この本の読書メモを書いていっています。
今日が第2回。
僕がかなり衝撃を受けた部分です。
「あ、こういう見方・考え方があるのか!」と目を開かれた思いでした。
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『きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば』
2
(p32~38「 身体と心の成長をめぐって
」 より。
太字
は、この本の内容。 緑文字
は僕の個人的な感想です。)
( 身体と心の成長をめぐって )
・あるとき、1年生のクラスに、
身体に障害をもち、身長が伸びない朝子さんが入学してきた。
「朝子さんにとって 身長を測るということは どういうことだろうか?」
・「年を経れば身体が大きくなるのはあたりまえ」ということを、
少し考え直してみようと思った。
少なくとも、子ども一人ひとりの伸び方は異なっているし、
障害をふくめて それぞれの身体をみんなで、それなりに
受け入れるべきだと思った。
障害のある子たちにここ何年か関わらせてもらって、
「障害をふくめて、みんなのことをそれぞれ違っていると考える」
という考え方が、すごくすんなりと自分の中で落ちてきました。
そして、これはすごく大事なことだと思っています。
「障害」=「だからこの子は特別、例外」 と考えない。
そう考えたら、それで終わってしまいます。
周囲は、何も変わらない。
でも、もしかしたら、今までのみんなの当りまえが、
実は「当りまえ」でないかもしれない。
「当りまえ」を疑う、こういった気づきというものを、
本を読んだり、お話を聞いたりして、
教えてもらう。
これって、すごくありがたいことだと思います。
今までを考え直すところから、
社会の進歩や、教育の工夫が生まれます。
著者の岡崎先生には、いいことを教えていただいたという気持ちで
いっぱいです。
・
同じことに縛られる「 平均
」や、
他者と差を見せつけるような「 測定
」は
なんのためにあるのだろうか。
僕たちはかなり「平均」や「測定」に支配された世界にいます。
「 そもそも、それって何のため?
」と
考え直してみることも、
時には必要かもしれません。
「今まで大事だと思っていたけど、
実はそう大事じゃないのかも・・・」
と思えることがあるかもしれません。
個人的には、僕はデータを取るのは大好きなんです。
データをもとに考えるのが、好きなんですね。
でもそれが、決めつけや差別のもとになってしまってはいけない。
特別支援教育で用いられるウェクスラー式検査などでは
「個人内差」というものを数値化して一覧にします。
数値をとることで「今まで気づかなかったことに気づく」という利点があります。
数値を、偏った見方を排除して、
「いろいろあっていいけど、そこから見えてくるものもあるかもしれないね」
という まっさらでテキトーな気持ちで利用することが 大事だと思います。
測定も、平均も、それ自体はいいとか悪いとかいうものじゃない。
ただ、あまりにもそれにイロをつけて見すぎたら、
いけないんじゃないか。
体重の平均を気にして 子どもなのにダイエットする子もいます。
平均に毒された社会は、違いに否定的で、生きづらくなる社会だ
と思いました。
みなさんは、どうお考えになりますか?
・「心は脳にある?」と聞かれたら・・・
ボクは、「 心は、体中にある 」と答えた。
「あのね、足がいうことを聞かないで勝手に動いて、
友だちを蹴ったりすることがあるでしょう」
ある、ある。
なるほど、こういう説明の仕方も、あるんですね。
(p38の内容まで。続きはまた次回。)==============================
次回は、あいだの「教室のつくり方」をちょっと飛ばして、
「 『生活指導』するということ
」のところからを
読んでいきます。
「迷惑」ということをどうとらえるか?
著者の考えを受けて思ったことを書かせてもらいながら、
ブログをご覧の皆様とも意見交換できたらうれしい、
思っています。
今回の記事についても、ぜひご意見お寄せください。
今日はちょっとコメントを書きすぎちゃいました。(^.^;)皆さんの反応が、気になります。

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