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50代男性、左上4、歯牙破折、Per、フィステルありこの方、昔からブラキシズム(噛み締め)がひどく、後ろの5番も歯根破折で10年前に抜歯・再植している。今度は手前の4番だ。幸い、上の方で破折していたので抜歯・再植にはならなかったが、露髄後、歯髄は死んでいて、外側にフィステルができていた。補強連冠を入れていたのだが、こんなものは御構い無しに破折した。というかすでに10年前にはクラックが入っていて、それがとうとう離断したということだろう。根管治療というよりは根管内部を超音波スケーラーのエンドチップで洗浄しただけだ。リーマー、ファイルは使っていない。混尖確保とかする必要はない。α-TCP+3MI◯で自然に根尖は閉じる。これをカルシフィケーションといったと思う。では時系列でどうぞこれが根管が見えているところ。露髄という。冠部歯髄腔を開拡すると根管口が2つ見える。有機物を完全に除去する必要もない。余計な感染をさせなければ良いだけだ。α-TCPは生食練りと普通練りの2回法で根管を充填する。後は歯冠を再建して、補強連冠を再製作する。
2022/09/30
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30代女性、咬合性外傷、右下5、なんか沁みる。。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209190001/両隣の46もCRで再建したが、4はよく見えないし面白くないので省略するつもりwはちみつ健康法ですか? 糖質を摂ると健康になるということでやっていた。アトピー様の皮膚炎は軽快したが、やりすぎで?虫歯になった。ブラキシズムのある方は要注意!クラックから急速に虫歯が進行する。この右下5は某有名歯科医院に5回も通ったのだが、治らなかった。。というか治療途中か?神経は取らないというところは僕と同じだが、手技の方は。。まぁ、はっきり言って上手とは言えない。。というか、下手すぎる。舌側面観(内側)内部がどんなことになっているのだろうと思って興味津々だったのだが、よく分からなかった。歯髄付近には白いセメントで覆われていたのだが、僕が使っているα-TCPセメントにも見えたが、確認はできなかった。2次象牙質はできていたので、どこかにボンディングの剥がれがあって漏洩して沁みていたのだと思う。実はこの歯は2回に分けて再建しているので、不自然さを感じるかもしれない。歯質は舌側の一部と歯根しか残っていなかったので、歯冠再建が難しかったが、かなりの時間かかって頑張った。反対側の左上をした時?に口の開けすぎ、引っ張りすぎで口角炎になったが、ナイアシンを飲んで頑張っていただいた。最初は近心の隣接面の再建はストリップスを使わなかったが、分離作業中にCRが剥がれたので、ストリップスを使ってやり直している。4の治療をした時の鏡像実像前医のCRを除去していく覆罩セメントが見えてきたゴミ?2次象牙質が見える3MI◯+α-TCPセメント積み上げ法による再建隣接面がくっついていて分離に失敗したので、ストリップスを使って再CR遠心隣接面は後ろの6の再治療をするときに調整予定つづく
2022/09/27
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209260000/うちでパッチン義歯と言っているのは一般にはノンクラスプ・デンチャーと呼ばれるもので、金属のバネが表に出ていないので、目立たない、、というのが売りだ。また外れにくいというのもある。デメリットは酸素が入りにくいので、付けっ放しだと虫歯になりやすい。原則飲食が終わったら外しておくことをお勧めする。今回は技工過程の画像を主にアップする予定だが、レジンの填入作業は企業秘密に属する事項なので、割愛する。それでも歯科医師、歯科技工士以外のほとんどの方は、義歯の製作過程など見る機会はないと思うので珍しいと思う。義歯の主要材料は加熱重合レジンと呼ばれるものだ。まずワックスで形を作って、フラスコと呼ばれる型に収める。型は2つに分離できるように作るので、ワックスを流した後石膏分離材を塗布して、レジンを填入してプレスを繰り返して、お湯に浸けて加熱重合する。それだけなのだが、加熱重合が終わったら徐冷させた後、回転焼き状の石膏型を壊して内部の義歯を掘り出して研磨して仕上げる。この辺りの作業は腕が萎えている僕にはつらい作業だ。義歯を壊さないように掘り出さないといけないからだ。さっき口腔内にセットしたので、口腔内の画像も最後にアップしておきます。では時系列でどうぞ石膏コアに人工歯を貼り付け、ワックスで固定した後、コアを剥がす。変形を防ぐためにクラスプ部分は連結しておくフラスコに収めるときに模型の不要部分はトリミングするが、通常は副模型を本模型を型取りして作り、その上でワックスアップしてフラスコに収めることが多い。僕は技工士と歯科医師を兼ねているのでこの過程は省略する。余計な作業過程が入るとそれだけ精度が落ちるからだ。作業模型はこの工程で失われるが、通常は出来上がったものを本模型への適合調整が必要だったり、出来上がったものを歯科医師や患者に見せたりする必要があるので副模型を作成するのだが、ちゃんとした設計をする限り不要な工程だ。ここまでは1次埋没2次埋没からレジン填入、加熱重合と進む。加熱重合が終わった後は室温に戻るまで放置する。慌てて掘り出すと変形してしまう。ここからが掘り出しと研磨作業。この辺りの作業は腕が萎えているので、僕には辛い作業だ。金属部分は完全にレジンに包埋する。ここからが口腔内
2022/09/26
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209140001/使用材料名は企業秘密なので公開できないのだが、まぁ、できるんだ。。ということだけは分かると思う。ここのしつこいSOCKETという広告に出ている価格の半分程度で提供できる。しかし僕が作る場合、月に1〜2個が体力的な限界だ。専任の技工士がへそを曲げているので、曲がりが治ったら、それでも月産4〜5個程度か。一番重要なのは、フレームの設計で可動部分の付け根は剛性を最高に保つためにトラス構造とし、クラスプ内部の補強線はしなやかに可動する必要があるので、曲げ剛性は幅の2倍、厚さの二乗に比例することを頭の中でシミュレートして作る。埋没前のアンダーカットのブロックアウトだが、黒線がサーベイライン、赤線が0.25mmのアンダーカットライン。黒線より上が支持、黒線より下が保持と考え、クラスプの半分より本体側は0.25mm以下をしっかりブロックアウトするが、それより前はあまりしなくても良い。よく見てください。口蓋側も同様だが、最後臼歯の遠心の歯茎部は保持に使うので、ブロックアウトはしない。つづく
2022/09/26
