Lake Moraine ~Book Cafe~

Lake Moraine ~Book Cafe~

PR

カレンダー

2008.11.25
XML


映画化にもなった
戸梶圭太氏作 溺れる魚 を読みました。

映画はTVでエンディングを見ただけなのですが、
設定は随分違うそうです。

溺れる魚.jpg

万引きした品々で自身の女装癖を満たす秋吉、

謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、
監察から公安刑事の内偵を命じられた。その刑事は、
ある企業から脅迫事件の犯人割り出しを依頼されていたのだ。
脅迫は、幹部社員に珍奇な格好で繁華街を歩かせろという、
前代未聞の内容だった。いったい犯人の真意とは?
意表を衝く人物設定とスピード感あふれるストーリー
展開が評価された快作。宍戸錠氏の特別エッセイを収録。



かなり人が殺されたり 気分の悪くなる描写がありますが
物語のベースはユーモアにあふれているせいか 
それほど後味は悪くなく 読んでいる最中は
とっても楽しかったです。 



当初は 万引の常習でその品々で女装をする秋吉と
            強奪金を着服した白州、

刑事としての使命感ゼロの 
この でこぼこ刑事コンビが活躍するのかとおもいきや
中盤では 脅迫グループ、総会屋、ヤクザ、悪徳警官へと
視点が移り誰が主人公かも分からなくなり、
二人の活躍を楽しみにしていて点では肩すかしを
くらった気分にもなりました。

上っ面だけの文化メセナを掲げる企業への痛烈な批判
あんがい本当かもと思える公安と警察庁との確執
いまさらでしょうと思う 学生活動家や総会屋の面々など


視点がくるくると変わる中
ただ 一人 しっかりと脇役に徹しながら
強烈な印象を残すのが
警察庁 特別監察官室 室長 御代田警視正!
英国紳士風の優雅な雰囲気をまとい


そのくせ 銃撃戦が終わるやいなや 
長靴はいて現場に現れ 死体やけが人を
バンにほおりこんで つぶやく言葉が
「警察がくるまえに消えましょう」
あなたも 警察官では~と一人つっこみを入れてました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.11.26 00:54:50
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: