もん じゃるだん

クレマチス

Clematis

キンポウゲ科クレマチス属
クレマチスの学名はギリシャ語のKlema
から(つる/まきひげという意味)。
生育適温15℃~25℃。30℃以上になると生育を休む。
(特にモンタナ、アルピナ、マクロペタラなどの
高山性の種類は高温、多湿の夏は苦手なので風通し
日当たりなどの工夫が欠かせない。)
反面、冬の寒さには強く、地上部は枯れても根は生きて
いて春先には芽を出し花を咲かせる。
一説では氷点下25℃~30℃にも耐えるといわれている。

クレマチスの種類

原種
北半球を中心に世界中に約300種の原種が分布している。
中国は原種の宝庫と言われているが日本にも北海道から
沖縄まで広く自生している。
花径、花形などさまざまな表情を楽しめる。
テッセンなど日本でも古くから栽培されている品種や
常緑のウンシナータ、香りのあるアーマンディ、冬咲き
のカシリナ、日本に多く自生するハンショウヅルなど。
ハンショウヅル

ビチセラ
南ヨーロッパからアジア南西部にかけて自生している
ビチセラとその系統。
ビチセラは「小ブドウ」の意味。
英名はイタリアンクレマチス。小輪多花性。
前年に伸びた枝は枯れる。(新梢咲き)
下向きに咲き3~4m伸び6月下旬頃から10月まで咲き続ける。
強健で深みのある紅色のソーダティーヤ、ビチセラと
ビル・ド・リヨンの交配種、マダム・ジュリア・コレボン、
紫色の代表種エトワール・バイオレットなどがある。
ラヌギノーサ
原産は中国東部。ラヌギノーサは「軟毛のある」と
いう意味。前年の枝にも新しい枝にも花芽をつける
新旧両枝咲き。5月下旬頃開花、四季咲き性強い。
純白のマリー・ボワスロ、クレマチスの代表品種
ザ・プレジデント、青色系の代表種ラザースターンなど。
ギリアンブレイズ
テキセンシス
原種は北米テキサスからメキシコにかけて自生。
種名のテキセンシスは「テキサス」から。
日本名紅花ハンショウヅル。新梢咲き。花色は赤系。
花形は小さな壺状。耐暑性あるが冬の寒さに弱く
冬は地上部が枯れて越冬する。
ピンク色に赤い筋の入るダッチェス・オブ・アルバニー、
濃い赤色のクラブティ・ビューティーなど。
ダッチェスオブアルバニークラベティビューティー
モンタナ
原種はヒマラヤから中国北部の2000m~3000mの
山間部に自生。種名のモンタナは「山地部の」と
いう意味。最も多花性、一期咲き/弱剪定。
充実した前年の枝の葉腋から花梗を伸ばす。
枝は4~6mにもなる。高山性のため暑さには弱い。
白い花に黄色い花芯のスノーフレーク、芳香のある
赤い花のフレッダ、桃色のブロウトン・スター、
ルーベンス、淡いピンクのエリザベスなど。
モンタナフレッダルーベンス開花ブロウトンスタースノーフレーク

アルピナとマクロペタラ
両種は寒帯に自生する近縁種。アルピナは「高山性」の意味。
ヨーロッパ南東部からシベリア中国北部、北米にかけて自生。
マクロペタラは「長花弁」の意味。中国北部、シベリアの山地
に自生。半鐘状に下を向いて咲く。
薄紫や青紫の花色が多い。前年の古い枝から伸びた新しい枝に
花を咲かせる。旧枝咲き/弱剪定。
アルピナ

インテグリフォリア
「完全な葉」の意味をもつ。つるにならない木立ち性。
小さな庭、鉢植えで育てやすい。
花形はつりがね状で下向きに咲く。
前年の古い枝は枯れるので強剪定。新梢咲き/四季咲き。
青色のインテグリフォリア、ピンク色のアリョヌシッカ、
デュランディはインテグリフォリアとジャックマニーの
交配種。
ジャックマニー
1860年代イギリスのジョージ・ジャックマン氏によって
誕生した品種。
中国原産の大輪種ラヌギノーサを母にもつ。
前年の伸びた枝は枯れて新たに新梢が長く伸びる。
新梢咲き/強剪定。強健で庭植えに向く。
マダム・バロン・ビラール、ビル・ド・リヨン、
ピーコ、ビロードのような濃い紫色の
ジプシー・クイーンなど。
ビルドリオン
フロリダ
原種のテッセンと、シロマンエを交配親とする。
種名のフロリダは「花咲」の意味。新旧両枝咲き。
マルチブルー
左から四季咲きのマルチブルー
パンテス
18世紀、ヨーロッパに渡ったカザグルマ(北海道を除く
日本全土に分布)が交配親になって生まれた。
パンテスは「開く」という意味。
旧枝咲き/一季咲きが多い。
サマースノーに絡ませた柿生が開花。6月1日
柿生ミセス・N・トンプソン
ギリアンブレイズとミセス・N・トンプソン
ミセスNトンプソンとギリアンブレイズ

3月中旬
雪が残る庭で早咲き種はもう芽が活動開始したのが
はっきりとわかる。

4月25日
シュネバルツァーに絡ませたダニエルデロンダ。
ダニエルデロンダ
5月15日
蕾ダニエルデロンダ開花



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