このゆびとま~れ

このゆびとま~れ

合同講演会-大阪-


権威である七田眞先生による合同講演会が開催されました。

講演は船津先生の幼児英語教育のお話から始まりました。

最近の小学校での英語教育カリキュラムが整いつつあるがまだ
数年かかり、ゆとり教育で小学生の国語力と算数が低下している
現状では出来る子と出来ない子の格差が開いて2極化している。

EUでは複数言語(母語を含む3ヶ国語)、アジアでも
シンガポールは3ヶ国語、中国や台湾でも2ヶ国語を話せる
ような教育がなされている中で日本はかなり出遅れている。

そしてココから英語への取り組みについて

子供にとって日本語(母語)の存在は?
それは今の私達の英語より縁遠いもの・・生まれたばかりの
赤ちゃんにとって日本語は未知の言語であるはずなのにたった
3年で会話が出来るようになる。

これはなぜか?
その前に、そもそも言語と言うものは単語から構成されている。
例えば  It's an egg.
読んでみると音の切れ目はI/ t's an e/ gg.となり単語の切れ目
ではない。
それではなぜ聞き取れるのだろうか?
それは日本語英語共に一定の音のリズムがあってこれを身につけると
単語を抽出できるようになる。
従って英語のリズムを身につければ英語が聞き取れる、そして
しゃべれるようになる。

それではどのようにして言語のリズムを身につけるのか?
子供の脳は意識とは別のところで日本語のリズムを身につける
そして単語を抽出し聞き取れる(しゃべれる)ようになっていく。

『単語を知らなければ言語が身につかない。しかし言語を
知らなければ単語を見つけられない』

このような言語の獲得までの約3年間、(0歳~3歳迄)獲得
のステージ、その後(4歳~6歳迄)学び、(7歳以上)勉強する
と言ったステージに進んでいく。

ココからは獲得のステージについて

(1)0ヶ月~12ヶ月・・リズムを身につける
 することは言語環境下に置くだけでいい。
 生後6ヶ月の子供達にいつも聞いている単語と初めて
 聞かせる単語では聞きなれない単語のほうが集中時間が長かった。
 これは単語(音)を推測して溜め込んでいる(蓄積)。

(2)12ヶ月~24ヶ月・・仮語彙
 音は知っているけど意味のない単語が増えてくる
 語彙(意味を知っているもの)は2歳で250単語ぐらい
 仮語彙(意味を知らないもの)は2歳で2000~3000語

(3)24ヶ月~36ヶ月・・語彙化
 直接的な語彙化・・フラッシュカードや物を指し示して教える
 間接的な語彙化・・仮語彙→語彙へと
 ほとんどは間接的な語彙化で、3歳では2歳のときと比べて
 仮語彙はさほど増えていないが語彙は1000~2000語と
 大きく増えている


獲得する取り組みの注意点

(1)無意識の学習を心がける
 CDのスイッチを入れるとスピーカーがゆれる。その振動が鼓膜に
 届くので、小さいボリュームでも無意識に耳に入る。
 聞いてるか聞いてないかは別として耳にはいればいい。

(2)それほど量は必要ない
 赤ちゃんには母親が話しかけてもせいぜい1日40分ぐらい。
 父親やテレビの音でも1時間半ぐらいしか耳にしていない
 英語の音を1日1時間半聞かせても3時間。

 回路→読解力→表現力と移行する上で単語(語彙)が多いほうが
 読解力や表現力が大きく違ってくる

(3)言語は教えない
 ・直接法
 ・間接法・・・他の言語を中に入れて他言語を教える

 間接法で日本語を介在させて教えてはいけない
 文法は教えない

 100人に1人は中学から英語を獲得して間接法でバイリンガル
 になる人もいるが、子供の時からの直接法は100%

(4)理解度は度外視してください

 『○○ちゃん、これわかる?』と言う聞き方はしない。
 パルキッズを1年間かけ流してきた子は英語のリズムは
 ついているので理解を求めない。
 勘違いして覚えててもOK→子供は自然に気づき直す

(5)興味を示さなくてもよい

 左脳が発達すると心をコントロールできる
 →好き嫌い興味の有無

 右脳は無意識に入ってくる(興味があろうが無かろうが入力される)
     ↓
 左脳はその中で興味のあるものだけ出てくる

 興味が無くても、0歳からパルキッズの子は『車』と『car』を
 同時に発語する

 同時にリタの暗唱が2~3歳時、今まで暗唱していたものが
 日本語のみになってしまうのは、日本語に興味があるから
     ↓
 その時はそっとしておいて、又英語が出てくるのをまつ

3年間で英語の回路が出来ても、最終的に本を読ませるところまで
育てないといけない!!
読解力を身につければ後は自然に英語が身についていく。 


このように船津先生は、「幼児英語教育」の理論と幼児の英語獲得までの過程を
具体的な事例、説明でとても解りやすくお話し頂きました。

次に七田眞先生よる右脳英語学習のお話になりました。「右脳学習の権威」である
七田先生らしく右脳による言語獲得を具体例を交えて赤ちゃん、幼児だけの枠に収まらず
時に大人も対象に入れてご説明されました。

こちらもとても興味深いお話しでしたが長くなるのでまた今度余力が
あったら書くことにします。


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