全608件 (608件中 51-100件目)
1898-1928 大阪 東美卒師・藤島武二 パリ客死。百年ほど前の作家でなぜ我々は芸術だけて゛なく歴史などに囚われるのかと自問しながら、久しぶりの古いパリに慕った。1925年から二度渡仏して囚われた如く町や壁、ポスター、人物を鋭いタッチと黒い描線で一気に描き、多くを所蔵する大阪中之島美術館の作品を中心に大小143点を。東京では新婚時代から住んだ下落合のアトリエ村の自宅は区の記念館として近くの中村彝や林芙美子宅も保存されてるので時折行ったりするが改めて拝見するとゴッホみたいな明るい印象派風の作品から師のブラマンクのフォービズムに至る画家として6年間のプロセスが分かるような。結核の所為もあっただろうが最後は狂気的になり一瞬の生命の輝きに打たれる。二度目はモスコ―経由のシベリア鉄道というがさぞ寒かったろう。
January 31, 2023
コメント(10)
静嘉堂丸の内。卯年生まれの岩崎小彌太(三菱四代社長1879-1945)の還暦を祝って夫人孝子が京人形司・丸平大木人形店の五世大木平蔵に制作させて、昭和14年8月麻布の鳥居坂本邸(国際文化館)で祝賀会に披露されたもの。布袋と弁天なと゛七福神を中心に童子たちが鯛車を曳き楽器を奏で餅をついて寿ぎの宴を繰り広げる58体の御所人形の福運び。他に中国・明清時代から江戸明治までの縁起尽くしの所蔵の名品で正月を目出度く祝う。国宝「曜変天目」は毎回だが12-13世紀の南宋から21世紀まで瞬間タイムスリップをいつもできるが、油滴天目の倍の価格で、これが本物かコピーかどうかもケース越しに眺めるだけで手に入れた本人も春日局由来を一度も使わなかったというから。館内は温かくても 雪こそないが外は風が冷たかった。
January 25, 2023
コメント(8)
ART JAPAN TOUR 渋谷ヒカリエホール。今年四月で開業10周年で記念展、ここもオープン時以来だから久しぶり、高層ビル群が増えて駅も大改修なのでいつもながらごった返している。東急文化会館の跡地で今のデパートは商業ビル化してるので東急百貨店みたいなもので地下には東急のれん会があり、食を辛うじて守っているよう。SMAPの頃はかなり主演作品が多く忙しかったようで、独立やコロナ禍で暇だったのか200点余の大作から小品までカラフルで自由自在の落書き帳みたいでオブジェやコピーなど満載で黒と白のバックの部屋で抽象世界を楽しめるようになっている。やはり女性ファンばかりで、早々に宮益坂から青山通りを表参道までブラリ、青学はキレイなビルに変わり青山劇場は国から都でもそのまま 岡本太郎のこどもの樹も北風にふるえていた。8千歩。
January 10, 2023
コメント(6)
(1930-)第二次大戦後、戦争の爪痕と階級差別が残る50年代、英国ロンドンのチェルシーからミニ・スカート、ホットパンツなどを広め若い女性のファッションに革命を起こし世界中に広め女性起業家のパイオニアとしても、デザイナーとしての活躍を100点の衣服などを中心に振り返る。当時のビートルズやローリングストーンズ、ツィッギー、ビダル・サッスーンたちの「スウィング・ロンドン」とも重なり夫と友人の三人の最初のスタッフから、化繊の新素材などもうまく利用して化粧品からインテリアなどまで広く 自由に自分らしくのブランドを展開して成功を収めたもの、女性客がほとんど。渋谷は相変わらず若者でごった返しており、晴天でも空気は冷たく外国人も多くてコロナ感染拡大とウラハラで 密を避けながら足早に帰路へ。
December 27, 2022
コメント(8)
青空を見上げたら雲の動きが早過ぎて高層ビルが倒れてクラッとくるような眩暈がしたが持ち直しての毎度のブラリ。鴎外生誕160年・没後百年・開館十周年を記念しての文京区立鴎外館の森で。十歳で津和野から上京して60歳で委縮腎炎で延命処置も望まず森林太郎として亡くなるまで、その人生はユッタリ歩くか健脚で早く激走するかで、三通の遺書があったと。「渋江抽斎」の直筆原稿や鴎外宛書簡などを初公開。漱石子規晶子逍遥清輝光太郎虚子荷風廬山人不折小山内などのオーソリティを紹介しており 古くて熱い鼓動が伝わってくる。お上りさんを「椋鳥」と称したというが自らを「空車」と言い大きな大八車ではないとも、いろんなものに一日四枚の原稿書き翻訳など軍医として活躍したのだが。古典はアーカイブで保存され、また現代の新芸術もいいもの。
December 14, 2022
コメント(6)
丸紅ギャラリー開館特別記念展Ⅲ。日本に唯一の15世紀後半のテンペラ画の所蔵品を、5カ国を流転して1969年に英国から輸入して23歳で亡くなるシモネッタが来年1月に生誕570周年なので貴重な史料とともに たった一点の為の展覧で魅力を浮き彫りにするもの。新・正・和の社是で 古今東西の貴重品を輸出入する総合商社の原点とするなかのコレクションでこれまでいろんなカタチで国家形成に携わってきた証の一つで、円安ドル高の真っ只中でまさに資本主義と民主主義の影に商社ありかと。フィレンツェの春を連想させる。
December 7, 2022
コメント(10)
即、別世界に誘導してくれるシネマの夕べ。2022、米、露国反体制派の活動家アレクセイ・ナワリヌイの闘いを追ったドキュメント。2020年8月の暗殺未遂事件から生還して自ら、事件の真相と政府の闇を暴くがまた逮捕されるところで終わりシンボルの時を刻む。「KING RICHARD」ドリームプラン 94回アカデミーの主演男優賞のウィル・スミスが物議を起こしウイリアムズ姉妹のロスの少女か゛フロリダへの女王への独自のサクセスストーリー再婚同志で前妻の二人の娘も。アートシリーズで「THE LOST LEONARDO」2021、デンマーク、仏、ダ・ヴィンチの幻の傑作が史上最高の510億円で落札されたサルバトール・ムンディの本物が否かを。「MIJIN REMBRANDT」2019蘭、名画を巡る画商、貴族、収集家たちの愛と欲の人間模様。「THE PRICE OF EVERYTHING」2018、米、現代美術の価値と価格の謎をコレクターと作家、画商から光と影のバブルを追う。よのなかねかねかなのよ。
