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颯HAYATE★我儘のべる
天には雑草が生えている
なずな―――春の七草のひとつ。別名「ぺんぺん草」
つまりは雑草。
花沢なずな―――16歳。雑草の名を持つ彼女は類さんの一人娘。
大企業のご令嬢の名前が雑草とは・・・
類さんが何を考えてつけたのかは知らないが、俺はもう一人、雑草の名を持つ女性を知っている。
俺の母親がそうだ。
類さんはF4の中で2番目に結婚し、1番に離婚した。
周りの人に言わせれば「政略結婚で愛情のないものだから」ということらしい。
類さんの元妻がある大手企業の社長令嬢であることは間違いないし、
その社長令嬢が他の男と駆け落ちしたってことも間違いない。
生まれて数ヶ月の乳飲み子を捨てて出て行った彼女の気持ちを俺は理解できない。
類さんとの結婚生活が1年半で終わったことを考えれば、最初から他に男性がいたことは間違いないと思う。
なずなは類さんの愛情を一身に受けて育っているのだが、忙しい彼に子育てができるはずもなく
また乳飲み子の面倒など全然わからない。
人の良い母が「一人も二人も同じ!」と言い切り、1歳だった俺と一緒に面倒を見ていた。
だから、彼女は俺たち兄弟にとっても妹同然だし、彼女にとって俺の母は実母同然かもしれない。
実際、小学生までの彼女は花沢家にいるよりも道明寺家にいる時間の方が長かったと思う。
英徳にも入学式というものはある。今日はその入学式だ。
つまり、なずなにとっても入学式という晴れ舞台ということだ。
在校生は休みなのだが、俺は2年生でありながら生徒代表で歓迎の挨拶をすることになっていた。
道明寺という名前の威力がこういう事態を招くのだ。
壇上にのぼると緊張した面持ちの新入生と着飾った大人たちを一望できる。
なずなは類さんの娘だけあって、とても綺麗な顔立ちをしている。
はっきり言って、この中では一番の美女だろう。
類さんの姿も見えた。
娘の晴れ舞台だというのに、退屈なのか・・・寝ている。絶対に寝ている。熟睡している・・・。
「みなさん・・・」
俺が話しはじめたとき、なずなが手を振っているのが見えた。
何やっているんだ、アイツ・・・。
俺に手を振っているのはわかっていたが、壇上から挨拶途中に手を振り返すわけにもいかず、ため息をついて挨拶を続けた。
「てんちゃん!!」
式が終わり、雑用を済ませて講堂をでると、なずなが俺を待っていた。
彼女だけが俺を「てんちゃん」と呼ぶ。
小さい頃、「たかま」をうまく発音できず、兄から「てん」ならどうだ?と問われ、そのまま今も「てんちゃん」だ。
「よお、おめでよう。―――類さんは?」
「お父さんなら帰ったよ。てんちゃん、なずなが手を振ったのわかった?」
「―――わかった」
「わかったのに無視したんだ、ひど~い。」
「―――あのな、あんな大勢の前で、それも壇上で挨拶途中に手を振れると思うか?常識で考えろよ。」
「ああ、それもそうだね」
それもそうだね、って当たり前だろ。そう思うが何もいえない。
どこか、ぼ~っとしたところのある彼女がちょっと心配だ。
「なずな、お前・・・大丈夫か?」
「何が?」
何がと問われると困ってしまう。だからつい、言葉を濁す。
「ねえ、てんちゃん・・・今日の夜、そっちに行くね。おばさんがお祝いしてくれるんだって。」
「あ、そうか。お袋の手料理か・・・そっちのシェフが作ったもんの方がうまいだろうに。」
「ううん、てんちゃんはおばさんの料理を食べなれてるから、そういうことを言うんだよ。」
そんなもんだろうか? 俺はお袋の手料理は好きだが、どちらがおいしいかと聞かれれば、専属シェフである高見さんが作った料理だと答えるだろう。
「花沢さん!!」
俺たちの後ろから声をかけてくるヤツがいる。
「あ、富樫くん」
彼も新入生の一人らしい。俺の不審そうな顔をみて彼女が説明する。
「うちのクラスの代表だよ。これから説明会だって。」
クラス代表・・・つまり委員長的存在は成績で決まる。クラス一の成績を修めた者が自動的に1年間の代表になるのだ。
そういうと彼女は彼の元へ走っていった。
富樫という彼が彼女に何か言っている。チラリと俺を見て、また視線を彼女に戻す。
それだけの動作だが、俺はなぜか不快だった。
俺が顔をしかめて二人を見ていると、彼女がまた俺の方へと駆けてきた。
「私ね、あと1時間くらいかかるみたい。てんちゃんはもう帰るんだよね?」
本当はこのまま帰るつもりだった。だが、なんとなく富樫という男が気に入らず、予定外の行動をしてしまった。
「1時間くらいなら・・・待っててやる。そのかわり、車じゃねぇぞ。」
「ホント!?」
彼女の顔が喜びで綻ぶ。たったこれだけのことが嬉しいのか?
だが、俺もなんだか暖かい気持ちになりながら答えたのだ。
「ああ、校門のとこで待ってるよ。じゃ、1時間後にな・・・」
「うん、じゃあね!!」
また富樫の元へ戻る彼女に俺は声をかけた。
「なずな!!!」
彼女が振り向く。なぜ声を呼び止めたのか自分でもわからない。
「さっき、彼に何て言われたんだ?」
「―――てんちゃんと付き合っているのか、って聞かれたよ。」
「―――なんて答えた?」
「う~ん・・・微妙?」
なんだ、それ!?微妙ってどういう意味だよ、と思ったが俺はため息をついただけで何も言わなかった。
会話が終了したと思ったのか、彼女はまた駆け出した。その姿に俺はまた声をかけた。
「気をつけろよ!」
彼女は一瞬、振り向いてキョトンとした表情を見せたが、また笑顔で俺に手をふり、富樫の元へと駆けて行った。
心の中で「狼に気をつけろ」と付け加えながら、俺はまたため息をついた。
―――彼女は妹みたいな存在。
だけど・・・なんだろう、変な気持ちだった。
なずなが俺たち兄弟以外の男と喋っているのを初めて見た。
もともと俺にベッタリなところがあったから、小学、中学と学年は違うが、よく俺のクラスに遊びに来ていた。
当然、友達は存在するはずなのだ。あの美貌だ、異性もよってくるに違いない。
しかし、俺は彼女が異性の友達と親しげに会話する姿を見たことがなかった。
―――たぶん、富樫が同性なら気にならなかったかもしれない―――
そう思ったとたん、なんだかうろたえてしまった。
だが、それ以上、自分の気持ちを追求しなかった。
―――初めて見たし、驚いただけだ。人間、初めて見るものには衝撃を受けるものだ。
そう自分に言い聞かせて、俺は大きく頷いた。
あと1時間―――どうやって時間を潰そうか。
FIN
あ~ん(ToT)
「高天の観察日記」が消えた~
私が悪いんだけどさ・・・
そういうわけで、消えた話の変わりに
高天の別話を書いてみました。
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