 11:42 PM ただ油で揚げて塩を振ったポテトではないよ 家庭で揚げて凍らせて二度揚げしたフライドポテトを作って 実験したら普通に黴びると思うけどね http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-11582746530.html 最終的に子供に食べさせるべき食品ではないから気をつけて という事なんでしょ?違うの? 返信 印象操作の最たるもの 2014年8月5日 11:59 PM 科学的な実験をする態度では無い。 検体を素手で掴むなよ!常識だろwww ポテトは注意深く素手で触らないように投入してるし。 低レベルにも程がある。 返信 名無し 2014年8月6日 12:20 AM これじゃ手品にダマされるような馬鹿しか引っかからないですね。 返信 dai 2014年8月6日 1:46 AM いろいろ言ってるが この映像が正しいか 検証した人はいますか? 居たらアップをお願いします 主婦だろうが、独身男性だろうが、 別に関係無い話しでは? 返信 マックロドナルド 2014年8月6日 3:14 AM 自分でジャガイモ剥いて、マックと同じ位の細さに芋を切ってラードでカラリと揚げてごらん… 同じだよ。 逆に金の掛かる事ばかり企業はしないよ。 それよりも売れない物を直ぐに棄てる事の方が私は気になる。 嫌なら行かなきゃいい。 悪いところばかりじゃない。 なんてね。
2014年08月09日
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知り合いのKさんから、是非ともお話したいということで「おひさまネットワーク倉敷」の説明を受けた。結局1時間半ぐらい詳しく話を聞いて2000円の会費を払って会員になったが、組織と運動のあり方についていろいろと思うところがあった。 この呼びかけ用紙は一度見たことがある。これを見て環境問題によほど関心がある人はともかく、普通の人ならば会員になろうとは思わないと思う。 (1)切実な問題だけど、掲げているビジョンが壮大過ぎて、ピンとこない。 (2)私の周りの情報ネットワークにより、地道に学習会(祝島旅行、専門的な学習会)を重ねていることは知っていたけど、普通の忙しい人は参加しようとは思わない。 (3)行政を動かそうとする活動(議員との懇談等々)や展望?はあるのに、広報が悪いためか周りに見えない。それが自分の生活にどう跳ね返ってくるのか、見えない。 (3)説明を聞いて初めて知ったのであるが、会員になれば(リスクはあるが)かなり効率のいい投資方法(売電)があるのだが、これからの展開も広報も不十分。 (4)まさか、未だこんな少ない会員数とは思っていなかったのだが、それにしても事務作業はKさんが仕事の傍ら1人でこなしているみたいだ。アルバイト専従、NPO法人化にむけて、越えなければならない壁は多い。 一言でいえば、学者や知識人、活動家を迎えて、かなり高度な活動をしているのだけど、このまま学習・調査組織としてとどまるのならばそれでもいいが、ビジョンを実現しようとしたならば、もっと「わかりやすい広報活動」が必要だし、専従化の展望含めて具体性を持った方針が必要だろう。 あ、私に振ってもムリですよ。もう手一杯。 これは、いくつかはそのまま財政問題、組織問題で苦しんでいる県平和委員会にも当てはまる。困ったものだ。
2014年08月05日
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AKBはブラック企業か?ということについて述べよう。 こういう問いかけをするということは、つまりは結局「ブラック企業ではない」ということを言おうとしているんでしょ?ですって。その通りです(^_^;)。でも、世のオタクのように完全擁護をするつもりはありません。 今野晴貴氏は著書「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」の中でブラック企業とは何かを定義していない。次から次へと新たな手口を考えてくるので、それをしたら危険だからである。特徴は分類して指摘しているので、それを列挙し、AKBについて検討したいと思う。 (1)大量に募集して、月収は誇張する。 ●大量募集はしない。むしろ何百倍という狭き門になっている。月収は当然公表していない。そもそも募集時に月収を明らかにしていない。