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自宅の太陽電池パネルは12枚の内2枚は完全にお釈迦になったので、新品に交換することにして実家の車庫に置いていた手持ちのパネル2枚を長女に手伝ってもらって運んだ。PVモジュール(太陽電池パネル)というものはかなり丈夫にできていて、飛ばされて下まで落ちていたが、破損していないものは生きていた。PVモジュールは裏が弱い。外側は強化ガラスでカバーされており、かなり丈夫だ。ガラスも粉々になってはいるが、飛び散らない。新品の2枚組パッケージ」台風が過ぎ去った直後使えるもので、再構築下まで落ちたが生きているものを引き上げて、新品を2枚上げて結線した。とりあえず復旧完了。また飛ばないように固定をしっかりするつもり。
2022/09/25
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20代男性、右上5近心隣接面カリエス、左上4遠心隣接面カリエス、左上5近心隣接面カリエス、自発痛ー前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209210000/今日は左上4遠心隣接面カリエス、左上5近心隣接面カリエスの処置過程をアップする。あらかじめ言っておくが、処置の全過程に麻酔は使っていない。こうしないと削りすぎてしまう。痛みが出たらこれ以上削ってはいけないということだ。痛みの閾値は人それぞれ違うので一概には言えないようだ。この子も左上4番に関しては、虫歯が大きく、露髄(神経が出た)させたが、痛みは一瞬感じただけだ。通常は虫歯は削っても痛みは感じない。健全なエナメル質も痛みを感じない。しかし健全な象牙質は痛みを感じる。象牙質には象牙細管という直径2μmしかない細い管が、DEジョンクションから歯髄まで繋がっている。この中はリンパ液で満たされていて、その内部にはトームス突起という象牙芽細胞の突起が伸びているので、外部の圧力変化を感じるのかもしれない。レントゲン写真を見ると虫歯は歯髄に達しているように見えるが、本人の自覚症状はない。しかし、多くの歯科医師はこの歯の歯髄を保存することは無理かもしれないと考える。おそらく5番はギリギリ、4番は不可能という診断をすると思う。いずれも神経を取って被せ、ということになる。見た目は虫歯ははっきりとは分からないかもしれないが、エナメル質をダイアモンドバーでボスッと突き破ると内部の象牙質は溶けてドロドロになっている。虫歯は深く、スプーンエキスカベーターがズボッと入る。僕は基本的には辺縁隆線を残すようにしている。クラックが入っていて、欠けることが予想できてもだ。欠けたらその時はその時だ。インレー(型取りして作るメタルやセミックスの詰め物)の形成をするとしたら辺縁隆線は不要なのだが、長い目で見るとどちらが良いかは分からない。咬合性外傷が最初の虫歯の原因だとしたら、インレーはその楔効果(抜けるように作るので楔状の形状をしている)で歯を割ってしまうかもしれない。辺縁隆線を残すとCR充填するだけで良いので楽なのだが、内部が見えないので、軟化象牙質を取り残さないようにするのが難しい。この技法は昔からトンネリング技法と呼ばれている。では時系列でどうぞ実像4番は露髄(神経が出ている)している。これに気がつかないで、ちゃんと直接覆髄していないと後で痛くなることがある。α-TCPセメント+3MI◯で直覆1次CR。ストリップスは使わない。目視で確実な辺縁封鎖を確認する。2次CR以降はストリップスを使っても良い。3次で CR充填は終わる。
2022/09/24
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スーパーテクニック・シリーズ2.1のつづきをアップしようと思ったら、明日セット予定の技工作業がたくさんあった。そのアップは次回ということで、ご了承ください。・・台風14号の被害のつづきで、今日もなんとか復旧を図っていた。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209190000/太陽電池パネルは12枚の内2枚が完全に破損していたので、残り10枚の内8枚を使って部分復旧させた。要するに4枚一組なのだ。太陽熱温水器の方は東側の12本の内6本が破損したので、4本残った部分だけ使用することにして、温水の排出配管をした。向こう側の8本は無事だったので、手前側の4本を合わせて、12本。1本20Lなので、240Lとなりこれでも十分な容量だ。残りの2本は破損した時の部品取りとするつもり。
2022/09/23
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20代男性、右上5近心隣接面カリエス、左上4遠心隣接面カリエス、左上5近心隣接面カリエス、自発痛ー前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209210000/今日は右上5の隣接面カリエスの処置過程をアップする。あらかじめ言っておくが、処置の全過程に麻酔は使っていない。こうしないと削りすぎてしまう。痛みが出たらこれ以上削ってはいけないということだ。僕は基本的には辺縁隆線を残すようにしている。クラックが入っていて、欠けることが予想できてもだ。欠けたらその時はその時だ。インレーの形成をするとしたら辺縁隆線は不要なのだが、長い目で見るとどちらが良いかは分からない。咬合性外傷が最初の虫歯の原因だとしたら、インレーはその楔効果で歯を割ってしまうかもしれない。辺縁隆線を残すとCR充填するだけで良いので楽なのだが、内部が見えないので、軟化象牙質を取り残さないようにするのが難しい。この技法は昔からトンネリング技法と呼ばれている。では時系列でどうぞダイアモンドバーでエナメル質を貫通させるとズボッとバーが入る。かなり深い。デントエナメルジャンクションまで達する。1mm幅の接着マージンには軟化象牙質が残らないように健全歯質だけを確保する。現在のボンディングシステムは軟化象牙質には接着しない。隣接面の穴辺縁隆線にはクラックが認められるが、そのままCRで補強を図る。築成は必要なく、ストリップスだけでいける。ただし1次CRは目視でする必要がある。ストリップスはCRの過不足のコントロールが難しい。気泡が入ると失敗する。余剰分がはみ出るとその除去が難しい。1次CR後つづく
2022/09/22
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20代男性、右上5近心隣接面カリエス、左上4遠心隣接面カリエス、左上5近心隣接面カリエス、自発痛ー最初は右上5の隣接面カリエスの処置過程をアップする予定なんだが、この子は子供の頃から矯正と予防管理をしてきたので何故こうなったのか気になる。過去の画像も20年分あるので、この部位の画像データを探してみた。処置前のレントゲン写真ではかなり虫歯が大きくなっているが、特に自覚症状はない。過去のレントゲン写真はないので、通常の口腔内写真を2016年、2019年、2022年の今回のものをアップしてみる。2016年、すでに虫歯の萌芽は認められる。2019年、少し大きくなったようにも見える。2022年、今回のものだ。急速に虫歯が進行してしまったように見える。2016年頃は大学受験の頃だ。歯を食いしばって受験勉強を頑張ったのかもしれない。辺縁隆線にクラックはあるように見えるので、咬合性外傷の有無を調べるためにナイトガードを作る予定だ。隣接面の虫歯は咬合性外傷によるクラックが最初のきっかけになる。この数年の食生活についてはまだ聞き取りをしていないので、把握していない。元々寡黙な子なのであまりおしゃべりをしないのかもしれない。趣味は僕と同じオーディオアンプの製作ということらしいので、話を聞いてみたい。20年前の唾液検査の結果を見ると唾液の性状には特に問題はなく、ミュータンス菌もラクトバチュラスもほどんど検出されなかった。今回の虫歯の原因に関してはもう少し詰めて考える必要があるように思う。つづく
