4話先生の仕事


一生の思い出になるダンスパーティ。みんながプロムを楽しんでいるころ先生たちは何をしているのでしょう?

先生たちも参加している。

先生たちは、受付やトイレやありとあらゆる所に潜んで(いやいや言葉が悪かった)いる。

まずは、会場受付。先生たちが生徒に「ようこそ。」と言って名簿で名前を確認しチェックインのサインをする。要するに生徒の名前の横に生徒が現れた時間(何時何分)そして彼らの直筆のサインと先生の承認サインをする。

タキシードやドレスに身を包まれた生徒たちは直筆サインなんか求められてなんだかスペシャルな気分。

嬉しそうに「そうかい。そんなにサインが欲しいんなら、やってやろうじゃない。」といったまんざらでもない態度。

ダンスの間中先生も食べながら見ている。中には踊りに参加している先生もいるし、写真をとりまくって上げている先生も。中には先生の出し物のある学校もあり、ハワイではフラダンスを披露したりも。

そんな中一部の先生はそれぞれ女子トイレ男子トイレに。

特に学外で問題を起こされると困りもの。学校の品格も下がるし公共に与える影響もある。タバコ飲酒など隠れてできないようにたっている。先生がいるのも知らないで、そういうのやる子もいたりして。そういう場合は、すぐにスクールカウンセラーが家まで送ってあげて即休学処分。

それから、会場のちょっと外とかで喧嘩とかもできないように、学校の考えるダンスパーティでの建物内はガード。

パーティが終わり、子供が会場を出て行く際はチェックアウトのサインをする。このチェックアウトはインよりも大切。
要領はチェックインと同じで直筆のサインを生徒からもらい、時間を記入。

途中で抜ける生徒には、親にこちらからかけて知らせる。
子供の前でね。

アメリカは訴訟の国。
学校の楽しいイベントで家から訴えられるなんてことは
避けたい。

プロムの間は、学校の責任で子供は子供らしく?許される範囲で楽しめる。大事なお子様をお預かりしているのだ、たとえ先生側が生徒に娯楽の場を与えていても責任はとらなくてはいけない。

一方チェックアウト後は学校の責任ではなくて、各家庭での子供の躾ということで承諾を事前に得ている。チェックアウトの後はそこからは家での教育の部分。

先生にとって生徒の別の一面も見られるし、なによりも嬉しそうな子供たちを見られてプロムは楽しいけど警察部隊のような気分にもなる。

日本は、修学旅行の旅館での夜の見回りとか密会を防止するために寝ずにがんばっている先生もいるだろうね。



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