FULL MANUAL SPIRIT 

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アタゴタイプ

路上観察学事始 北陸編

アタゴタイプ


愛宕物件



アタゴタイプ
(金沢市横山町にて)

 自動車つなぎ、でもない、自動車の飛び込み防止、でもない、道路わきのアスレチックでもない、そうやって考えると、この4本の短小柱が生産性の社会からどんどん突き出してきて、それはついに超芸術のトマソン以外には考えようもなくなり・・・・・(赤瀬川原平氏 超芸術トマソン より)
 東京愛宕山で発見されたのでアタゴタイプと呼ばれる。

 前面の道路は自動車1台が通れるだけの、戦災、震災にあっていない金沢ならでは細い裏道です。猛スピードで走る車がハンドル操作を誤って飛び込む恐れはありません。
 ここに乗り上げての駐車防止を考えたのですが、乗り上げたところで、車が通過可能なスペースは生じません。
 腰掛にもなりませんし、物干し竿もかけられません。まったくトマソンです。
 赤瀬川氏によれば最初にアタゴタイプが発見された日は霧雨が降っており、霧雨のトマソンに感動されていました。この金沢のアタゴタイプを写した日も雨がしとしと降っています。
 アタゴタイプには雨が似合います。


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