2022/09/21
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30代女性、左上45、クラックからの隣接面下カリエス、インレー2次カリエス、咬合性外傷、自覚症状なしこの方も糖質健康法(仮称)の信者で、急速進行型の虫歯だ。このところ4人続けて信者さんが来院された。糖質では虫歯にならないと信じていらっしゃるので、何か食生活上の心当たりはありませんか?とお訊きしても、何もないとおっしゃる。しかし咬合性外傷があり、クラックや軽度の虫歯がある方は要注意だ。急速に虫歯が進行する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209180000/左上4のインレー2次カリエスはともかく、左上5の神経を保存するのは不可能と思われる歯科医師も多いと思うが、CRでの再建に慣れると保存できるようになる。そもそも切削バーが届かないし、後で出てくるように探針が上から通り抜ける歯肉縁下のカリエスでしかも遠心なので、直視が難しい。確実にマージン付近の健全歯質を確保するのは非常に難しい。近心の歯根面は某有名歯科医院でセメントか何かが充填されていた。メタルインレーのセメントは効いていない。エキスカベータで簡単に外れた。これでも直ちに虫歯にはならないが、咬合性外傷があり、さらに糖質健康法(仮称)をやっていると虫歯は急速に進行する。虫歯は酸が歯質を通り抜ける時に歯質のカルシウムから電子を奪いカルシウムイオンとなって歯質から飛び出し、歯質を構成するハイドロキシアパタイトの結晶が崩れることだ。酸は酸産生菌(いわゆる虫歯菌)が糖質を食べてエネルギーを得た後の代謝産物で、酸が歯質を通り抜ける時の起電力は主にクラックや虫歯における内外の酸素濃度差に起因する。また金属と歯質、歯質でもエナメル質と象牙質、健全象牙質と軟化象牙質の間のイオン化傾向の差によっても生じる。内部は空洞になっているというより、近遠心の象牙質はない。リンゴをかじってもう食べるところがない状態だ。リンゴの皮というかペラペラのエナメル質が残っているだけだ。虫歯を除去するというより接着マージンのための健全歯質を確保する処置には麻酔は使えない。痛みをセンサーとして使うからだ。痛みが出たら健全歯質なのでそれ以上削る必要はないと判断する。出血させずに歯肉縁下の健全歯質を確保するのは難しい。多少出血してもボスミン液でなんとか止まればよし。歯肉が窩洞に入り込んでいるときは仕方なく電気メスを使うことはある。クラックが近遠心的に入っている。クラックはこの部分だけではなく、全ての歯の近遠心に入っている。クラック部分の拡大ストリップスはこの部分だけに使用した。4番の遠心の形状はCRの表面張力と重力を利用して作る。5番の1次CRも終わっている。5番の近心の形状はストリップは使っていない。多層築成法を使った。
2022/09/19
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やはりやられました。。一番ひどかったのが、本院のお向かいのスピーカハウスの屋根に置いている太陽光発電パネルと真空管式太陽熱温水器。太陽光電池パネルは12枚の内8枚が飛んで、真空管式太陽熱温水器を壊して、隣の法面の上。。ソーラーハウスの屋上のシステムはエアコンの室外機が倒れた以外は無傷だった。真空管は12本の内半分の6本が破損。。1本10万円なんだが。。負傷者が出なかったのが幸いだ。古代赤米も根元から折れている。助かったのは2つだけ。夜中の1時頃に焦ったのは元々腐っている温室(物干し場)のガラスサッシが飛びそうになったこと。スチールパイルを打ち込んで、ロープで室内の柱にくくりつけてなんとかしのいだ。ソーラーハウスの桃ノ木も倒れていた。
2022/09/19
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30代女性、左上67、インレー2次カリエス、温冷痛+この方も糖質健康法(仮称)の信者で、急速進行型の虫歯だ。このところ4人続けて信者さんが来院された。糖質では虫歯にならないと信じていらっしゃるので、何か食生活上の心当たりはありませんか?とお訊きしても、何もないとおっしゃる。しかし咬合性外傷があり、クラックや軽度の虫歯がある方は要注意だ。急速に虫歯が進行する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209080001/左上7は仮埋めの状況で2年経過、左上6はレントゲン写真で見てのとおり、2次カリエスが発症している。CRは仮埋めだったが、特に問題なく経過していた。左上6は遠心の隣接面下に2次カリエスが見える。離装セメントの下は虫歯だった。これを除去していく過程だ。α-TCPセメントで虫歯が深い部分を覆う。1次CR重力を利用できる左上7の隣接面から始める。6番はストリップスを使うよりも多重積層法の方が難しくないと判断した。コンタクト付近から盛り上げ始める。ここからはコンタクトを作り始めるのだが、フィニシングバーで溝を切った後、板チョコの割るようにエキスカベーターでこじって、両方のコンタクト分離させる。咬合調整して終わる。
2022/09/18
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20代女性、右上6、隣接面カリエス、咬合性外傷(ブラキシズム)前回のつづきというか、同じ方なのだが、スーパーテクニックとは言い難い。とはい言え、通常治療ではCR充填は無理で、神経を取って被せになるという歯医者もいるだろう。もしかしたらこの程度ならスーパーテクニックと称しても良いのかもしれない。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209150000/ブラキシズム(歯ぎしり、食いしばり)がひどい。ブラキシズムによりクラックが入り、少しずつ歯が壊れていく。レントゲン写真で黒く見えるところが虫歯なんだが、かなり隣接面より低いところに虫歯が広がっている。これは前医が充填したところより下の方にもクラックがあり、そこから虫歯が広がっていったものだと思われる。虫歯は6番だけではなく、7番にもクラックがあり、その内部には虫歯が広がりつつある。既存のCRを除去していくと、内部には虫歯が広がっており、痛みがいるところは健全歯質だと判断して、痛くないところだけを除去していった。隣接面には穴が空いていて、向こう側の歯の隣接面が見える。その下の歯質にはクラックがあるが、暗いのではっきりとは見えないのだが、以下、拡大してみた。うっすらとクラックが見えるだろう。そこから虫歯が進行していく。α-TCPセメントで極力クラック部分が再硬化して治るように覆っている。接着面積を稼ぐために1mmは健全歯質を確保している。その部分のクラックはCRで補強するという考えだ。ストリップスを使って隣接面の穴を埋める。とりあえず、過不足なく充填して終わる。辺縁隆線部分にも反対側のそれにもクラックが認められるので、いずれこの部分は欠ける可能性が高い。完全に離断する前に補強冠を入れる必要はあると思う。
