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二人掛かりで此処まで苦戦するなんてな・・・。
私のサイズでは完全には対応出来ません、足止めをお願いします!
あぁ、分かった!
『電撃か・・・・・・ABURAHADA―』
って設定無視するような技出すなよ!?
ギィィィィ
―――此処まで辿り着きましたか、真のフェンリル。
忘れ物を取りに来た・・・貴様の首をな。
おぉ怖い怖い・・・震えてしまいそうです。
いいえ、私の研究は未だ終わってません、貴方が私に教えてくれたのですから。
俺が・・・?
そう、私は今までロキの仔を生体兵器として研究し、人間の持つ人格を淘汰させていました・・・それこそがF因子を持つべき者の姿であると。
「だがそれは誤りだった、"人間"こそが兵器としての究極・・・そして感情こそがその力を引き出す物だとようやく理解しました」
だから私は成育の過程で感情を保った新たなロキの仔を造り育て、そして私自身も手に入れた・・・ 欲求と言う飽くなき力の源を!!
そう、私はロキ、神々の黄昏《ラグナレク》を起こす変革の存在。
・・・御託は終わったか、なら今此処で消えろ、塵が。
随分と自信が御ありで・・・何時かの時の様には行きませんよ?
俺は貴様を殺す、それだけだ。
ほぅ、ですが私自身が付けた「ロキ」の称号は何もロキの仔を造っただけ、ではありません・・・ よッ!
――!?何だ・・・体中に纏わり付くこの違和感は・・・?
貴様もヴァナルの様に何かの能力を・・・・・・。
えぇ・・・目を合わせた者を弱体化、更にはF因子から得た力を不能にさせる力、正確にはプレッシャーによる一種の催眠術ですがね。
成程、貴様にお似合いの能力だ・・・・・・他のロキの仔を手懐ける手段がそれか。
元々私もそれなりに鍛えてますから、初代フェンリルとしても彼等には優っていると自負しましょう。
べらべらと種明かしか、相変わらずの減らず口だ・・・。
十分だ・・・ 貴様を殺す準備も、その覚悟もな!!
おや、その眼はF因子で授かった能力ではないらしいですね、君は全く持って面白い・・・。
山戯るな!!
[Femme Enfant]Terminal 2012.08.30
Femme Enfant:あとがき 2012.08.30
Femme Enfant:第十九話 2012.08.30
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