プラタイ~PrivateTime~

2010/11/20
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「天地明察」 冲方丁
第143回直木賞候補作


寝不足。。。

ゆうべは夜中の2時半までかかって後半を一気に読みきってしまった!

その上、今日は午前中は中学の参観、午後はまたもや高校入試説明会と、一日中バタバタしていたので、ドップリ疲れてしまった。

翌日、シッカリ予定があるにもかかわらず、読まずにはいられなかった。


貞享2年(1685年)、算学者であり囲碁棋士である
渋川春海 しぶかわはるみ が途方もない困難の末、 大和暦 やまとれき を完成させる壮大な物語。


それまで使用されていた宣明暦は、800年以上もの間使われたため2日もの誤差が生じ、人々の生活そのものに悪影響を及ぼすため、改暦する必要があったのだ。

そこで、中国の授時暦を日本独の暦に変換した。

一生かかって、膨大な回数の観測と算学から中国との里差(経度差)を計算し、日本独自の暦法を完成するという一代プロジェクトを成し遂げる。


ロケットや飛行機はおろか、鉄道すら存在しない時代に「宇宙」に目を向けたのだ。

すごい!!


渋川春海:作

天球儀 天球儀

地球儀 地球儀



今では当たり前になっている暦が数学から出来上がったものだとはじめて知った。

数学者
関孝和 せき たかかず との出会いも春海の人生に深く影響している事も非常に面白い!



ひとつ難を言えば、もうちょっとゆったりと書いて欲しかったな‥

なんていうか、アッサリしすぎているのだ。

時折、チラホラある感動的なシーンなども、もうちょっと詳しく書かれていたら、もっと際立ったメリハリができただろうと思う。

なんだか、全体的に駆け足でひとりの一生が描かれている。

3巻ぐらいの長編小説になっていれば、もっと読み応えのある本になっていただろう。

なんせ、ストーリーの本質はとてつもなく大きいものだけに、


惜しい。。









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Last updated  2010/11/22 08:53:26 AM
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