2022/09/17
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安すぎ、わろた。。安すぎで、患者も気合が入らないのでしょうね。もうダラダラこんなのを装着したくない。。wいつまでに終わるの?寝相も、仰向けで寝るなんて、できない。いや、僕も嫌なんだが。。止めようか。。?w前歯のガタガタの原因の90%は寝相が悪いことに起因する。横向き、うつ伏せ寝で前歯ガタガタになる。今日もたくさん作っている。
2022/09/16
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20代女性、左上5、クラウン2次カリエス、金属アレルギー、咬合性外傷(ブラキシズム)僕がやっている歯科治療はほとんどが普通では有り得ない治療で、今回も口腔内で歯冠をCRで再建するなどということも通常有り得ない。それがスーパーテクニックの所以だが、そんなことを言うとほとんどがスーパーテクニック・シリーズになってしまう。・・アレルギーがあるので金属を外して欲しいというご要望だったのだが、見てのとおり咬頭がスパッと削れてなくなっている。強度のブラキシズム、中でもグラインディング(歯ぎしり)がひどいことを窺わせる。このクラウンは8年前に入れたそうだが、近心(手前の面)には虫歯はなかったので、外す必要があるかどうか迷ったのだが、金属アレルギーがあるというので外すことにした。冠の内部は黒色物質のFeSで覆われていた。とっくにセメントは効いていない状況が続いていた。なぜならFeSは硫酸塩還元細菌の代謝産物なのでここにはこの細菌が生息できる隙間があったということことだからだ。遠心の歯肉縁下には虫歯(2次カリエス)があった。メタルコアに隙間があり、その下の歯質が虫歯になりつつあったということだ。止血を確認したのち、1次CRでマージン部分を過不足なく覆う。2次CRはストリップスを使って、コンタクトポイント以外の築成を行うが、このプロセスは歯茎部のはみ出しに気をつけることが重要だ。はみ出すと後々はみ出した部分の除去に苦労することになる。近心隣接面も同じように処置して、コンタクトポイントはストリップスは使わず直接CRで盛り上げる。咬合面はCRを築成した後、咬合させて、光照射してCRを固める。これで調整が不要となる。後は微調整を繰り返して、咬合調整して終わる。咬合性外傷のある方の予後は良くない。また欠けた、虫歯になった、抜けそうになった、歯根破折した。長い人生、そんなことがなんどもあるのだ。
2022/09/15
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グールドのモーツァルトの音の良いCDはこれで、ジャケット(箱?)を見つけました。SBM (スーパービットマッピング)の4枚組CDで、品番は、、、SM4K 52627です。これ以外を買わないように!w
2022/09/14
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うちでパッチン義歯と言っているのは一般にはなんと言われているのか、多分ノンクラスプ・デンチャーというのが最初だったと思う。クラスプつまり金属のバネが無いので入れ歯が入っているのに気付かれにくいという意味でそういう名前が付けられていたと思う。ちゃんとした設計が成されれば、特に何の問題もなく何年も、あるいは10年位は使うことができる。設計方法はどこかにアップしていたと思うが、これもまだ探していない。業界人向けに書いていますので、勝手に探してください。SOCKETという広告がうるさいが、そこのように遊離端義歯はダメだとか、中間3本欠損までとか、レベルの低いことは言わない。全ての症例に応用できる。通常、素材はナイロン系かポリカーボネート系で外部応力に強いので、金属を使わなくても大丈夫、という触れ込みだったが、そうでもない。無理な設計だとやはり破折する。破折すると修理は少なくとも診療室ですぐにできるということはない。1週間の預かりでラボに外注するしかない。しかし、アクリル系でも素材を選べはできないことはない。ただし内部に金属の補強構造体は必要になる。アクリル系なら診療室でも修理やリベースが簡単に行えるのは大きなアドバンテージとなる。また射出成型を採らないので、他の素材よりも変形が少ないのも大きなメリットの1つだ。変形していても簡単に修正可能だ。製作方法は途中までは通常の義歯と変わるところはない。サーベイラインを0mm、0.25mmで描き、基礎床用のアンダーカットのブロックアウトだが、実際のブロックアウトの考究用を兼ねている。取り外しがスムーズに行われないといけないので、アンダーカット量は精密に決める必要がある。口腔内で蝋堤を使ってバイトを決め、咬合器装着。ワックスを取り除き、人工歯を作る。素材はハイブリッド系レジンだ。メタルフレームは鋳造のものを別途作成しておく、素材は0.5mm程度に薄くできるコバルトクロムが良いと思う。ちょっと剛性が高すぎるような気もするが。パラは最近は高騰しているし、あまり薄くできないが、場合によっては銀合金でも良いかもしれない。この部分から破折するので、楕円の部分だけトラス構造にする。多分これは外せない。つづく
2022/09/14
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バケツで育てているうちの古代赤米になんだか丸いものがあるな〜と思って、米農家の患者さんに訊いてみたら、カヤネズミの巣だよ〜、絶滅危惧種〜。僕も技工士も含めて絶滅危惧種なんだよね。。多いな、絶滅危惧種。カヤネズミと言って、すごく小さなネズミでとても可愛い、、赤ちゃん見たことあるけど、一円玉の位の重さしかない、巣に耳を澄ませると、ちゅうちゅう泣いているのが聞こえるそうだ。https://ja.wikipedia.org/wiki/カヤネズミ
2022/09/14
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60代女性、右下4567、コーヌス義歯破損20数年経って、破損した。紆余曲折はあったが、今は調子よく使えているので、どうにかして欲しいという依頼だった。コーヌス義歯のコーヌスは英語のコーンつまり円錐形のことだ。こうすることにより適度は維持力と歯牙に対する優しさが得られるのだと思う。20年30年は当たり前に保つ。作り方はここのどこかにあると思うが、探すのが面倒だ。どなたか見つけられたら教えて欲しいwなければ再掲載したいと思う。作れる歯科技工士も非常に少ないし、そもそも歯科技工士自体が絶滅危惧種だからだ。技術は残したいと思う。「コーヌス義歯の製作過程」というシリーズのようです。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209120001/口腔内の調整終了後の画像だ。あとはコーヌス外観の内面にメタルプライマー塗布後薄くレジンを流し、はみ出た部分をトリミングする。
