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あのリンケンとアリアンの戦争から10年。何事もなく平和を保ってきた2つの平和な街。その2つの街の近くのオアシス、通称枯れないオアシスに一人の男性が訪れた。
その枯れないオアシスの太陽の樹の下にある英雄ラウドの墓の前で何かしている。
ウィン:「ラウド遅くなった・・・やっと手に入れてきたぞ。」
そういうとウィンは腰の袋から赤く輝くレッドストーンを取り出した。そして墓を掘り返しラウドの棺を取り出す。パッパッと棺にかかった土を落とす。
ガコン!と棺のふたを開けるとそこにはなにも変わらないラウドの姿があった。
ウィン:「どうやらフェニックスの灰の効果が切れる前に間に合ったみたいだな。」
するとウィンの頬に冷たい鉄の感触が・・・、どうやら背後から剣を当てられているようだ。
???:「お前!!一体何をしているんだ!!墓なんか掘り返して!!」
ウィンは両手を挙げたまま、
ウィン:「すまない、そんなつもりじゃないんだ!頼む!少し時間をくれ!」
???:「え?その声って?もしかしてウィン兄ちゃんかい?」
ウィンの頬にあった剣がスッとひかれる。
カルス:「僕だよ僕!カルスだよ!!ちょっとでかくなったけど!」
ウィンが振り向くとそこにはたくましく成長したカルスがいた。
ウィン:「まさかカルスだったとは・・・、すまない、ちょっと静かに見ててくれ。」
カルス:「なにをするの?・・・それってまさか!」
ウィン:「あぁ、やっと手に入れたんだ!レッドストーンを!」
ウィンは小さなナイフを取り出して自分の手のひらを切った。そこからポタポタと落ちる血がレッドストーンにかかる。
ウィン:「頼む、火の神獣よ・・目覚めるんだ!」
レッドストーンが徐々に脈打つ、そして一際大きなドクンという音の後に訪れた静寂。
カルス:「あれ?失敗したのかい?」
カルスが言った瞬間レッドストーンが割れ、その中からとてつもない炎の火柱があがった。その炎は少しずつ形を変えていく。そしてできあがった形は大きな火の鳥だった。
ウィン:「頼むフェニックス!!ここにいる女性にもう一度命を与えてくれ!」
フェニックスは少し考える仕草を見せたかと思うと炎の息を吐き、ラウドを棺ごと燃やした。
ウィン:「な・・・何をするんだ!!!」
ウィンの問いかけを無視してフェニックスは炎の帯を作りながら天高く登っていった。
ウィン:「くそ・・・どれだけ苦労をして手に入れたと思っているんだ・・・」
カルス:「ウィン兄ちゃん!あれ!!」
ウィンが炎の方に目をやるとさっきまで燃え盛っていた炎が消えていく。炎が消えたあとにはラウドの姿があった。
ラウド:「あれ・・・、たしか私はウィンをかばってロシペルに・・・」
カルスは走り出しラウドに抱きつく、
カルス:「ラウド姉ちゃん!!よかった!!生き返ってる!!」
ラウド:「ん!?もしかしてカルスなのか!?なんだ急にそんなにでかくなって!!」
カルスは涙目で状況を説明する。
ラウド:「そうだったのか・・・」
ラウドは少し後ろにいたウィンに目をやる。
ラウド:「少し老けたんじゃないか?ウィン・・・」
ウィン:「ラウドお姉さまのおかげでだいぶ苦労させられたからな~。どう恩返ししてもらおうかな~。」
ラウドはウィンの方に歩み寄る、
ラウド:「私が普通の女性に戻ってお前を支える。それでどうだ?」
ウィン:「え!?それってもしかして・・・イテッ!!」
ラウドは顔を真っ赤にしてウィンの足をカカトで踏んづける。
ラウド:「もういい!人がせっかく・・・」
そういうラウドをウィンは腕で引き寄せる。
ウィン:「よかった・・・ほんとによかった・・・」
ラウドはウィンの胸に顔をうずめながら、
ラウド:「ウィン・・・ありがとう・・・」
すると枯れないオアシスに一人の商人らしき男が入ってきた。
商人:「すいません!!スターヒール盗賊団に襲われているんです!!助けてください!!」
ラウドとウィンは目を合わせる、
ラウド:「何か武器はないか?ウィン。」
ウィンは鞄をラウドに渡す。
ウィン:「ほらよ!弓だ!しかし・・・普通の女性に戻るんじゃなかったのか?」
ラウド:「それはもう少し先らしいな・・・。」
ウィン:「じゃあ・・・」
ウィン&ラウド:「また風と雲で!!」
二人はそういうと駆け出した。
カルス:「ちょちょ!待ってよ!僕もいくって!」
これでウィンとラウドの冒険のお話は本当に終わりです。
またこの先もいっぱい二人を襲う出来事はたくさんあると思いますが、二人ならなんなくこなしていくでしょう。
数多くの冒険者がレッドストーンを手にいれて果てない戦争に巻き込まれていくのはもう少し先のお話・・・・
END・・・
というわけで!!
ちょと続きを書いて欲しい!あのまま終わんなハゲ!!
という意見があったので真のエンディングなる物を書かせていただきました!
賛否両論あると思いますが、ごめんねww
ではまた次回に!!!
(* ^ー゚)ノバイバイ