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2009.10.10

夫の友達が来た。

(9)

カテゴリ：療養生活

きのうは、夫の学生時代の友達が3人お見舞いに来てくれた。

話にはよく聞いていたけれど、
名前と顔が一致したのは、
夫がこの病気になって
何回かお見舞いに来てくれてからだ。

3人のうち2人はもう何度も来てくれて、
私のような図々しい人間は、
すっかり身内のような気分になっている(^^ゞ

ずっと南米で生活していて、今まで名前も聞いたことがなかった。
ジャスミンとバラの花を持ってきてくれた。
うちにお見舞いに来る人は
最初はとても緊張して、そして軽くショックを受ける。
彼もそんな様子だった。

夫が元気だった時は、
多分仲間の中ではムードメーカーな存在。
おしゃべり好きで酒好きで
いつも楽しく場を盛り上げていた。

それが今は、やせ細った体でベッドに横たわり
表情乏しく、おでこのセンサーでやっと会話についてくる。

息をひそめてじっと見ている。

その空気を私は知らない振りして
ガハガハという感じ(？)でとりなすのだけど
ちょっと浮いてるかもしれない。
なんか、自然じゃないんだなあ。

その場がなごんだ。
幹事さんがYahoo　photosで配信してくれたものを
夫のパソコンで見たのだ。

　　　　　もうじき60歳になるアラカン？の皆々様は
　　　　　40年前の時を越えて
　　　　　生き生きとして、とても楽しそう。
　　　　　そしてやっぱり美しい女性はモテモテで
　　　　　いろんな人とツーショットかスリーショット
　　　　　で画面に収まっている。

そういえば、何年か前、夫は同窓会の幹事をはりきってやっていたっけ。
こういうこと、大好きだから、かなりがんばっていた。
だから、前回あたりから欠席となっている夫を
とても心配しているという。
みなさんは夫の病名は知らない。

お見舞いに頂いたCDを聞いた。
70年代～のフォークソング。
『遠い世界に』、、、暗いなー。
『友よ』、、、わけわからない。
『走れコータロー』、、、笑った。

学生運動最後の最後の世代の夫たち。
貫禄はあるけど、
こうして昔の仲間と会うと
ただのオジサンになる。
学生時代、誰が単位を落として進級できなかったとか
まだ、話して喜んでいる。

帰り際、夫の伝の心の感度が悪くなり、
しまりのないお別れになってしまった。
あいかわらず、無愛想な顔してるけど
本人はすごく楽しんでるの。
だから、みなさん是非また来てね。

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