November 30, 2022
コメント(4)
世紀末デザインの世界、共立女子大学博物館で,19世紀後半にヨーロッパでアールヌーボーや芸術運動がありその一つに「ジャポニスム」.浮世絵などが゛西欧のデザインなどに影響を与え印象派の絵画でも有名。特にきものの形状を模した室内着やガウンは19世紀末以降、日本の美術品を扱う英国「リバティ社」て゛販売され流行を起こし、ウィリアム・モリス商会のカーテン生地や書物、版画、ティーセットなどを紹介。学園の創立130周年に新設され、和と洋が出会う きもの、漆工芸、西洋服飾、ガラス工芸を収蔵しており、図書館地下一階の瀟洒ギャラリーなので見逃してしまう。千代田図書館はビルの9Fにお濠も見渡せ静かでモダン。九段会館テラスのバタフライパークはいろんな植物が彩りソバの昭和館は「乗り物のある風景」の写真展で、鉄道、車、高速、新幹線のモータリーゼーションを辿りここも戦争事情が。
November 8, 2022
コメント(4)
明治大学 米沢義博記念図書館・現代マンガ図書館1階「矢口高雄」展1939.10.28-2020,11,20そうか誕生日なのかと、横手市生まれで高卒後羽後銀行に勤め、退職し上京して漫画道へ、「横手市増田まんが美術館設立。大いなる自然と野生をダイナミックかつ精密に 模索し独創し ふるさとを思い夢を描いた仕事を原画で振り返る。その昔新鮮で巧みな画風に惹かれて読みふけったので。ここは国内で最大級の蔵書のマンガ専門図書館で27万冊以上の内記稔夫コレクションを前身として、内記氏の後輩の 米沢義弘氏が遺した まんがとサブカルチャーの資料の14万点以上の資料など両者を2階で閲覧出来る専門図書館で、母校の明大に寄贈したもの。大学では将来「東京国際マンガミュージアム」を計画しておりその先行施設なっている。国内にも出身地のマンガ家の美術館か゛出来て楽しめるがここはその貴重な多くの作品との出会いの場かと。
October 28, 2022
コメント(4)
新橋 日赤前の東京美術倶楽部。この金土日 1999年からの恒例だが、今年も出店希望が激戦のなか、苦渋の抽選で出られない老舗もありながら 新旧多くの店舗とお客でに賑わっていた。やはり伝統的な わびさびの古美術品が中心で焼き物軸絵画で好事家の関心を誘っているが、時代はネットロボットITなどへの進化のなかでも 強く古きものに惹かれる精神世界も分からないわけではないが、現代美術の進取の気性も忘れ難く 思いは更に強くなったりする。まだ続く侵攻でウクライナの文化財も破壊とユネスコの発表で7つの世界遺産も懸念され、長きコロナの拡大路線でのソーシャルディスタンスで 売り立てオークションが業界の主で中止や延期されてきたことは停滞しかなく、政治経済力による世界平和が来ないことには 幸福社会の実現も遠のき アートの目指すところも。
October 15, 2022
コメント(5)
日比谷図書文化館、1908-1982、新潟県柿崎村生、中村彝に憧れ、太平洋洋画会研究所に学び中村不折に師事し、会の講師も務め戦後は洋画家として示現会に所属し人物画を得意として小学館他の学習雑誌などで25年にわたって 明るくかわいい男と女の子の表紙を描き続けた。この画家は知らないが、この絵は昭和生まれならみんな知っているで小学館の月刊誌などでおなじみで、めばえ、幼稚園などでも書いておりそのキャンバスに描いた原画の表紙絵と原本の雑誌とのちに流行った付録などもズラリと大展示して、大正11年(1922)に小學五年生、六年生が創刊されて100年目ということで追体験の懐かしみの記念展。日比谷公園は伝統的にイチョウの木が多いのか今は銀杏が多く落ちて踏みしめながら、ここは400年位前伊達政宗終焉の地というから 薔薇の花も綺麗に日差しに輝いていた。
October 4, 2022
コメント(8)
1904-1998,84歳没、ロス生まれ日系米国人、コロンビア大卒、彫刻家、造園家、インテリアデザイナーなど多才に活動し日米に美術館があり定期的に回顧展も開かれる人気作家、小さな「あかり」の提灯や遊具、ソファなどの作品が多く残り、なぜか意志薄弱なためか大きな彫刻の流政之など特に惹かれ、この世相を見るにつけても猶更その思いを強くする。大学では野口英世と出会い薫陶も受けて、複雑な人生ながら差別やアィディンティティなどと闘いながら世界各地で創作し 芸術で混沌とした時の秩序の在り方を追求し、高松市の牟礼て゛石匠と出会い終生の処点とした。最後で最大の没後17年の歳月で完成した札幌のモエレ沼公園はアートと自然の創造力の地球を彫刻した男の無限の融合がのぞめる。
September 23, 2022
コメント(4)
狩野派も それ以外も―館蔵品展で ヒグラシとすいっちょんの鳴き声の森の中を抜けながら150~300年も前のコレクションを 一人二人三人の小人数から大勢賑わう群像まで展示を分けた構成で毎度お馴染みの作品ながら、何度見てもその時の感性で味わいも違いながらゆっくりと涼しく楽しめるのもまた酔狂な極楽。長年に渡る保存なので特に軸物などは劣化が少なくても織皺や変色などは否めずも経歴とはそんなものかも知れず時代を思いを馳せまだ鑑賞できればで額製などは綺麗なもの。かっては着物姿で今の洋服とは生活様式も異なり帯刀ちょんまげスタイルや大吉原や蘭学出島シーボルト到来の時節で、その作家は風俗を的確に捉え、同じ肖像画でも現代の露北中などの顔役とは違い過去からこれからの社会の構成はどうなっていくのだろう、この密と空の距離感は またもや戦争や感染病からは逃れないのかと。
September 11, 2022
コメント(8)
