敬遠策は失敗やで、青木を塁に出したらアカンやろ！

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2006年04月19日

年に１度の大阪ドームでの巨人主催ゲーム観戦の為に前売りで１塁側内野指定席を買っておいたら、開幕から繋ぎの野球で勝ち続けて前日の倉敷マスカットスタジアムでの対ヤクルト戦まで８連勝の絶好調という具合でいいゲームをと期待しながら電車を乗り継いで大阪ドームに着くと既に試合が始まっていたが、カラービジョンのスコアを見ると何と１回の表にヤクルトが１点先制していた。巨人先発の野間口が与えた四球で出塁した青木が塁を進んで犠牲フライでホームインで今年の巨人のパターンをヤクルトにされているとは。

一方ここ３年は大阪ドームで負け無しの巨人であるが打線がどうもヤクルト先発の石川を崩せずに点が入らない。２回の裏２アウトランナー無しで７番センターでスタメン起用の巨人のイチロー・堀田が打席に向かう時の登場曲には聞き覚えがあった。ヴィッセル神戸の本拠地である神戸ウイングスタジアムで試合前に両軍のイレブンが入場する時のあのＢＧＭである。それを聞いたせいか心の中で堀田に期待を持つと２塁打で出塁して清水に繋いだので一打同点かと思いきや内野ゴロで無得点である。

野間口は相変わらず制球に苦労してヤクルトの下位打線に打順が回ると８番キャッチャーの米野を敬遠で９番の石川で３アウトに取るパターンだが、これは次の回は１番打者の青木から始まる訳でそれをよく考えていれば米野で勝負の方がと後で後悔する事になってしまった。案の定青木はその後の３回・５回にも出塁しては犠牲フライで生還している。「青木を塁に出したらアカンで、相手に只で点やる様なもんやで。」

巨人の反撃はようやく５回の裏になって先頭の阿部がライト前ヒットで出塁、堀田のセカンドゴロが進塁打になって１アウト２塁で清水に期待が掛かると１塁側からライト側のスタンドに活気が出て来た。期待通りに清水がライトへ２塁打を打って阿部がホームインで１－３と２点差になって９番の野間口に代わって代打は仁志が登場すると一斉に「敏久～！」の大声援で盛り上がったが粘りながらも三振に、続く矢野に何とかと期待したがこれまた三振で３アウトチェンジ。「やっと反撃仕掛かったのに後が続かんなぁ。」

７回の表も青木は内野安打で出塁して塁を進めいやな予感がしていたらラミレスがレフト前にヒットを打ってまたかと思ったら清水が好返球で青木はホームでタッチアウトに。「やった！アウトや、ええバックホームや！」これでヤクルトの攻撃が止まればと思いきや久保が去年は広島に居たラロッカやリグスに連打を喰らって２点を追加されてしまった。

７回の裏ラッキーセブンに小久保・阿部がセンター返しの連打でチャンスを作って盛り上がったのもそれ迄で、堀田はフライを打ち上げて走者を進めずに清水も代打の山田も内野ゴロで矢野に繋げず無得点。「折角連打でチャンスやったのにあそこでゴロ打たんとフライ上げてどうすんねん！」

さらに８回の表はズムサタ・ピッチボーイズの前田が登板、ベテランの技量でキッチリ抑えてくれると思えば米野を内野安打で塁に出してしまうと土橋の送りバントの後に青木の内野安打から続けてヒットを打たれて３連打を浴びる始末で酒井にピッチャー交代である。この回は牽制プレーでヤクルトの走塁ミスがあって流れを止められるかと思ったが酒井もラミレスとラロッカに連打をされてこの回ダメ押しの３点をやってしまった。「ヤクルトの流れを止めなアカンのに火に油になったら話にならんやろ！」

８回の裏は先程のヤクルトの攻撃で石川に代打が出たのでピッチャーが元巨人でメジャー帰りの投げる漫画家木田画伯が２番手で登板、遅蒔きながら石川がマウンドを降りたので攻略のチャンスと期待していると先頭の矢野が２塁打で出塁して小坂の内野ゴロで３塁に進み、３番の二岡の打席でフォアボールになる木田の投球が暴投になって矢野が生還して拾い物ながらも２点目が入った。これで流れが変わるのを期待したがイ・スンヨプが４タコでブレーキになって小久保がヒットを打ったが阿部が凡退で１点止まりである。「何や今日は全然繋がらんやん、反対にヤクルトに繋ぎの野球をされとるで。」

９回の表は酒井が３者凡退で抑えて９回の裏に奇跡の大逆転をと望みを持って観ているとヤクルトは３番手に五十嵐を登板させて来た。速球は走っているがコントロールがイマイチで途中からサードを守っている川中が先頭打者として粘って四球で出塁、しかし清水と代打の斉藤がセンターフライであっという間に２アウト。それでも元気者の矢野がこの試合３本目のヒットで出塁して、もし小坂が粘って塁に出れば満塁で二岡という期待をしたけど結果は小坂は三振で２－８の６点差を引っ繰り返せずに終わってしまったのである。

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