水島新司の世界 Byトラトラ甲子園

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東京メッツの軌跡1/3



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なにをいまさらといった内容ですが、東京メッツについていろいろと書いていきたいと思います。なおタイトルの前の数字は単行本の巻数などを示してます。(例:07-05なら7巻の第5話を示します)

「野球狂の詩」

1-1ふたり心太郎
東京メッツドラフト1位吉田心太郎(投手 背番号18)が主人公。
1年目31勝で新人王、最多勝、沢村賞を獲得。
2年目32勝で最多勝、最優秀防御率を獲得。
3年目36勝でMVPを獲得。
しかし4年目の開幕戦で肩を痛めてその後は2軍暮し(バッティング投手)が続く。だが7年後見事一軍でカムバックする。

1-2よれよれ18番
東京メッツ岩田鉄五郎(投手 左投左打 背番号18 1923年9月9日東京生まれ 185cm 75kg)、その婿養子岩田清志(投手 右下手投げ 背番号21)、監督五利一平(背番号110)等が初登場。鉄五郎のリリーフで東京メッツは優勝する。
(鉄五郎の生年月日、身長、体重はNumber2005年12月1日号より)

1-3あて馬
東京メッツ島小太郎(セカンド 右投右打 背番号3)が登場。ここ5年間あて馬以外で試合に出場したことがないという話。
ちなみにこの話の東京メッツのレギュラーは1番ショート古川(左打)、2番セカンド中田(右打)、3番センター 藤川(右打)、サード 岩上(右投右打)、先発はエース格の佐竹(右下手投)である。
また、この話では鉄五郎が監督をしている。五利もベンチにいるのでおそらくコーチであろう。なお、岩田鉄五郎監督は5年間で優勝2回、2位3回で6年目は3位とのこと。たいしたもんじゃ。

1-4ジンクス
東京メッツ野呂甚久須(外野手 左投両打 背番号03)、河野(右打 背番号10)が登場。甚久須のジンクスで試合に勝ち、しかも飛行機事故まで予想し、メッツナインの命を救う。この話から監督は再び五利がつとめている。

1-5ガニマタ
東京メッツ虎谷虎之介(捕手 右投右打 背番号69)が登場。イボ痔をおして代打逆転サヨナラ優勝ホームランを打つ。

1-6スラッガー藤娘
東京メッツ国立玉一郎(サード 右投右打 背番号29)と阪神タイガース大文字大太郎(右投手 背番号99)が登場。国立玉一郎は歌舞伎界からメッツに入団し、打数60安打20ホームラン10本の成績を残して1シーズンで球界を去るという話だが、その後も主要キャラとして登場し東京メッツ不動の4番打者となるのは言うまでもないですね。


2-1乞食打者
東京メッツ金太郎(ファースト 右投右打 背番号1 後に55に変更)登場。メッツは北大路数人をドラフト1位指名するも入団拒否され、次年度大阪アパッチにドラフト1位指名され入団する。メッツは北大路に全く歯がたたず8連敗となるも9試合目に金太郎の代打逆転サヨナラホームランで連敗を止める。

2-2雨のち晴れ
東京メッツは登場せず。山田太郎と同じ顔をした岩田藤男の高校時代が描かれている。

2-3ミスジャッジ
東京メッツは登場せず。岩田藤男の東京アパッチ入団後が描かれている。

2-4たそがれちゃって!ゴリ
東京メッツは登場せず。阪神村山監督がゴリラの野球選手を入団させようとするがコミッショナーは認めなかった。しかしメジャーでは認められ大活躍する。


3-1脅迫スリーラン
岩田清の息子の武司が誘拐される話。大阪アパッチの主砲最上大太郎(外野手 右打 背番号3)登場。国立のサヨナラホームランでメッツが優勝する。

3-2ショーマン投手
東京メッツ千藤光(投手 後にショート 右投右打 背番号11)登場。江川一高からドラフト1位で入団する。

3-3代打くノ一
大阪アパッチのスパイの甲賀愛子にメッツがかきまわされる話。国立の3打席連続ホームランがでるもアパッチに逆転優勝をゆるす。

3-4仁侠三重殺
鉄五郎が引退をかけ大阪アパッチ戦に先発する。最終回、大の苦手の最上を無死満塁でむかえるが国立の超ファインプレーで三重殺完成で引退をまぬがれる。ヤクザの親分伊達源三郎のおどしのおかげで最上が打ち損なったのだった。


