2010/04/13
カテゴリ： 本
残念ながら「模倣犯」は未読だが、全然問題なく、また違う事件なのでどんどん引き込まれ一気読みしてしまった。
ヮクd(*^0^*)dヮク
冒頭からいきなり異能力者の少年の話になり、ライターの前畑滋子は非現実な能力を信じられず、ひとつひとつ裏づけをとる。
16年前に長女を殺害し自宅の床下に埋めていた夫婦。
何事にもひがみ反抗的な女子小学生は友達もいない。
親から絶対に禁止されている道を通り、ある家に接触しようとする。
子どものための幅広い教育を実践しているボランティア団体。
それらの事がどうつながっていくのか？？
と思い、どんどん宮部ワールドにどっぷりハマった。
9年前の事件にも触れ、心の中でひきずりながら今回の事件に立ち向かう前畑。
登場人物たちそれぞれのこころの葛藤や思惑を織り交ぜながら、どんどん明白になるため、一行たりとも読み外せないのだ。
悲惨で重い事件ではあるけれど、前畑に手助けしてくれる人々がみな無駄のない協力をしてくれて、最後はスッキリと心地よく締めくくってくれている。
現代社会の本当の恐怖をクローズアップされた秀作だ。(*｀д´)b
前畑滋子が主人公でシリーズ化を密かに期待している。
「模倣犯」もぜひ読まなくては！！
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