そうだったと思い出しました。

一ヶ月の収入が全部保育料になってしまうこと、育休制度の無い時に出産した私は退職の道を選びました。

だから3人を産めたのかもしれないけれど、産休・育休の制度を利用して3人産んでいる公務員の方を今みると、そういうことが出来る社会もあるんだなという見方をしている自分を見つけます。

生きることも、産むことも、育てることも苦しい国になってしまったようです。 (2008.07.07 14:21:04)

~★りん★~のワーク・ライフ・バランス模索の記録

~★りん★~のワーク・ライフ・バランス模索の記録

PR

Profile

〜☆りん☆〜

〜☆りん☆〜

2008.07.06
XML
カテゴリ: 日本文化論
引越しの手伝いにやってきた実母が、いつものごとく成田空港で買ってきた雑誌のひとつAERA。

2人目はもう産めない
この記事から抜粋した一部。「(保育園への)午後7時半のお迎え」「夫は9時より前には帰宅しない」

そうそう、そうだった。
私の場合は保育ママを見つけたり、試行錯誤をの連続だったけど、「自分さえ我慢すれば、頑張れば、何とかなる」と思い続けて、約4年。
とうとうぷちーん、と切れてしまった。
余裕がなく、いつもイライラ。結局子供たちにしわ寄せがいく日々。

どうして私だけがこんな思いを、、、と思って、考えて、悩んで、そして、得た結論。

じゃあ、なんで帰らないんだ??

そこでいつも思考が停止していた。

今スウェーデンで生活して2年。改めて思う。
こんな社会は、異常じゃないか、と。
「人を育てる」ということを、軽んじすぎていないか?
それほどまでに「お客様」は大事なのか?と。



そして同じ雑誌の中にあったお産難民の記事。妊娠しても、出産をする場所が、ない。

スウェ人ママと話をして「妊娠・出産に関わる費用すべてが無料なのが、いい」というと、「当たり前よ。子供は未来の宝なんだから」との返事。

日本でもよくこの表現は用いられるけど、スウェーデンでは言葉どおりの政策・制度が実施されている。

そして、「日本ではどうなの?」と聞かれて、返事ができなかった。



記事中では双方とも、解が示されている。


そしてお産難民に対しては「産院の集中と効率化が必要」と。

解が分かっているのに、近づけない。
心の中に、この解に近づくことを阻む「壁」がある。
私の中にも。

スウェーデンで生活することによって、私の中のこの「壁」は大分崩れ去ったけど、まだ残っている。




一度外国に出ても、「やっぱり日本に帰りたいなぁ」って希望を胸に帰れるような国に、なるといいな。

そのために、私ができることは何だろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.07.07 05:34:47
コメント(6) | コメントを書く
[日本文化論] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
Jojo82  さん
こんにちは。
「クローズアップ現代」でも「妊婦は産院予約1年前から」という記事を扱っていました。
その記事の締めくくりがおもしろかったです。「(ある都市病院では)何とか、地域で医師ネットワークを構築し、産科医療体制のバックアップを確立した。が、『今後これに、国が絡んでくると、ややこしくなり先行きが暗くなること必定』」。
日本は、民間力は本当に凄いと思いますが、やっぱり、元凶は「国」だったのですよ。

それにしても、国の制度を変えるって、どうしたら出来るのでしょうかねぇ~。内閣に関して、全くの部外者を5年任期で採用して大鉈を振るってもらう!と言うのが、私にもいいような気がします(←作家の塩野七生さんがよくおっしゃっていることです)。
(2008.07.07 13:39:46)

Re:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
sumairu1962。  さん

Re:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
Q2000  さん
はじめまして

>スウェ人ママと話をして「妊娠・出産に関わる費用すべてが無料なのが、いい」というと、「当たり前よ。子供は未来の宝なんだから」との返事。

もちろん、世の中、人が働けば、無料ということはないわけで、本人の負担を税金がまかなっている、ということでしょう。
出産やその後のパッパレイディヒ(父親の休業補償)などは、この国の税制、この国の税金の使い方と、日本の税制、税率、使用用途が異なっている一例といえるでしょう。
厚生労働省の知り合いと何度も話をしましたが、予算を決めるのは別の省であり、やりたいことが全てできるわけではない、とのことです。
一億2千万の国と900万人の国ではそういう身軽さも違うのでしょうね。 (2008.07.07 15:31:07)