4-1スチール100円
国分寺球場を拠点としてスリをはたらく親子の話。

4-2秘打 鬼殺し
阪神タイガース力道玄馬(投手 右投右打 背番号11)登場。力道を全く打てないメッツだったが鉄五郎の秘打鬼殺しでついに打ち勝つ。

4-3ウォッス10番
新潟西高校 富樫平八郎、日下部了(共に投手、右投右打)が登場。富樫が県大会の予選で唯一球のリリーフで甲子園出場を決める。

4-4恐怖のTO砲
東京メッツ唐部大樹(外野手 左投左打 背番号16)、丘知将(外野手 右投右打 背番号10)登場。ドラフト1、2位で入団した二人との契約はなんと日給制だった。


5-1モビー・ゴット
大洋ホエールズ海王神人(外野手 右投右打 背番号0)登場。神がかり的なプレーをみせていた海王を鉄五郎の執念で抑える。

5-2ガッツ10番
富樫平八郎が東京メッツにドラフト5位で入団(背番号10)。日下部は南海ホークスに1位指名されるが希望通り大学進学する。そして4年後メッツにドラフト1位で入団する(背番号1)。

5-3どんじり
東京メッツ権田権介(外野手 右投右打 背番号90)登場。選手としては解雇寸前で道具係りのような扱いをうけていた権田だが、中日戦でサヨナラ押し出し四球を選ぶ。


6-1鉄五郎のバラード
帝京中時代の鉄五郎がみれる。初恋の当馬可奈子との物語。

6-2あばしり安
東京メッツ北海安吉(外野手 右打 背番号0)登場。ドラフト外入団。鉄五郎いわく国立に負けないスラッガーとのこと。満塁で代打で登場しサヨナラ死球をくらう。

6-3コンピューター審判
名審判秀吉の話。鉄五郎がメッツで初勝利をあげた場面が見れる。

6-4豪打鏡獅子
不動の4番国立がスランプに陥る話。ちなみにスタメンをはずれた時にかわってサードを守ったのが甚久順だった。この試合で国立は代打サヨナラホームランを放つ。

6-5スラッガー10番
持病の腱鞘炎が悪化し引退の危機に追い込まれる富樫が打者に転向する。代打サヨナラホームランを放ち見事復活を果たす。

6-6よっぱらい投手
東京メッツ日の本盛(投手 右投右打 背番号17)登場。スカウトの尻間専太郎がみつけてきた大物だったがアル中だった。


7-1監督はつらいよ
連敗地獄に陥った五利監督の苦悩。

7-2北の狼南の虎
北の狼こと火浦健(白大雪高校中退⇒東京メッツテスト入団 投手 右投右打 背番号14)と南の虎こと王島大介(阿蘇高校⇒阪神タイガース ドラフト1位入団 外野手 右投左打 背番号10)が登場。二人の生い立ちからプロ入り1年目の活躍までが見れる。プロ入り同期の二人だが実は双子の兄弟だった。
ちなみに火浦はルーキーのこの年、20勝(5敗)をあげて東京メッツを優勝に導いている。王島は3割24HR60打点の成績だった。

7-3白球七五三
国立の大ファンの7歳の女の子の話。
ちなみにこのシーズン、国立はホームラン50本放ちホームラン王を獲得。火浦は20勝をあげて東京メッツはリーグ優勝する。そしてロッテとの日本シリーズ第6戦で千藤のサヨナラホームランで3勝3敗のタイに持ち込み、最終戦にも勝って日本一になる。

7-4ルーキー15歳
東京メッツ立花薫(投手 右投右打 背番号19)が登場。アンダースローの15歳の少年投手。
ちなみにこの話で唐部が阪神江夏からホームランを打っている。

7-5おれは長島だ!
東京メッツ長島太郎(サード 右投右打 背番号30から後に3)登場。昭和49年のテスト生として入団。ちなみにこの入団テストの成績は50m走6.2秒、遠投90mだった。長島は一軍でホームランを放ち1年で引退した。

8-1よれよれ大リーガー
東京メッツ ジョンカスター(外野手 右投右打 背番号4)登場。オーナーが不振の鉄五郎を発奮させるために獲得した同じ年(50歳!)の元大リーガー。しかし実は大リーグの在籍はわずか7日だった。

