まこちゃんの部屋

まこちゃんの部屋

ある日・それから


不景気でも頑張れば生活はなんとかなる!私はそう思っていた。
しかし、仕事にでかけ、気が強く仕事をしている人の事務所に行き、愚痴をこぼしてくる「やっぱり、商売を続ける!頑張らないと!」と意気揚々として帰ってくるダンナ。
翌日、気が弱い人の事務所へ出かけ、愚痴をこぼす。
「商売やめるわ・・・サラリーマンのほうがやっぱり楽・・・」
「一体、ここの家の主人は誰やねん!あっちへ向いたりこっちを向いたり!」
私が怒るのは間違ってるのだろうか?そう思いながらも、男やろ!しっかりせえ!心の中で叫んでいた。

商売を続ける覚悟なら、貧しくたって、ラーメンすすってでも、若いのだら頑張れる覚悟は私はある。
貧乏はけっして嫌やではなかった。
頑張ればいい!

一番嫌なのは、自分の根性もなく、人の意見にふりまわされているだけで、何かあれば、郊外に住んでいる10歳ほど年の離れたダンナの姉の采配が全てだった。悩むことの以前の問題だ。

次男が生まれたころには、長男が、夜中に「ひきつけ」をおこす。
そして喘息。冬の寒いのに体中から汗を噴出して咳き込む。
母として、背中をさすってやることしか出来ない。長男を抱きながら、子供と一緒に泣いていた。

勿論、ダンナは居たためしがない。マージャン!
ひきつけている子供の様子に、オロオロ、ハラハラ、心臓はドキドキだった。
舌を噛み切らないように手当てするのが必死だった。

落ち着いて、長男をおんぶして、寝ている次男を起こし、手をひいて、近くの診療所の戸を夜中に何度叩いたことだろう。
先生から夜中でもいつでも何かあれば連れてきなさいと言っていただいた。

そんな時、
母親が、ダンナに「あなたたちが喧嘩ばかりするのは、お金がないから喧嘩をするんだ」と、ちょうど退職金が入った母親は、ダンナにまとまったお金を渡したそうだ!

マージャンとゴルフ三昧のダンナに!

「あげるからというから、もらった」とダンナはいう。

年寄った母の退職金をよくもまあ、もらった気がわからない!
これから仕事もなく年金生活の親のお金をよくももらえたものだ!

年寄りのお金をあてにするより、自分たちは若いのだから、働けばいいじゃないか!

それにしても母親も、なぜ、ダンナにお金を渡すのだろう?????





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