その３…いよいよ手術当日
いよいよ当日がやってきました。午後１時からの予定でしたが、朝は５時半おきで、手術の準備です。下剤を飲み、着替えをし（ふんどしみたいのをしましたが、何て言うんでしたっけ？）、エコノミー症候群対策のストッキングをはき、安定剤を打ち…。 何もかも初めての体験だったので、恐怖よりも好奇心の方が先でした。 が、しかし、私は、麻酔や安定剤が本当によく効く体質のようで手術の先輩に、「鼻から管を入れるのが、苦しいよ～」と言われましたが、、安定剤を打たれてからは、手術室のに向かって運ばれるまで意識はなく、いつ鼻に管をいれられたものやら、いつ病室を出たものやら全く記憶がありませんでした。
手術室に入ってから、も「麻酔を打ちますよ～」までは、覚えているけれども、よくテレビなんかで「数を数えて下さい」のシーンがあったり、体験者から「私は５つつまで数えたことを覚えているわ」なんて聞いていたのですが、いつ打たれたのかも全く記憶なし。
で、手術開始な訳ですが、当初５時間くらいの予定だったのが、なんと、９時間もの大手術になりました。説明では胃の全摘と脾臓も取る、との説明でしたが、患部が肝臓に近かったので胆のうも取り、リンパ節に転移が見られたので、1群２群と３群の危ないところを切り取ったそうです。
本来なら、術後、集中治療室にいくはずが、前日に手術した人の容態が思わしくないということで、元の病室に色々な機械を持ち込み、そこでの長～い夜のスタート。大手術だったのに…。
目が覚めると、鼻からチューブ、酸素マスク、腹部左右にドレーン各１本、尿のカテーテル、首筋に麻酔のチューブ、に点滴用のチューブという情けない状態でした。そこに、担当医が入って来て、開口一番、
「いや～、大変でした．脂肪で！』 ですと！
まだ麻酔が半分効いて意識朦朧な患者にそんなこというか！？とぼんやり思ったような
気がします。
後から聞いた所によると、両親も別の先生に『脂肪で大変でした。」と言われたそうです…。
だいぶだってから、悔しいので、看護婦さんに「あの先生に、こんなこと言われた～！」とち
くったところ「そうなのよ～、脂肪があると、手袋にエンボス加工がしてある訳じゃないから
すべるし、機械も脂でぎとぎとになるし、脂肪があると、手術の時間が倍かかるのよね～」
なんと、９時間もかかった理由は『脂肪」でした！
太り過ぎには注意しましょう。
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