AKBグループが月収を払っているのと思われるのは、研究生だけであり、あとのメンバーは全てタレント事務所に所属しているから、そこの規定に沿っている。人気メンバーは研究生になれているので、報酬の問題はないかもしれない。問題は研究生たちに労働時間に見合った報酬が払われているか、どうかである。明らかにはなっていない。 (2)正社員として募集しているのにもかかわらず、契約を交わす時になって非正規社員になる。または、「試用期間」を悪用する。 ●最初は研究生からというのは自明である。ただし、研究生の労働条件は多分契約の時に初めて明らかになるのだろう。問題性は不明。不満が聞こえて来たことはない。 (3)入社後に更に選抜競争が続く。使える者のみ残す。そこで、5ー9割が辞める処もある。 ●いわゆる「選抜総選挙」に代表されるように、彼女たちは研究生からトップまで、入ってもずっと競争させられている。しかし、ブラック企業のように競争に敗れて辞めるのは少数であり、基本的に彼女たちのモチベーションの源になっているし、人気の源になっているだろう。だから、辞めさせることを目的に選抜競争をさせてはいない。 (4)戦略的なパワハラ。鬱を発症して辞める処まで行く。しかも、自ら辞めさせる、ことで労働災害リスクを避ける。 ●AKBの特徴として「目標」は「卒業」としている。夢を実現する見通しがついたら自ら辞めるのである。ブラック企業とは目的が違うだろう。しかし、鬱を発症したメンバーがいたかどうかは不明。そういう噂は聞いたことはない。 (5)代わりがいくらでもいる中で、若者を安く、厳しく、使い尽くす。残業代は不払いとする。 ●AKBに残業代という概念があるのか、どうかは不明。動機として「若者を使い捨て」にしているかどうかは、総論の処で検討したい。 (6)異常な36協定と長時間労働。 ●36協定は労組がないからあり得ないが、トップになればなるほど異常な長時間労働をしているのは確かだろうと思う。それだけの報酬になっているのかどうかは心配ではある。 (7)辞めさせない。利益が出ている間は「後続が決まるまで」「あなたを雇うためにかかった手前の分は働いてもらう」と言われる。 ●これはない。特に研究生にはない。 (8)職場崩壊。人を商品として扱う。非人間的な扱いの横行。 ●AKBはいつもテレビカメラがずっと追っている。選抜メンバーになればなるほどそうなる。その意味では24時間商品として扱われている。ただそれにより、普段の彼女たちをドキュメンタリーとして観て、ほぼ確信出来るのはスタッフたちに酷い扱いをする人たちはいない。 検討して見て思うこと(総論)。 ●芸能の労使関係は、ほとんどブラックボックス状態であり、第三者の正確な評価判定は無理である。 ●ブラック企業が労働者を「使い捨て」するために、あらゆる仕掛けを作っているのに対して、確かに違法ではないが、AKBも彼女たちの「若さ」を「使い捨て」にしていると思う。しかし、AKBに入ってくる少女たちは10代から20代の時間限定で、自らの若さを売って「夢を実現する」報酬を得ようと、明確に自覚して入ってくる。また、一般のアイドルと違って、劇場公演が本来の彼女たちの仕事である。よって、今のところは完全本人の希望による卒業ばかりであり、なんら強制的な退職強要は(ほぼ)起きていないと私は思っている。ほぼ、と書いたのはスキャンダルで退職させられたメンバーの事例があるからである。 ●「就職しても永遠と続くシューカツ」はAKBにもある。むしろ、それを「売り」にしている。しかしブラック企業は使える者のみ残して退職させることが目的だが、AKBは彼女たちを「売る」ことが目的。使えない者は、今のところ劇場公演で使えている。AKBが下火になった時にここの処理をどうするかは注目しておかねばならない。 ●非人間な扱いで、唯一明らかに酷いのは「恋愛禁止条例」である。憲法違反と言っていい。しかし、AKBは巧妙に法をすり抜けている。AKBの会長とでも言うべき秋元康は「そう言ったことは一切ない」と言明する。一方で、労働者代表兼部長職とでも言うべき、高橋みなみAKB総監督は「(自主的に)恋愛禁止条例は有効です」と公言させている。過去、これに違反して、一部退職させられたメンバーがいる。しかも、人気メンバーは温存させる。ここは、AKBのブラック企業的な部分と言っていい。ここ数年間は起きていない。 ●人事移動もかなり乱暴である。人事発表は有無を言わせず、いつも突然一方的に行われる(これも「売り」の一つ)。本人たちが拒否していないので問題にはなっていないが、「労働条件の明確な不利益変更」も時にはあったかもしれない。誰か拒否した時はどうなるのだろうか。 ●AKBも新興産業である。そういう処や、ブラック企業に似ている処はあるが、今のところは「ほぼそうではない」というのが私の評価です。AKB商法については、ここのテーマではないので、割愛したい。 AKB的な働き方として、生き方そのものを彼女たちはさらけ出しているので、ファンたちはそれを見ながらいろんな励ましを貰っているはずだ。AKB的な働き方が本来の労働のあり方だと、勘違いする若者が出てきたら、それは困ったものだと思う。しかし、批判する時は事実に即して批判しないと若者は聞く耳を持たないだろう。
2014年06月24日
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(今年の選抜総選挙Best16です。皆さんは何人顔と名前が一致しますか?私はもちろん全員です(^-^)/ AKBはブラック企業か?ということを検証してみようと思う。というのは、私の周りの「大人」は、私がAKBについて何かを語ると、明らかにサーと引いてゆくのが目に見えるかのようであるからである。その根本には、AKB商法への拒否と同時にAKBグループという企業が日本に害悪をもたらすブラック企業なのではないか、という疑念を抱いているからではないか、と私は勝手に推測している。今野晴貴の「ブラック企業」を読んだついでに、その辺りを確かめてみようと思った。 その前に、私とAKBとの出会いについて書く。先ず直接的には2012年10月テレビが臨終を迎えて、新しいテレビを買うまでの二ヶ月間ずっとスマホでYouTubeを見ていた時だ。つまり、人気映像のベストテンの半分以上がAKBの歌だったので、それを見ると、あとは数珠つながりに過去四年間ほどのAKB映像が出て来て、一日2時間〜8時間AKBばかり見ることになってしまった。それ位見れば、AKBについて詳しくなるのは当然だろう。しかし、ホントはその1年半前に衝撃的な体験があった。 2011年4月、私はある公的な職業訓練学校に通い出した。その学級の27人のうち、24人は中学や高校を卒業したばかりのいわゆる悪ガキや落ちこぼれのおとなしい少年ばかりだった。最初の自己紹介の時に「何でもいいから、自分の趣味や好きなもの、したいことを語ってみろ」と先生に言われて、彼らはみんな出身学校も地域も違っていたのにホントに全員申し合わせたようにこう自己紹介をしたのである。 「○○です。好きなのはAKBです。アッちゃんが好きです」「○○です。好きなのは、AKBの前田敦子です」「○○です。好きなのはAKBの板野友美です」「○○です。趣味はAKBです」「もっと詳しく言え」「好きなのは高橋みなみです」……以下だいたい同じ。 正直、衝撃だった。その頃私はAKBといえば「ヘビーローテーション」の曲名しか知らなかった。或る中学を出たばかりのやんちゃな奴は、授業中ずっと眠るのは当たり前、小さな暴力、おんな遊び等々とある意味大人びていた。陰ではもっと悪いことを色々していただろう。やがて、途中退校になった奴である。その子が携帯でAKBの声の電話応対サービスを聞いて小学生のようにはしゃいでいるのである。また、或る高校出のいじめられっこも、ずっと仕事を覚えられずに一年間通えるのかハラハラしたが、休み時間AKBのことを聞くとニッコリして色々しゃべり出す。みんなAKBに夢中だった。しかも、圧倒的に前田敦子に人気が集まっているとはいえ、みんな何かの「推しメン(ファンのメンバー)」を持っているのが特徴だった。現在の中学生の状況は知らないが、いったい何処がいいのか分からなかったが、その影響力だけは圧倒的だった。 今でも思う。AKBを無視することは、現代の日本が見えないということなのではないか。 日清カップヌードルのCMに「この国の若者はアイドルとカップヌードルが好きです」というのがある。昭和の初めに作られた主君に忠誠を誓うチャンバラ映画と重なるように、アイドルに忠誠を示すファンたちの映像が映る。それは柳田国男の「遠野物語」に出てくる各家庭にオクナイサマやオシラサマ、座敷童などの神様を祀る、民間信仰と同じレベルなのかもしれない。これは新しい日本の民間信仰なのではないか。と言えば、飛躍のし過ぎかな(^_^;)。 閑話休題。AKBはブラック企業か?ということについて述べよう。 (つづく)
2014年06月23日
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「AKB48選抜総選挙結果を見ると、その年の選挙傾向が見える」というのが、私の持論です。 まだ十分な分析は出来ていませんが、 特徴その一 正当アイドル回帰(保守化) 特徴その二 劇場で頑張った候補の躍進(地道に頑張った候補が報われる) 特徴その三 若者の躍進 特徴その四 スキャンダル候補の後退(法律違反候補は許さない) という感じでしょうか。(^_^;) つまり、来年の一斉地方選挙は、自民党と共産党が伸びるということになります(^_^;)。 因みに私の押しの松井珠理奈は2ランク上がって四位でした。写真では一位にならなくて泣いていますが、後のインタビューで「今年は四位という結果だったので、来年はよんい結果になればいいなと思います」ここまで鋭いダジャレが言える。 大物である。 結果は以下の通り。 Facebookで紹介したところ、「全て初めて聞く人ばかり」「顔と名前が一致するのは指原だけ」とのことでした。正直言って、そこまで知らないとは思いませんでした。40-60代の人は、少しはこれらの名前に反応できないと、子どもや孫との会話についていけませんよ(^_^;)。 1 渡辺麻友 2 指原莉乃 3 柏木由紀 4 松井珠理奈 5 松井玲奈 6 山本彩 7 島崎遥香 8 小嶋陽菜 9 高橋みなみ 10 須田亜香里 11 宮脇咲良 12 宮澤佐江 13 横山由依 14 生駒里奈 15 柴田阿弥 16 川栄李奈
2014年06月08日
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高校生の始めた、フランス版維新の会ともいうべき極右政党FNに反対するデモのニュースが31日の赤旗に載っている。感銘を受けたので、紹介したい。 反極右 仏全土デモ 高校生がよびかけ 「歴史逆行させない」 (写真)反ファシズムのスローガン「NO PASARAN(やつらを通すな)」を掲げ、極右に抗議する高校生ら=29日、パリ(島崎桂撮影) 【パリ=島崎桂】25日投票の欧州議会選挙で移民排斥を掲げる極右・国民戦線(FN)が第1党を獲得したフランスで29日、1人の高校生の呼び掛けに応じ、全国20以上の都市で学生中心の「反FNデモ」が実施されました。パリでは約8000人が参加。「人種差別の政治はいらない」と声をそろえ、極右の台頭に抗議しました。 デモを主催した全国学生連合、独立民主高校生連盟など12団体は共同声明で、選挙結果は「民主主義の深刻な危機だ」と指摘。「若者は平等と連帯の価値観を持っている」と述べ「極右が私たちの代弁者になることを拒否する」と訴えました。 パリのデモ出発地となったバスティーユ広場には「歴史に逆行するな」「欧州のみんな、(極右の台頭を許して)ごめんなさい」などと書かれたプラカードが林立。広場を埋め尽くす若者からは「私たちの街に極右はいらない。極右のための居場所はない」との唱和が起こりました。 世論調査会社IPSOSによると、今回の選挙では同国の35歳以下の約3割がFNに投票しました。 「批判票では問題解決にならない」とのプラカードを掲げデモに参加したマチルド・カルベさん(21)は「FNに投票した人は、その害悪に気付いていないだけ。現政権への批判として過激な政党に票が集まるのはいつものことだけど、人道に反するFNを支持したわけではない」と語気を強めました。 デモのきっかけとなったのは、南部マルセイユに住む1人の男子高校生(17)です。この高校生は欧州議会選の翌日、自身のフェイスブックで「FNの人種差別、外国人嫌悪や憎悪、閉鎖性を告発し、フランス人はこれらの価値観を共有しないと表明しよう」と呼び掛け。これに応じた学生団体や労働組合がデモを組織しました。 今回のデモには、大学生とともに多くの高校生も参加しました。 パリのデモに参加した女子高校生(15)は「FNの描くフランスは、私たちのフランスとは全く違う。多くの人がFNに投票した中で、選挙権を持たない私たちにできる意思表示はデモだけです」と語りました。 こういうデモが出来るのは、ヨーロッパのフランス革命からの「土壌」があるからだ、という意見もある。日本ではハードルは高そうだ。とも言う人もいる。最もな意見である。 しかし、「多くの人がFNに投票した中で、選挙権を持たない私たちにできる意思表示はデモだけです」という女子高生の気持ちは、日本でも生まれているはずだと信じる。そういう高校生や大学生がいたら、周りの大人がぜひとも応援したいものだ。高校生でもデモは出来ることを知らせること、デモ申請の具体的なやり方などは、大人が出来ることだ。SNSを最も駆使しているのは彼らなので、何人かがヤル気を起こせば、成功する可能性はある。