毎度の凸版の印刷美術館へ。土曜だけはVRシアターがあり、南米ペルーの首都から400kmの世界文化遺産で、巨大過ぎて上空からでないと全体像が分からず2千年前の古代文明で広大な砂漠の大平原に雨乞いのためか豊穣を願い神への祈りかで作ったようでセスナ機から眺めた感じのCGで人体やハチドリサルコンドルなどを線状に掘って表現しているのには驚いた。常設展は一部工事中で印刷の出版の歴史解説で家康の関ヶ原合戦の頃は印刷と出版も黎明期で天皇や大名たちとの戦国時代だったらしい。企画展は「知っているようで知らない!本のいろいろ」で本づくりの基本の丁合や製紙、あじろ綴じ、製本など見本を手に取って観賞できる構成になっている。ギネス登録の世界一大きな本は漫画「巨人用 進撃の巨人」で、見えないような一番小さなマイクロブック「四季の草花」なども展示していた。限りないデジタル化の未来は明るいのだが、現実は歩調が伴わず、今日の天気みたいな温度差が。
September 3, 2022
コメント(4)
ー生誕160年没後100年-コレクション展、炎天下本名は涼しそうなので森林太郎を偲び毎度のブラリ。津和野から10歳で家族で向島に転居して60歳で亡くなるまで17回引っ越して30歳の時ここ千駄木に構え30年間住み、観潮楼は火事で焼失するが戦後図書館などを経て現在までの経緯。家族と住み陸軍軍医そして作家の創作の二足の草鞋を履きながら多くの仲間たちと歓談した憩いの場は先月の7月9日命日百年目の森。医学の道を究めようとすると文学を進められその気になると今度は医学が求めているとかなり苦悩したようで、近代小説の父と称されるが翻訳が半分以上占めるところに業績があり、やはり同時期の漱石や作家たちとは異彩を放っていた。まだ夏休みの街並みだが、酷暑と感染と戦いは続く。
August 16, 2022
コメント(6)
Bunkamuraザ・ミュージアム 1925-2018,5,92歳享年 福井県出身、東大卒業後昭和電工の研究員として勤めながら藤沢に住み、川崎でセツルメント活動に尽力して、自作の紙芝居や幻灯を披露して、一緒に子供たちがどんな興味か゛ありと゛う行動するかの児童心理を研究して日本を代表する絵本作家になった軌跡を。33歳の時「だむのおじさん」でデビューして「だるまちゃん」シリーズは41歳の時はじまり、47歳で退職した時の「からすのばんやさん」まで二足のわらじ、伝承の民話や郷土玩具を題材にした心温まる世界て゛独特の顔や姿を繊細に描き愛された、綺麗な風景や花の安野光雅とは対極のタッチで、子供の頃から絵が好きでダビンチや西洋絵画に惹かれたが家庭のために工学者を目指したといい、最後は海地球宇宙の壮大なテーマに取り組んだ未完のメッセージを。夏休みで子供向けの企画があちこちで開かれており楽しめる。
August 4, 2022
コメント(8)
「暮らし、機能、たくましさ」東京ステーションギャラリー。太平洋戦争へと傾斜を深める頃1933年に来日した独の建築家ブルーノ・タウト、民芸運動の柳宗悦、1940年招聘された仏のデザイナー、シャルロット・べリアンを中心に、東北に向けられた複層的な「眼」を、当時後進的な東北地方が豊かな文化の揺籃の面もあったことを検証するように、今更で、渋谷の民芸館のお引越し巡回展の感。タウトが三度続けて東北を探検し、特に秋田の版画家勝平得之との熱い交流と彼の指導した作品日記や桂離宮など感動の著作を、二部では柳の収集した民芸品と志功や芹沢の作品など、Ⅲは郷土玩具の王国としての11係種という こけしや玩具、最後に画家「吉井忠」の山村報告記で美術文化で活躍した絵画や著作で風土を忍ばせる。コロナでなくとも熱中症で倒れるような炎天下だったが当時は特に秋田山形は雪害の国策で大変で今とは信じられないほどで 衣食住にそのしんどさが民芸に反映されたものとここて゛も 人と自然の永遠の存在と闘いを。
July 23, 2022
コメント(8)
竹橋の丸紅東本社に去年11月開館した丸紅ギャラリーの記念展第二弾。近江麻布の持ち下がり業に始まり染呉服商から総合商社と拡大してきた丸紅はコレクションの一つの約600点の染織図案の江戸前期元禄の頃から現代までの着物で流れを紹介して貴重な伝統の保存と未来への継承のために社会貢献とメセナ活動の発信の場と。確かに人や風景は変われど文字や着物は同じで京の業界のトップの新意匠を創意工夫して能装束友禅染江戸小袖刺繍などの美術品を百貨店などで販売してきた実績、アートビジネスも先駆けとして約300点も蒐集し日本に唯一のボッティチェリ「美しきシモネッタ」があり12月から公開予定。まず顧客ありかモノがあるかどちらが先にせよミサイルや水まで仲介業として世界をまたにかけて取り組むの永遠の使命かと、大正15年の羽二重の歌麿の浮世絵を型染めしたのが印象に。
July 19, 2022
コメント(10)
毎度の企画展のブラリで六義園近くの並木道は熱射のなか百日紅の赤ピンクが見事に咲き乱れていた。百万冊の所蔵本のなかから今回は日本語の発展の流れを書物や資料で紐解くもので、普段から当たり前に使っている日本語だが時代により変化進展がありながら今に至るもので興味深かった。一階のオリエントホールでは海を越えて世界に紹介された日本文学の名作の翻訳本を紹介してドナルドキーン氏などは三島を始め多くの作家の翻訳は有名、いろんな作家が各国の言語で発売されている数には驚く。二階のモリソン書庫では明治の頃のちりめん文庫の日本昔噺などを紹介。世界の言語はものすごい数で日本でも上方江戸京、琉球からアイヌまで各地の方言も交じり多彩で 古くは古事記、日本書紀、万葉集などから現在までの書物で辿り ペルシャ語とアラビア語は違い、隣国でも中国朝鮮日本語もそれぞれで、最初聖書は旧約はヘブライ語で新約はギリシァ語で書かれ巨大な本が陳列され、漢字仮名などは読解できず 歴史は深すぎるし今更とただ汗をかくだけ。
July 9, 2022
コメント(6)