2022/09/13
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60代女性、右下4567、コーヌス義歯破損20数年経って、破損した。紆余曲折はあったが、今は調子よく使えているので、どうにかして欲しいという依頼だった。奥が破損したコーヌス義歯、手前が新作だ。裏面。裏装時にレジンが逃げやすいように外冠に穴を開けている。コーヌス義歯は内冠を先に作り、それに合わせて外冠を作るのが最も適合性が良いので、内外冠は同時に作りかえるのが普通だ。しかし、コストの問題と僕の高齢化の問題で、面倒な技工が億劫になってきているので、なるべく簡単に再製作できたらと思う。どうするのかというと、内冠を型取りして外冠を作る際に、外冠を少し大きめにブカブカに作り、内部をレジンで裏装するのが簡単だと思う。擦切れて緩くなったら再裏装すれば良い。具体的には作業模型上の内冠の頂点とマージン部を除いた部分にワックスで一層リリーフする。メタルフレームの原型はパターンレジンを使用する。キャストしてパラのメタルフレームにしたが、3.3gになった。材料費だけで1万円以上かかる。金属はかつての3〜10倍に高騰して下がる気配はない。もうすぐ世界的な経済崩壊が来る前触れだろう。ベースは床矯正用に使っているレジンを使う。即時重合レジンの中では硬い方だ。炊くレジンは厚くなりすぎ、さらに変形が大きいので、精密性を要求される片側性のコーヌス義歯には向かない。最初のものも即時重合レジンだ。実は最も精密なのは即時重合レジンなのだ。今回は人工歯にハイブリッド系レジンのGCのグラディア・フォルテ(国産)を使用してみた。国産では硬さや操作性では一番まともだが、Kerrのプレミス(米国製)にはかなり劣る。生産中止になったのが返す返すも残念だ。もう日本製はダメだろう。森、小泉、安倍以降の清和会(壺)政治が国内産業を壊滅させてしまった。IC0というのは透明のレジンで硬い。一層塗布して光硬化後、硬化を阻害する酸素に触れないようにエアーバリアを塗布し、加熱重合する。その後は研磨するだけだ。超高齢化社会になると、後何年この人は生きるのか?あと何年僕が現役でこの歯の面倒を見れるのか?そう考えて、今を生きるしかない。義歯の見た目の綺麗さなど、ど〜〜〜でもいい。いつまでもたせる必要があるのか?それだけを考える。
2022/09/12
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昔のグールドの4枚組の中の1枚でジャケットが失われている。モーツァルトのピアノソナタ1972、73、75年録音と書かれている。SBMのCDで音は非常に良い、だけではなく、臨場感のある雑音wがふくまれている。あの唸り声も明瞭だし、ペダルの音というか、床の響きが部屋全体を揺らす超低音というか空気感。誰かが側でめくっているのだろう譜面の音とか、只々、超絶リアルだ。最近のDSD版も聴いてみたが、見事に音楽だけで臨場感(雑音)は失われている。音質も若干劣化している。音楽だけ聴く人には十分だと思うが。このところハマって聴いている。アマでも中古しかないが、オーディオ好きはゲットされたし!
2022/09/12
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前回のつづきで、https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209050000/左端の試験的に組んだプロトタイプと同じものを6個作ろうと、12個の放熱器に穴を開けて、タッピング作業を終わった。気の遠くなる作業だった。。これから技工作業をしなくては。。いつ眠れるかな。。
2022/09/11
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正式名称「アルゴンアーク無酸素遠心鋳造機」というのがありまして、オクでゲットしたのだが、まだ使っていない。オハラ製の「次郎 OAC-502JA」という名前だ。これはジュエリー用で歯科用には大きすぎる。なぜかというとジュエリーで鋳造(キャスト)というと原型を大量にコピーして一度に鋳造で量産するということなので、鋳造リングが大きい方が量産能力が高いということになる。しかし歯科では鋳造(キャスト)というと原型をそのまま金属に置き換えるということで単品受注生産ということになる。これは歯科ならではということで、歯というものは患者個々人で違うものだから、量産というわけにはいかないということなのだ。したくはなかったのだが、動作テストしてみようと、外部からの圧搾空気が必要ということだったので、エアータービン用の4kg/cm2を繋いだら、内部で爆発音がしたw 圧力計につながるホースが経年劣化で破断したのだ。ホースを交換して、大体の仕組みと操作手順を予習してみた。以前、同じメーカーのふた回り程小さいが歯科用のものを修理したことがあったので、なんとなく理解できたが、エアーによる圧迫鋳造の機構があるというのがまだ理解できていない。それにしても鋳造リングの直径がφ12cmと非常に大きい。これは入れ歯のメタルプレート用よりも大きい。なんとか下駄というかスペーサーを自作する必要があるようだ。ジュエリー用の高温の融解温度が必要な金属はプラチナなのだが、歯科用のそれはコバルトクロムやチタンということになる。アルゴン雰囲気中のアーク放電による融解なので、酸化せず金属が劣化しにくい。
2022/09/11
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30代男性、右上5、咬合性外傷、インレー脱離咬合性外傷があると隣接面にクラックが入るので、隣接面カリエスになりやすい。これに気がつかずに対症療法を繰り返しても虚しい。最後は歯がなくなってしまう。このようなインレーは両隣接面にスライスカットを入れ、3本まとめて作るので、隙間が非常に狭い。通常1本だけ作り替えるとか、ましてやCRで再建するとかいうのは非常に難しいというか、想定外だ。それでも依頼があれば再建することはあるが、神経も体力もすり減らすので、もうそろそろできなくなってきている。そもそもこんなことをすること自体が時代の趨勢にはそぐわないとは思うが、金属がセラミックス系に置き換わりつつあるだけで、普通にやられている。歯医者はこんなことしかできないからだ。合着用セメントはカルボキシレートセメントだった。ちょっと懐かしい。剛性はないが虫歯にはなりにくい。歯質よりイオン化傾向が大きい亜鉛が含まれているからだ。遠心には虫歯があったので除去して、α-TCPでカバーしている。α-TCPも歯質よりイオン化傾向が大きいので、辺縁封鎖が破れた時は徐々に溶けて歯質を守ってくれる。これは鉄の錆止めの亜鉛メッキと同じ原理で、腐食工学ではカソード防食と呼ばれている。CRでの再建方法は1次CRでマージン部を完全に覆う、2次CRはストリップスを使い隣接面直下まで流す、3次CRはストリップスを立てて頬舌側のエンブレジャーを作り、コンタクトより上の辺縁隆線はストリップスを使わずにCRで築成する。こうしないとコンタクトがゆるくなる。ストリップスを操作する余裕がない場合は使えないので、多重築成法を用いる。今回はストリップスを使っている画像は操作に余裕がなかったので撮れなかった。築成後はバリを取って、仕上げる。では時系列でどうぞうっすらと黒色の細菌代謝産物のFeSが見えるので、しばらく前からセメントは効いていなかったことが分かる。虫歯は除去した。α-TCPセメント1次CR2次、3次CRバリを取って仕上げに入る。
