紀りんの館

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その他の信条(1)


■原ニケヤ信経

 (325年のニケヤ第一全地公会議で採択。主イエスは「被造物」であるとしたアレイオスの教説を退け、父と子の神性における「同一本質」-ホモウシオス-を明記し、主イエス・キリストが真の神であり真の人であることを明確にした)

 我信ず一の神・父・全能者見ゆると見えざる萬物を造りし主を。 また信ず一の主イイススハリストス・神の独生の子・父より即ち父の本体より生まれ・神よりの神・光よりの光・真の神よりの真の神、生まれし者にて造られしに非ず父と一体にして天に在り及び地に在るの萬物彼に造られ我ら人々の為め又我らの救ひの為に降り身を藉りて人と為り苦を受けて第三日に復活し天に升り父の右に座し生ける者と死せし者を審判する為に還た来たらんとするを。 凡そ神の子に就て存在せざりし時在りと云ひ或は生まれざりし前に在らざりしと云ひ或は無より生じたりと云ひ或は他の位(イポスタス)若くは本体より出でたりと云ひ或は神の子は変化し若くは変易すと云ふ者は公けなる使徒の教会之を「アナフェマ」に処す。


■カルケドン全地公会定理議定書
 (431年のエペソ全地公会議をふまえて451年開催。主イエスキリストにおける、お一人の位格・人格における神性と人性の一体性が宣言された。よって、イエスの母マリアの「神の母」という称号も確認された)

 我等諸聖父に循て皆異口同音に同一の子・我等の主イイススハリストスを神性に於て完全にして人性に於て完全なる者即ち真の神及び霊魂と肉身より成る真の人、神性に由ては父と一躰、人性に由ては我等と一躰にして罪の外悉く我等と同じく、世の前に神性に由て父より生まれ其末日に於いて我等の為又吾人の救ひの為に人性に由て童貞生神女マリアより生まれたる者と認め、同一のハリストス主・独生子をニ性に於いて混ぜず変ぜず分れず離れずして認識せられ(相合するに由てニ性の区別を失はず乃ち各性固有の性質を一位に合したる者)ニ位に裂かれず分れざる者と認め同一の子・神の独生の言・主イイススハリストスを昔、預言者が彼れの事を言ひし如く又主イイススハリストスの自ら我等に教へし如く又我等の諸父の我等に伝ふるが如く認むべきを教へん。


■(第六回)コンスタンチノポリス公会議の定理議定書
  (681年の第六回全地公会議で採択。キリストには神の意志とともに、人間の意志があり、よって人間として完全な人間性をもたれたことを確認)

(我等の主イイススハリストスに二個の意旨及び作用ある事)  我等諸聖父の教えに循ひイイススハリストスに於いて二個本性の意旨若くは希望及び二個本性の作用は相離れず変ぜず分れず混ぜずして存するを宣伝す、即ち此の二個本性の希望は相反せず決して不虔なる異端者の唱ふるが如くなるべからず乃ち其人性の希望は其の申請の全能なる希望に順ひ反せず抗せず寧ろ之に隷属する者なり。


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