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2008.01.27

ダグラス・サーク監督の１９５７年の作品。
スタント飛行パイロットのロバート・スタック、その妻のドロシー・マローン、整備士のジャック・カーソンは複雑な人間関係で共に仕事しているが、新聞記者ロック・ハドソンが彼等を取材することになる。
「風と共に散る」と同様な暗い人間関係だが、飛行ショーや事故シーンは大変迫力があり、ハドソンとマローンの恋など、物語は大変面白い。ハドソンの行動は少し中途半端であり、娯楽作品ではない。しかし、緻密なストーリー構成は見ごたえが十分あり、５０年代ドラマのファンにはオススメの１本である。★★★

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Last updated 2008.01.27 11:51:45
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■コメント

サークとハドソン

入間洋さん

今日は！入間洋です。「翼に賭ける命」は、個人的にはまだ読んではいませんが、ウィリアム・フォークナーの「パイロン」が原作であり、従って物語構成や人物像がなかなかしっかりしているということなのでしょう。サークの監督作ですが、どういうわけか彼は、ロック・ハドソンを度々起用していて、彼が出演するサーク作品はこの作品を含め５、６作はあるはずです。どういうわけかと書いたのは、ハドソンは典型的にアメリカ的な俳優であり、旧大陸的メロドラマを得意とするヨーロッパ出身のサークとは、あまり合わないようなイメージもあるからです。ただこれは後知恵があるからかもしれず、必ずしもサーク作品によってメジャーになったわけではないとしても、サーク作品は彼にとっては重要な契機とはなっていたのかもしれませんね。 (2008.01.27 18:35:30)

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Re:サークとハドソン(01/27)

mag7cup さん

入間洋さん、こんにちは。

「風と共に散る」でも「翼に」でも、出演者は皆ステレオタイプで個性が明確な人物なのに、何故かハドソンは中途半端ではっきりしない演出になっています。多分サークはそういう視点からストーリーを作りたかったのではないかと思います。「翼に」でもラストのクライマックスでハドソンがドロシー・マローンを説得しますが、私に言わせれば中途半端な結末です。そういう訳で、大変すばらしい作品ですが、４つ★を与えられない結果になりました。
また、飛行シーンなど重ね撮り（スクリーンプロセス）がいくつか見られました。これをカラーで撮ると５０年代は合成が明らかに分かってしまい、スクリーンが低級に見えるので、白黒撮影にしたのではないかと思います。 (2008.01.28 13:06:34)

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