2022/09/11
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壺の意向で憲法改正が行われようとしていた、ということのようですね。気持ち悪いことこの上なし。パンドラの壺の蓋が飛んで、色々出てきました。今日、統一教会本部前デモ(公開48時間限定)ということでNHK党の黒川氏がやっていました。クソ狭い路地に4000人集まったとか。次のターゲットは緊急事態条項、日米地位協定とか創価学会とか、統一協会の上にはCIAとか某保守系キリスト教団体とかイスラエル(ユダヤ)があるとか。もう、陰謀論ではなかった。敗戦国日本は未だにアメリカの属国、いい加減に独立しましょう、それは右も左も、保守も革新も日本人なら同じだろう、このままではウクライナと同じ、中国と戦争させられる、とか。
2022/09/10
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https://www.youtube.com/watch?v=yUbpX6dgOAU「賽さいの河原かわら」というと、小さい子供が親に先立つと行き、石積みをする所だと思われています。そこで子供たちは鬼にいじめられながら石を積み続けるのです。一体なぜ、罪もない子供が賽の河原に行って苦しまなければならないのでしょうか?https://true-buddhism.com/teachings/sainokawara/というのがあって、子供の頃に聞いた話なんだが、これって僕のことだな、、とつくづく思う。身をすり減らして歯を修復しても、一瞬で壊れる。またやる。鬼とは「咬合性外傷」のことだ。これの繰り返し。「人間椅子」というバンドの曲があります。https://www.youtube.com/watch?v=yUbpX6dgOAU
2022/09/09
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30代女性、左下7、インレー2次カリエス、自発痛+この方も糖質健康法(仮称)の信者で、急速進行型の虫歯だ。このところ4人続けて信者さんが来院された。糖質では虫歯にならないと信じていらっしゃるので、何か食生活上の心当たりはありませんか?とお訊きしても、何もないとおっしゃる。しかし咬合性外傷があり、クラックや軽度の虫歯がある方は要注意だ。急速に虫歯が進行する。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209080000/この方が糖質健康法の信者になったきっかけは、4年程前、青魚不飽和脂肪酸のDHAを摂り過ぎて?アトピー様のひどい全身性の皮膚疾患にかかり、それを改善しようと始めたという。確かに改善していて、今は手の甲と掌だけに縮小している。最初の2年は黒砂糖を摂っていて、左下5、右下5等が虫歯で痛くなった。その後は蜂蜜に切り替えたが、今回左下7番が痛くなって来院された。前回参照https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209080000/今日は左下56の治療なのだが、6番は今回の7番の治療に比べると軽度なので、5番の治療に集中してみたい。この歯は2年程前、痛くなったので某有名歯科医院で治療されたが、内部は虫歯になっており、充填されていたグラスアイオノマー系のセメントまたはCRと思われるかけらは窩洞内部でコロコロ動いていた。6番はメタルインレーを除去して、遠心半を先にCRで充填再建した。5番はの遠心にφ1mmのラウンドバーで咬合面からアクセスしてみたが、内部の象牙質は半分程失われている。ぺらぺらのエナメル質が残っているだけだ。内部の軟化象牙質(虫歯)を除去している過程で露髄して出血した。ここで慌てる必要はない。想定内だからだ。露髄したら、後で痛くなるので、神経を取るしかないというのは真実ではない。感染を防ぎつつ直覆すれば、何の問題も生じない。記述し忘れたが、前回も含めて全ての治療過程で麻酔は使用していない。痛みは健全歯質が確保できたという指標に使うことができる。痛みが出たらこれ以上削る必要はないと分かる。麻酔を使うとこれができない。結局、神経を取るしかなくなってしまうのだ。ボスミン液で止血してみると、レントゲン写真を参照すれば分かるとおり、かなり広範囲に露髄が認められる。CCDの明るさの分解能の限界で明瞭ではないが、露髄しているのは楕円部分だ。拡大像この後は3MI◯+α-TCPセメントで直覆し、2回法でCRで充填・再建していく。1日分の抗生物質を経口投与した。1回目のCRでマージンを確実に覆う。2回目以降はストリップスが使えるのなら使ってもよい。近心にも虫歯がありそうだが、レントゲン写真でははっきりしないので、今回は咬合面をCRで覆っただけで、削る治療は見送った。
2022/09/08
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30代女性、左下7、インレー2次カリエス、自発痛+この方も糖質健康法の信者で、急速進行型の虫歯だ。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209060000/よそ(他院)でCRによる歯髄の保存治療は不可能と言われて、うち(当院)に来られた。レントゲン写真では確かに深い歯肉縁下の虫歯だが、外から見てもちょっとしか見えない。メタルインレーを除去してみると裏装セメントが見える。黒い部分は硫酸塩還元細菌の代謝産物のFeS:硫化鉄だ。この部分は細菌が侵入していた証拠で漏洩があったということだ。それでも直ちには虫歯にはならない。FeSはイオン伝導性がないので、水素イオンが歯質を通過するのを阻害する。これを除去すると盛大に出血した。除去と言っても全く接着していなかった。コロコロ窩洞内で回っていた。出血部位は歯肉縁と露髄部分からの同時出血だった。切削バーが触れたのだろう。ボスミン液で止血後。上から見てもよく分からないかもしれないが、スプーンエキスカベーターがやっと届く。矢印部分が露髄している。虫歯は細菌感染症ではないが、歯髄に細菌感染すると細菌性の歯髄炎で痛みが出るので、3MI◯+α-TCPセメントで直覆する。アレルギーや妊娠初期等ではなく、抗生物質を飲んでも差し支えないようだったら、1回分だけ処方することもある。CRの接着部分は健全歯質でないとボンディング材が効かないので、最低1mm幅でしっかり軟化象牙質を削除する。3MIX+α-TCPセメントで覆罩するが、それほど厳密に露髄部分や軟化象牙質を覆う必要はない。セメントが近くにあるだけで薬剤は浸透する。ただしCRのダイレクトボンディングシステムでないとこの治療は上手くいかない。インレー修復はセメントの接着剥がれがすぐに起こり漏洩して失敗する。インレー修復で長期的な安定性を得られている多くのケースでは、多少の漏洩があっても問題が生じない深い虫歯ではない場合だ。このケースのように漏洩が起こると失敗してしまう症例においては、インレー修復をする場合、あらかじめ漏洩してはならない部分をCRで完全に覆っておく必要がある。こうすればCRによる直接歯冠再建よりは技術的難易度はかなり下がるだろう。CRによる再建は多重積層法を用いる。ストリップス使用はかえって難しい。隣接面のフィニッシング工程は手前の6番の治療時に行う。