かの寺山修司の詩集「五月の詩」で「いろんなとりがいます/あおいとり/あかいとり/わたりどり/こまどり/むくどりもずつぐみでも/ぼくがいつまでもわすれられないのは/ひとり/という名のとりです」小鳥が自由に飛び歩く姿の様な自然の世界をだが、まさに地球は壊れてきたかのような事態の戦争から灼熱の気候ではなかなか住みにくい世の中でマスクて゛は呼吸さえ苦しくなるようで、果たしてどう進んでいくのか未来の鳥たちはと。SDGsとCO2ゼロと掛け声だけは大きくても真逆の多くの現象には禍も自ずからから転じて幸いなるも幻。you are fired.と前の米大統領みたいに首をきれないが今はFIREで財政独立退職早期の英語の頭文字を合わせ、経済的に自立し早期退職することを意味しているが、資産家ならずも一代では至難の業であろうと。What a wonderful world.は唄だけかでボヘミヤンが虚しく響いてい来る。
June 28, 2022
コメント(6)
篠田桃紅(本名満州子)1913.3.28大連生(本籍岐阜)ー2021.3.16 107歳、青梅市 2015年発行の新書版で450万部のベストセラーを今頃読了。書家として水墨の前衛から抽象画(墨象)で高く評価されて、著名な国内外の美術館などに所蔵されあちこちでお目にかかり映画の篠田監督は従弟、国際的に活躍され自由闊達な表現でシャープな感覚は素晴らしく「人生は一人でも面白い」と唯我独尊。印象的な言葉は「朝目よし」で朝の起き抜けに最初に目にした事柄で一日の吉凶を占っていたという折口信夫の本からで、確かに毎朝侵略戦争やミサイルや地震で目覚めて、悪夢でうなさられた後の現実では。また米国の高名なキュレイターから絵には題名が無いことで、自分の感性が失われ作家とも会わない方がと。当時好きだった文学者の漱石芥川太宰など早死にしてしまい残念でならないがそれでも時代と永遠性かと、「これでおしまい」が最後の著作になる。
June 5, 2022
コメント(6)
日比谷図書文化館。仏文学者の12年間にわたりANAの機内誌に連載されたものを19世紀中心にロマン主義時代の挿絵本、地誌、風俗画、新聞、雑誌、グラフなどの資料144点のコレクションをカテゴリーに分けて展示。仕事とはいえフランス古書収集に惹かれて40年以上で自己破産寸前まで行ったこともあり、自分の中にはaの収集家のデーモンと異なるbの表現者のデーモンがいてその目的のためひたすら稼ぐオートマティズムが成立して見事にコレクションも相成ったということ。2011年練馬区立美術館17年群馬県立美術館18年庭園美術館でも展示をしたり、最初に値切って購入したパリ景観図からのめりこみ200年前のものもあったから、ラ・フォンティーヌの寓話、メーテルリンクの「青い鳥」など、石板、木口木版、大小いろいろで、視力が弱化してる者にはこのような書籍など字の細かいのは眼鏡を変えたりして忙しいのが。日比谷公園ではドイツビールの祭典オクトバーフェストがにぎやかで軽く喉を潤しながら。
May 28, 2022
コメント(8)
1922-2015鳥取県境港で育ち、ゲゲゲの鬼太郎、悪魔くんなど妖怪研究者としてあまりにも、ラバウルで戦傷して左腕を失い 武蔵美にも通って紙芝居画家から貸本漫画家に転向し、敗戦後の混乱期を乗り越えてきた足取りを 九段下の「しょうけい館」の企画展。右翼でもニューライトでもないノンポリでもこの千鳥ヶ淵から九段上、靖国あたりは毎度のブラリコース。子どもの頃の「戦争ごっこ」は幸せだったが本物の戦争はつらいことばかりだったと述懐し南方の土人生活の崇拝者で憧れもあり戦地では「地方人」として上官にビンタを連発されたのも忘れられず。白衣の募金も体験して貧しくて胃だけは丈夫でオカラ寿司がおいしかったと。「昭和館」では1943年からの昔映画館でよく見たモノクロの「日本ニュース」を 大東亜戦争、吉田茂の新憲法、二重橋の血のメーデー、紫雲丸の修学旅行生の沈没など令和に変わろうと同じような事件ばかりで 戦後は終わらないのかと 沖縄返還50年。
May 17, 2022
コメント(8)
渋谷 ザ・ミュージアム、1932-コロンビア、メデジン生。ル・シネマで同時に彼のドキュメンタリーも上映中。人や動物、花や楽器、果物など静物までふくよかボリューミーぽっちゃりと素朴て゛ユーモアあふれる ボテリズムで人気があり、今回は26年ぶりの3度目で彫刻はなく絵画だけ。独特の画風のきっかけは若い時のマンドリンの穴を小さく表現したら本体が大きくはれ上がって見え存在感を直感したという、特に人体は首や腰尻足首が大きくて目は小さく離れて鼻や口、胸は小さく可愛らしく大胆で明るいタッチで個性的かつマンガみたいなのが現代受けしているのかと。20代はヨーロッパに渡り模写などで古典を研究してから世界一危険な国メキシコに戻りそしてNYで一躍認められ90歳の今も活躍している。内外とも衝撃的なニュースだらけの昨今好みはあろうが 豊満な人生もたまには。
April 30, 2022
コメント(8)
デジタルメディアが台頭する現代社会において、ご多聞にもれず印刷出版界も転換点を迎えドイツのマインツ市にあるグーテンベルク博物館から世界へ「Mainzer Impuls」という未来に向けての、活版印刷文化の保存とその賛同者の署名運動を始めて、そのコーナーが毎度の凸版にあり「印刷博物館」へブラリ。戦時状態の現況ならずも生活から貴重な文化遺産まで破壊されるだけでなく、文明の進化でアナログからデジタル化で毎日報道されるのはSNSなど活字より即時で廉価便利過ぎるのは郁子なるかな。活字鋳造印刷の三大文明から職人技術の進化で経済教育宗教文化などを担ってきたがITやAI革命などにり伝承も難しくなっていると大手企業さえが深刻な問題というから570年以上の伝承のSDGsを。プロバガンダの戦争、勝利だけではなく本当の平和と幸せを伝える印刷のグランドファンディングと。
April 21, 2022
コメント(6)
