夜の足跡

夜の足跡

(無題)


日向に蒔く種なら必ず いつかは花が咲くと思った

雲の行方に宛はないのだろう
例えば君と出会うように
風に流され辿り着くところで
ちいさな幸せ願っている

まだ先の長い旅路に 記憶の隅に置いてきた
君との思い出がくすぶって 涙に変わってしまうなら
その種が芽吹くためには 日の光では足りないと
流した涙を掬い上げ 生きる力に変わるなら…


君がどこで何をいていても 分からないのは淋しいけれど
僕がここで唄をうたったら そこまで届くような気がする

もしも心の火が雨に消されて
世界が闇に包まれたら
君は止まない雨を恨むのかい?
朝日が射すのを信じるかい?

また声にならぬ孤独が 行く手を阻む壁になり
乗り越えられずに立ち尽くし 不安の影をのばすのなら
その壁に体あずけて ただ、少しだけ休めば良い
明日は不安も消えるかも そんな希望に変わるなら…


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