2014年06月03日
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昨日「輝けいのち!4.24ヒューマンチェーン行動」に参加してきました。水曜日より、衆議院での審議が始まった医療介護総合確保推進法案。これに反対する中央行動です。先ずは、朝の五時前に起きて国会議員要請行動に衆議院会館に10時に集合、地元の橋本、加藤、石井、仁比の各氏の部屋に要請行動に行きました。橋本、加藤、石井は玄関秘書対応、冷たいものです。僅かに石井の秘書のみが少し話を聞いてくれました。仁比聡平さん処は部屋に通してくれましが、残念ながら議員は不在。私はこの半年での伯父夫婦の立て続けの死亡が、将来不安による介護拒否にあることを訴え、今度の改悪で伯父夫婦のような寝たきり病院死亡がふえてしまうことを話してきしました。 あたかもオバマが来ていた日でした。二つの国旗が至る処に掲げられ、警視庁の1/3が動員させられているという異様な大戒厳体制の中、元気に行ってきました。 国会情勢報告によると、こんな重大な法律がたった二週間の審議によって5月14日には採決が狙われているらしい(首相がその日に出席することで、わかるらしい)。 介護保険の前例のない大改悪をそんなに簡単に通してはなりません。 その後、野外音楽堂での集会、国会を包囲しての集会をやってきました。野音集会は、3000人のキャパに6000人来ているということで、遅れて来た私たちは中に入れませんでした。国会包囲ヒューマンチェーンは、手を繋いで終わるというものではなくて、ぐるっと人で包囲して一時間の集会をするというものでした。確かに国会中には、1番集会内容を聞いて欲しい人たちばっかりなので、一瞬で終わる人間の鎖よりも効果がありそうです。 今度の法案は「税と社会保障の一体改革」の一環で、既成路線であるかのように報道されていますが、みればみるほどとんでもない中身です。(写真は民医連のチラシから) 伯父夫婦を見ても、本来要介護でなければならない人たちが要支援になっている事例は、あまりにも多い。要支援を切るということは、その人たちが死ぬ間際までほって置くことであり、医療費用の更なる増大に繋がる。 「デイサービスは重度化予防に効果はない」と国は判断したそうだが、私は絶対そうは思わない。伯母の認知症はデイサービスに行っていたならば、あと10年は緩やかに老いていったはずなのだ。 現在低所得者の負担を軽減する制度があり、伯父夫婦はそれには引っかからなかったが、将来私ならば引っかかると思っていた。でも、それも望みがなくなりそう‥‥。 絶対スピード審議でやすやすと通してはならない。「いつか行く道」伯父夫婦には、高度成長期の遺産の高額年金があったけれども、私たちにはそれはない。それなのに、国が保障する制度(公助・共助)は縮小し、自分たちで支え合うこと(自助・互助)を押し付けようとしている。これからのためにも頑張らないとならない。
2014年04月25日
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ネットのニュースで、こういうのを見た。この弟さんは、かなりいろいろ考えて、自ら死ねば「ニュースになる」と判断して、目的をもって自殺したのだと思う。 東野圭吾「手紙」や最近のNHKドラマ「いつか陽のあたる云々」というのを見ても、この弟さんに近いことはずっと起きていることがわかる。だから、このニュースを見て弟さんの行為を「いかなる理由があろうと自殺はいけない」などと言えない。 弟さんの悩みを本当に解決しようとしたならば、日本人に市民革命並みの歴史体験が必要なのだろうが、それは当事者には慰めの言葉にもならない。出来るのは、彼の呟きをこのようにブログで拡散するのみなのである。 「加害者の家族というのは幸せになっちゃいけないんです」秋葉原事件の加藤被告の弟が自殺・・・彼が亡くなる1週間前に語ったこと April 11, 2014 17450 Views ShareTweet 『週刊現代』の中で記者に明かした加藤被告の実の弟の悲痛な叫びが胸に刺さる。 このインタビューの1週間後、彼は自ら命を断った。 「あれから6年近くの月日が経ち、自分はやっぱり犯人の弟なんだと思い知りました。加害者の家族というのは、幸せになっちゃいけないんです。それが現実。