「安部典子」In the Room展。新宿もこの画廊も久しぶりで陽気に誘われて1漫歩。青春の遊び場で歌舞伎町とか懐かしく歩いたか゛ラブホテルとホストクラブなどは相変わらず、花園神社ゴールデン街も。やはり変貌したのはコマ劇場で高層のホテルと映画館などの複合ビルに、ミラノ東急も大きなビルを建築中で風俗と雑多な危ない雰囲気の新宿ブルースかな。こんな場末をふらついいたとはアンビリバボー。オープンして60年以上になる写真家中平穂積オーナーの老舗のジャズ喫茶「DUG」で喉を癒し今時煙草OK懐かしのスィング。標題の展覧会は紙の切り絵ならずカッティングで幾重も積み上げた紙を縦の時間軸、横は現在に見立て地形図のように穴をあけたりしたインスタレーションで室内に配置して空間構成するものでおもしろい新進作家、埼玉生まれ武蔵美出NY在住と処点に活動中。中村屋も120年以上の歴史か。
April 9, 2022
コメント(4)
冗長だったが映画ファンには堪らずロスにも行けないので生中継を。日本映画も4部門にノミネーションされていて外国作品賞をおくりびと以来13年ぶりに獲得、「drive my car」長い映画で見てないが暫く後か。007ジェ―ムズ・ボンドも60周年、ゴッドファーザー50周年で早いもんで最初の感動も忘れられず、ボンドの主役も6人代わってボンドガールもいっぱい今度はディズニーが製作とか。新作やリバイバルとかスターもドンドン代わりゆき大型動画の娯楽作品で魅せるのは他の芸術とは違って外せない。勿論オスカー獲得が目標設定ではなくそこまで至る創作総合力の衝動が第一で世界を魅了する媒体だろうと。一時テレビ進出の頃は危ぶまれたが配信も加わり、国内の興行収入ではアニメが毎年トップに連なるのも趨勢かなと。文化の輸出入も偏っては半減する自由社会。今年もハプニングがあり盛り上がった。
March 28, 2022
コメント(9)
ジャズのスタンダードナンバーをセロニアスモンクで聞きたくなり、河津桜から染井吉野に確実にバトンタッチのリレーでいろんな木花が咲き始めてブラリも弾みこのまま暖かくなることを。ジャパンイレブンのサッカーはアゥェイのシドニーで2点終了間際に奪取して世界杯を7年連続7回目をラジオ観戦で、歓喜の応援と勝利を。今時は放映権問題でテレビでやらずサブスクで、かってはTVも見ず遊んだりそれで映画を見てライブを楽しみステレオをせっせと聴いたもんだと嘯き、五輪やマラソンなどに続いてアフターコロナのイベントがこれから順調に進むことを願い、どこかでいつも戦争の歴史は続いてきたが ウクライナ停戦が気がかりでも露や北の改心は届かぬやるせない思いなのかと。まことにスポーツや芸術など最初に犠牲になり、また復興するのには長きがで 本当に学習せず懲りないものと。
March 24, 2022
コメント(6)
室生犀星没後60年記念展「芸術家村だった田端を文士芸術家村にした二大巨頭ついて比べてみました」田端文士村記念館。テーマだけで文になるほど長く、因みに今日は芥川の誕生日で小林秀雄の命日タイトルがこうなるのも必然。現実は有事だらけで過去にシアワセを辿ることしかないのも悲しき運命で、芥川を文明紳士と三歳年上の犀星を自然児と称した萩原朔太郎は性格が真反対の友情は君子の交わりと評し、共通の俳句や骨董の趣味もあり同じ端ヤンで水辺の作品も多くてそんな謎を紐解いて面白い。芥川に焦がれた太宰の三鷹の展示室と認めた漱石の所縁の関係で新宿歴史博物館の三館同時協働企画展示を開催しており好事家には堪らないもの、上野に1889年美校が出来て板谷波山を始めとして明治中半日清勃発の頃から大正昭和の終戦まで110人以上芸術家が激動したというから、さすがに歴史は尊く美しい。
March 1, 2022
コメント(6)
ふるさと歴史館30周年特別展ー「太田備牧駒籠別荘八景十境詩画巻」の二巻の巻物で、江戸の大名・太田資宗の駒込屋敷からの眺めを八景、屋敷内の見どころを十境として、詩は儒学者林鵞峯が詠み子の梅洞が墨書し、その詩文をもとに絵師狩野安信が描いたもの。詩巻は全長約6m画巻は約11mに渡る長大で今回と三回陳列したが全部の公開はまだで今後の課題。何しろ350年位前の作品なのて゛変色してシミなと゛もあるが大事に保存されて、不忍池、江戸湾、湯島天神、富士山、武蔵野、筑波山、隅田川等の眺望を描き、屋敷の庭園の草花で季節を伝え当時の様子が伝わる。ここは区のかっての暮らしの博物館で所縁一葉をはじめ文学者も多いので同時に紹介している。この太田家の屋敷は一部区に寄贈され 千駄木ふれあいの杜に。この頃から中国文化の影響がかなり強く、やけに江戸の風も冷たいブラリかな。
February 17, 2022
コメント(6)
ザ・ミュージアムへ昨日からでネット予約でも土曜のせいか混んでいた。Joan Miro(1893-1983)バルセロナ生まれでピカソやダリと並んですっかり古典になってきた。日本の洋画はゴッホを始めとしてルノアールなど印象派以降の作家に強く影響を受けその後のミロなと゛のシュルレアリスムが紹介されたが、逆に向こうでは戦前からジャパニスムとして浮世絵や陶器などが人気を集め相思相愛の文化嗜好が共通したところもありミロも心酔した一人。明快なタッチはモリカズと共通したところもあり楽しく、民芸をはじめとしてちりめん絵大津絵、生け花、書など日本の作家たちと交流し特に詩人の滝口修造とは親しく交感し作品も公開している。国内外の有名美術館の所蔵品140点て゛紹介、関心を持ってもう半世紀以上かと深い感慨ばかり一時間のショータイム。
February 12, 2022
コメント(8)
展、毎度の駒込の 東洋文庫ミュージアムに。このような専門美術館は所蔵コレクション中心なので企画は似たようなものが多くなり学芸員も苦心惨憺工夫にさぞで゛、ファンの方にはたまらないが教養のない自分などは復習したり示唆をまた受けたりするので興味深くなる。紀元前のオスマントルコの時代から多くの人種、思想、宗教、文物が往来しユーラシアの東西南北を結ぶ草原のルート、砂漠に点在する街やオアシスの道として、また地中海からインド洋東シナ海への海路などと 文化文明が交錯し壮大で広大ななかで紛争もありながら今に続き 新シルククロードを創生しようと一帯一路の思想が幅を利かせているのも由々しく旧態依然。蔵書の古文書で辿る道なので仏教伝来のルーツも時間はゆっくり流れているような2千年の雰囲気もで 未来の展望は限られてきたので 遠い過去の歴史を確かめても感染症の糸口にはならないよう。
