実在のスター、リリアン・ロスの半生を描いた伝記的映画である。彼女は1910年生まれなので、当時まだ45歳だったようだ。 スーザン・ヘイワードは歌手として大成するが、夫に死なれ、新しい恋人リチャード・コンテにいじめられるというストーリーである。 アル・ジョルスンで有名な「When The Red Red Robin Comes」を歌うヘイワードが素敵だった。 しかし、『わが心に歌えば』(1952)のようなカラーの明るいミュージカルではなく、白黒の暗いドラマだった。明るい路線を止めてしまったのは、私としては残念である。 ラスト近辺で登場するエディ・アルバートが、実の奥さんマーゴとツーショットで出演した。彼は99歳まで生きた様だ。 スーザン・ヘイワードの暗いイメージを生かした暗い内容だが、私には明るいミュージカルシーンが見どころだった。★★★