2022/09/08
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30代女性、左下7、インレー2次カリエス、自発痛+この方も糖質健康法の信者で、急速進行型の虫歯だ。とりあえず、重曹うがいで一時的に痛みが治まったので、痛みがぶり返す前に来られた。重曹うがいで痛みが止まる時はまだ歯髄には細菌が達していない。甘いもの等で痛みが出る場合もまだ露髄はしていない。細菌よりも小さな物質が象牙細管を通じて歯髄に達すると痛みを感じる。特に小さな物質である水素イオンは象牙細管だけではなく歯質そのものを通り抜けるので、痛みを感じさせやすい。この水素イオンを中和するのが重曹成分の重炭酸塩で、重曹うがいで痛みが治まる理由だ。なぜかこのところ、技工作業がいっぱいあって、ご飯食べて、お風呂はいって、始めたのが21時過ぎだったけれど、作業が終わったのが、25時っていうか午前1時というか。。PCも遅いし。。患者さんの要望で、新しいシリーズを創設して、サブタイトルは「健康マニアの成れの果て」でお願いとか。今回はレントゲン写真の矢印の7番が痛くなったとか。そうでしょう。神経に達していますよ。5番もすごくない?どうなっているのだろう?これでなんともないところがすごい!
2022/09/06
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もっといっぱいいると思うけれど。。世界に広げよう壺三の倭!(壺政党:壺濃度の濃い順に)壺政党(党首:壺谷宗幣)、自壺党、日本維壺の会、立壺民主党(壺政治家一覧[国政])岸壺夫・壺千代(親子漫才コンビ)、壺生田光一、山際大壺郎、井上壺行、山本壺広(以上「壺三舎弟」)、高市壺苗、稲田壺美、杉田水壺(以上「壺三女舎弟」)、生稲壺子(おニャン子壺BBA)、(壺政治家一覧[地方])道見壺憲(北海道)、橋壺徹(大阪維壺の会、持病の高血圧で手が震える)(壺政治家一覧[海外])ドナルド・壺ンプ(前大統領、近日中に収監予定)New!!、マイク・壺ンス(前副大統領)New!!(ガチ壺信者)三浦瑠壺(壺サーBBA)、池田壺夫(老害壺信者)(壺三応援団)百田壺樹(変態壺土方)New!! 、高橋壺一(壺役人、コソ泥で前科持ち)New!! 、櫻井つぼこ(KCIA壺要員)、門田壺将(盗作壺作家、池田大作レイプ事件デッチ上げ記事で新潮社をクビ)、有本壺(壺BBA)、渡邉壺也(壺チャンネル運営出身、麻生壺郎にも近い)、古市壺寿(壺三の嫁の友達)、一色正壺(元海保壺者、妻は韓国人)、竹田恒壺(壺偽皇族)、高壺克弥(脱税壺医師)(壺三応援マスゴミ)田崎壺郎(壺記者)、阿比留壺比(壺経新聞記者)、岩田壺子(NHK論説委員、壺三が死んだ途端にNHK退社)、花田壺凱(壺雑誌壺illの分派)、加藤壺隆(壺化人放送局)(壺三芸人)太壺光(関東支部)、つぼんこん、笑い壺壺夫(以上関西支部)壺
2022/09/06
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明日は台風ということで、その準備をしていたら、時間切れ。臨床系の記事を書こうと思っていたのだが、技工作業があるので、今日はお休み。風対策でバケツ稲を下に下ろしたのだが、大型バイクよりも背が高い。古代米は原種に近いので、元々背が高い。メコン川の増水に従って背が伸びて、穂だけが水面に出るそうだ。
2022/09/05
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前回のつづきでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202208190001/結局、資材を2倍投入して両切りのオルタネイトスイッチにすることにしたのだが、半導体リレーが4台必要になる。しかもモノタロウでは取り扱い中止になっている。出前が手動の切り替えスイッチだ。小さいし、コストは一桁安い。。自動制御はお金がかかる。。曇ったり、雨が降ったら、診療室から駆けつけて切り替える必要がなくなるので、楽にはなるが。。でも、これを7台も作ることを考えたら気が遠くなる。
2022/09/05
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今年は暑かったせいか、生育が良い。3本植えで、バケツがいっぱいだ。 花が咲いている。
2022/09/04
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50代女性、左上457、2次カリエス前回のつづきっていうか、https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209030000/まぁ、とりあえず一段落したというか、今度はなんかあった時、というところまで逝ったので、区切りとしてご紹介。ほとんど無理筋な再植もあったし、残根上のブリッジもあったりで困難を極めたのだが、6日かかってなんとか終わった。詳細は過去にアップしているような気もするが、面倒なので検索していない。自分で検索してほしい。記事がなくて、これが見たいということならコメント欄でリクエストしてください。なんでこんな咬合崩壊寸前というか、すでに崩壊していますよ、、という状況に追い込まれたのか?本人にもわからない。漫然と歯医者に行っていたらいつの間にか部分入れ歯になってしまった。それからも冠が次々に取れていき、困り果てて、うちに来られた。そんな話だったのだが、ま、下手な歯医者に通いすぎてもダメだろうし、咬合性外傷があってもいけない、糖質健康法にはまっているというのもヤバイ。それを提唱している先生は虫歯にはならない、別の原因がある、むしろ虫歯は治るとか言っているらしい。ま、僕にはわからない話なのだが、いろいろと症例を観察していると、小さな隙間から虫歯が急速進行する原因にはなると思う。なんせ砂糖(黒糖含む)はご飯やパンなどのデンプン質の20倍虫歯になりやすいと言われているのだから。摂るなら果糖やブドウ糖がメインの蜂蜜の方がマシだ。それでもデンプン質の4〜5倍虫歯になりやすいが。ま、糖質を摂った後はしっかり重曹うがいして歯磨きしてください。常時口腔内をアルカリ性にしておけば虫歯は進行しないのだから。before/afte を5枚法でアップします。beforeafterbeforeafterbeforeafterbeforeafterbeforeafter
