飢えの歴史が肥満の下地!



約400万年におよぶ人類の歴史はまさに飢餓との闘いで、何度もおとずれた氷河期は、人類に多くの試練を与え続けました。

人類が安定して食料を得ることができるようになったのは、人類が経験した最後の氷河期が終了した約1万年前、中東シリアで農耕が始まってからにすぎません。農耕はまたたく間にヨーロッパに広がり、日本には約3500年前、縄文後期に中国から稲作が伝わってきました。

しかし、それまでは、先史時代の厳しい食料事情の中で、乏しい食物から得られたわずかなエネルギーを出来る限り効率よく利用し、残りはすべて体の中に蓄えておく仕組みが、人類に必要でした。それは生命が生き延び、繁殖するために不可欠なことです。

食物から体内に取り入れたエネルギーを効率よく蓄えるには、余ったエネルギーをすべて脂肪に変え、皮下か内臓に蓄えねばなりません。つまり、飢餓と対抗して、体内に大量の脂肪を蓄積する能力を身につける必然性が、人類にはあったのです。


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