January 27, 2022
コメント(6)
北国は冬の嵐で大雪のようで、関東も晴天の寒気のなか団子坂上の毎度の鴎外(1862-1922)の記念館に。今年は生誕160年没後160となり特別展として生涯や職務、文学や美術なと゛の緒分野の業績を写真を通して紹介するもので、こちらはもうネタ切れかと思えるほどで長く続けていると新味を出すのはしんどいのかなと。当時はみんなモノクロームなのでAIでカラー調整してリアル感を出したり、「おれなんぞの顔は閲歴が段々に痕を刻み附けた顔で、親に生み附けて貰った顔とは違ふ」とも自負している。10歳で親とともに津和野から上京してから東大に入り28人中8番の成績で卒業して陸軍からドイツに留学して軍医として日清、日露戦争に参戦しながら文学と両立成功して60歳で永眠するまでをプレイバック。駐留米軍から発した新型株に何と法外なと慨嘆したことだろう。
January 12, 2022
コメント(8)
印象派のオスカー クロード・モネ(1840-1926)を眺めると百年以上前も満更でもなく新日本印象派は世相だけでなく美術の潮流なども過ぎ去ってしまってから分かるものかと。パリから二時間半のノルマンディーの港町ル・アーブルで育ちパリに出て画家を目指しサロンを落選しながらも83年ジベルニーの小村に移転し家族10人と暮らし二度目の妻や長男を亡くし最後まで過ごした。超一流の批評家て゛後に首相になったクレマンソーと親しく、アトリエ船をつくって水上から自然模写をしていたが庭いじりが高じて19の花壇を創りるまでになりモチーフがシンボルとなり睡蓮や柳の連作となり、戦争と平和を経て成功を収め晩年は光を求め失明に苦しむ。セーヌ左岸にオルセー美術館があり死後対岸にオランジュリー美術館が出来両方で多くの息吹が楽しめる。モネの庭は財団が維持保存し、日本でも高知県の北川村に第三セクターの模した池が再現されている。アートも次代へ。
January 10, 2022
コメント(6)
渋谷のBunkamura ミュージアムに。平日でも賑わっておりフィンランドと言えばヘルシンキ、オーロラ、白夜、ムーミンとサウナ、マリメッコ社位しか浮かばないが、ジェンダーギャップ指数では世界156カ国中アイスランドフィンランド(人口約555万人で114位)ノルウェーの順の先進なので、学ぶことも多いのかなと因みに日本は120位で政治経済教育の水準で特に政治は147位とタマゲタもの。1917年以降ロシアから独立して戦前から戦後まで眺めると女性の活躍が多くて木材以外は乏しい資源のなか国造りのために、日本は民芸が百年というが、豊かな自然美から創造力によって独自の陶芸ガラス布などの作家と作品群で辿る。国土の7割が森林で18万以上の湖で森と泉の国、2018年から21年まで4年間連続で国連の世界幸福度調査でNO1というからそ福祉国家の実力が。
December 21, 2021
コメント(8)
「ドラえもん」の「藤子不二雄」は藤本弘さんと安孫子素雄さんの共同ペンネームで40年近くのコンビで傑作を作り出し、二人の出会いは小学5年で、寺の長男の安孫子さんは父が亡くなり転校してきて仲良くなりマンガを描き始め高校になると合作したり、卒業でお互い就職したものの漫画家目指して一緒に上京活動し、96年に安孫子さんは亡くなるまで今に至る すごい出会いと友情かな。「アンパンマン」の生みの親、「やなせたかし」さんは、戦争体験が背景になっており、生い立ちで5歳の時父か゛亡くなり、2歳下の弟は叔父に養子に引き取られ、その後やなせさんも預けられ すぐに迎えにくるといった母は再婚して新生活をと。明るい楽しいやさしいマンガからは想像もつかない苦労が、そこにはやなせさんの求める空想の感性があったのかと今更ながら。23年には愛・地球博の跡地に ジブリパークが開業予定で「耳をすませば」「となりのトロロ」「もののけの里」などの宮崎ワールドが再現され、子供たちにまた夢が。
December 10, 2021
コメント(8)
新年の10日まで、板橋区立美術館。公園の黄葉もクライマックスでBBQをやってるグループもおり好天の日曜日に人出は多いような。Paul Cox 1959-フランス在住の現代作家でポップで明るく分かり易いので三密防止に関わらず入場者も多かった。絵画グラフィックデザイン舞台美術をはじめ多くの分野で才能を発揮し、日本でも古事記や天岩戸などに魅かれたり広告や絵本などで幅広いファンを集める人気作家。鮮やかな色使いと軽やかな線が親しみやすく遊び心に溢れているいるところも。この企画も世界的にパンディミックの前から進行しながら、中止や延期も考えられたが「制限から創造が生れる」という作家自身の強い意識からオンラインなどで開催にこぎつけたという。近作の大きな風景画、劇場のポスターなどるからポジティブなメッセージが感じ取られる、たまには ほんのりと。
December 5, 2021
コメント(6)
ブタペスト国立工芸美術館名品展 パナソニック汐留美術館。土曜日の昼下がりで小ぶりな所なので混雑しており入場制限しながらで、150年前のハンガリーの首都への旅、昔一度訪ねたが安いツアーの寒い時で雪が降っておりあまり出かけなかった記憶が。鎖国以降1900年のパリ万博にかけて日本の工芸品は大きな影響を与えながらも逆に輸入品などの貿易振興は今日まで続いて。英国のミントン、デンマークのロイヤルコペンハーゲン、仏のエミールガレ、ドーム兄弟そしてNYのティファニーなどのボーセリンファイアンス、陶磁器ガラスなどの西欧の名品の精華から辿る。東西とも自然の花や鳥を題材にしながらもアールヌーボーこそ形態は違っても金銀彩の輝きや器は共通点もあり愛される美意識の要因が秘められているものと。複雑な北欧の地形もここアジアも同じで政治的歴史は続いていくのだろう。ここの所蔵品のルオーの活躍も70年前でもう古典になり、あの厚塗りのタッチはまさに焼き物やガラスみたいと。
