インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

●レユニオン島の自然(Nature)



この島は、300~200万年前に、火山の噴火でできた、まだ若い、新しい島です。どのくらい若いかというと・・・。

例えば、地球の誕生から、現在までを一年の年月にたとえます。現在が12月31日の深夜とすると、

1月はじめ・・・・地球の生成が始まります。

3月・・・・・・・地球に生命が、誕生します。

11月・・・・・・地球最初の、動物が現れます。

12月はじめ・・・脊椎動物が、海から出、陸にあがります。

12月15日・・・恐竜が絶滅します。

12月31日午後23時45分・・・初めての人類、そして、レユニオン島が、地上に現れます。

レユニオン島は、マダガスカル島のように、大陸が分かれてできた島ではなく、突然、火山の噴火によって、水面に現れた島なのです。

かつて、レユニオン島は無人島でした。人間が、この地に足を踏み入れる前、レユニオン島は豊かな森でおおわれていたそうです。大陸から離れ、レユニオン島には、独自の植物や生き物が生息していました。大陸から離れ、小さなレユニオン島にインド洋を渡ってくることができたのは、空を飛ぶ鳥だけでした。人間の到来の前、この島に住んでいた唯一の哺乳類は、大型のコウモリ、二種類だけだったそうです。島に生息していた昆虫は、いままでに絶滅してしまったものも、おおいそうです。

人間の入植は、この島の生態系にとって大きな変化をもたらしました。かつて、生息していたドードーという鳥や、ゾウガメは絶滅してしまいました。人間の到来と、人間によってもたらされた新しい植物や動物は、この島の概観を、すっかり変えることになってしまいた。

それだけではなく、現在も農業、現代の便利な生活が、おおきくレユニオン島の自然破壊を進めていることは否めません。

快適な生活をしつつ、自然の保護もしていくことは、可能でしょうか?そんな大きなテーマは、ここでは語れませんが、この美しい地球のエッセンスが詰まったようなレユニオン島の、今の姿を紹介していけたらと思います。

けぶる山とファンファン

参考文献・VAXELAIRE (D.) "Le Grand Livre de l'Histoire de la Reunion", Qrphie, 2003, p.20-21.
      DVD "Urhuaia - Nature, les forets, les terres oubliées, les survivants", TF1, Video, 2001.


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