2022/09/04
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50代女性、左上457、2次カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209020001/この方も最近流行りの糖質健康法をやっておられるとかで、やはり虫歯が進行しやすいので、要注意だ。砂糖はデンプンの20倍、果糖やブドウ糖の4〜5倍虫歯になりやすい。今日は技工作業と口腔内セットの様子だ。模型はトリミングしない。慣れればこちらの方が綺麗に適合する。日本人なのだから西洋人の真似をする必要はない。メタルフレームをワックスアップして埋没。いわゆるロストワックス法によるキャスト(鋳造)を行う。これがメタルフレーム。やはりメタルがあった方が丈夫で脱離しにくい。Karrのプレミスというハイブリッドレジンだが、製造中止になってしまった。これを凌駕するハイブリッド系素材は見つからない。これも在庫限りになってしまった。残念だ。口蓋側口腔内セット前。次の日なので、まだ歯肉が治っていないので、浸出液に悩まされた。セット後、色はだんだんと同じになってくる。口蓋側
2022/09/03
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50代女性、左上457、2次カリエス前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202209020000/被せ物というものはいつかは2次カリエスで再治療のハメになる。隙間が嫌気性細菌が生息できる程度の狭いものなら、カリエス(虫歯)は進行しにくいが、好気性の酸産生細菌が生息できる環境になると急速に虫歯は進行する。今日は右上45の2次カリエスの再治療の様子だが、見かけよりも状態は良くなかった。冠が脱離しているというよりはメタルコアが不適合というか、セメントが崩壊した隙間から内部が虫歯になっていた。特に4番(手前側)はかなりまずい状態だった。通常の診断では抜歯に限りなく近い。もう一度メタルコアの作成をすることはできず、歯肉縁下まで虫歯になっているからだ。5番は遠心にクラックが入っており、その部分が虫歯になっていた。冠もほとんどセメントは効いていなかった。グラスアイオノマーと思われるが、あってもなくてもいい感じだ。最近は亜鉛が含まれているグラスアイオノマーもあったような気もするが、どうだろうか?口蓋側4番のポスト。遠心面は完全に隙間ができていて細菌の繁殖を許している。近心面はまだましな状況。虫歯を除去していくと、思った以上に健全歯質は少ない。特に4番は抜歯を選択する歯科医師も多いと思う。電気メスでマージンを出している。とりあえず、根管治療はしてみたが、根管は閉塞している。クラックがある。咬合力をあまりかけないように注意が必要だ。破折したら抜歯・再植になる。α-TCPセメントの精製水練り。余分な水分を綿球で押さえて乾かした後に、通常練りの同セメントを載せる。僕は2回法と呼んでいる。ピンレッジドCRコア。完全に歯質を覆ってイオン伝導性をなくす。この3本の歯は通常治療の限界を超えているので、次はないかもしれない。次回は技工作業と口腔内セットの画像をアップする予定。
2022/09/02
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50代女性、左上457、2次カリエス被せ物というものはいつかは2次カリエスで再治療のハメになる。隙間が嫌気性細菌が生息できる程度の狭いものなら、カリエス(虫歯)は進行しにくいが、好気性の酸産生細菌が生息できる環境になると急速に虫歯は進行する。セメントのない時代は隙間をなるべく少なくなるような歯科治療が行われていた。100〜150年程前の話だ。例えば金箔充填や最近まで保険診療でも認められていたアマルガム充填とかがそうだ。隙間はあっても通性嫌気性細菌の硫酸塩還元細菌が生息できる程度の狭い隙間なら最終代謝産物である硫化鉄FeSによるイオン伝導阻害作用により虫歯の進行は抑えられる。キャスト冠の製作が行われるようになってからもしばらくはセメントなしで装着されていたと聞いたことがある。診療室でも作製・装着ができるバンド冠が使われるようになるきっかけはセメントで隙間を埋めることが容易になってからだ。これは100年ちょっと前にリン酸亜鉛セメントが開発されてのち急速に広まり、つい最近までと言っても40〜50年前までは普通に行われていた。その後グラスアイオノマー系の合着用セメントが開発されてからは金属〜歯質間の接着力があるということで主流となっている。その後はレジン系のセメントが加わりバリエーションが増している。いずれにしても接着ということに期待している向きがあるが、あまりその効果には期待できない。スーパー◯ンドでさえ接着剥がれは起こるからだ。長年の絶え間ない咬合力に勝てるセメントはない。経験的に意外に長持ちするというか2次カリエスになりにくいセメントとしてリン酸亜鉛セメントとカルボキシレートセメントがあるが、現在歯科医学ではその2次カリエスになりにくい理由は分かっていない。しかし、僕が提唱している「虫歯の電気化学説」では容易に説明出来る。虫歯は金属の電気化学的腐食と同じカテゴリーに属する現象なので、歯質よりイオン化傾向の大きい物質で覆うとその物質が歯質より先に溶けてくれて、本体の歯質を守ってくれる。この2つのセメントには歯質よりイオン化傾向の大きい「亜鉛」が含まれている。これを腐食工学分野では「カソード防食」と呼んでいる。最強の合着用セメントは歯質接着性は全く無いが、硬質な「リン酸亜鉛セメント」だろう。ただし練和作業に熟練もしくは工夫を要する。・・左上の7番はコアとクラウン間というよりは歯質とコア間に隙間ができていた。この白いセメントがグラスアイオノマーセメントだ。黒い部分は隙間があったところだ。2次カリエス部分には歯肉息肉で覆われていた。覆われることにより虫歯の進行は遅くなる。これはプロトン:水素イオンが歯質を通り抜ける際に歯質中のカルシウムから電子を奪う前に歯肉息肉から電子の供給を受けるからだと説明出来る。電気的インピーダンスの問題として解釈できる。オームの法則さえ理解していない現代日本人にはちんぷんかんぷんだろうが。3◯OX+α-TCPセメントで根管充填する。CRでラウンド・ピンレッジド・コアの築成をする。不定形の歯質とCRのダイレクトボンディングシステムが現時点では最も接着強度に優れている。型取りして作るコア(土台)は外れるに決まっている。それは外れるように作っているからだ。というか、型取りして口腔外で製作するので、抜き差しできるように作るしかないからだ。工学的見地からすれば、電気伝導性のない物質で覆うという防食技術的にも理にかなっている。つづく
2022/09/02
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