三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

ライヴ・ザ・法要!



 家が檀家に入っているお寺で、年に1度の法要があり、行って来ました。
 特に信心深いワケではないのですが、この手の行事がけっこう好きなもので、喜んで出かけてしまいます。
 今回もライヴ感覚で楽しんでしまいました。

 ライヴ(法要)前には、まず墓参り。
 どのファン(檀家さん)も考えることは同じのようで、墓地はお彼岸並みの混雑ぶりです。

 ようやく墓参りを終えて、ライヴハウス(お寺の本堂)へ入ると、開演(!)10分前だと言うのに、客席(の座布団)はほぼ満席状態。
 会場のキャパは約150人、来ている人達の平均年齢は63歳ってところです。
 おおお、立ち見の人もいる!と後ろを振り返ると、そこは足の不自由な方用の椅子席でした。

 間もなく定刻になり、まずドラマー(本山のお弟子さん)がドラムセット(太鼓)の前に座ります。
 ドンドコ太鼓を打ちながらお題目を唱え始めると、お客さん(檀家)も一緒に声を出し、ヴォーカリスト(住職)の登場を待ちます。
 気分がだんだん盛り上がっていきます。

 やがて、どこからともなくヴォーカリスト(住職)の歌声(読経の声)が聞こえてきます。
 どこ?
 いったいどこにいるの?
 と、キョロキョロ周囲を見回していると、前方の入り口から、本日の主役(住職)が入場して来ました。
 派手な衣装(袈裟)の襟元には、小型のワイヤレスマイクが付いています。 
 4人のバンドメンバー(本山のお弟子さん達)も一緒です。

 いよいよライヴ(法要)のスタート!

 来ている人々のほとんどが、大声を張り上げるわけでもなく、経本を見ながらお経を唱えているのですが、
 ”100人以上の人間が集まって、一斉に同じ言葉を唱える”
 これだけで、ものすごいパワーを持つのだと実感します。
 また、お経と言うのが、そういう特別な力を持つ言葉なのでしょう。

 さてさて、大体2つ目のお経が終わる頃、あちこちで正座の姿勢が崩れ始めました。老いも若きも、足がしびれるのは同じなんですよね。

 その足のしびれを乗り越え、バンドメンバー(お坊さん達)と客席(檀家さん)が一緒にお題目を唱える頃には、ライヴ(法要)は最高潮。
 ラスト前には、人々が本尊の前でお焼香をしてライヴに参加します。

 開始から約1時間、澄んだ鈴の音色が響き渡り、これでライヴは終了!と思いきや、最後はご住職のMC(説教)でした。

 足のしびれの方が気になり、お話の内容を覚えていません。 
 申し訳ありません、ご住職!

 ライヴ後、参加者全員にささやかな食事が振る舞われました。

 <メニュー>
  かやくご飯 出し巻 コンニャクとがんもどきの炊き合わせ
  ほうれん草のおひたし 大学芋 たくあん
  みかん半分

 大変おいしゅうございました。
 ありがとうございました!


(2001.11.19)


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