動くことは動かないでいるよりもストレスは少ないかもしれませんが、立つことは背骨を圧迫します。バスタイア大学(Bastyr University)自然療法学部の講師でバスタイア・自然衛生センター(Bastyr Center for Natural Health)のケビン・コンロイ(Kevin Conroy)自然療法医は「それは、我々が二足動物だからだ。直立した姿勢であることは大きな代償を払う。スポンジ状の椎間板でつながれた背骨について考えてみよう。立っている時の圧迫力は互いのてっぺんにかかる。背骨の老化は足で立っていることから起こるが、座る位置、粗末な食生活、脱水によって複雑化する」と述べています。
NSAIDsは痛みや炎症緩和によく使われますが、リーキーガット(腸漏れ)と呼ばれる嫌な症状を引き起こすこともあります。カウリー医師は「たとえ、(痛みが)緩和できたとしても、何らかの長期的障害を起こしてしまうかもしれない。リーキーガット患者では、小腸内膜の状態が良くない。おそらくお粗末な食習慣や毒素からの影響、善玉腸内菌の欠如があると考えられる。その結果、主要栄養素は小腸から漏れ、関節のスペースに泊り込み刺激源を作る」と述べています。 A Holistic Approach(全体論的医学の道) カイロプラクティック治療は、背中や体全体の自然治癒を助ける最も重要な処置です。カウリー博士は、「背骨を通る神経は全て体の別な場所へ伸びて、別の器官に滋養を与えている。カイロプラクティックは首や背中の痛みを緩和するだけでなく、体組織全体のバランスを取る。さらに、エネルギーのスイッチを入れるもう一つの方法でもある」とも述べます。
マッサージもまた、背中の痛みを治療するのに効果的です。トロント大学が無作為、対照グループを用いて行った研究では、総合的マッサージ療法(柔組織手治療、治療的エクササイズと姿勢指導)を腰痛治療における別口のマッサージ療法と比較しました。1ヵ月後、総合的マッサージ療法を受けた患者の5人に3人から、痛みがなくなったという報告がありました(CMAJ2000年6月号)。 Back to Back Basics(基本に戻る) コンロイ医師は「適切な治療を受けようとするなら、正しい診断をしてもらう必要がある。しかし、どんな治療でもその基本にあるのは水(少なくとも1日に8杯)、質の高い総合ビタミン剤、抗炎症性の必須脂肪酸が豊富な食品を摂ることだ」。特に有機食品がベストだと付け加えています。