ルイ☆ルイ

ルイ☆ルイ

中国→韓国(中国編その1)


 ヨンヨンも無事大学を卒業し、帰国する事になった。
私とヨンヨンは別にこれからどうなろうが、どうでもよかったんだが
問題は私のカワイイールイちゃま。
私はこのまま中国に残って仕事を探したかったんだけど、
シオモニ(姑)が帰ってきなさいという。
「帰ってきたら家と車を買って上げるから帰って来て」と。
私は韓国には住みたくなかったけど、このままでいるんなら
ルイは中国より韓国のほうがいいかも。
と思ってしまったのが運命の分かれ道だったかも。

 帰国する際に手続きが面倒なのはわかっていた。
しかもここは中国。
カネを渡せばどうにでもなるけど、貧乏人の私達にその道はない。
まずは動物病院にて
いつも通っていた「台湾人」先生の経営する高級な動物病院。
先生に
「狂犬病予防接種については、韓国到着時点で、接種後30日を越え、かつ有効期間内でなければならない」
と伝えると、先生が
「有効期限は半年以内だからもう一回打たないとね」といい、予防接種をもう一度受ける事になった。本当か?
「でも今打ったら接種後30日以内になっちゃうでしょ?」
「大丈夫、日にち書き換えるから。」

本当に大丈夫なのかしら?韓国の検疫は厳しいかもしれない。
うまくいけば当日出てこれるらしいけど、
一週間も預ける事になったらルイがかわいそう!!
結局ルイに関してはすっかり信用していた台湾人の先生、
この後すぐに「アノ病院違法らしいよ」とウワサで聞き、
ジャンでお世話になったアノ王先生の病院へ行った。

実はこの先生、ちょっとスゴイのです。
中国イヌ協会会員、全国小動物疾病研究会会員、中華全国中獣医学会東北部理事、などなど。名刺にずらっと、何個のも肩書き。
おまけに彼自身は「高級獣医師」なのです。
先生は私達イヌバカ日韓カップルを可愛がってくれ、よくしてもらいました。「イヌにあまりお金掛けすぎないで、自分のためにね」なんていって高いものは絶対売りつけません。
結局先生にワケを説明して
政府機関発行の狂犬病予防注射証明書
政府機関発行の健康証明書
を発行して、と頼んだ所とりあえず動物検疫所に行かなければ行けないとのこと。先生に紹介証を書いてもらって空港の中の検疫所に行く事にした。

その前に「航空用ケージ」をまたしてもペット市場で購入。
中国製だが、アメリカ輸入用のコッカー用のケージを安く買って来た。
実はこの市場、日本製もかなりあって、「ア○リス」のペットシートも100枚25元など信じられない破格で売っているのです。

次の日空港へ。ルイも20分もタクシーに揺られ興奮気味だった。
検疫場を探してもなかなか見つからず、やっと見つけた奥の部屋。
誰もいないので、私はイライラして直接出国手続きの隣の小さな検疫所に行った。
紹介状を渡し、そこの所長らしき若い男に会う。
「こんなもんは一ヶ月以上前にやってもらわないと、ダメダメ、帰って。」
と突き放された。
「じゃぁどうすれってんの?先週日本に帰国した友達は3日前に手続きしてたじゃないの?」
狭い町なので友達ネットワークを使って私は色々情報を得ていた。
もう何を言ってもダメダメ、結局金を包めと言う事なのでしょう。
こんなやり取りでもう時間もかなりたって
「今日はもう検疫場しめるから」
といわれ、男は帰宅、私たちは呆然。
最後まで中国をしっかり味わった体験。
コレからが本番なのです。


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