November 20, 2021
コメント(6)
喧しい皇居国会周辺、新内閣誕生のなか北の丸公園から竹橋の国立公文書館へ。隣りの近美では「民芸」で、こちら開館50周年、公文書管理法10周年記念展。古文書は同じ題名や内容でも印刷した時期や持ち主が異なれば違う来歴で、本の形や紙の素材、筆跡や蔵書印、果ては書き込みや虫食いなどいろんな手がかりからその歴史や文学の来た道を辿る書誌学で、コレクションの内閣文庫から謎解きを探ることで,好事家にはたまらないだろう。平家物語、源氏物語、太平記、百人一首などの写本、活本の貴重な資料の膨大な蔵書が後世まで残っていくものと。28年には国会前庭に憲政記念館とともに新築する予定。九段の昭和館では「1946明日へ」の写真展で戦後の昭和21年の社会の様相を、女性の参政権、労組、さっき見た憲法が公布された年かと 靖国の秋空を見上げたらクジラみたいな飛行機や、ヘリも賑やかだこと。
November 12, 2021
コメント(4)
芸術の秋 陽気に誘われて一番町や麹町も懐かしくアートブラリで知りあいの画家 長谷川資朗氏が紀尾井町の文春ギャラリーで今週個展をやっているので歩き回って久しぶりの12000歩。西洋画の油彩で日本画の主題と思われがちなテーマを独自の主観で捉えて森羅万象を形象化した 文様を女性や花とともに表現する。このところパリやドバイの展覧でも好評を収めており、非常に繊細な制作で時間もかかりで大作は少なく白い胡粉の画面に金銀の箔などを混ぜて彩り鮮やかに新感覚の大和絵の再来かとも。若い時はどうしても絵画に限らず西洋文化などに憧憬したり現地に足を運び学ぶのだが、少なからず違和感も隠せず西洋ではなく東洋美に回帰することもあり 日本の風土に魅かれると生まれた仙台て゛黙々と制作してると。ご無沙汰してると半蔵門からの番町屋敷界隈も変わっている。
October 20, 2021
コメント(6)
両国駅から国技館通りを真っ直ぐ行くと京葉道路で交差点に回向院があり鼠小僧や力士慰霊の力塚を参拝してから、隣ビルで 原作者の つかこうへいが62歳で亡くなってもう11年 演劇界に大きな軌跡を残し多く脚本家や俳優などを育て、その作品を定期公演している 9project のvol.15がこの三日間両国の シアターXカイ へ。久しぶり会ういつもの友人と観劇で昨年の予定がコロナ禍で公演中止となり満を持して、シンプルなステージを大音響の音楽と激しい長台詞で息もつかせぬダンスならぬ殺陣の展開で役者の真剣勝負が見もので楽しませてくれる、映画でもお馴染みでキリスト教と仏教とヤクザの生き様のトライアングルを笑いペーソスで躍動。徐々に街の人出も多くなり地震などの災害の続、再炎だけはないことを青空に祈るだけ。
October 9, 2021
コメント(6)
漫画の{進撃の巨人}の巨大な本でギネス記録で最も小さな本は拡大鏡とセットの本で常設展の入り口に展示しており珍しいものを鑑賞できる。当てのない時はの凸版の印刷博物館の探訪でいつ眺めても印刷の歴史から文化を即体験できるところなので古くて新しい発見が出来たりで面白い。企画展はデザイン関係なので似たようなものが多いが今回はー日本のパッケージ「縄文と弥生のデザイン遺伝子」複雑とシンプル展ーで 最近の実際の商品を「美・象・欲・愛・用」と大胆かつ独断的に分類して陳列し その意義と可能性を約1万5千年前のカテゴリーから辿るもので、最後はどちらが好みかとアンケートの印を取っており半々のデータが押されていた。個人的には弥生に押したが 売らんがための包装も限りない美意識の独創表現体であり絶えず進歩していると。
September 28, 2021
コメント(6)
磯山憲一郎1965我孫子生、早大卒 世田谷住 商社マン時代から文筆も、現在は東工大教授。2009年141回芥川賞受賞作、偶々手にして短編なのでイッキに読めて淡々としたタッチ製薬会社のサラリーマンの男が来し方11年間の女性遍歴を語り一念発起して自宅を建てることに建築家が一家言で「家は人間より脈々と寿命が長いもので最高の資材が手に入るまで作らない」とか任せて、米国に転勤して仕事しながら「人類の最大の発明は車やPCでもなく抗生物質」と20年間来し方をこれといった固有名詞も風景描写がなく これがかと驚きながらも、芥川賞は販売作戦で年に二度もあるのでもう86年間の歴史で全185作品というから全然未読なので皆目分からないが時代の新感覚の一つだろうかと。作家も作品も文学に関わらず芸術世界は深く広いので、その厳しさと輝きには深く畏敬しながらも、次々と出てくるる最高の著作権料はと下世話ことは置いといて「鬼滅の刃」もスゴイなと。
September 17, 2021
コメント(6)
ー変化する役割と広がるデザインー昭和館特別企画展、右翼ならずもどうしてもの靖国九段あたりはのブラリで。ネットやテレビのない時代に、広告・告知・宣伝としては最大効果のポスターでここには3500点所蔵されておりその多様性をさぐる。技術的にもに初期のリトグラフからオフセットそして印刷写真製版と進んで、今は選挙の時大々的に顔写真の存在価値を発揮していつまでも壁にあり美的ではないものだが、原点は美人画から発展し、戦中は国策宣伝、戦時体制の強化ら、戦後になり復興と公共広告と商業デザインの進展そして東京五輪やオリパラの高揚につながった歴史が。ステープルファイバーはスフ、パラプレシアがパラと、ヒマはヒマシ油、蚊帳は麻製でマジック洗濯機など知らなんだ。週刊新潮や文春は電車の中づり広告を止めたとか駅の売店も減りスマホばかり見て販売効果もないので、駅や車内の宣伝ポスターも少なく目の毒気の毒やり場にサミシイ。
