てんこもり~  い~ん しかご

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日本てんこもり家族-父親編



早速、日本の母親から

『お母さんと、お父さんも載せて』という、要望がありましたので

お答えしましょう

いいんですね?

何でも書きますよ?

後で消せとか言わないでよ

おほほほほほ。。。。。。けっ、いいカモが引っかかりやがったぜ


まずは、私の父親

1946年生まれの戌年、てんびん座

兄弟二人の、長男


彫が深い。。。。。んー、今は結構垂れてきたけど

昔は、子供の私が言うのもなんですがキリッとした顔をしておりました

彫が深いっちゅうのか

目鼻立ちがはっきりしてるというのか

濃いというのか

そのため、今でも調子に乗って


『わしはロシア人だ』とか、わけわからないことを言っています


そんな事を、ロシア人の前で間違って言おうものなら
ウオッカを飲まされて、袋叩きにでも会うんじゃないかと心配ですが


彫が深いと、なぜロシア人なのか?

なぜ、ドイツ人とか

イギリス人とか

ルーマニア人とかではなく


ロシア人なのか、さっぱりなうちの父です


この人、1940年代に生まれ 21世紀を生きる現代人でありながら

未だに侍言葉を使う男です

『~~~でござる』という言葉を、この時代に臆することなく

使います


例えば、数年前

地元で、家族で車に乗ってたとき

父が


『ほら、見てみっさい
 隣のあんちゃんが、おっきゃん口して歌ってござー(ござる)』

ちなみに、これを標準語に訳すと
(ほら、見てごらん
 隣のお兄さんが、大きな口をして歌っているよ)でした


と、突然言ったのです

こんなコメントをふられた、残りの家族は


『。。。。。。は、ハア?
 ご、ござるぅ?』


あんたは、お命頂戴の忠臣蔵見てんじゃないんだからさぁ


一体、どこの時代から来たっちゅうの?


あんたは、キテレツ君のコロスケか!?


あんた、一体誰から習ったの、その言葉?


なぜ、父が未だにござる言葉を使うのかは、私たち家族にでさえ謎なままです

トムクルーズ顔負けの、ラストサムライな父なのです



私の父は、お酒が大好きです

昔は、ある地元の小さな街の飲み屋街では

夜の帝王

XX市の松方弘樹

と呼ばれる男でした。

そんな彼の時代が、少しづつ終わりかけていた

雪のちらつくある寒い夜

ほろ酔い気分で、前夜の雪がカチコチに凍ったスロープを容赦なしに歩いてた父は

足を滑らせて、顔面から地面に激突

そのときは、小さな傷を作り、顔が腫れたぐらいだったんでしょうか

家族に、どんくさいと散々コケにされてましたが

特に何もせず、それから数年

ある検査で耳鼻咽喉科へいくと


『ほお骨を折られた痕がありますねぇ。』


そんな骨を折った覚えなどない父は

『わしの頬骨がおれちょったと、覚えがないわー』と怪訝そうな顔をして帰宅

そりゃそうだろう、小さな骨にひびが入ったというならまだしも

顔の真ん中である

頬骨骨折である

それを気づかず過ごせるものなのか?

酔っ払って、知らないうちに、ロシア人にウオッカを飲まされて、

袋叩きにされたのか?

そんなイメージが、父の頭をよぎったのかもしれない


しかし、更なる調査の結果、骨を折ったのは、数年前のあの繁華街での転倒によるものだったことが判明しました。


普通骨折は痛いものじゃあないですか?

自然完治させた父の気が知れない、残りの家族でした



うちの父は、大学をでるまで陸上競技一本の体育会系で

私の弟二人もその影響を受け大学をでるまでずーっと陸上部員

私は、途中で挫折して放浪生活

私たちが小学校か、中学校入ったばかりの頃

幼い私たちの目ならごまかせるとでも思ったのでしょうか

それとも、普段 育児になど興味のなかった自分を恥じたのでしょうか

ここらで一発、父親の威厳を取り戻そうとしたのでしょうか

何を思ったのか、

『今日はお父さんが走りを見せてやるぞ』と言い出したんです


そのまま、すんごい勢いで家の前の道路を走り出しました


確かに、スタートはよかったよ

中盤も、結構かっこよかった


が、


しかし、


後半、ぐんとスピードが激減

よく見ると、通りの終わりでのた打ち回ってる父の姿が。。。。


私たち兄弟、呆然

( ̄▼ ̄|||)


どうやら、慣れない事するから肉離れを起こしたようで。。。。


お父さんの威厳。。。。。。ゼロでした


しかし、今では

おいしい物好きの

メガ世話好き

宴会好きの

新しい物好き

冒険精神旺盛

そんな父の良い所を、成長した今だから少しづつ感謝できるようになったかなという今日この頃です


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