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2004年03月22日
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主人がロンドンに出発の日、早朝に私の兄が高島平の我が家へ迎えに来た。  羽田まで送ってくれる為に。
兄は「荷物はこれだけかい? 小林さんいいかな、出かけるよ」と言って、玄関に立ったままで、荷物を持つと主人を待った。
主人は「じゃ、行くぞ、行くからな」と私を見た。
「あなた、頑張ってね」と私。
二人のやり取りを兄はニコニコ笑って、聞いていた。
団地の長い廊下を二人は行きエレベーターに乗った。 二人が駐車場の車に入り、車が消えていくのをジッーと私は上から見送った。 

東京は夏の暑い盛りだった。 三ヶ月後には私と娘も出発する、それまでにすることはたくさんあった。  引越し荷物をロンドンに送ること、この住居をたたむことだが、そのための買い物、何を持っていくか決めるのです。
主人から無事に着いたという電話があり、「ロンドンは夏でもかなり涼しいから、それでも夏服は必要だ、全体に地味な服装をしているから、今使っている服は全部持ってくるといい」と言った。 その後は毎日はがきが来た、あれを持って来い、これも必要だと書いてあった。 食べ物のこと、服装、イギリス人、家の近く、商店のことなどを次々と書いてきた。 

ロンドンへ送る引越し荷物の容積は決まっていた、○○キュービックフィートまでと。

荷物を出した後は出発間際に残りの荷物の引越しがあり、山梨の主人の実家へ全て送った。
ロンドンへ当日持っていく手荷物以外は何もなくなり、ガランとしたこの家を出て、実家にお世話になった、この時、結婚後初めて実家に泊まったのです。 
会社の国際部へ行く必要があり、娘を置いて、出かけた。 今まで、いつも出かけるときは娘と一緒だったので、独りでの外出は何か晴れ晴れとしたものです。 

娘はゴリラの大きいぬいぐるみを持って、私とお揃いのアンサンブルを着ていた。
飛行機の中は空席があり、ゆったりと座れ、娘は横になって眠っていた。 機内の乗客はきちんと背広を着た男性客、ビジネスマンが殆どだった。 今では考えられないことですがただの観光旅行客は居なかったのです。 
スチュワーデスさんがとても親切に、気を使ってくれた。 北回りの飛行機で、アンカレッジ経由だった、ここで給油のため少し待ったのです。 当時はヨーロッパへの直行便は無くアラスカのアンカレッジを経由して北極上空を飛んでいくのが普通だった(約17時間)。
今はほとんど直行便はシベリア上空を飛んでヨーロッパに行くのが普通だが(日本からヨーロッパまでノンストップで約12時間)。

ヒースロー空港に着いた。
ぞろぞろと列に従って歩いて行くと、主人が迎えに来て待っていてくれた。 三ヶ月ぶりにロンドンで一家が揃ったのです。






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最終更新日  2004年03月22日 11時39分57秒
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