8-2熱球白虎隊
東京日日スポーツの敏腕記者、山井英司と国立の高校時代の話。両者は白新高校の同級生で同じサードのポジションを争うライバルであった。山井もすばらしい選手だったが国立にはかなわず、ついに公式戦に一度も出場できなかった。しかしその実力が認められ、阪神にドラフト5位で指名された(結局、入団せず)。国立は東京メッツにドラフト1位で指名された。

8-3孫市オンステージ
8時半になると国分寺球場に突然現れメッツの球団歌(?)を歌う謎の男。正体は球場の職員の大空孫市だった。

8-4一本バット土俵入り
東京メッツ高円寺三郎(右打 背番号78)登場。太りやすい体質が災いし4年目に解雇となるがその後力士に転向する。

8-5狼の恋
火浦が失恋してしまう話。ちなみにこの2年目のシーズン火浦は2年連続20勝をあげる。


9-1どしゃぶり逆転打
昭和50年打撃、肩、足の衰えから阪神を自由契約になった10年選手芦田哲がメッツに入団する。この芦田(外野手、遊撃手 右投右打 背番号は阪神時代と同じ50)は国分寺球場の事を知りつくしており地の利をいかして好成績をあげていた。
選手としてのピークを過ぎた芦田だがとても渋い存在で大好きなキャラのひとりですがその後全くと言っていい程登場がないのは本当に残念です。

9-2ペテンヒット
東京メッツ浦島大吉(外野手 右投左打 背番号8)登場。平源造というサギ師にのせられてメッツの入団テストを受ける。しかしじつは3年前のノンプロ時代阪急にドラフト5位指名されていたが心臓の持病から自らプロを断念していた。

9-3怪投玄馬
肩を故障し6ヶ月治療をしてきた力道玄馬だったがついに回復せず、引退試合として対メッツ戦に登板してきた。しかしやはり全盛期の力はなくメッツ打線にメッタ打ちにあう(千藤3ランHR、国立2打席連続HR、金太郎ソロHR、代打富樫満塁HR 等)。
だがこの試合で力道は岩田鉄五郎からサヨナラヒットをはなち、この秘打鉄殺しで打者としてカムバックした。

9-4メッツ本線
1975年のオールスター戦でファン投票1位で選出された岩田鉄五郎は国分寺球場での第3戦に先発するもメッタ打ちをくらいさすがに引退を考えていた。五利に止められ引退をおもいとどまった鉄五郎と五利はそのショックを癒そうと温泉旅行にでかける。列車の故障で偶然立ち寄った駅からバスに乗って温泉地に向かうとなんとバス停の名前が鉄五郎が初めてファン投票で1位に選出された頃のメッツの黄金時代のベストナインの名前だったのだ。社長が若い頃からのメッツファンで9人の名前をバス停の名前に使ったとのことだった。
1番レフト志野田
2番センター今里
3番サード浦口
4番ファースト車屋
5番キャッチャー五利
6番ライト嶺塚
7番セカンド井神
8番ショート佐々尾
9番ピッチャー岩田

9-5バットファーザー
東京メッツ大田原明(外野手 右投右打 背番号80)登場。昭和40年西鉄ライオンズに入団し「獅子王」のニックネームで親しまれ新人王を獲得。だが故障から在籍10年で自由契約となるが東京メッツが動き入団(移籍)となる。
東京メッツ移籍後、初打席で代打逆転満塁HRを放つもその後はさっぱりの大田原だが4人の子供達の努力もありオールスター戦にファン投票で選出された。そして見事、代打逆転サヨナラ満塁ランニングHRでMVPを獲得した。


10-1はだしの王様
東京メッツサバ(背番号50)登場。アフリカのマサイ族のサバは野球は全く知らないが脚力は超人的な速さで代走の切り札として大活躍する。しかし日本の汚れた空気がサバにはあわずに体調をくずして帰国することとなってしまう。
なお、作品中に国立玉一郎がサヨナラ3ランHRを放っている。

10-2メッツ買います
大島丑吉という老人が低迷する東京メッツのオーナーになりたいという物語。

10-3ズタズタ18番
通算勝利数199の岩田鉄五郎(53歳)が引退試合として久しぶりの先発のマウンドにあがった。なんと10-53でメッツはやぶれるも鉄五郎は688球を投げて完投した。試合後の引退セレモニーで「688球も投げれるのにだれが引退するか!」と叫んだ。本人は引退試合のつもりなど最初からなかったようだ。なおこのシーズンの鉄五郎の最終成績は3勝6敗8S防御率6.80(ただし8Sのリリーフの防御率は1.80)であった。

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