心も身体も元気になろう

人はなぜ祈るのか

人はなぜ、なんのために祈るのか?
 神への祈りには、自分の状況に対して不満があり、それに対して何とかしたい(して欲しい)という気持ちがうかがえます。が、私はこういったことを神に頼むのは、神への冒涜だと思っています。
 これを見事に代弁する節が、肥田春充著、「宇宙倫理の書 巻二」にありますので引用します。
『既に自らを救い得て、全力他を救うまでに立派なものになっているや如何? 人として同胞として、出来得る限りの愛と親切とを尽くすのは宜しい。けれども、自らは他を救わんとするが如きことを神に祈るが如きことは悪いことではないけれども、思い上がった態度と云わねばならない。
 神の構想に参画し得るようにとの祈りの如きは大それた倨傲である。
 求むる祈りの底には不満がある。人間が他を愛する以上に神は大愛を以て総ての人を愛せられる。彼らを救い給えとの祈りは美しき祈りではあるが、神に対しては要なき言葉であろう。』


 自分の幸せも、他人の幸せも、自分が影響を与え、自分が変化を起こすことが出来ることを知れば、神に祈っている場合ではないですね。
 自分の状態を神に責任転嫁だけはしたくないものです。


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