僕は生きることを諦めようと決めました。死ぬ理由に勝る、生きる理由がないんです。どう考えても浮かばない。何かありますか。あるなら教えてください」 「秋葉原連続通り魔事件」が起きたのは2008年。事件後、母は精神的におかしくなり離婚してしまった。父も職場にいられなくなり、実家でひっそりと暮らしている。弟は事件によって職を失い、家を転々とするものの、マスコミが執拗に追いかけて来る。 そんな暮らしの中にもわずかな希望があった。事件から1年ほどたったあと、恋人が出来たそうだ。ようやく心を開いて話ができる彼女との出会いは、彼に生きる喜びを与えてくれた。 「正体を打ち明けるのは勇気のいる作業でしたが、普段飲まない酒の力を借りて、自分のあれこれを話して聞かせました。一度喋り出したら、後はせきを切ったように言葉が流れてました。彼女の反応は『あなたはあなただから関係ない』というものでした」 しかし、事情を知りつつ交際には反対しなかった女性の親が、結婚と聞いたとたんに猛反対したそうだ。二人の関係が危うくなるうちに彼女から決定的なひと言が口をついて出たという。 「一番こたえたのは『一家揃って異常なんだよ、あなたの家族は』と宣告されたことです。これは正直、きつかった。彼女のおかげで、一瞬でも事件の辛さを忘れることができました。閉ざされた自分の未来が明るく照らされたように思えました。しかしそれは一瞬であり、自分の孤独、孤立感を薄めるには至らなかった。結果論ですが、いまとなっては逆効果でした。持ち上げられてから落とされた感じです。もう他人と深く関わるのはやめようと、僕は半ば無意識のうちに決意してしまったのです。(中略)僕は、社会との接触も極力避ける方針を打ち立てました」 弟は手記に繰り返しこう書いているそうだ。 「兄は自分をコピーだと言う。その原本は母親である。その法則に従うと、弟もまたコピーとなる」 「突きつめれば、人を殺すか自殺するか、どっちかしかないと思うことがある」 また、加害者家族も苦しんでいることを知ってほしいと、このように書いている。 「被害者家族は言うまでもないが、加害者家族もまた苦しんでいます。でも、被害者家族の味わう苦しみに比べれば、加害者家族のそれは、遙かに軽く、取るに足りないものでしょう。 (中略)ただそのうえで、当事者として言っておきたいことが一つだけあります。そもそも、「苦しみ」とは比較できるものなのでしょうか。被害者家族と加害者家族の苦しさはまったく違う種類のものであり、どっちのほうが苦しい、と比べることはできないと、僕は思うのです。 だからこそ、僕は発信します。加害者家族の心情ももっと発信するべきだと思うからです。それによって攻撃されるのは覚悟の上です。犯罪者の家族でありながら、自分が攻撃される筋合いはない、というような考えは、絶対に間違っている。(中略) こういう行動が、将来的に何か有意義な結果につながってくれたら、最低限、僕が生きている意味があったと思うことができる」 彼は兄と面会したいと願い、50通以上の手紙を書いたという。 しかし兄から返事が来たことは一度もなかったそうだ。自分より早く逝ってしまった弟のことを知らされたとき、加藤被告は何を思うのだろうか。 [引用元]http://blog.livedoor.jp/rbkyn844/archives/7202718.html
2014年04月18日
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4月1日である。ついに50歳の誕生日を迎えた。(←ウソです) 消費税が上がった。買いだめは特別しなかった。特に「食品、日用品、電化」はしても意味はないと、あさイチでやっていたので納得して従った。ガソリンだけは昨日のうちに入れて置いた。つくづく一リットル5円の値上げは痛いだろうとは予想する。ところどころで車が列をなしていた。 そこで一句。 スタンドへ増税稼ぎの数珠つなぎ アタマに来ることばかりだけど、幾つか。 テレビの政府CM。主婦がこの増税は自分たちに返って来ると納得している。そんなウソは流すな!ついでに、報道は「増税分は福祉のために使われる」と臆面もなく宣ったり、仕切りに駆け込み買いだめの場面しか流さない。買いだめするカネもない、と悲鳴をあげている庶民の声は拾わない。 スーパーは業界の申し合わせななんか知らないが、一斉に税抜き価格表示に切り替えるという。つまり「見た目」は値下げになる。なんという姑息な。まだスーパーに行ってないが、見る度に腹が立ちそうだ。 さらにもう一つ、私の重要な趣味である映画鑑賞の値段が実質「便乗値上げ」した。いまどき誰が映画を通常料金で見るというのか。割引き料金の100円増しというのは、10割値上げと同義語である。内税1000円だった散髪屋も急に「1000円に税金をかける」と言った。「それは便乗値上げですよね」と、言いかけたが、従業員に言っても仕方ないとやめた。 増税は四月馬鹿にして欲しい
