くんちゃんの・・・

くんちゃんの・・・

手術前

手術前(’96年10月)


入院が決まって手術待ちの一週間は、不安と恐怖でいっぱいで毎日夜になるのが怖かった。布団に潜り込んでは毎夜泣いていた気がする。自分はこれからどうなっちゃうの~?!
 女性として幾つになっても、オッパイというのはシンボルであり象徴でもある…。3人の子供達をこのオッパイが育ててくれ、ちっちゃくても、シオれていても(笑)大切なモノ!でもそんなこと、失うことになる以前は考えたこともなかったなぁ。
 医療なんてそんなものなのかも知れない。
“健康なときにはあえて考えようとしない、現実に直面すると考えるゆとりがない…。”
医療の進歩の伴い乳癌のopにも選択肢は幾つかある。切断するか温存するか…それぞれにメリット・デメリットは伴うもので、この選択肢が自分を苦しめる結果になろうとは思いも寄らなかったことだった。

 結局私の場合は‘ほかにも疑わしいしこりが幾つかあること’‘乳首に近いこと’ それから信頼のもてる主治医の‘自分の家族であったらそうします!’との判断から、最終的には乳房切断術を選択することに…。 最も決め手になったのは
「おまえのこと愛しちょる(めっちゃ山口弁!!)から‘生きて’くれ!頼む!! 」
と言う夫の言葉…。ノロケになるけど…こんな言葉 もう一生耳にすることもないかも知れないので…私の宝物としてここに記しておこう…!


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