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ボーヌではワイン店1カ所、食堂1カ所を訪れ、ディジョンに戻った。その話を書く前に、ブルゴーニュでワインを選ぶ難しさについて触れておきたい。
日本国内でブルゴーニュワインを選ぶこと自体、価格や希少性など考慮すべき点が多く難しいが、何回かブルゴーニュで素人旅行をして感じるのは、現地に行くとワインを選ぶ上で悩むことがさらに増えるということだ。
日本に届くブルゴーニュワインは、奥の深いブルゴーニュワインの世界の一部でしかない。現地で何気なくワイン店に入ると、なんだこの生産者は、というワインが結構ある。ロバート・パーカーら著名評論家が紹介するワイナリーは、ランクの高い、いわば上澄みのようなワイナリーで、その他の生産者も見捨てたものではないのに、どうにも接する機会がない。現地のショップでこういうワインをみると、何を買っていいのか分からず困る。しかし、こうした中にもジャッキー・トルショーのように、何かのきっかけで日本でも欲しがるファンが急増するワイナリーが眠っているはずなのだ。
今回の旅行前、ある日本人の旅行記のブログを読んでいた。この方は特にワインの愛好家ではなく、「ワイナリーめぐりのバスツアーなどに乗るお金はない」という理由で、ディジョンで借りた自転車で南下しフィリップ・ルクレールやデ・ヴェロワイユなどを訪問し、試飲をされていた。私もヴィニフィケーションの時期でなかったらこういう旅行をしていたかもしれないと思うくらい、楽しい内容だった。
で、この方が最初に訪れたのはマルサネのワイナリーなのだが、写真ではボトルやラベルに見覚えがなく、分からない。日本では紹介されていないワイナリーだろう。
ヌーヴェル・セレクションなど後発の輸入業者が積極的にワイナリーを開拓した結果、フランス人が日常的に飲んでいるブルゴーニュワインの生産者が日本に紹介されるようになった。しかし、人気に火がつかない限り、そういうワインの輸入は滞ってしまう。
上澄みのような優良ドメーヌのワインさえあれば、日本国内にいる愛好家が飲む量は足りるのかもしれないが、ブルゴーニュにはリーズナブルなワインを売る生産者がいるはずなので、何とかそういうワインの中から好みのワインに出会う機会を増やせないかと考えている。
というのも、私がブルゴーニュワインを飲むようになった2000年ごろと比較すると、大幅に値上がりした「上澄み生産者」のワインが少なくないからだ。ミュニエ氏のワインなどは随分値上がりし、ルジェ、 G
価格が安くてそれなりに美味しい作り手というと、ジャン・フルニエとかアニエス・パケ、ルー・デュモンなどが好みだが、こうした作り手のワインも、いつ価格が高騰し手に入らなくなるか分からない。
かといって、何でもいいわけではない。特に名前はあげないが、信用している国内店が推している白ワインの作り手などは、買って飲んでみたが好みではなかった。この作り手は現地ショップのハイエンドな作り手のワインリストの中で価格が安く、それなりの評価しか得ていないことが分かる。こういうワインしか日本国内で飲めなくなるのかもしれない、難しいな、と思うのだ。
ワイン店に行くといっても、目的意識がないと、お土産として何となく珍しいワインを買って終わってしまうので、旅行に出る前にネットでいろいろと調べてみた。その結果、とある店を発見し、訪れることになった。 (続く)
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