語る2



テーマ「英語で子育て(4)」

今日は、話が脱線気味ですが、バイリンガルの影の部分についてお話したいと思います。

私は、色々な言語の人に日本語を教えるということを経験したのですが、教えていると不思議と、
母国語の言語によって上達の速度が違いましたね。
母国語を良くも悪くも背負って生きているので、
きっぱりさっぱり今日からXX人になるなんて
無理ですしね。

経験上、韓国人が一番日本語上達が早かったです。相対的に見て、文化や言語自体似ている部分が多いので、数ヶ月で話せるようになる学習者が多かったです。きっと流暢になられますよ。
日本人がハングル語を勉強すると発音が
難しいそうですが。

それに比べ、英語と日本語は言語体系がかけ離れているので学習、習得ともに大変です。
家庭では完璧バイリンガルと
思っていても、学校の方では英語は第2言語だからね、クリスティ(仮名)ちゃん。という見方のほうが多かったのも事実です。今回は、ケースとしてこのクリスティちゃんタイプの
子供たちに焦点を当てて見ました。


考え方が、文章構成に反映するので、
アメリカで生まれ育った日本人両親のお子さんで、
家では日本語という家庭環境のところは、学校では
英語は第2外国語とみなされていましたね。
もうひとつ言うと、発音もかすかにネイティブとは
違う部分があったり、みんなが習ってきたはずの
幼児の家庭用語などが抜けていたりします。

それでは、日本人から見たらその山田クリスティ京子ちゃん(仮名)は、日本語完璧?というと、話している分は
はい、完璧のようですね、しかし、文章が書けない、読めない、唯一定期購読のコミックなかよしなどの漫画から
学んでいる程度。もちろん、機会の説明書とか小説が
読めない。日本で生活したこともないし。


問題は、クリスティの心の中。
「私って何人?一体、何語が母国語なわけ?」
という日本育ちの日本語を話す子供から見たら
思いもしないであろう「何人?」という疑問に
ぶつかるわけです。

宙ぶらり。のような心境になります。

バイリンガルは、華やかなイメージがあるかもしれませんが、子供の中に劣等感や不安感の芽を知らないうちに
育ててしまっていたりします。



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