埋もれ火のアンソロジー

埋もれ火のアンソロジー

全て | カテゴリ未分類 | レナード・コーエン | であった本たち | あの頃の話 | 歌集め | 超低山歩き愛好家 | 忘れ難き人たち | とんぼちゃん | ガーネット・クロウ | 井上陽水 | 友部正人 | こんな夢をみた | 出来事あれこれ | 懐かしのTV・ラジオ | 写真凡句 | 聴かずに死ねるか!この1曲 | 詩篇~ノスタルジー | 神々への旅 | 身近な歴史シリーズ | 僕の紅白歌合戦 | 街道をゆく | 小田和正 | 昭和歌謡曲 | ことばの遊び場 | 映画テレビCM | NSP | ふきのとう関係 | 吉田拓郎 | 人・風景・暮らし | 中島みゆき | ボブ・ディラン | 昔作った歌 | 西岡恭蔵 | 書遊び | GS-グループサウンズ | 散歩寄り道遠まわり | 中村章三 | 聴きたい歌・聴かせてこの歌 | 僕の洋楽 | 牡羊座生まれの歌手たち | 斉藤哲夫 | 加川良 | CD紹介 | 嫌いな歌好きな歌 | タマ&茶々日記 | 山木康世 | 徒然日記 | 上々颱風 | 思いつきあの歌手あのグループの歌ベスト3 | 思い出の品々 | 踏切たち
2007.06.28
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
及川ホームページ15%.jpg

及川恒平とガラスの言葉

及川恒平ホームページ

「ガラスの言葉」の視聴はここで


ただし、そのころの一、二年の違いはフォークソングにとっては、
天と地ほどの違いがあったりする。
つまり、食える食えない、市民ケンがあるないと言った位相での話だが。

 その時期、あれよあれよという間に、どうやらこのまま音楽やってていいらしい、
という状況になってきていた。

 すっかり人気者になっていた拓郎さんが、ある時、歌詞をくれと言う。
  僕は僕で、なんだかゴク気軽に“アイよ”って渡した気がする。
大学ノートの端っこから、こんなものだろう、位の気持ちだっただろう。

 正直言って、この歌詞は、自分でもいまもってよく判らない。
とはいえ、それはこの歌詞にかぎったことではなく、僕にとっては、けっこうある話だ。
 どこか僕の中に、わかったからってナンダと言うんだ、という気が働いていたりする。

 ところで作曲者の拓郎さんは、そのとき正直にたしかに
“ナンダ、コレ?”と言った。
 でも、だからと言って、彼は捨てたりせず、曲を付けてしまうのが、すごいところだ!?

 考えてみれば(考えて見なくても)、拓郎さんには
自作曲のナンセンスソングがごまんとあるから、分かるとか分からないとかについて、
別にたいして気にも留めていなかったのかも知れない。

 二十数年経って、僕は自分のカヴァCD『引き潮』でこの歌を歌った。
そうして、先日拓郎さん自身が手術後の復帰ライブでこの歌を歌っていたと聞いた。
 互いに、よく分からないまま、四半世紀後に、
“まっ、いいじゃないの”と歌ったことになる。

 ただ、このまま終わっては、いくらなんでもなので、
『ガラスの言葉』の現在の僕の印象ぐらいは記しておきたい。

  書いたころは、ぜんぜん考えてもいなかったけれど、
この歌の印象は、カワイイ、オサナイ。
だから、僕には今後、もうづえったい書けない歌だと言うことだ。
はたして、客観的な判断としては、
カワイイ、オサナイが、卒業できる保証はないのが不安だけれど・・・

 こうなれば、もうちょっとこの歌を歌い続けてやるぞ、と思っている僕は、
いい方法を考えついた。
 一人でより二人で、というわけで、
おけいちゃんをそそのかし、今度のライブでやろうね、と声をかけたのだった。
彼女は、娘の結婚式で忙しく、ほかの事はいくぶん上の空だったから、
 『うん』と言ってしまった。

 僕は大急ぎで、デモテープをこしらえ、彼女に発送した。
なんだか、ここまで、うまく行き過ぎている気がしないでもない。

 ところで、拓郎さんのこと。
大手術のダメージを切り抜けて、カムバック。
予定していたライブツアーも、時期が遅れたとはいえ、決定。
 と、遠くからやきもきしたり、ほっととしたりで、僕なりにふうふう言っていたら、
また、何が原因か倒れたとの情報があり、びっくりした。
と、思ったらともかく活動しているようだ。

 このあたり、イノチガケで自分のペースを押し通しているのが、
ファンの方達には、いろいろな意味で、たまらないのだろう。
 それにしても、もうちょっと“ナンジャク”にもなってほしい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.06.29 20:33:51
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: