インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

●レユニオン島の文化 誰が住んでいるの?



レユニオン島は、小さく、人口もあまり多いとはいえないのですが(海外県の中では一番多い)、世界中のさまざまな地域からの移住ががあり、ちいさなメルティング・ポット(人種の坩堝)です。ですから、さまざまな文化の切れ端がレユニオンの文化の中に溶け込んでいます。そして、この島は、それぞれの歴史をもつ異なったグループが、平和的に共存し、ミックスされた不思議な顔を持っています。


●<クレオル les Creole>
    クレオルというのは、もともとフランス語で、「植民地に生まれた白人」を意味します。レユニオン島では、転じて、クレオルというと、「レユニオン島で生まれた人すべて」を指します。



●<カフル les Cafres>


●<タムール、またはインド人 les Indiens ou les Tamoules>
    レユニオン島には、インド人、またはタミール人と呼ばれる人たちがいます。インドから来た、非イスラム教の移民たちのことをさします、実際に、インドのマラバル地方の出身でなくても、みんなひっくるめてそう呼びます。地元の言葉で、マラバル(les Malabars)という言葉があります。でも、移住時代の苦しい思い出を思い起こさせるせいか、あまりいい表現とされておらず、実際には、人の口にはのぼりません。

この人たちは、レユニオン島に、1848年から、1882年にかけて、移住してきた人たちで、当時の資料では、12万人。そして、現在、この人たちの子孫は、レユニオン島の人口の25パーセント、四人に一人の割合を占めています。

町を歩いていても、インド系の顔をした人は、とても多いのです。そして、サリー風の金糸を裾にほどこした、色鮮やかな着物を着た女性も、たくさん見かけます。サモサをはじめ、レユニオン島の揚げ物の食文化はこのタミール達から、影響を受けたものです。

長い間、彼らの宗教、ヒンズー教は、カトリック教会によって禁止されていたのですが、現在では、自由に自分達の祭りや文化を守っています。レユニオン島には、ヒンズー教の色鮮やかな、青色の肌をしたの神々が祭られているヒンズー教寺院を、おおく見かけます。今では、タミールの祭りは、島の中でも観光の、一つの大きなイベントです。


●<ザラブ les Zarabes>


●<シノワ または中国人 les Chinois>

●<マルガッシュ les Malgaches>

●<コモリアン les Comoriens>

●<ゾレイユ、またはメトロ Les z'oreilles ou les Metro>
    もちろん、地下鉄のメトロではありません! メトロとは、メトロポリタン(les Metropolitans)との省略で、フランス本土から来た人たちを指します。彼らは、クレオルたちの言葉が分からなかったり、土地に通じていなかったり、妙になまっちろいのでするので、すぐに分かります。同じ意味で、ゾレイユ(les z'oreilles)という言い方もありますが、あまりよい言い方ではありません。メトロが自嘲的にいうのが、よく聞かれます。

●<そして、日本人・・・? les japonais>



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: