三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

それでも買うのさ、パンフレット






 何かを見に行ったりすると、とりあえずパンフレットを買ってしまう私です。

 コンサートの時は、会場へ向かうお客さんの群れの中に入った段階で気持ちが舞い上がってしまい、

「パンフレットを買わねばならぬ」

 と思い込んでしまっています。

 ・・・で、家へ帰り、ちょっと冷静になってくると、パンフレットが写真ばかりで、読むべき文章が少ない事に気づき、

「なんで、こんなん買ってしまったんだろう」

 と後悔するんですけど、次に行った時、ま~た買ってしまうんですよね。

 お芝居の時には、休憩時間、パンフレットを手にしたお姉さんが、こう宣伝しながら通路を歩かれることがあるんですよね。

「本日の観劇の記念に、パンフレットはいかがでしょうか?」

 “観劇の記念”

 この言葉を聞くと、もうダメ。
 すぐ財布に手が伸びてしまいます。
 あかんなあ・・・。

 そして、映画の場合。
 内容を見て、良かったらパンフレットを買うことにすればいいのに、どうしてもそれが出来ず、劇場に入ったら、まずパンフレット売り場を探してしまいます。

 映画のパンフレットと言えば、出演者やスタッフの方が作品に対する想いを語っているのを読むのが楽しみなのですが、最近の映画(特に邦画)は、パンフレットは中身薄で、インタビューなどが全て別のムック本に譲られていることが多々あるんですよね。

 こう言うときは、
「ヤラレター」
 と思いつつ、ムック本の方も購入してしまうのです。
 あああ、あほです、私。

 最近、一部の話題作以外は、ロードショーの映画館も空いている事が多いですが、パンフレットって、劇場に足を運んだ人のお楽しみの一つなのではないでしょうか?
(通販してるのもあるけど、ただパンフレットだけ買っても面白くないのよね)

 偶然TVで観たり、レンタル屋で何気なく借りた映画ソフトに感動して、後でパンフレットを読みたくなった時って、探すのが大変なんですよね。

 古書市などでも、最近、映画のパンフレットはおまけみたいな存在なので(しかも、200円均一で売られていたりする)、きちゃな~い箱の中に山盛りになったパンフレットをあさり、手を汚しつつ、お目当ての作品のを必死で探したりします。
 しかも、あまり綺麗なのが見つからないんですよね~、コレが。

 後悔することも多いけど、やっぱ、パンフレットってその場で手に入れておくのがいいんですよね。



(2002.8.4)


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