Re[1]:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
Q2000さん
>はじめまして
>厚生労働省の知り合いと何度も話をしましたが、予算を決めるのは別の省であり、やりたいことが全てできるわけではない、とのことです。
>一億2千万の国と900万人の国ではそういう身軽さも違うのでしょうね。
-----
何でもかんでもスウェーデンを見習えって言ってたら、それこそ日本はむちゃくちゃになるでしょうね。
救急に行っても7時間待たされたり、体調が悪いといってドクターにかかっても次の検査まで1ヶ月以上あいたり(その間に死ぬ人いるだろうなぁ)、患者を何だと思ってるんだ?と思うような医療の実態もまた、スウェーデンの真実です。

ただ、子供を楽しんで育てられるこの国の人は、みんなスウェーデンに誇りを持ってました。
一人の母親として、純粋にうらやましい、と思いました。

税金で何でもかんでもできるわけじゃないのはよーく分かってるけど、でも、もうちょっとうまいやり方があるんじゃないの?と思ってしまう。

毎晩みんなしてタクシーじゃなきゃ帰れないぐらい遅くまで職場に居残って、税金の使い道を考えてるって、たぶん日本人以外からみたら滑稽以外のなにものでもないでしょうね。
(2008.07.08 06:30:06)

Re[1]:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
sumairu1962。さん
>だから3人を産めたのかもしれないけれど、産休・育休の制度を利用して3人産んでいる公務員の方を今みると、そういうことが出来る社会もあるんだなという見方をしている自分を見つけます。

>生きることも、産むことも、育てることも苦しい国になってしまったようです。
-----
4人生んだ公務員の友人は、在職期間の半分以上を休職したことになり、復職が怖い、と言ってました。きちんと制度にのっとった休暇、堂々としてればいい、と今なら言えるけど、もし髪を振り乱して育児とフルタイムの仕事をやってたときに、同じ職場にそういう人がいたら、私は寛容なこころを持てなかったでしょう。

負のスパイラル、ですね。
これを「お互い様」の愛のスパイラルに変換させたい、というのが、私の願いです。
(2008.07.08 06:49:31)

Re[1]:「2人目はもう産めない」 by AERA(07/06)  
Jojo82さん

>日本は、民間力は本当に凄いと思いますが、やっぱり、元凶は「国」だったのですよ。

>それにしても、国の制度を変えるって、どうしたら出来るのでしょうかねぇ~。内閣に関して、全くの部外者を5年任期で採用して大鉈を振るってもらう!と言うのが、私にもいいような気がします(←作家の塩野七生さんがよくおっしゃっていることです)。
-----

国のやることて時代にそぐわないことは多々ありますね。
でも、私は恥ずかしながら代替案が浮かばないものも多いです。
ただの批判はいくらでもできるけど、じゃあどうすればいいんだ、と言われると、短絡的な考えしか浮かばない。
具体案まで出てきたら、できるところから動き出したいです。

税金の恩恵を受けているということを忘れずに、さらに良くするためにどうすればいいのか。
うーん、マクロすぎて難しい。 (2008.07.09 05:10:01)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Favorite Blog

微笑みに人集まる ニコニコゆうこさん
内海(ウツミ)コー… 知りたい人さん
青山発おしゃれマダ… マダム芳珠さん
子育て&自分育て奮… ぽっかりたかべえさん
5 るぱどさん

Comments

masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
~☆りん☆~ @ Re:強い!(02/11) ひっしぃさん >怒りながらも、こうやっ…
ひっしぃ@ 強い! 怒りながらも、こうやって笑いに変換しち…
~☆りん☆~ @ Re:またまたお久しぶりです。(01/31) なおちゃんさん >りんさん、こんにちは…
~☆りん☆~ @ Re:すごいなぁ~(01/31) ろてんさん >えらいよなぁ~。 >私だ…
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: