爆裂妻の叩き上げられ人生

爆裂妻の叩き上げられ人生

ダンナとの出会い(後編)

「ダンナとの出会い(前編)」 はこちらです。

乱れた性生活を友人にももちろん親にも話せず、
私は孤独感を感じていた。

心配した友人達がいろいろ出会いの場を提供してくれているのに、
自ら不健全な道へ男性を導いていることに罪悪感を募らせた。

誰に何を聞かれても、「いい感じの人はいるけどね。今は疲れてるから。」とお茶を濁し、決して自分の不貞の実態を語ることはしなかった。

真面目な出会いを求めれば真面目な人が寄ってきたかもしれない。
自業自得であることは分かっていた。

都合のいい女は歓迎され、別に口止めたしたわけでもないのだが、
男性側も私との関係を他人に口外することはなかった。

Tさんと久しぶりに会うことになり、私は素直に嬉しかった。

Tさんという人は、誰に対しても不干渉を貫く人で、
客観的に物事を捉える人だった。
時には冷たい人と見られることもあるが、無慈悲ではない。

彼女はただ自分の生き方に関して他人にとやかく言われたくないから、自分も他人の人生に口出ししない。
それだけのことだ。

Tさんと私は今や近しい存在でもなかったし、
性格も知っていたため、私達は思いのたけと今の状況について
お互いになにかれ問わず片っ端から語りまくった。

実はその頃、私は真剣に『遊び相手』の一人を好きになってしまっていた。その人は性格も見た目の雰囲気も元彼にそっくりだったから。
(↑不倫の彼とは別の人)
どうしようもない男をまた好きになり、苦しんでいた。

「綾花のことは好きだけど、待たせるのが可哀想だ。」
反吐がでるセリフ。

なにやってんだろ・・私。って思った。
でも、やっぱり彼との関係を切る事ができなかった。
それでも、好きだったから。

Tさんは私の話に静かに耳を傾け、じっと聴いてくれた。
そして、最後に私はTさんに今の素直な気持ちを言った。

「もうセックスとかどうでもいい。純愛がしたい。」と。

Tさん「じゃあ、彼氏に今フリーの奴、誰かいないか聞いてみようか?
ただし、君の好みのタイプの男は一人もいないと思うよ。
歳も私くらいだから、君にしてみたらオッサンかもよ。」

私「オッサンでもいい。もう堂々巡りは嫌だ。次に付き合う人は全然違うタイプがいい!!」

Tさん「そう。じゃ、まだ、繋がっている男の事は伏せといてあげよう。
とりあえず会ってみて、それから判断すればいいじゃん。」

私「相手の人が私を気に入ると決まったわけじゃないしね。私って自意識過剰もいいところだよな。」

Tさん「はははー!そうだよ。別に私の紹介だからって気を遣う事ないよ。ただし、付き合うことになったらスッパリ他の男は切るんだよ!」

すっかり意気投合し、数日後、Tさんと映画に行く約束をし、
再び会う日がやってきた。

Tさん「ねぇ・・この間の話なんだけど。二人いるんだって。
どっちと会う?両方とも大学時代の同級生なんだけど、
片方は私はほとんど知らない。もう片方は結構いい奴だよ。」

私「そっかー。でも、それだけじゃ選べないな。
・・・そうだ!映画好きな人がいい!!」

Tさん「映画好きなのは私のほとんど知らない方だよ。いいの?」

私「いいよー!初対面で話すことに詰まったら映画の話するから。」



それで現われたのが、今の超ラブラブ☆ダンナさんでした。
すんごい軽い気持ちできっかけ作って、人生って不思議なもんです。

ダンナの最初の一言。
「なんか俺は選ばれてここに呼ばれたっていう話を聴いたんですけど・・・」

ニャハハ (*^▽^*)
一生忘れません!!

最後まで読んでくれてありがとう~♪




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