2014年04月01日
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昨日、叔母が再入院した。現在87歳。昨年末に老健施設でトイレに行った時に転倒して骨折して入院。一旦治って再入所して12日後、手術後の傷が壊疽になり、熱も出て入院になった。もう私の顔を全然認識しない。叔母夫婦に子供はなく、昨年秋に叔父は亡くなった。 叔母は6年前に最後の兄弟である私の父が亡くなった直後に認知症を発症した。次第次第と悪くなっていったが、それでもまだ昨年末までは私と話は出来ていたのだ。ところが、入院した途端に認知は一気に悪化した。 そして今日はわずかに「なあんもわからん」とつぶやいただけだ。 人は次第次第と老いてゆき、次第次第と病状を悪化させてゆく。しかし、その間に適切な治療と運動と会話があれば、寝たきりになるのはかなり防げるのではないか。頑固な叔父はお金が心配で、最終盤になるまで介護保険を使わなかった。そのために六度ほど救急車のお世話になり、重い糖尿病の叔母は、今回のように抵抗力が無くなった。叔父を説得できなかった甥の私の力不足はあった。それでも、2人がどうしようもなくなるまで、介護度が上がらなかった恨みはある。自立支援と言いながら、それと反対方向に行こうとしている介護保険制度が恨めしい。 昨年末入院した時に、全然会話ができなくなった叔母のそばにずっといて、ショック状態で何時間も呟き続けている叔母の言葉を記録した。 それが、まるで「詩」のようになった。それを最後に記録しておきたい。 2013年12月16日の詩とも言えないもの 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええん なあんもわからん 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん どうしたらええんかなあ なんもわからん どうしたらええん 困ったなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん なあんもわからん どうしたらええんかなあ どうしたらええん どうなったらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん なあんもわからん 困ったなあ 困ったなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん なあんもわからん 困ったなあ 痛いなあ 困ったなあ どうしたらええん どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええん どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん なあんもわからん 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ どうしたらええんかなあ 困ったなあ 困ったなあ 困ったなあ 困ったなあ どうしたらええん どうしたらええん なあんもわからん どうしたらええんかなあ なあんもわからん 困ったなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええんかなあ どうしたらええん いよいよなあんもわからん 困ったなあ どうしたらええん どうしたらええん 困ったなあ 困ったなあ
2014年03月19日
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大島優子の卒業が迫っている。この一年間のにわかAKBファンとして、大島優子ファンとして、ちょっと考えをまとめないといけない(←いらんお世話やで!)のだが、それは今日は置いておく。 ところで、Facebookである人がAKBの歌を批判していました。 AKBの「恋するフォーチュンクッキー」の「未来はそんな悪くないよ」「明日は明日の風が吹く」が、いまの時代に全然心に響かない、と言うのです。 (Facebookの元記事はコピー出来ないので、要約ですみません)彼は、「この歌詞で励まされたり元気づけられたりする人なんているのかな?3.11後の荒涼たる廃墟で聴いても空々しいたわごととしか聴こえない。」と言う。 もともとは吉川潮著「流行歌 西條八十物語」の感想として書いた記事。西條八十は戦時中書いた軍歌や愛国詩は多く軍によって検閲・変詞させられたらしい。また、学徒出陣の引率を早稲田の教務主任として引き受けている。そういう西條八十の姿勢と秋元康の姿勢がダブルらしい。 「AKBは児童労働であり、児童搾取であり、児童ポルノである」その大元締の秋元康がいっぱしの文化人としてもてはやされていることに救い様の無い絶望を感じる、とも書いている。そうしていると「国民をミスリードする歌詞しかかけなくなる」とも。 それに対し、私はこのようにコメントしました。 にわかAKBファンとして反論したい処(ヘタレの指原莉乃のイメージにはピッタリ。彼女なりの努力の結果トップをとったのだから、それに人々特にファンは共感している等々)はあるが、言いたいことは良くわかる。AKBの歌を300以上作っていると言われる秋元康の歌詞には、時代を歌おうとする姿勢はほとんどない。しかし、そもそも彼に制服向上委員会のような歌を期待するのは、無いものねだりではある。彼には「時代を歌うべき」という「責任」はない。 しかし、彼は大会社を統括している責任者として、AKBという大会社の方向を決める社会的責任はあるだろう。他の会社に移るような重大な労働条件の変更を本人に打診せず断れない公衆の面前で突然言い渡すなどもその一つだろう。そんなこともOKなんだと、殆どの若者に強烈にイメージさせるのは大きな社会的影響がある。 彼の歌は一言でいえば「夢を持って頑張ろう」と言っているにすぎない。それに文句をいうべきではなく、現実のビジネスに文句をいうべきだろう。 これをもう少し展開したい。とうのは、私の周りで「AKB総選挙で騒ぐのは、AKB商法に乗っかっているだけで、直ちに止めた方がいい」と云う人は多いのです。「AKBはブラック企業だ」と敵視している人もいます。それに幾つかは同意出来ることもあるのですが、もっと「敵を知る」ことをしないと、AKBを支持しているその人たちの子どもや妻や部下や友だちから、それこそ「だからアイツは何も分かっちゃねんだ」と総スカンを食う気がするからです。 AKB総選挙について言えば、AKB商法に乗っかっている部分もあるけど、総選挙自体はむしろ選挙運動を若者に参加させる体験にもなっており、また他にも興味深い現象もあり、私は面白いと思っています。 問題は、ブラック企業「的」な部分です。恋愛禁止条項は、労基法違反どころか憲法違反の内容ですが、秋元康は公的な処では「そんなことは言ってない」と言っている。その代わり高橋みなみ総監督が「そんなことはない、禁止です!」と公言して、社員の自主的な取り決めみたいになっているのです。巧くやっている。こんなことを並べたらキリがない。 AKBをASEAN会議で歌わせて、アベノミクスの宣伝「手段」にしました。これは、労基法違反じゃないけど、やってはいけないことです。 私は西條八十のことは知らないけれども、元記事を読む限りでは、自分の意の染まない歌が世に出るのを止めなかった段階で、 彼に社会的責任はあったと思います。 問題は、秋元康が歌によって「社会をミスリードさせているのか」と言う点です。 「恋するフォーチュンクッキー」については、既に書きました。秋元康はAKBで世の中にほとんど出てないけど、いろんな歌詞を書いていて、例えば「大事な時間」という歌があります。無理を重ねる前に「1人になって少し休もう。何もしないでぼんやりしよう」「次に何かを始める前に考えてみる余白が欲しい。私にとって大事な時間。いっぱいになったメモリーをもう一度ゼロにして」と過労死を避けようと、訴えていると聴けるような歌詞さえあります。 「スキャンダラスに行こう!」では「恋をしようが、誰と寝ようが、スルー、どうでもいいことでしょう」と自由恋愛を奨励するような歌詞さえ書いています。 結局どの歌が売れてゆくのかは、その時々の「世に連れ」なのです。 AKBには、確かに問題点が数多くあります。しかし、秋元康を作っているのは、社会でもある。的確に批判していく必要があると思います。
2014年03月09日
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