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颯HAYATE★我儘のべる
雨が止まない 21
「つぅちゃ」
いち早く俺に気がついた颯希が俺に向かって手を出してくる。たぶん抱っこしてくれと言っているのだろう。
「・・・道明寺?」
「牧野、ちょっと話せないか?」
「―――何?」
「その・・・」
さすがの俺も颯介の親の前では言いにくいこともあるぞ。
「・・・つくしさん、彼の話を聞いてやったらどうだ? ゆっくり話しなさい。いい機会だと思うよ。
君もそろそろ颯介に縛られない、新しい道を見つけないとね。」
「私は颯介さんに縛られてなんていませんよ。」
「―――そうかい? でも、君は生きているんだから、颯介を忘れて欲しくはないが、幸せになってもらいたいね。」
つくしはそれ以上何もいわず、席を立った。
「颯希、おいで」
俺と牧野はホテル内の庭園にいた。 ここにはチャペルがある。
今日は軽く雨が降っていたので屋内での挙式になり、使わなかったチャペル。
「牧野・・・俺たち、いろんなことがあったよな。」
突然の俺の言葉に牧野はとまどったような顔をした。それはそうだろうな。
この俺が直球を投げず、変化球を投げているんだぞ。 自分でも信じられねぇよ。
「なあ、俺はお前が好きだし、お前以外考えられない。
お前が颯介を愛しているのは知っているし、忘れられないのもわかってる。
でも・・・それでも俺はお前が好きなんだ。」
俺は一気に言って、彼女の顔を見た。
牧野は・・・驚愕? これ以上はないというほど驚いた顔をしていた。
「―――なんだよ」
「・・・びっくりした。 颯介さんも私にプロポーズしたとき、似たようなことを言ったんだよね。」
颯介が? そっか、そういえば煬介が言っていた。
颯介がプロポーズしたときはまだ俺を忘れていなかったって・・・
つまり、俺を忘れていない牧野を好きだと言ったわけだ。
俺はなんだか悲しくなってしまった。 俺の言葉は颯介の言葉としてコイツにとられていると感じた。
俺の言葉が颯介を思い出させていると感じた。
「―――牧野、俺と結婚してくれないか?」
言った。 俺、言ったよな?
まだ颯介が死んで1年しかたっていないことはわかっている。
でも、もういいだろう? 颯介・・・今度は俺がコイツを幸せにしてもいいだろう?
「道明寺・・・」
「ダメか? お前が颯介を愛していても俺は構わないぞ。 俺を少しでも好きでいてくれるなら・・・」
「道明寺、私は・・・」
「―――ダメなのか?」
「私は、アンタのことが好きだよ。たぶん、颯介さんの次に好きだ。
だけど・・・結婚までは考えていないよ。 颯介さんのことが忘れられないんだ。
それに、わたしには颯希がいるしね。」
牧野はそう言って、抱いていた颯希の頭を優しく撫でた。
俺は牧野の腕からゆっくりと颯希を奪い、俺の胸に抱き上げた。
「俺は颯希も愛しているよ。これから、どんなことがあっても颯希を嫌うことはないし、
牧野と同じように幸せになってもらいたい。 そして二人とも俺の手で幸せにしたいんだ。」
俺はここで言葉を止めて、小さく深呼吸をする。
「・・・な、お前、俺のこと好きか?」
また同じ質問を繰り返した。 彼女は目を見開いて俺を見ている。 そんなに驚くことはないだろう?
「好きだよ」
今度はハッキリとした答えをもらえたことに安堵した。 余計な言葉はくっついていない。
「とりあえずは、それでいい。俺を好きってことからはじめればいいだろう?
もう一度、やり直してくれないか?・・・いや、やり直しじゃない。 新しく始めたいんだ。」
「なんか・・・もしかしたら、アンタと颯介さんって似ているのかもしれないね。
颯介さんも似たようなことを言っていたな。」
俺の言葉はどこまで颯介と比べられるのだろう。 どこまで颯介を思い出させるのだろう。
別に忘れてほしいわけじゃないが、プロポーズをしている俺に言うべき言葉か?
相変わらずの鈍感さに俺は呆れてしまう。
「あ~!!! こんなまわりくどいのは俺じゃねぇ!!!」
何を言っても颯介に繋がることに俺はイラだっていた。
「俺はお前を愛しているし、お前以外の女と結婚なんて考えられない。 だからお前が結婚してくれないなら俺は一生独身だ!」
「――――バツイチでしょ」
・・・だから・・・それは言うんじゃねぇ!!! お前はいったい・・・
「俺はお前を愛している!! 颯希も愛している!!」
俺は牧野を睨みつけ、怒鳴るように愛を告白した。
くそ、もっといい雰囲気で言いたかったのに・・・。
「―――本当に颯介さんを愛したままでいいの?」
「ああ」
「―――もしも、将来、アンタに血の繋がった子供ができたとしても、颯希を同じように愛せる?」
「ああ、そんなに簡単に愛情は失せるもんじゃねぇだろ?」
「―――ちょっと考えさせてくれる? 明日まで返事を待ってほしい。」
「ダメだ。 昔からお前は考えすぎるとロクなことがない。」
俺の答えに牧野は顔をしかめた。 だが、それは一瞬のことで、すぐにため息に変わった。
「そこは違うのね・・・」
その答えの意味はなんとなくわかった気がした。おそらく、颯介にも同じようなことを言ったのだろう。
そして、颯介は待ってやったに違いない。だが、俺はもう待てなかった。
颯介に嫉妬し、コイツらへの愛情をもてあまして生きるのは嫌だ。
「ここはチャペルだよな・・・ちょうどいい。」
俺はそういうと颯希を抱えなおし、片手で牧野の肩をつかみ自分に向かい合わせる。
「I will love you, for better or for worse, for richer or for poorer,
in sickness and in health, to love and to cherish, for as long as we both love.
Do you promise? If so, say "I do."」
俺は彼女の目を見つめ、一気に言った。 さあ、お前の返事は?
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