September 4, 2021
コメント(6)
東京都現代美術館コレクション展示室に。千葉の予定が急遽この酷暑につき木場公園。横尾忠則の画業60年余りの500点以上の大展覧中で六本木の森ビルでもやっているので時間もなくMOTの収蔵約作品5500点のなかから表題を興味本位で。ライフスタイルを一変させたコロナ禍、神戸や福島などの相次ぐ自然災害、世界規模の五輪などの日常を背景に制作された作品でその社会的内面性を辿るもの。大岩オスカール、河原温、島袋道浩、竹内公太、照屋勇賢、蜷川実花、三宅沙織、マーク・マンダースなど。ここは館内外にもいろんな彫刻やオブジェなどがあり自然に鑑賞できる体制になっているが、周りのマンションのベランダの洗濯物が一緒にモダンアートみたいでモリアゲル。週末で混んでおり帰りは深川江戸資料館で大鵬の記念品を覗き72年の生涯で、清澄白河には四つの相撲部屋があり、深川丼、芭蕉とともに伝統を繋げている。
August 28, 2021
コメント(7)
この前は暑さで旧目白文化村で頓挫したので改めて中井へ。1903-1951享年47.大正11年九州門司で生まれ岡山から上京して苦労しながら 放浪記、浮雲などで一躍ベストセラー作家となり心臓発作で急逝するまでの十年間母と画家の夫と息子の家族と暮らし精力的に仕事をした終の棲家。愛らしく美しく東西南北風の吹き抜ける家にしたいと建築も猛勉強して女性らしいこだわりを込めた数寄屋造り風の日本家屋で庭は孟宗竹を一面にし、強度の近眼用眼鏡でご機嫌の時は朝一杯の冷酒を嗜んだとも。中村彝、佐伯祐三、林芙美子と若くしてこの世を去った画家や作家が精力的に仕事した生活の場は当時の川の落ち合う場所だけでなく、人と文化が集合した息吹が感じられる下落合境、これまで尋ねた記念館はほとんど男性ばかりで樋口一葉くらい 今はジェンダーフリーの時代。
August 11, 2021
コメント(8)
この前は田端の文士村だったが時代的にはその前頃になる 中村彝(1887-1924)と 佐伯祐三(1898-1928)の住宅兼アトリエだったものを区が公開してる所。目白駅から約10分で中村彝のアトリエでカレーの新宿中村屋の相馬愛蔵、黒光夫妻や長女の俊子の親交はキリスト教だけでなく有名て゛重文の「エロシェンコ氏の像」などをここで書き上げた。次には1km先の聖母病院近くの佐伯祐三でここに結婚後住みパリには家族と渡仏し二度目に客死し子供もで夫人は帰国して画家として活動した。ここ落合は隣りの池袋モンパルナッスとして絵描きのたまり場となり多くの交流が生まれ銀座のモンマルトルとは対照的な武蔵野村で不動産の開発が進み、どちらも白い瀟洒な家で北向きの明かり取りの大きな窓と天井が高く二人とも肺結核で享年37歳と30歳で道半ばで、絵は大日本印刷の複製。この時期貸し切り状態でもう一軒の予定がこの酷暑と最高のコロナと五輪でムリせず次回の一漫歩。
July 28, 2021
コメント(6)
五輪まで3日オリパラまで35日の掲示板のある炎天下東京駅 ステーションギャラリーで優しいクマたちに会いに。1934-2018美幌生、旭川住。実篤の額と昔はどこの家庭にもあった黒い熊の木彫りであり、父親からの二代目で12歳から指導のもと技術を習得し阿寒湖畔に移住し土産物など創作販売しながら独自の作風を完成させ 大胆な中の繊細さと力強い優しさが同居しており、荒々しいノミの削り肌があれば毛の細かさもあって、この頃里山に出現する熊五郎ではなくみんな小さなテディベアに近い存在感。蟹やロブスターキタキツネや人物などの群像もあり多彩な木肌の木彫り職人の魂と動物愛の表現力。アイヌでは砂澤ビッキ氏が有名で先達として民芸からモダンアートまで活躍し仲間でもあったが、北海道に生きアイヌ民族の文化をウポポイなどとともに今に伝える一人だった。
July 20, 2021
コメント(8)
おもひでの山 おもひでの川」文京区が盛岡市と連携して続けている講座で去年は休止したが今年で22回とか。4回参加しているが「晶子さんは姉のような気がするー啄木日記の中の与謝野晶子」に歌人で研究家の松平盟子氏が9日は親交があった鴎外と上田敏の命日でもあると独自の視点で20世紀の初め明治の終わりに展開した文学者たちの動向を探る。対談は恒例の記念館の森館長とで「啄木が愛した女性たちー節子、晶子、千恵子、小奴」で26年の人生に影響を与えた慕情をみる、啄木は母であり晶子は11人もいた子たちではなかったかと多くの短歌から辿り奇知はあったが、マスク越しのお話と東北弁では聞きずらいところが。当時は日清戦争の凱歌もあり西洋に旅したり文学もいろんな交錯があった。近くの「文京ふるさと歴史館」では開館30周年ー小石川をめぐる―資料でみる名所ーブラリして江戸から昭和の初めのご当地を写真など気分はスッカリお殿様かな。美術館や講演会が復活した途端にまた発令で中止の連絡が、接種が終わったら三弾もとか。
July 9, 2021
コメント(6)
常設展示室は変わらずで 印刷技術の歴史を 銅板木版石販写真電子などと奈良時代からはじまり仏教の世界とともに発達し、世界の今日のデジタル革命までを厚く広く辿っており関係者でなくとも興味津々。企画展は「和書ルネッサンス」ー江戸・明治初期の本にみる伝統と革新ー近年フランスで発見された盛安本源氏物語絵巻「夕顔断簡」が里帰りしたのを記念に紹介して、17世紀の最古の肖像の紫式部聖像と嵯峨本など徳川時代の古典文学などを木版本で、18世紀は江戸で草双紙の赤本黒本青本黄表紙などが流行り当代の人気浮世絵師の挿絵で庶民のユーモアと悲哀を表現した原本、19世紀になると魯敏孫から漂流記、小学読本やホトトギスに至る西洋からから教科書までの出版文化の栄華を所蔵品のから本当に小さな書物で。最後に凸版の粋の大画面のVRシアターでは「日光東照宮 国宝 陽明門」を堪能してからに。
June 26, 2021
コメント(6)
全608件 (608件中 51-100件目)